高校生が車のローンに通るために必要な事前準備
多くの場合、車を購入する際には一度に多額の費用を必要とします。ローンで支払うケースも見られますが、「高校在学中に車を手に入れたい」という方もいるのではないでしょうか。正しい方法を理解していれば、高校生でもローンを組むことは可能です。
そこでこの記事では、高校生が申し込めるローンの種類や、事前に行うべき準備について解説します。購入金額だけでなく、継続的にかかる維持費について把握しておくことも大切です。免許の取得を予定している方も、長期的な計画を立てておきましょう。
※目次※
1.高校生が車のローンに通るためにローン審査の前にやるべきこと
4.高校生でも車のローンが組める!月返済額をシミュレーション
5.高校生が車のローンを組むときに頭に入れておきたい「車の維持費」
6.高校生は車のローンの前に免許取得費用についても頭に入れておく
・高校生がローンを申し込む前には、アルバイトなどである程度お金を蓄えておくことが大切。学生向けのローン会社も探しておこう
・過去に携帯などの料金の支払い遅れや滞納があった場合は、審査に落ちる可能性もある。ローン以外に維持費が必要な点も忘れないようにしよう
・教習所や合宿免許でもローン支払いを選ぶことは可能。ローンについて不安がある方は、安心・安全のネクステージへおまかせ!
高校生が車のローンに通るためにローン審査の前にやるべきこと
高校を卒業するまでに免許を取得して車を購入する場合、一括払いではなくローンを選択する方もいるでしょう。一定の基準を満たす必要はありますが、高校生でもローンを組むことは可能です。
実際に手続きを進める前に準備を整えておくと、審査にも通りやすくなります。高校生でローン支払いを検討している方は、ポイントを3点押さえておきましょう。
アルバイトなどで一定の収入を得ておく
ローン支払いでは、毎月決まった金額を完済まで支払い続ける方法が一般的です。しかし、「支払えるだけの収入があればよい」というものではありません。審査に通るためにはある程度の貯蓄も必要です。頭金として費用の一部をさきに支払う可能性もあるため、なるべく多くのお金を蓄えておきましょう。
高校を卒業後に就職する予定であれば、就職先で一定の収入を期待できます。大学に進学する場合は収入を増やしにくいため、毎月少しずつでも貯金しておくと安心です。
学生をターゲットにしたローンを選択する
ローンにはさまざまな種類がありますが、高校生や大学生をターゲットにしたものもあります。学生向けのローンは、比較的審査に通りやすい点が特徴です。このようにターゲット層に注目することで、お金を借りる先も決めやすくなるでしょう。
20歳以下の申し込みでは保護者の代理を求めるケースが一般的ですが、一部では20歳以下でも保護者の同意なしで利用できる場合もあります。慎重に計画を立てたうえで、適切な方法を選べるようリサーチを重ねておきましょう。
保護者の合意・協力を得ておく
独断でローンの申し込みを決めることはあまりおすすめできません。可能であれば、なるべく早い段階から保護者や親権者にあたる方に相談しましょう。親権者の同意が必要でない場合でも、返済中にお金の余裕がなくなるかもしれません。ほしい車の金額や返済期間など、具体的な情報も共有しておくほうが安心です。
車の購入金額が高額になるほど、支払いを続ける期間も長くなりやすいといえます。高校卒業後も一定の収入が見込めるとは限らないため、保護者に協力を得ることは前提として考えたほうがよいでしょう。
高校生のみならず車のローンに落ちるケース
ローン審査では、完済まで支払えるかどうかを判断します。条件にはいくつかの項目がありますが、「高額収入であれば審査に通る」「十分な貯蓄があれば問題ない」といったものではありません。
審査に通る自信がある方でも落ちてしまう可能性はあります。とくに高校生が遭遇しやすいケースを2点チェックしておきましょう。
信用情報に傷がある
これまでに公共料金などの未払いや、滞納を経験した方は注意が必要です。家賃・水道光熱費といった料金の支払いが遅れると、信用情報に傷がつきます。高校生で多く見られるケースは、携帯電話料金の滞納です。
携帯電話は一般的に、本体を分割払いで購入します。多くの場合、利用料金や通話料と合算して請求され、月々数千円ずつ返済する方法をとります。一度でも支払いが遅れると、その事実がローン会社側の情報として残ります。情報は数年間残るといわれているため、滞納の回数が多いほど審査には不利であると考えられます。
融資額が大きすぎる
ローン会社は、利用者の年収をもとに借入限度額を決定します。高校生はアルバイトを行う時間が限られるため、限度額も低めに設定されやすいでしょう。「融資額が大きすぎる」という理由で審査に落ちるケースも多く見られます。
金額が理由で審査に通らない場合は、もう一度車を選びなおしたり頭金を増やしたりすることもひとつの方法です。安価な車から選んで融資額を減らすと審査に通るかもしれません。貯蓄に余裕がある場合は、頭金を増やして融資額を減らしてもよいでしょう。
高校生が車を購入する際に使えるローンの種類
「未成年のローン支払いは方法が限られている」と考える方もいるかもしれませんが、高校生でも3つの方法から選ぶことが可能です。それぞれ申し込みの基準や金利相場が異なるため、保護者にも意見を求めながら自分に合った方法を選びましょう。
高校生が車を購入する際に活用できるローンについて詳しく解説します。
銀行のマイカーローン
銀行に直接申し込むことで、マイカーローンを組むことが可能です。ほかの方法と比較すると金利が低い傾向にあるため、「総合的な負担を減らしたい」という方に適しているといえます。金利の相場は2%~4%です。
返済額の節約につながる反面、審査の基準は厳しくなります。アルバイトで得た収入では不十分であると認識される可能性も考慮したほうがよいでしょう。また、銀行のマイカーローンは未成年者ひとりでの申し込みができません。保護者の協力が必要になるため、あらかじめしっかり相談を重ねることが大切です。
ディーラーの信販系マイカーローン
ディーラーで車を購入する予定の方は、ディーラーからローンを申し込む方法もあります。車の購入手続きと並行して進められるため、「わざわざ銀行へ申し込むことが面倒」という方にも向いている方法です。
金利の相場は5%~10%と高めですが、銀行のマイカーローンに比べると審査が通りやすい傾向にあります。保護者の代理申し込みが必要な点は銀行と同様です。金利を節約できるキャンペーンを開催していることもあるため、直接相談してみてもよいでしょう。
多目的ローン
銀行やディーラーのマイカーローンに比べて審査に通りやすいといわれているものが、多目的ローン(フリーローン)です。銀行にお金を借りる点はマイカーローンと同様ですが、金利が高くなるためあまり賢明な方法とはいえません。
多目的ローンの金利相場は5%~15%です。借りる目的によって異なるケースもありますが、車での場合は15%に達することもあります。審査基準の低さを理由に申し込むと損をする可能性もあるため、特別なこだわりがない方はマイカーローンのほうがおすすめです。
高校生でも車のローンが組める!月返済額をシミュレーション
ローン支払いで車を手に入れる予定の方は、月々どのくらいの負担になるのかシミュレーションしてみましょう。何年かけて完済するか決めておくと、無理なく返済できる金額を算出しやすくなります。
購入後の生活を圧迫しないよう、複数のパターンを考慮できると安心です。ディーラーローンから6%の金利で購入したケースを想定し、3パターンのシミュレーションをご紹介します。
150万円の車を5年ローンで購入した場合
150万円の車を5年(60か月)で完済するシミュレーションは以下です。
項目 |
金額 |
月々の返済額 |
2万8,999円 |
年間の返済額 |
34万7,988円 |
利息を含めた支払総額 |
173万9,916円 |
月々の返済額は2万8,999円、最終的な総額は173万9,916円となります。月々の負担は約3万円と、アルバイト生活では少し負担を感じるかもしれません。すでにある程度の貯蓄がある場合は、頭金を増やして返済額を減らしてもよいでしょう。
100万円の車を5年ローンで購入した場合
100万円の車を購入したシミュレーションは以下です。
項目 |
金額 |
月々の返済額 |
1万9,332円 |
年間の返済額 |
23万1,984円 |
利息を含めた支払総額 |
115万9,939円 |
月々の返済額は約2万円となり、150万円の車よりも約1万円減額できます。20万円程度を一括で支払える状況であれば、頭金として支払うことも有益な方法です。返済期間を4年に短縮できるため、長期的に支払い続けることを不安に思う方も負担を軽減できるでしょう。
70万円の車を5年ローンで購入した場合
70万円の車を購入した場合のシミュレーションは以下です。
項目 |
金額 |
月々の返済額 |
1万3,532円 |
年間の返済額 |
16万2,384円 |
利息を含めた支払総額 |
81万1,950円 |
月々の支払いは1万5,000円に収まる価格となり、アルバイトでも比較的支払いを続けやすい金額といえます。収入状況によっては、月々の負担額を増やして支払期間を短縮することも可能です。無理のない範囲で完済できるペースを考えながら計画を立ててみましょう。
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※価格は支払総額
高校生が車のローンを組むときに頭に入れておきたい「車の維持費」
車を所有するうえで必要になるものは、購入費用だけではありません。運転する機会が多いほどガソリン代を支払う回数も増え、3年または2年に一度は車検を受ける義務もあります。普通自動車を想定したときの具体的な維持費は以下です。
項目 |
支払う時期 |
金額相場 |
環境性能割 |
購入時 |
購入金額・性能により異なる |
自動車税 |
毎年4月1日に課税 |
2万円~5万円 |
自動車重量税 |
車検時 |
1万円~4万円 |
車検(点検・整備) |
車検時 |
10万円 |
自賠責保険 |
車検時が多い |
2万10円(24か月分) |
新車の場合は購入から3年後、以降2年に一度のペースで車検を受けます。これらの費用がローンの返済額に上乗せされるかたちになる点を理解しておきましょう。
高校生は車のローンの前に免許取得費用についても頭に入れておく
「車がほしいが、免許を取得していない」という方もいるかもしれません。免許取得のためにも大金を費やすため、車の購入を決める前に計画を立てることが大切です。車と同様に、ローンでの支払いも選択できます。どのような方法で費用を負担するべきか、保護者とも相談しながら慎重に決めていきましょう。
免許取得費用はおおよそ30万円
下校後の時間を活用して免許を取得する場合は、近隣の教習所に通うケースが一般的です。取得までの費用は30万円前後と考えておきましょう。検定に合格できなければ追加で費用が必要になるため、数万円程度多めに想定しておくと安心です。
「少しでも節約したい」という方は、合宿免許を選択することもできます。金額の相場は20万~30万円です。卒業まで2週間~3週間を要するため、合宿期間中はアルバイトや部活に行けなくなる点を理解しておきましょう。夏休み・冬休みなどを活用することがおすすめです。
免許取得費用をローンにするケースも多い
免許を取得するためには約30万円の資金が必要になるため、ローン支払いを選ぶ方も少なくありません。車の購入と同様、保護者の同意があれば高校生でも申し込みが可能です。
銀行で直接審査を受けることもできますが、ローン支払いを受け付けている教習所もあります。金利は8%~12%が相場です。銀行ローンに比べて審査が通りやすく、手続きを進めやすい点が特徴といえます。ただし、一括払いのみの教習所であれば銀行ローンを検討しましょう。
車の購入費用同様、審査があるので親の協力が大切
ローン支払いを希望する場合は、契約先を問わず審査があります。教習所のローンでも落ちる可能性があることは理解しておきましょう。たとえ一定の収入がある状況であっても、保護者に相談して同意を得ておくことがおすすめです。
万が一返済が遅れる場合は、保護者などに一時的に負担してもらう必要があります。進学・就職いずれの道を選んでも収入が途絶えるかもしれません。ひとりですべて決めずに、リスクも想定しながら多くのアドバイスを受けましょう。
高校生が車のローンを組みたい場合にはプロに相談しよう
安易な気持ちでローンを組むと、数年後に負担が増幅する可能性があります。成人を迎えたあとの収入状況も明確ではないため、信頼できるプロへの相談も検討しましょう。車を選ぶ際にも専門的な観点からアドバイスを受けられます。自分に合った販売店を見つけて、保護者にも安心してもらってから購入を計画しましょう。
子どもが車を持つことに不安を感じる親も多い
高校生がローンを組むためには、保護者の同意が必要になる場合がほとんどです。しかし、「高校生ひとりだけでも申し込めるから」という理由で決断すると、想定外のトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
多くの場合、保護者はこのようなリスクを心配します。金銭面だけでなく、子どもの心身にも悪影響を与えるためです。車の安さを重視することも大切ですが、まずは保護者に安心してもらえるような環境を整えることを心がけましょう。
信用のおける販売店を見つければ車選びをサポートしてもらえる
車を購入する店舗を選ぶ際は、自宅からの距離や価格帯以外に「スタッフが親身になってくれるか」といったポイントも重要な判断基準です。ローンに関する情報や組み方だけでなく、車を選ぶ際にも相談しやすくなります。
中古車の購入を考えている方は、車のコンディションを細かく確認しなければなりません。信頼できる販売店であれば、値下がりの理由や気を付けるべき部分など、車の状態を詳細まで共有してくれるでしょう。
信用のおける販売店の見分け方
安心して相談できる販売店を見つけるには、以下のような部分に注目します。
- ・店舗の雰囲気が明るい
- ・スタッフが笑顔で、しっかり話を聞いてくれる
- ・購入を急がせない
- ・アフターサービスが充実している
絶対的な条件ではないものの、意識してチェックすると判断しやすくなるでしょう。スタッフに話を聞く姿勢が見られない場合は、購入後も相談しにくくなるため避けたほうが賢明です。「今買わないとすぐに値上がる」といった言葉は鵜吞みにせず、ほかの店舗にも相談しながらゆっくり決めていきましょう。
まとめ
「高校を卒業するまでに車を購入したい」という方は、保護者と相談を重ねながら計画的に進めることが大切です。すでに免許を取得している方でも、完済までの支払額と維持費を合算して予算を決めましょう。
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