車購入時のローンの月々の返済額を検証!考慮すべきポイントも解説!
「車を買う時のローンはどれくらいの金額を借りられるのだろう」「月々の返済額を知りたい」という疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
ローンを使って借りられる額をしっかり把握していないと、車を購入する際に費用が足りなくなる可能性もあります。また、無理のない返済額でローンを組まないと生活資金を圧迫してしまうことも考えられます。
自分の収入や信用情報でどれくらいの金額を借りることができるのか、しっかりシミュレーションしておく必要があるでしょう。
そこでこの記事では、車のローンについて解説していきます。早めにシミュレーションをしておくことで、自分が購入できる車をある程度絞ることが可能です。車の購入を検討している人は1度試しておきましょう。
※目次※
・カーローンを組む際には借りられる金額・期間に限度がある点に注意する
・ローンを組む前に借りる金額や返済計画をしっかり練り、無理のない範囲でお金を借りる
・返済シミュレーションを行い、自分にあったローンを見極める必要がある
車のローンで借りられる金額には限度がある
車を購入する際に組むローンは、いくらでも借りられる訳ではありません。ご自身の職業や収入によって限度額が決まります。
また、返済期間も最長で設定できる範囲が決まっているので、安い返済額で長期間返済し続けることもできません。実際にどれくらいが限度になるのか事前に確認しておきましょう。
1.金額の限度
実際に利用できる金額の限度について解説します。
例えば、三井住友銀行のカーローンでは、10万円以上300万円以内(1万円きざみ)となっています。
また、この金額内だとしても以下の要件を満たす必要性があります。
・本ローンを含めた無担保総合金額が前年度税込年収の50%以内
・ご提出いただく納付書、パンフレット、見積書または契約書等に記載の金額と同じかそれよりも少ない金額
借りたい金額の倍以上の税込年収が必要で、実際に借りられるのは購入したい車の金額以下となっています。
2.期間の限度
実際にローンの返済ができる期間の限度についても解説します。
例えば、三井住友銀行のカーローンでは、1年以上10年以内(1ヵ月きざみ)が利用限度となっています。
期間はご自身の収入や返済計画に合わせて担当者と相談しましょう。
また、最低限以下の要素を満たしていないと、カーローンを利用できません。
・お申込時満20歳以上、満65歳以下の方
・前年度税込年収が200万円以上で、現在安定した収入のある方
・当行指定の保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方
・ご契約時に当行(ローン契約機)にご来店いただける方
・日本国内在住の方
ご自身が当てはまっているかどうか、しっかり確認しましょう。
車購入でローンを利用する際に意識するポイント
車の購入時にローンを組む場合は、しっかり計画を立てる必要があります。
自身の生活や仕事が大きく変わる可能性がある人は、金額を決める際に、収入が前後することも考慮が必要です。
維持費などがかさんでいくと、固定費が想像しているよりも大きくなってしまうので気をつけましょう。
生活費を圧迫しないためにも、ローンを組む際に意識するポイントを解説します。
【ポイント1】無理なく返済できる額にする
借りる額は無理なく返済できる金額にしましょう。
手元にお金がそこまでない場合でも、信用情報が高ければ大きな金額を借りられてしまいます。ただ、大きな金額を借りてしまうと月々の返済額が大きくなってしまったり、返済期間が長くなったりする可能性があります。
毎月返済していく固定費になるので、しっかりと計算をして計画を立てましょう
月の収入と支出を計算し、生活資金を大きく圧迫しない返済額の設定が重要です。
【ポイント2】生活や収入の変化も考慮する
生活や収入の変化も考慮しましょう。特に以下のような状況があると収入・支出が大きく動くことがあります。
・結婚
・出産
・転勤
・転職・独立
・お子さまの進学
特に出産を控えている場合、お子さまの教育にかかる費用が年々発生するので、どれくらいの費用がかかるか事前に確認しておく必要があります。
最大で10年間のローンを組む場合もあるので、将来的に状況が変化することも考慮して計画を立てましょう。
【ポイント3】車の維持費も計算する
車の維持費も忘れずに計算しましょう。車を購入すると以下の費用を負担することになります。
・ガソリン代
・駐車場代
・自動車税
・保険
・車検代
・修理代
ガソリン代や駐車場代は毎月発生してしまう費用です。車検代は何年かに1度しか負担しませんが、車種によって金額が変わり、何万円もかかってしまいます。
定期的に大きな出費があることを考慮して返済計画を立てましょう。
【ポイント4】返済期間を考慮する
返済期間を考慮して、ローンを組みましょう。
返済期間を長くすると月々の返済額は安くなりますが、別のローンを組みにくくなってしまいます。逆に期間が短すぎても月ごとの返済額が高くなってしまうので注意が必要です。
家の購入など大きな買い物を検討しているのであれば、カーローンの返済期間を調整し、次のローンを組む前に返済し終わらせるようにしましょう。
車のローンで借りられる金額を上げる方法
車のローンの金額は収入などによって決まることがほとんどですが、少し工夫することによって上限額を上げられることがあります。頭金を用意したり他のローンを返したりなど、ある程度の資金を用意する必要があるので、詳しく解説します。
1.他社で借りているローンを返しておく
他社でローンを行なっている場合は、先に返済しておきましょう。
新しく申し込む場合は、現在利用している状況をローン会社に報告する必要があります。
他のローンがあることが原因で、上限額が少なくなってしまうのです。
いくつも掛け持ってしまうと、返済が大変になるので、なるべく先に返しておきましょう。
2.頭金を多めに用意する
頭金を多めに用意しましょう。頭金とは、ローンを組む際に最初に用意するまとまった現金のことです。
頭金をある程度用意することで、上限額が上がることがあります。また、高額なローンを検討すると、ローン会社から高額の頭金を用意して欲しいと言われる可能性も高いです。
上限額を高めたいのであれば、しっかり頭金を用意することをおすすめします。
3.担当者に相談する
ローン会社の担当者に上限額をあげたいと相談してみるのもひとつの手です。
転職活動中だったり、就職したばかりだったりすると、信用情報が低くなってしまうことが考えられます。
ローンの審査に通りにくそうだなと感じるのであれば、預貯金がたくさんあるなどの情報を担当者に相談してみることで、上限額が上がる可能性もあります。
ローンを利用する際は、担当者に相談してみてください。
4.信用情報に傷がついてない状態で申し込む
信用情報に傷がついてない状態でローンに申し込みましょう。
引き落としに失敗していたり、債務整理の経験があったりすると審査に通らない可能性があります。特に債務整理に関しては、何年間かローンが組めなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
ローンを組みたいと考えているのであれば、支払い関係はクリーンに行い、信用情報を守りましょう。
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車購入時のローンの種類
車を買う際にローンにはいくつか種類があります。それぞれのローン会社にメリット・デメリットがあるので、自分の状態に合わせて利用する会社を選ばなければなりません。種類によって審査の通りやすさが変わってくるので、自分の信用情報を正しく理解しておく必要もあります。
ローン会社の特徴をそれぞれ解説するので、参考にしてみてください。
1.銀行ローン
銀行ローンは銀行と提携して行うカーローンです。
銀行ローンを使うメリットは、他のローン会社に比べて金利が低いことです。たとえば三井住友銀行のカーローンでは、年利4.475%という低めの金利でローンが組めます。
デメリットは審査が他のローン会社よりも厳しいことです。審査に通りにくい分、低金利でローンを組むことができるといえます。
信用情報に自信があるのであれば利用してみてください。
2.ディーラーローン
ディーラーローンは、ディーラーが提携しているクレジットカード会社や保証会社と提携して行うカーローンです。メリットは以下の通りです。
・銀行ローンより審査が通りやすくなっている
・審査期間が短い
ディーラーローンは審査基準が銀行よりも比較的緩くなっています。
また、銀行や自社ローンと違って審査期間が短いことが多いです。1時間以内に審査が完了することもあります。
デメリットは、ローンが完済するまで購入した車の所有権をディーラーが持つことです。ローンを全て返し終わるまでは、車を売ったり、譲ったりできません。もし廃車になってしまうと、車の代金を一括で返済しなければならない可能性もあります。
銀行ローンに通る自信がないのであれば、利用を検討してみましょう。
3.自社ローン
自社ローンは自動車販売店が提携しているカーローンです。自社ローンを利用するメリットは審査が他のローンに比べて緩いことです。販売店によっては、頭金や審査がないこともあります。
デメリットは、支払いができなくなってしまうと原状回復義務が発生し、車や資金を返済しなければならない場合があることです。
売却するなどの手段で費用を用意して返済する必要が出てくるので、しっかり返済できる資金力が必要です。自社ローンを利用するのであれば、より計画的に返済を進めなければなりません。
信用情報が低いなど、ローンが組めない状況なのであれば検討してみてください。
カーローン返済シミュレーション
ローンを組んで車を購入したいのであれば、実際に返済シミュレーションをしておきましょう。
銀行などのサイトで自身の情報を入力することで、借りる額と返済額のシミュレーションが可能です。年収400万円の社会人3年目の人が、5・7年間で250万円のローンを組む際のシミュレーションを実際に紹介するので、参考にしてみてください。
1.銀行ローンの場合
三井住友銀行のカーローンを使った場合のシミュレーションは以下の通りです。
5年の期間で250万円を借りた場合は以下の通りです。
金利 |
5% |
返済額 |
4万7,178円 |
ボーナス月返済額 |
4万7,178円 |
総返済額 |
283万638円 |
7年の期間で250万円を借りた場合は以下の通りです。
金利 |
5% |
返済額 |
3万5,334円 |
ボーナス月返済額 |
3万5,334円 |
総返済額 |
2,96万8,058円 |
7年間で返済する方が月の支払い額が約1万円安いですが、合計額が約13万円高くなってしまいます。
長期間の収入や支出の変化を考慮して期間を決定しましょう。
自分の借りたい金額でシミュレーションができるので、銀行ローンを利用する際はぜひ1度試してみてください。
(参考: 『マイカーローンの返済回数シミュレーション』)
2.ディーラーローンの場合
オリコのディーラーローンを使った場合の返済シミュレーションを紹介します。
4年の期間で250万円を借りた場合は以下の通りです。
金利 |
5% |
返済額 |
5万7,573 円 |
返済最終月 |
5万7,556 円 |
総返済額 |
2,76万3,487円 |
5年の期間で250万円を借りた場合は以下の通りです。
金利 |
5% |
返済額 |
4万7,178円 |
返済最終月 |
4万7,147円 |
総返済額 |
2,83万649円 |
5年間で返済すると4年間で返済した時よりも、月々の返済額は約1万円安くなりますが、合計で約7万円多く払うことになります。銀行ローンと同じく、長期間の生活の変化を考慮した計画が必要です。
ディーラーローンを使う際も、自分の借りたい金額や希望の返済期間を入力してシミュレーションをしておきましょう。
(参考: 『オリコ ニューバジェットローン』)
まとめ
カーローンを使えば手元にお金がなくても車を購入できます。ただ、計画的に返済しないと生活費を圧迫してしまう可能性も高いです。将来のことも考えながら計画を立てて、ローンを組みましょう。
中古車を購入する際もローンは利用可能です。ネクステージであれば、銀行ローンやディーラーローンが利用できます。お客様のご予算や将来の予定などをお聞きして、最適なカーローンも提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。