エンジンがかからない！対処法と原因【2023年最新情報・保存版】
過去に車のエンジンがかからない現象が発生し、困った経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。故障が原因ではない場合、手当たり次第に操作をしているだけで、理由が分からないまま解消してしまうこともあります。
本記事では、車のエンジンがかからなくなってしまった際に取るべき行動について解説します。お困りの際は、ぜひこの記事の手順に沿ってチェックしてみてください。
※目次※
1.エンジンがかからない場合は操作ミスがないか確認してみよう
3.それでもエンジンがかからないならバッテリー上がりを疑おう
・車のエンジンがかからないときはシフトポジションやハンドルロック、電子キーの電池切れや燃料切れを疑ってみよう
・セルモーターの作動音をチェックして対応を検討しよう
・その他の不具合として「補機類」や「エンジン」の不具合も考えられる
エンジンがかからない場合は操作ミスがないか確認してみよう
車のエンジンがかからないときは、落ち着いて操作系の確認を行うことが大切です。エンジンがかからない原因は車の不具合だけでなく、人為的ミスのケースもあります。この場合、一つひとつ確実に操作をするだけでエンジンをかけることが可能です。
AT車
まずは、シフトが「P」レンジに入っていることを確認しましょう。シフトがセレクトレバーで動かすタイプなら目視での確認だけでなく、一度「D」や「N」など違うところにシフトを移動させてから、もう一度ゆっくり確実にPに戻してください。ボタン式シフトの場合は、他のポジションを押してからもう一度、Pボタンを押してみるのもひとつの方法です。
シフト位置のチェックが終わったら、ブレーキペダルをしっかり踏み込みエンジンをかけます。このとき、ハンドルを左右に動かしてハンドルロックがかかっていないか確認しましょう。ロックされている場合は、可動範囲内でハンドルを回しながらエンジンをかけることで解除されます。
MT車
ギアシフトがニュートラル位置になっていることを確認し、ブレーキペダルをしっかりと踏み込みながらクラッチをゆっくり奥まで踏み込み、エンジンをスタートさせてください。
MT車の場合も、ハンドルを左右に動かしてハンドルロックがかかっていないか確認しましょう。ロックされている場合は、可動範囲内でハンドルを回しながらエンジンをかけることで解除されます。それでもエンジンがかからない場合は、次以降の項をご覧ください。
次にスマートキーの電池切れをチェック
車のエンジンがかからない原因のひとつに、スマートキーの電池切れがあります。電池が切れた状態だと、車両がリモコンキーが車内にあることを検知できず、プッシュスタートボタンを押してもエンジンはかかりません。しかし、そのような場合は一時的な対処法がありますので、慌てず解説のとおりに操作をしてみてください。
スマートキーをプッシュスタートボタンに接触させる
まずは、再度セレクトレバーが「P」レンジに入っていることを確認し、ブレーキペダルを踏みましょう。車種にもよりますが、スマートキーの裏面とプッシュスタートボタンを接触させると、インジケーターの点灯やブザーによって認識されたことが分かります。速やかにスイッチを押すとエンジンの始動が可能です。
エンジン始動ができた場合は速やかに電池交換を行う
上記の操作によりエンジン始動ができた場合は、スマートキーの電池切れが原因であるため、速やかに電池交換を行いましょう。取扱説明書を確認すると交換方法が分かり、自身でも簡単に実施可能です。しかし、難しい場合はディーラーや自動車整備工場、カー用品店などに持ち込むと交換を依頼できます。
それでもエンジンがかからないならバッテリー上がりを疑おう
上記、一連の操作をしても車のエンジンがかからない場合は、車の不具合を疑う必要があるでしょう。正常にエンジンが始動する際にはセルモーターが回る音がしますが、音がしなかったりカチカチという音しか発しない場合は、バッテリー上がりや故障が考えられます。
バッテリー上がりが原因であれば、ジャンプスタートを試みることで解決できるかもしれません。本項目では、ブースターケーブルを使用する方法とモバイルバッテリーを使用する方法について解説します。
ジャンプスタートとは？
ジャンプスタートとは、車載バッテリーの電力が尽きてしまった場合に、他の方法で電力を確保してエンジンを始動させる方法のことです。エンジンがかかった場合は、しばらく走行してバッテリーを充電させるとともに、バッテリーやオルタネーターに不具合がないか速やかに点検を受けましょう。
また、ジャンプスタートを試みてもエンジンがかからない場合は、JAFや自動車保険付帯のロードサービス、最寄りのディーラーや自動車整備工場に助けを求める必要があります。
ブースターケーブルを使用する
ブースターケーブルを使用してジャンプスタートする場合は、必ずケーブルに不具合がないか確認しましょう。ケーブルの断線や被膜の破損、端子を挟むクリップのがたつきなど、ひとつでも当てはまる場合は危険です。あわせて、ケーブルの電流最大値と救援車の電圧が同じであることも必須条件と言えます。
やり方は、取扱説明書やメーカーのWebマニュアルなどで確認することができますので、よく確認した上で実施しましょう。また、ハイブリッド車は構造上、バッテリー上がりを救援できないことには注意が必要です。
モバイルバッテリーを使用する
上記のように、ブースターケーブルを使用する際は、数々の注意点を守らなければなりません。そこで、近年人気を集めているのがモバイルバッテリーです。車載するにあたって、ケーブルに比べてコンパクトに収納できる点やスマートフォンやPCの充電など他の用途にも使える点が魅力と言えます。
また、単独で使用できるため、近くに救援車がいない場合やハイブリッド車しかいないという場合にも問題ありません。万が一に備えて、用意しておくと安心です。
その他のエンジンがかからない原因
車のエンジンがかからない原因として、簡単な操作で解決するものやジャンプスタートで解決するものについて解説してきました。しかし、中には故障により部品交換を要することもあります。考えられるエンジンがかからない主な原因は次のとおりです。
補機類の不具合
エンジンをかけるために必要な補機類には、イグニッションコイル、オルタネーター、フューエルインジェクション、セルモーター、ECUなどがあります。大きく分けると、発電系統、電気系統、燃料供給系統の3つです。これらに故障、不具合があるとエンジンがかからなくなります。
エンジン本体の不具合
エンジンそのものが原因となるケースでは、タイミングベルトないしはチェーンの不具合、ECU（エンジンコントロールユニット）の故障などが考えられます。その他にも、シリンダーブロックなどエンジン本体の物理的な部分の不具合が原因となることもあり、いずれも点検・修理が必要です。
他にもさまざまな原因がありますが、代表的な例はここで挙げたものとなります。
まとめ
車のエンジンがかからない場合、故障や不具合を原因とするケースもある一方で、人為的ミスによる操作だけで解消できるケースもあります。また、スマートキーの電池切れ、バッテリー上がりといった軽微なトラブルであれば、多額の修理費用をかけずに済むことも多いでしょう。万が一に備えて、ブースターケーブルやモバイルバッテリーを備えておくと安心です。
また、重大なトラブルが発生しないよう日頃から日常点検を行うことも大切です。
▼ライタープロフィール
田中宏亮
モーターサイクルジャーナリスト
ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。
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