車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

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車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

車のエアコンは、室内空間の快適性を高めるために欠かせない機能です。冷房・暖房の他、除湿機能もありますが、適切な使い方をしなければ燃費性能にも悪影響を与えます。エアコンはどのように使うとよいのでしょうか。

 

この記事では、車のエアコンが作動する仕組み、燃費悪化を防ぐポイントを紹介します。最後まで読むことで、エアコンの最適な使い方が分かり、不具合などのトラブルにも備えられるでしょう。

 

※目次※

1.車が搭載しているエアコンについて

2.車のエアコンを使うタイミング

3.車のエアコンが燃費に与える影響

4.車のエアコンに現れる不具合と対処法

5.エアコンの修理費用が高額の場合は買い替えも検討しよう

6.まとめ

 

■POINT

・車のエアコンは、冷媒ガスを低温高圧にした状態でエバポレーターへ送り、風を当てることで冷風を作り出す。

・A/Cスイッチをオンにすると1割程度燃費が悪化するため、不要時はオフにする、オートエアコンを活用するのがおすすめ。

・エアコンに不具合が生じ、多額の修理費用がかかるのであれば、車の買い替えも検討しよう。

 

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車が搭載しているエアコンについて

車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

冷房や暖房など、スイッチ操作だけで車内を快適にできる便利なエアコンは、どのような仕組みで動いているのでしょうか。

 

ここでは、車のエアコンがどのような仕組みで動いているのか、エアコン操作に関するスイッチの種類と役割、家庭用エアコンとの違いを紹介します。

 

冷暖房の仕組み

エアコンは、冷媒ガスが循環しながら熱交換を行うことで機能しています。コンプレッサーで高温高圧にされた冷媒ガスが最初に送られるのが、車体前方に取り付けられるコンデンサーです。

 

コンデンサーで低温になった冷媒ガスは、レシーバーと呼ばれるタンクを介し、エキスパンションバルブから噴霧します。

 

エキスパンションバルブから噴霧された冷媒ガスは、低温低圧です。低温低圧の冷媒ガスはエバポレーターに送られ、そこに風を当てることで冷風を出します。

 

暖房は、電気自動車を除いてエンジンの熱を活用しているのが特徴です。冷却水が循環するヒーターコアに風を当てることで温風を出します。

 

主なスイッチの役割

エアコンの操作パネルには、さまざまなスイッチがあります。以下は、スイッチの種類と役割の一覧です。車種によってスイッチ形状や配置などが異なりますが、基本的な機能は変わりません。

名称

役割

温度調節ダイヤル

吹き出し口温度の調節ができる。

風量調節スイッチ

風量の調節ができる。

吹き出し口切り替えスイッチ

吹き出し口を変更する。

内外気切り替えスイッチ

内気循環と外気導入を切り替える。

OFFスイッチ

エアコン機能をオフにできる。

AUTOスイッチ

吹き出し口・風量・内外気切り替えを自動で行う。

デフロスタースイッチ

前後ガラスの曇りを除去する。

A/Cスイッチ

冷房および除湿機能のオン・オフを切り替える。

※slide →

 

家庭用エアコンとの違い

家庭で使われるエアコンは、屋外に設置される室外機と室内のユニット間で熱交換を行うことで、冷房・暖房を機能させています。

 

リモコン操作で冷房・暖房・除湿・送風などを切り替えられる家庭用エアコンに対し、車のA/Cスイッチで機能するのは、冷房と除湿です。

 

車で暖房を機能させるには、エンジン冷却水が使われます。エンジンの熱で温められた冷却水をヒーターコアに通し、エバポレーターを通った風をヒーターコアに当てることで温風を出す仕組みです。

 

また、車の場合は冷媒ガスが一方向にしか流れませんが、家庭用エアコンは冷媒ガスの流れる方向を変えることで冷房と暖房を切り替える違いもあります。

 

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車のエアコンを使うタイミング

車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

ここからは、車のエアコンに備わっている機能を紹介します。車のエアコンができるのは、温度調節と空気の取り入れ方の変更、窓ガラスの曇り除去です。どの機能も、室内空間を快適に保つためには欠かせません。それぞれ詳しく解説します。

 

車内の温度調節

単に冷房や暖房の操作だけでは、室内空間は快適になりません。そのために温度調節機能が備わっています。エアコン操作パネル内の温度調節ダイヤルやスイッチを操作すると、吹き出し口温度を調節可能です。

 

近年は、運転席と助手席それぞれ温度調節できる車もあります。それぞれの好みの温度に調節することで、体感温度の違いをカバーできるのが魅力です。

 

車内の換気

車のエアコンには「内気循環」と「外気導入」と呼ばれる空気の取り入れ方があります。内気循環は、外気を遮断して車内の空気を取り込む方法です。外気を取り込まないため、花粉・ウイルス・臭いなどが車内に入り込むことを防げます。

 

外気導入は、フロントガラス下部にある吸入口から外気を取り込む方法です。外気を入れることで、室内にこもった空気を新鮮な空気へと入れ替えられます。

 

内気循環と外気導入は、それぞれメリットとデメリットが異なることから、状況に応じて使い分けることが大切です。

 

窓ガラスの曇り除去

冬場など車内と外の気温差が大きいときに、結露が生じて窓ガラスが曇ります。曇った状態で運転すると周囲の状況が確認しづらく、事故につながることもあるため、エアコンの除湿機能を使って曇りを除去することが大切です。

 

A/Cスイッチをオンにするだけでも除湿できますが、デフロスタースイッチを押すと自動的に吹き出し口切り替えと外気導入、A/Cオンとなり効率良く除湿できます。

 

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車のエアコンが燃費に与える影響

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「エアコンを使うと燃費が悪くなるから窓を開ける」という人がいるように、エアコンの使用は燃費に影響します。近年、ガソリン価格も高騰していることから、エアコンの燃費に与える影響が気になる方もいるでしょう。

 

ここでは、エアコンが燃費に与える影響、燃費悪化を防ぐポイントを紹介します。

 

ガソリン車の燃費は1割程度悪化する

「エアコンを使うと燃費が悪くなる」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。エアコンを使うと燃費が悪化するのは、A/Cスイッチをオンにするとコンプレッサーが作動し、エンジンの負担が増すためです。

 

一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)は、A/Cスイッチがオン状態の場合、燃費が約1割悪化すると発表しています。この値は車内外温度が25度だった場合であり、状況によってはさらに悪化することもあるでしょう。

 

エアコン使用による燃費悪化を防ぐコツ

燃費悪化を防ぐために、不要な場合はA/Cスイッチをオフにしましょう。夏場の冷房運転、除湿運転時はA/Cスイッチをオンにする必要がありますが、暖房運転時は温められた冷却水を使って温風を出すことからA/Cスイッチをオフにしても問題はありません。

 

この他、オートエアコンを活用するのもおすすめです。オートエアコンは、設定温度に効率良くなるよう、風量や吹き出し口、内外気切り替えなどを自動で行います。自車にオートエアコンモードがある場合は、試してみましょう。

 

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車のエアコンに現れる不具合と対処法

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ドライブを快適にするエアコンですが、使用しているうちに不具合が発生し、冷風が出ないなどの症状が発生することもあります。いつもと違った音がする、不快な臭いがするようになったときは、早めの対処が必要です。

 

ここでは、エアコンに不具合が発生したときの主な原因と対処方法を紹介します。

 

臭いが気になる

吹き出し口から不快な臭いが出るときは、エアコンフィルターやエバポレーターの汚れ・カビが考えられます。エバポレーターで発生した水滴は、ドレンホースを通じて車外へと排出される仕組みです。

 

エバポレーターにわずかに残った水滴によってカビが増殖し、エアコンの吹き出し口から臭いが出るようになります。放置すると状況が悪化し、臭いの程度もひどくなることから適切な対処が必要です。

 

エアコンフィルターで発生したカビは、蓄積したほこりを餌に増殖するため、定期的に交換しましょう。エバポレーターをきれいにするのであれば、ディーラー、専門業者などにエバポレーター洗浄を依頼します。

 

エアコンが効かない

A/Cスイッチをオンにしても冷風が出ないと、夏場は室内が冷えずストレスにもなります。冷風が出ない場合は、エアコンの設定を最低温度および最大風量にし、内気循環で作動させましょう。

 

それでも改善しないときは、エアコンガスの不足やエバポレーター、コンプレッサーなどの故障が考えられます。

 

吹き出し口から出る風が弱い場合の主な原因は、エアコンフィルターの汚れ、ブロアファンモーターの不具合です。ブロアファンモーターは、車種によっては純正部品の他、社外品へも交換できます。

 

異音の発生

エアコンを使用中に「ブーン」や「キュルキュル」といった、聞き慣れない音が発生したときは、構成部品のいずれかに不具合が発生している可能性があります。

 

異音発生時の不具合箇所は、コンプレッサーやブロアファンモーター、ベアリングなどさまざまです。異音の種類や発生場所を参考に、不具合箇所を特定します。

 

コンプレッサーは交換費用が高いことから、純正部品よりも安いリビルト部品へ交換するのが一般的です。

 

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エアコンの修理費用が高額の場合は買い替えも検討しよう

車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

エアコンの不具合が出た場合、内容によっては多額の修理費用が必要になるケースもあります。

 

年式が新しく、長く乗り続けるつもりであるならば修理でも問題ないでしょう。年式が古い、エアコン以外にも車のコンディションに懸念があるといった場合は、買い替えがおすすめです。ここでは、その理由を紹介します。

 

年式の古い車なら繰り返し修理が必要なケースもある

車の年式が古いなど構成部品全体の劣化が進んでいる場合、不具合箇所のみを直しても再度修理が必要になることがあります。エアコンを構成する部品は複数あることから、不具合が出るたびに修理するといった方法では費用がかさみ、負担を感じるでしょう。

 

構成部品を全て交換する方法もありますが、車全体の耐用年数を考慮するのであれば買い替えたほうがお得です。エアコン以外のコンディションや年式をチェックし、ベストな方法を選びましょう。

 

中古車なら購入費用を抑えられる

予算などの都合で、新車への買い替えが難しいのであれば中古車もおすすめです。中古車であれば、新車のように納車までの長い期間を待たずに済むだけでなく、モデルチェンジ前など新車販売が終了したモデルも購入できます。

 

しかし、中古車は新車のようなコンディションは望めません。メーカー保証が切れている中古車もあることから、高年式の中古車や走行距離の少ない中古車を選ぶ、保証内容を確認するといったことも大切です。

 

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まとめ

車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

車のエアコンは、冷房と暖房を使い分けることで室内空間の快適性が向上します。外気温との差が大きい日などは、A/Cスイッチをオンにした上でエアコンを動かすと室内の除湿が可能です。

 

A/Cスイッチをオンにすると、コンプレッサーが作動するため燃費に影響を与えます。燃料を節約するのであれば、不要時にはA/Cスイッチをオフにするのがおすすめです。

 

エアコンを使用するにつれて、臭いや異音などの不具合が起こることがあります。不具合の内容によっては多額の修理費用がかかることもあることから、状況に応じて車の買い替えも検討しましょう。

 

▼ライタープロフィール

車のエアコンを活用して快適に過ごそう!使用タイミングや燃費悪化を防ぐコツ

畠山達也

自動車Webライター

自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。

 

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