自動車ローンの金利はどこが低い?選ぶときの注意点も説明
自動車など高額な商品を購入するときは、支払い方法のひとつであるローンの利用を検討することも多いでしょう。しかし、実際に自動車を購入するときは、どのようにローンを組むのか、お得に組めるローンはあるのかなどが気になるものです。ローンについての知識が乏しく、不安になっている方も多いのではないでしょうか。
自動車ローンの種類や特徴を知ると無理なく自分に合ったローンを選べます。この記事では、自動車ローンの基本情報からローンや金利のことまで詳細に説明しているので、購入の際にはぜひ参考にしてください。
※目次※
・自動車ローンの種類で金利は変わる。簡単に理解できる表で、自動車ローンと金利の関係性を確認しよう
・自動車ローンを組むときは金利以外の条件も把握し、自分の状況に合ったローンを見つけよう
・中古車購入と同時に自動車ローンも組めるネクステージなら、経験豊富なスタッフによる最適なプランの提示やアドバイスが得られる!
自動車ローンの金利を種類で比較
自動車ローンは、ディーラー経由で信販もしくはクレジット会社からの借り入れが主流の時代もありました。現在は借入先の選択肢が増え、それに伴いローンの商品や種類も豊富です。
ここでは、選択肢が増えた自動車ローンについて、各種ローンの特徴を比べながら金利がどの程度になるかを知ることから始めましょう。
銀行系の自動車ローン金利
主要銀行をはじめ地方銀行や信用金庫でも、自動車ローンを取り扱う金融機関は多くあります。自動車購入検討の際はまず、自分が利用している銀行の自動車ローンを調べてみましょう。
銀行系の大きな特徴として金利の安さが挙げられます。大手主要銀行3行の平均金利は変動型で4.95%です。(2020年7月現在)最近増えているインターネットバンクでは年利1%台のところもあります。また、地方銀行などは2%~4%に設定している傾向です。金利としては安い設定になっているのが銀行系ローンのメリットといえるでしょう。
金利が安い理由のひとつに厳しい審査があります。ネットでの申し込みが可能であったり、審査時間が短かったりする商品もありますが、ほとんどは審査が通るまでに数日の時間を要する可能性があることを念頭に置きましょう。
具体的な金利は借入金額や審査内容で変動するので、銀行で相談したりネットで金利のシミュレーションをしたりすると確認できます。同じ銀行で他の商品と併用すると金利がさらに下がるサービスもあるので、併せてチェックしましょう。
ディーラーローンの金利
新車、中古車問わず自動車販売店が提携しているローン会社のものをディーラーローンと呼びます。自動車購入手続きと同時にローンを組める便利さで利用者が多いローンです。ローンの審査が比較的通りやすく短時間で手続きできるので、自動車の購入手続き中に審査が終了するケースもあります。
金利は高めの設定であることを確認しておきましょう。最大8%台程度に設定している商品も存在します。
ディーラーローンを組むときの注意点は、返済期間中の自動車の法的な所有者である名義人がディーラーになることです。ローンの返済中に車を売却したい場合は、残金を全て返済して自分名義に変更しなければなりません。
ディーラーローンを組むと自動車販売店によっては販売店独自の特典サービスをしてくれたり、自動車の価格そのものを値引きしてくれたりすることもあります。時期によって金利が下がるキャンペーンを行うこともあるので、販売店で確認してみましょう。
残価設定型クレジットの金利
「残価設定型クレジットローン」は自動車販売店で取り扱うローンのひとつです。ディーラー経由で信販会社から借り入れる点ではディーラーローンと変わりありませんが、異なる点は支払いの対象にあります。
自動車の未来の価値(残価)を設定し、設定金額分を除いた残金をローンで支払います。この方法で支払うと一回の支払額がディーラーローンよりも安くなり、高額な自動車でも負担を減らしての購入が可能です。金利も低めで銀行の自動車ローン金利に近い4%未満の商品もあります。
買取時の価値を下げないために、所有者であるディーラーの許可なくカスタマイズなどができないなど、制限がある契約です。気に入ればローン期間後に残価を支払い、自動車を自分名義にすることもできます。
数年ごとに買い替えたい方や丁寧に自動車を乗る方にとっては、好条件のローン形態であるといえます。
自動車ローンの金利の違い
自動車ローンを組む際には、金利の違いによって最終支払額に大きな差が出ることを考慮しましょう。金利には固定金利と変動金利の2種類があります。それぞれの特徴を理解し自分に有利になる選択をしましょう。
固定金利
固定金利は、返済の始めから完済まで金利に変化がないローンの形態です。金利は経済や市場の動きで決まりますが、固定金利は返済期間にその影響を受けません。
一番のメリットは、返済額に変化がないので将来の返済計画や家計の見通しが立てやすいことにあります。返済中に金利が上昇し返済額が高くなるリスクはありませんが、市場の影響で金利が下がり返済額も減ることもないのが固定金利です。
変動金利
変動金利では、市場の動向に影響を受けて金利が変動します。多くは市場動向に合わせて半年ごとに金利の見直しがあり、返済額が上下するシステムが変動金利の特徴です。
金利が変わるので返済計画は大まかな予測になってしまいます。しかし低金利時代にあっては金利が下がり、固定金利より得することもあるかもしれません。変動金利の商品を選ぶときは銀行やローン会社の担当者としっかりシミュレーションするとよいでしょう。
自動車ローンの金利計算
各種ローンの平均的な金利で具体的にシミュレーションしてみましょう。「借入額300万円、5年60回払い、ボーナス払いなし」で利子総額の差は以下の通りになります。
ローンの種類 |
金利 |
毎月の支払額 |
利子総額 |
支払総額 |
銀行系ローン(下限金利) |
1% |
5万1,281円 |
7万6,842円 |
307万6,842円 |
銀行系ローン(上限金利) |
5% |
5万6,613円 |
39万6,779円 |
339万6,779円 |
ディーラーローン(下限金利) |
4% |
5万5,249円 |
31万4,942円 |
331万4,942円 |
ディーラーローン(上限金利) |
8% |
6万829円 |
64万9,704円 |
364万9,704円 |
残価設定型クレジットローン |
3% |
3万5,899円 |
31万8,041円 |
211万8,041円(5年後に車を返却した場合) |
残価設定型クレジットローン |
3% |
3万9,041円 |
30万3,419円 |
230万3,419円(5年後に車を返却した場合) |
銀行系ローンとディーラーローンは低い金利と高い金利を提示しました。例えば一番金利の低い1%と高い8%では、利子総額に約57万円の差が出ることが分かります。
残価設定型クレジットローンは自動車の残価設定額を2パターンにして表に入れました。同じ種類のローンでも条件で月々の支払額や利子が変化するのが確認できます。
低金利の自動車ローンにもデメリットがある
一般的に銀行系のローンは金利が低く、最終的に支払う金額が安くなることが多いといわれています。しかし低金利のローンにはデメリットも存在することを確認しておきましょう。実はディーラーローンのほうが安くなる可能性も否定できません。注意すべきことを事前に知ることでトラブルを回避できます。ここでまとめて注意点を解説します。
審査が難しい
低金利が魅力的な銀行系の自動車ローンは、貸付金未回収リスクを避けるために厳しい審査を行っています。主な審査内容は、勤務先や雇用形態、勤続年数、収入額、過去のローンの内容や返済状況です。
転職を1年以内で繰り返したり、アルバイトであったり、年収に対して毎月の返済額が高かったり、過去にローン返済でトラブル経験があったりすると審査に通らない可能性が高いでしょう。
銀行が顧客情報を確認する信用情報機関では、個人の勤務先や年収、過去のローン履歴などの他に、現在進行中のローンやローン申請情報も把握しています。複数のローン申請をしていたり審査に落ちていたりする情報はマイナス要素になるので注意が必要です。
審査に時間がかかる
ディーラーローンの審査時間が数分から1時間程度であるのに対し、銀行系ローンは数日、長ければ1週間近くかかるケースもあります。これは顧客の信用情報を厳しく審査しているためです。もし、数日待って審査に落ちてしまったら納車スケジュールの調整が無駄になってしまいます。
銀行系ローンでは自動車の名義が購入した時点から自分になりますが、これは審査時間が長くなる一因でもあります。ディーラーローンの審査時間が短い理由のひとつが、自動車の所有権がディーラー側にあるからです。
銀行系ローン利用に決めたら時間に余裕をもって手続きを進めなくてはなりません。早く自動車を欲しい人にとっては、銀行系ローンの審査時間の長さはデメリットになってしまうでしょう。
手続きが煩雑
現在の銀行でのローン手続きは、最初にインターネット上で仮審査を行うのが主流になっています。サイトの項目に必要事項を記入するだけなので、書類を用意する前に審査に合格するかどうかの予想ができるようになりました。
本審査には仮審査で記入した情報を証明するために必要書類を提出します。提出するのは運転免許証などの本人が確認できる書類、給与明細書や納税通知書などの年収証明書、自動車販売店の見積書など自動車購入に関する情報を証明する書類です。また、日取りを決めて店舗に出向き、面談するケースがほとんどであることを理解しておきましょう。
ディーラーローンでは見積書の提出は必要ないだけでなく、別の日に他の場所まで足を運ぶこともありません。
銀行系が低金利とも限らない
さまざまな制約があるものの、総合的に銀行系の自動車ローンが他のローンに比べて低金利であることのほうが多いといえるでしょう。
しかし、ローンを組むときの条件によっては、ディーラーローンのほうが低金利になる逆転現象が起こります。例えば上限金利で契約した銀行系ローンの場合(金利5%)と下限金利のディーラーローン(金利4%)を比較してみましょう。ディーラーローンのほうが約8万円もお得になります。
またディーラーローンでは低金利キャンペーンなどイベントを行うことがあります。低金利キャンペーン中に申請すると銀行系ローンよりも安くなることもあるだけでなく、申請が通りやすく手続きも簡単とよいこと尽くしです。日ごろからホームページなどで情報収集をしておきましょう。
自動車ローンの金利で選ぶときの注意点
自動車ローンの金利を比べて選ぶときは、損をしないようそれぞれの特徴を比較し自分に合ったローンを決定します。
特に初めて自動車ローンを組む場合、チェックポイントが多すぎてどこを確認すべきか分からないことも多いでしょう。ここでは注意すべきポイントを3つに絞り、詳細に解説します。
上限金利を確認する
ローンの金利には、金利が低い下限金利から金利が高い上限金利が設定され、その幅は狭くありません。借入額や審査内容によって金利が決められるために幅が出ますが、銀行やディーラーなどの貸す側が貸し倒れのリスクが少ないと判断すれば、下限金利に近い設定となるシステムになっています。
下限金利で比べるといると、審査の結果次第で適用される金利が高くなる可能性があるので、各自動車ローンを比較する場合は上限金利を比べるほうが現実的といえるでしょう。
借入可能額を確認する
自動車ローンの多くは最大額が設定されています。審査では、年収や返済負担率などから返済能力を考慮して借入可能額を決定しますが、場合によっては希望借入額より下回ることもあるでしょう。
自動車ローンの相談時には借入可能額についても説明があるので、希望の金額を伝えて借入可能額が下回る可能性があるかどうか、下回ったときに希望金額へ近づける方法があるかどうかを相談してみる必要があります。
保証料や手数料を確認する
自動車ローンを組むときの保証料とは、保証人を立てないときに保証会社に支払う費用のことをいいます。
通常、自動車ローンを組む際には見積もりを出してもらいますが、その中の項目には保証料と事務手数料が別途記載されている場合があります。保証料の記載がないのは、保証人を立てていたり、金利に上乗せしていたりする場合です。見積もりに表記されていないときは質問してみましょう。
自動車のローン購入はネクステージで!
「お客様ファースト」をモットーとするネクステージでは、中古車を購入したお客様向けに用意した複数の種類のディーラーローンから選択が可能です。各社ローンの特色やメリットを踏まえ、一人ひとりにあったローンやプランの相談も受け付けています。
これまでに多くのディーラーローンを取り扱ってきた実績から、銀行系自動車ローンに比べて、よりスピーディーでシンプルな手続きができるようになりました。丁寧かつ詳細な説明を徹底しているため、満足のいくローンが見つかるでしょう。
金利についての質問にもしっかりお答えします。条件の良い金利商品を見つけるために、希望に沿ってシミュレーションを行うので安心です。
ネクステージで中古車購入と同時に自動車ローンを組むと、無理のない返済と早い手続き、お得な情報、アドバイスをまとえて得られます。中古車購入と自動車ローンをワンストップで安心してできるネクステージにぜひお任せください。
まとめ
自動車ローンにはさまざまな種類があり、それぞれに金利も異なります。それぞれのローンにはメリット・デメリットがありますが、金利も含めてトータルでおすすめできるのは、中古車なら販売店でまとめて手続きができるディーラーローンです。
車の購入を検討する際には、中古車販売とディーラーローンが一度にできるネクステージにまずはご相談ください。お客様に合った車が豊富な在庫から見つけるお手伝いだけでなく、複数用意している自動車ローンから最適なものをアドバイスいたします。