中古車もローンで買える？メリットデメリットや選ぶポイントを解説

新車でないとローンが組めないと勘違いし、中古車の購入を諦めていませんか。しかしじつは中古車の購入でも新車と同じようにカーローンが利用できるのです。中古車は新車と違って価格やグレードが高い車種でも、リーズナブルに購入することができます。また新車の場合、納車に1か月程度はかかるのが一般的です。中古車を購入する場合は、在庫があれば契約してから早くて1~2週間で納車になることもあります。

一括購入とローン購入どちらがいいの？

車を買うときに借金をしたくないという理由でローンを組まない人もいます。一方で、予定外の出費にそなえて現金はできるだけ残したいと考える人もいます。一括現金での購入とローンを使った購入はどちらがいいのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットを比べてチェックしていきましょう。

一括購入のメリットデメリット

【一括購入のメリット】

・金利がない分安く購入できる
・手続きがスムーズにすむ
・はじめから所有権があるのでいつでも売却できる
・なんらかの事情でローンの審査が難しくても、現金さえあれば購入できる

【一括購入のデメリット】

・手持ちの資金が一気に減る
・購入時の割引が少ない場合も
・まとまったお金がない場合、購入できるようになるまでの期間が長い

一括購入の最大のメリットは支払うお金が少ないことです。ローンがないため、毎月出ていくのは維持費だけになります。家計のやりくりがしやすいのもメリットになるでしょう。

一括購入をしない場合は、手持ち資金が一度になくなってしまうことがデメリットにあげられます。車体費用のほかに維持するための税金、メンテナンス、車検などの費用もかかってくるため、購入資金に余裕をもたせることが大切です。

ローン購入のメリットデメリット

【ローン購入のメリット】

・手持ち資金が一気に減ることはない
・好みの車を見つけたタイミングで逃さずに購入できる
・手持ちの現金がなくても希望の車が出たタイミングで購入できる

【ローン購入のデメリット】

・ローンを完済するまでは所有者が自分にならない
・金利は低金利でも発生してしまう

ローン購入であれば一度に大きな資金を失うことはありません。カーローン（オートローン）を利用することで中古車を購入することができます。条件にあった車を見つけることは簡単ではありませんが、見つけたときに手持ちの現金がなくてもローンを使うことで、タイミングを逃さず購入可能です。

しかしいくら低金利の時代でも金利は少なからずかかってしまい、少しでも安く購入したい場合は一括購入のほうがお得です。またローンを完済するまでは名義上の所有者はローン会社で自分ではないことを把握しておきましょう。

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中古車ローンの主な種類

中古車もローンで買える？メリットデメリットや選ぶポイントを解説

中古車を購入するにはある程度まとまった金額が必要です。ローンを使うことで分割支払いすることができます。中古車のローンにはいったいどのような種類があるのでしょうか。オートローン、マイカーローン、残価設定型クレジットの3種類のローンの特徴について紹介していきます。

オートローン

オートローンとは自動車メーカー、ディーラー、クレジットカード会社、信販会社などが提供している自動車ローンです。審査が通りやすく完了までのスピードもあり、手続きが楽なことがメリットにあげられます。しかし金利は一般的に年4~10%と比較的高い傾向にあるのがデメリットです。

販売会社は信販会社などからバックマージンをもらっていることが多く、このバックマージンを原資とした割引が期待できるのもオートローンの特徴です。また、車両の売却や買い替えをするタイミングでローンを一括返済する必要があることにも注意しましょう。

マイカーローン

マイカーローンとは銀行や信用金庫などの金融機関に車の購入費用を貸付してもらう自動車ローンです。金融機関によって金利に差がありますが、一般的にはオートローンよりも低い1.5~3%ほどに設定されています。オートローンは信販会社の選択肢があまりないのに対し、マイカーローンは自分で好きな銀行を選ぶことも可能です。銀行とすでに別のローンなどで取引がある場合は、より好条件でローンが組めることもあります。

しかし安定した収入や・勤務年数など審査が厳しい傾向にあります。審査のために銀行の本店に呼ばれるなど、時間も手間もかかることを苦にしない気持ちが必要です。

残価設定型クレジット

自動車メーカーが提供する自動車ローンに残価設定型クレジットがあります。購入契約時にあらかじめ車の下取り価格（残価）を設定し、3~5年後に下取りに出すことを前提にした自動車ローンです。同じ車を購入する場合、ほかのローンと比べて返済総額が少なくなるメリットがあります。毎月の返済額も少なく、将来の中古車相場に頭を悩ませる必要はありません。

残価ローンを完済したあとは、買い取るため残価をすべて支払う、車両を引き渡す、ローンを組み直すという3つの選択肢があります。再ローンができない場合もあるため、同じ車を長く乗り続けたい人には向いていません。

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ローン先による違いと特徴

オートローン（ディーラーローン）とマイカーローン（銀行ローン）の違いはどういうところにあるのでしょうか。オートローンは自動車販売店や信販会社が用意したローンで、マイカーローンは銀行や信用金庫などの金融機関が用意します。2つの特徴を比べてみましょう。

【オートローン（ディーラーローン）の特徴】

・金利が高い傾向がある（4~10％程度）
・比較的審査が通りやすい
・借入まで手間もなく審査が早い
・返済完了するまで自分の名義にはならない
・中古車を購入するタイミングで一緒に申し込める

【マイカーローン（銀行ローン）の特徴】

・金利が低い傾向がある（1.5~3％程度）
・固定金利と変動金利を選べることがある
・借入まで書類用意の手間と審査が厳しい
・1次2次の審査があることから1週間ほど審査時間がかかる場合がある
・契約とともに自分の名義になる
・ローンの申し込みにはインターネット申込みできる銀行もあるが、できない銀行の場合は銀行に出向く必要がある

どちらも月々分割して支払うので差が分からなくなりがちですが、金利が高ければ月々の支払額も当然上がります。車体価格と金利を合わせた総額を確認し、どちらがご自身にとっていい方法なのかを確認することが大切です。

中古車ローンを選ぶときのポイント

中古車もローンで買える？メリットデメリットや選ぶポイントを解説

中古車ローンの種類については理解できたでしょうか。続いては中古車ローンを選ぶ際に気をつけるべきポイントをご紹介します。自分に合わなかったからとローンの審査をいくつもするのは大変なことですので、事前にポイントを理解しておくのは大切です。

最大金利はどのくらいか

比較的低金利と言われる銀行の自動車ローンには、金利幅があることを把握しておく必要があります。たとえば金利が年1~10％で自動車ローンを組めると販売されていても、審査後に金利1%の場合もあれば10%の場合もあります。いくつかのローンを比べるときには、高いほうの金利を基準に比較しましょう。

また変動金利と固定金利を選択できる場合があります。変動金利型のメリットは固定金利型よりも利率が低く設定されていることや、現在よりも金利が低くなった場合には負担が減ることです。固定金利型には好景気などで金利が上がった局面でも返済額を一定にできるメリットがあります。

繰上げ返済のしやすさ

銀行ローンはディーラーローンよりも返済の自由度が高いというメリットがあります。ローンの期間が長いほど金利の支払いが大きくなりますが、家計に余裕があるときなどにまとまったお金を返済することも可能です。残金をすべて払うことを一括返済、残金の一部をまとめて払うことを繰り上げ返済といいます。

ただし自動車ローンの種類によっては、繰り上げ返済したときに手数料が必要な場合もあります。ローンの残りが少ないときには繰り上げ返済による利息削減分よりも手数料のほうが高くないかどうか、あらかじめ確認しておくことが重要です。

手続きのしやすさ

ディーラーローンは購入と同時にローンの申し込みができますが、銀行の自動車ローンを組む際には銀行に行く必要があります。購入を急いでいる場合や営業時間内に銀行に行く時間がない方などには手続きのしやすさも大事な要素です。

インターネットからWeb申し込みができる会社なら好きな時間に申し込みすることが可能ですので、Web申し込みが可能なのかを確認しておくとよいでしょう。

中古車ローンの組み方のコツ

中古車ローンは購入する車体価格、金利、返済期間などさまざまな条件によって月々の支払額が異なります。車体費用のほかに維持するためのガソリン、税金、車検、修理費などの費用がかかってくることを考慮した上で、自分の年収から無理ない返済プランを計画することが大切です。

車に乗る期間にもよりますが支払い期間は2~4年に設定し、借入金額は年収の半分以下に抑えるのがひとつの目安です。頭金が多ければ返済する額も少なくなりローンも通しやすくなります。ある程度の資金を貯め月々どのくらい返済可能なのかシミュレーションしておきましょう。

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ローン審査に通るためのチェックポイント

中古車もローンで買える？メリットデメリットや選ぶポイントを解説車が必要で、ローンを確実に通りたい人もいるのではないでしょうか。ローンを審査に通すためのはっきりとした基準はないものの、気をつけるべきポイントがいくつかあります。車を購入する前にチェックして、スムーズに審査に通るようにしておきましょう。

職業や勤続年数

中古車のローン審査は基本的に年齢、職業、年収、勤続年数、勤務先、貯蓄額、家族構成などの項目を契約本人が書いた情報をもとにチェックされます。勤務先に在籍や勤続年数の確認が入る場合もあるでしょう。

審査基準はローン会社によって異なり公表されることは少ないため目安となりますが、年収は最低200万円以上、勤務年数は3年以上、職業は正社員や公務員である方が審査に通りやすいとされています。年収が200万円以下、勤務年数が1年未満、フリーターや自営業の方は正社員より収入が多かったとしても安定しないと判断されてしまうので審査が厳しくなるでしょう。

信用情報

返済能力を判断するため、個人信用情報機関であるCIC（指定信用情報機関）やJICC（日本信用情報機構）などに問い合わせ、とても詳しい個人情報（信用情報）も審査対象となります。信用情報として見られるのは債務履歴（ブラックリスト）に名前がないか、自己破産歴はないか、税金・延滞金の滞納歴がないかなどです。自己破産歴は10年、その他の履歴は5年間保存されており、引っかかる項目がある場合は審査に通りにくくなります。

またローンの申し込み回数や多額の借り入れ、返済トラブル、クレジットカードやキャッシングの引落し口座で支払いがされなかったことなども対象となるので注意が必要です。自分のどのような情報が登録されているのか、ブラックリストに載っているのかどうかを確認する方法があります。CICであれば郵送や窓口での開示請求、JICCであればオンラインからの申込で開示請求することが可能です。