中古車の返品は可能？事故車や修復歴車を見抜くポイントを徹底解説！
中古車を購入したことがある方の中には、返品を検討したことがある人も多いでしょう。しかし、「そもそも中古車って返品できるの？」「返品をスムーズにするためにはどうすればいいの？」という疑問を持っている方も多いかもしれません。
今回の記事では、中古車の返品について幅広く解説していきます。そもそも中古車は返品ができるのか？という基本的なところから、「購入時の注意点」や「事故車・修復歴車を見抜く方法」など、様々なトピックに触れていきます。
※目次※
5. 中古車の返品を避ける！事故車や修復歴車を見抜く方法とは？
・中古車の返品は基本的に不可能。しかし瑕疵（かし）担保責任や返品保証サービスの条件を満たしていた場合は返品できることも！
・返品しないで済むように修理歴や乗り心地、年式や走行距離をしっかり確認しておこう！
・ネクステージで販売する中古車は、品質が良く安心！
中古車の返品は可能？
購入した中古車に思わぬトラブルが見つかり、返品を検討したことがある人も多いでしょう。中古車の返品は可能なのか？という話ですが、基本的に中古車の返品は不可能と考えておいた方が良いでしょう。
しかし「いかなる場合においても返品が認められていない」わけではありません。中古車は、民法上の義務である瑕疵担保責任（かしたんぽせきにん）によって、返品が認められる場合があります。
基本的に返品は不可能
中古車の返品についてですが、「基本的に返品は不可能である」と考えておいた方が良いでしょう。例えば訪問販売や通信販売などの分野においては、クーリング・オフを適用することができ、一定期間内であれば無条件で契約を解除することができます。
一般的な品物についても、レシートと品物を持参することによって、返品ができるケースもあります。しかし車の売買においては、クーリング・オフのような制度は適用されません。購入前に徹底的にチェックしておくことが大事です。
瑕疵（かし）担保責任によって返品可能なことも
基本的に中古車の返品は不可能ですが、ある特定のケースでは、返品が認められることもあります。例えば「修復歴車は扱っていない」という宣伝文句を掲げながら修復歴車を売っていた場合、その中古車販売業車は嘘をついていることになります。
このように販売業者が意図的に修復歴を隠していたような場合は、返品が認められる可能性があります。これを民法上の義務である瑕疵担保責任（かしたんぽせきにん）と言います。
中古車を返品できるケースって？
先ほども少し触れたように、瑕疵担保責任によって返品が認められることもあります。他にも返品保証サービスの条件を満たしているなど、各種サービスの内容によっては、返品ができるケースもあります。
こちらの項目では、中古車を返品できる2つのケースについて確認していきます。
事故車（修復歴車）を知らされずに購入
業者は、民法の定めによって瑕疵担保責任を負わなければなりません。瑕疵担保責任とは、購入者が通常の注意で車を確認しても見つからないような「隠れた瑕疵」への責任を負うものです。
販売業者側に事故歴を開示する義務はありませんが、修復歴がある場合は、購入者に対してそれを開示しなければなりません。そのため修復歴があるのにもかかわらず「修復歴なし」として販売したり、その旨を伝えなかった場合は、返品できる可能性があります。また事故歴についても、「事故歴なし」として購入した場合は、返品できる可能性があります。
返品保証サービスの条件を満たしている
中古車販売店の中には、返品保証サービスを実施している業者もあります。もちろん返品保証サービスを実施している業者の数は限られますが、購入した業者がそれに対応していれば、返品が認められる可能性があります。
返品条件は業者やサービスによって異なるため、必ず前もって確認しておくようにしましょう。
中古車の返品をスムーズに行うために注意したい点とは？
何らかの理由で購入した中古車を返品する場合、これからご紹介する6つのポイントをチェックしておきましょう。これらのポイントをすべて押さえておくことによって、中古車の返品をスムーズにすることができます。
こちらの項目では、「納車時の状態を写真に収める」など、中古車の返品をスムーズに行うために注意したい点を6つご紹介します。
納車時の状態を写真に収める
まずは、納車時の状態を写真に収めることです。こうすることによって、車が最初どのような状態であったかを記録することができ、「購入後に事故を起こしていない」「余計な改造を施していない」ことの証明になります。
中古車販売業者としても、納車時の状態の証明がなければ、返品に即座に対応するわけにもいきません。車がどのような状態であったかが記録されていることによって、交渉をスムーズに進めることができます。写真を撮る場合は、全体写真だけでなく、細かいパーツも写すようにしましょう。
業者とのやりとりを記録する
次に重要なのが、業者とのやりとりを記録しておくことです。これも納車時の状態の写真を撮っておくことと同じで、交渉をスムーズかつ有利に進めるために必要な作業になります。メールであれば、送信したメールも含めて、すべて保存しておくようにしましょう。
電話で連絡する場合は、通話内容を録音しておくことによって、業者がどのような対応を行ったかがしっかりと記録されます。特に電話は「言った」「言わない」の水掛け論に発展しやすいので、必ず記録しておくようにしましょう。
購入した中古車の異変に気づいたら即連絡
購入したばかりの中古車の異変に気づいた場合は、ただちに業者に連絡するようにしましょう。異変は具体的に何を指すかと言うと、「異常な音が発生している」「まっすぐ走らない」「ステアリングがおかしい」などの現象です。
瑕疵担保責任を問う場合は、民法566条と570条の定めにより、瑕疵の事実を知ってから1年以内に請求をしなければなりません。また手をこまねいているうちに、返品サービスの期間を過ぎてしまうこともあります。不具合を見つけたらすぐに連絡するようにしましょう。
車体に傷や凹みを残さない
ここからご紹介する3つのポイントは、主に「返品保証サービスで中古車を返品する時」に意識しておきたい点になります。まず念頭に置いておきたいのは、返品をする時に、なるべく車体に傷や凹みを残さないことです。
車体に傷や凹みがついていることによって、「販売時のクオリティが保たれていない」と見なされ、返品しても全額が戻ってこない可能性があります。なるべく事故などを起こさず、購入した状態のまま返品を申請するようにしましょう。
車の改造やパーツ交換をしない
車の改造やパーツ交換をしないことも重要です。そもそも返品とは、商品を購入前の段階に戻す作業なので、購入時と別物になっていては意味がありません。中古車を購入する人の中には、「自分なりに改造を楽しみたい」という目的を持った人も多いでしょう。しかし車の改造やパーツ交換をしていると、交渉がスムーズに進まないケースがあります。
改造やパーツ交換をする前に、一定期間車を乗りこなし、「しっかりと走行できる車かどうか」を確かめるようにしましょう。
定められた期間や走行距離の条件を満たす
返品保証サービスには、様々な条件が設定されていることがほとんどで、無制限に返品ができるサービスではありません。定められた期間や走行距離などの条件を満たしていない場合、返品保証サービスを利用できないことがあるので注意しましょう。
中古車を返品しないために知っておきたい購入時の注意点
返品の交渉をスムーズにすることも大切ですが、何よりも返品せざるをえない状況を避けることが一番です。中古車を返品する羽目にならないよう、知っておきたいポイントはいくつかあります。
こちらの項目では、中古車の購入時、どのようなことに気をつければいいかを解説していきます。
返品保証サービスがあるかチェックする
中古車販売店によって、返品保証サービスがあるところとないところがあります。返品できないというリスクに備えるためにも、返品保証サービスがある業者を選ぶようにしましょう。
もちろん返品保証サービスが付いていたとしても、無制限に返品ができるとは限りません。返品保証ができる期限が定められていたり、走行距離や保証料に関する条件があるケースがほとんどです。必ず事前に確認しておくようにしましょう。
現物をしっかり確認する
昨今はWebから中古車を購入することもできますが、リスクを軽減するためにもなるべく現物をしっかり確認するようにしましょう。実際、中古車を購入してみて、「シートの汚れや異臭」を理由に返品したくなることもあります。
現物を確認する時に意識しておきたいのは、まず様々な角度から車を確認し、歪みが発生していないかを確認すること。それからシートの汚れやにおいなどを確認しつつ、サビの有無など細かい部分を見るようにしましょう。
車両状態説明書を確認する
中古車販売店は、車の状態を示す「車両状態説明書」を用意してくれます。必ずこの車両状態説明書を確認し、車の状態に異常がないかを確認しましょう。また、車両状態説明書が提供されない場合、その業者から車を買うのはやめたほうが良いでしょう。
車両状態説明書は、販売店によってフォーマットが異なります。また自分ひとりで確認するのではなく、親しい友人や家族などに見てもらうとなお良いでしょう。不明な点があれば、必ず業者に確認するようにしましょう。
中古車の返品を避ける！事故車や修復歴車を見抜く方法とは？
中古車の返品を避けるためにも、事故車や修復歴車を見抜く方法を知っておいた方が良いでしょう。ある程度の規模を持った業者であればあまり問題はないかもしれませんが、中には「修復歴車であることを隠して販売しようとする悪徳業者」の存在もあります。
こちらの項目では、事故車や修復歴車を見抜く方法を解説します。
中古車検索サイトで修復歴なしの条件設定にする
まずはうっかり修復歴車を選ばないようにするための方法です。最近では中古車検索サイトが発達し、インターネットを使って中古車を購入できるようになりました。中古車検索サイトで検索するときは、必ず修復歴なしの条件設定にしておきましょう。
修復歴があるかどうかは、購入者にとって非常に重要な情報です。そのためほとんどの検索サイトで、「修復歴なし」の条件設定で探すことができます。検索サイトで情報を探す時は、条件設定を怠らないようにしましょう。
ボディパーツの隙間が均一かチェック
ここからは、実際に車をチェックする際に意識すべき点を解説します。まずはボディパーツの隙間についてです。通常、ボディパーツの隙間は均一になっており、当たり前ですが「車体にゆがみがない」状態になっています。
ヘッドライトとボンネットであったり、ヘッドライトとバンパーの隙間をチェックして、隙間が均一であるかどうかを調べてみましょう。隙間が均一でない場合は、車体がゆがんでいるため、修復歴車である可能性があります。
シートベルトを限界まで引き出す
シートベルトを限界まで引き出し、泥に浸かっていたような染みがある場合、水没車である可能性が高いです。水没車とは、沿岸や河川などで水害を受けた車を指します。水没車は、見た目では分かりにくいですが、電気装置系に異常を来たすケースが多いです。そのため中古車購入では、なるべく避けた方が良い車として知られています。
ここで注意しておきたいのは、水没車は修復歴車として扱われないため、「水没車である旨の記載義務はない」ということです。自分の目で見抜くほかはないため、必ず「水没車であるかどうか」のチェックをするようにしましょう。
空調を切って車内の臭いをチェック
水没車であるかどうかを確かめるもう一つの方法が、空調を切って車内の臭いをチェックする行為です。水没車である場合、車内から古い雑巾のような臭いがします。
なぜ悪臭が発生してしまうかと言うと、遮音材などが汚水を吸収してしまい、細菌が繁殖してしまうためです。遮音材は、フロアマットやカーペットの下にあるため、簡単に交換することもできません。水没車に限らず、車内の臭いは必ず確かめるようにしましょう。
エンジンルームの錆をチェック
また普段は見ないところですが、エンジンルームをチェックしておくことも重要です。エンジンルームの錆をチェックすることによって、「塩害車」や「雪害車」を見分けることができます。
塩害車は、その名前の通り、沿岸地域の潮風でダメージを負った車を指します。雪害車は、北海道や東北などの積雪地域で、雪によってダメージを負った車を指します。エンジンルームの重要部品が錆びてしまうと、車の機能に支障が出るため、必ずチェックするようにしましょう。
中古車の購入はネクステージがおすすめ
ネクステージでは、事故車や修復歴車の販売は一切行っておりません。初めて中古車を購入すると言うお客様でも、安心してご利用いただけます。こちらの項目では、ネクステージのサービスをご紹介いたします。
事故車（修復歴車）の販売はしません！
ネクステージでは、事故歴や修復歴のある車は一切取り扱っておりません。車両の骨格にダメージのある事故車（修復歴車）は、予期せぬトラブルが発生しやすく、お客様に満足いただける商品ではないと考えております。
ネクステージは、お客様の不安やリスクを取り除くことを目指しており、そのためにも粗悪な車を販売しないようにしています。そのため、初めて中古車を購入するお客様でも、安心してご利用いただきます。
まとめ
中古車の返品は基本的に不可能ですが、返品保証サービスの条件を満たしていたり、瑕疵担保責任の追求によって返品できる可能性があります。返品をスムーズに行うためにも、今回ご紹介したポイントを覚えておくようにしましょう。
また中古車を返品しないために、現物や車両状態説明書を確認するようにしましょう。特に水害車などは修復歴車として扱われないため、自分の目で見抜くしかありません。
中古車販売のネクステージでは、事故車や修復歴車の販売は一切しないので、初めて中古車を購入するお客様でも安心してご利用いただけます。全国に店舗を展開しておりますので、中古車で何かわからないことがございましたら、お近くの店舗までお気軽にご相談ください。
