自動車学校で実施される適性検査の種類と内容は?目的や注意点も解説!
自動車学校の初日は、不安や緊張でいっぱいだったという記憶の方は多いのではないでしょうか。一般的に、自動車学校に入校すると学科や技能購入の前に「適性検査」が行われます。
「適性検査」とは、どのようなものでしょうか。少しでも不安や緊張を軽減するために、適性検査の目的や注意点を事前に把握しておきましょう。この記事では、自動車学校で実施される適性検査の概要とともに、免許取得後の車選びについて参考情報をご紹介します。
※目次※
・自動車学校で実施される適性検査には、運動能力検査と運転適性検査の2種類がある
・適性検査は、自分の性格やとっさの行動について客観的な視点で把握するのに役立つため、結果をよく分析しよう
・適性検査の結果を思いに留めて、自動車学校卒業後の車選びに生かそう
自動車学校の適性検査は2種類ある
自動車学校の適性検査とは、車の運転に適した素質があるかどうかを見極める目的で実施される検査です。これから車の運転技術を習得するに際して、自分の性格や行動パターンを客観的に把握するのに役立ちます。
一般的に、自動車学校の適性検査は「運動能力検査」と「運転適性検査」の2種類です。それぞれの概要を押さえておきましょう。
運動能力検査
運動能力検査は、視力(深視力)・聴力・運動能力の3分野に分かれています。それぞれ合格基準が定められており、基準に達しない場合は何らかの対策を講じることが必要です。
視力検査では、普通免許の場合、両眼0.7以上・片眼それぞれ0.3以上・一眼が見えない場合は他眼視野が左右150度以上および0.7以上の視力が必要となります。聴力は、両耳で10m離れた90デシベルの音が聞こえなければなりません。
運動能力では、車の安全運転に必要な認知または操作に必要な能力の有無をチェックします。免許の種類により基準が若干異なるため、事前に確認しましょう。
運転適性検査
運転適性検査とは、運転操作時の速さ・正確性・癖や性格などを調べる検査です。自分では気付きにくいとっさの行動パターンや、判断力の有無を客観的に確認できます。検査結果により、自動車学校における学習方針や目標を定めることが可能です。
運転適性検査には「警察庁方式K型」と「OD式安全テスト」の2種類があります。自動車学校により、どちらか片方あるいは両方実施されるため、事前に両方の概要をチェックしておきましょう。
自動車学校で適性検査が実施されるのはいつ?
自動車学校へ入校申し込みを完了すると、入校日の日付が指定されます。初日から修了検定までの大まかな流れは、下記のとおりです。
1.入校手続き/オリエンテーション
2.適性検査
3.第1段階
4.修了検定
修了検定合格後は、仮免学科試験が行われ、第2段階へと進みます。適性検査は入校後すぐ、学科教習を受ける前に行われることが一般的です。地域や自動車学校ごとに若干異なるため、詳細についてはきちんと確認しましょう。
自動車学校の適性検査における目的や気を付けるポイント
前述したように、自動車学校の適性検査は、車を安全に運転するための素質があるかどうかを判断する助けになります。「警視庁方式K型」や「OD式安全テスト」は、どのような特徴があるのでしょうか。それぞれの適性検査方法について、目的や気を付けるポイントを解説します。
警視庁方式運転適性検査(K-1・K-2)
「警察庁方式K型」は全7項目あります。判断力や衝動性などの運転行動を測定する検査と、心理分析テストです。検査結果により、自分の性格を客観的に把握できます。
性格タイプ |
気を付けたいポイント |
状況判断が早い |
常にさまざまな状況があることを見抜き、適切に行動する。 |
動作は早いが正確性に欠ける |
周囲の状況に気を配りつつも、ひと呼吸おいて行動する。 |
神経質な傾向がある |
周囲に気を配りつつ、リラックスして運転する。 |
気分の変わりやすさやムラがある |
気分が沈んでいるときはなるべく運転を控える。 気分転換をして気持ちが晴れやかなときに運転する。 |
攻撃的な傾向がある |
相手に謝ったり思いやったりする気持ちを忘れない。 |
自己中心的な傾向がある |
自分の行動が他の人に迷惑をかけていないかどうかを時々振り返る習慣を身に付ける。 |
OD式安全テスト
「OD式安全テスト」では、運動機能/健康度・成熟度/性格特性/運転マナーの観点から検査が行われます。全部で16項目です。検査結果により、自分の運転傾向を再発見・再認識できます。可能な限り事故や違反を防止できるよう、自分の性格タイプを事前に把握しておきましょう。
性格タイプ |
気を付けたいポイント |
安全運転できる |
常に油断せずに安全運転を心掛ける。 |
もらい事故の傾向がある |
特に複合操作が必要な状況下では十分に注意する。 |
重大事故の傾向がある |
自分の運転技術について自信過剰にならない。 |
事故違反を多発する傾向がある |
細心の注意を払って運転する習慣を身に付ける。 |
自動車学校で適性検査を受けるときの注意点
適性検査を受ける際、正しい回答を行わなければ、自分の適性について正確な情報を得られません。間違った回答をしてしまったり、後からやり直したりするような事態を防ぐため、覚えておきたい注意点があります。自動車学校で適性検査を受ける前に、注意点を確認しておきましょう。
検査の説明をしっかり聞く
適性検査の内容自体はそれほど難しいものではありません。しかし、回答の順番や訂正方法などを間違えないよう注意が必要です。間違えやすい箇所や複雑な箇所については、担当検査員が内容や注意事項を説明してくれます。
聞き漏らさないよう、担当検査員の説明をしっかり聞いて臨みましょう。不明な点や分からない点があれば、試験が始まる前に確認しておくことが大切です。
慌てずに落ち着いて回答する
適性検査は、「警視庁方式K型」「OD式安全テスト」のいずれにしても、制限時間があります。最後まで回答できるかどうか焦りが生じるかもしれませんが、自分のペースで、慌てずに落ち着いて回答するようにしましょう。
適性検査は、作業をどれくらいの速度で行えるかを見極める目的もあります。自分の能力を確認できる検査でもあることを意識しつつ、丁寧に回答していくことが大切です。
質問には正直に回答する
適性検査は、普段意識していない自分の性格パターンや思考回路を客観的に知るための検査です。自分をよく見せようとして回答してしまうと、検査結果にそのまま反映されてしまいます。そのような正確でない回答は、適性検査における本来の趣旨ではありません。
自分に対する印象や周囲の目を気にするのではなく、正直に自分が感じたことを回答することが重要です。
自動車学校で行われる適性検査が悪い結果なら?
入学試験とは異なり、適性検査の結果がたとえ悪かったとしても、自動車学校への入校が断られるケースはめったにありません。一般的に、検査結果により、今後の自動車学校教習の進め方が決められます。結果が思った以上に悪かった場合は、下記項目の情報を参考にしてください。
運転適性検査の結果が悪くても再検査が一般的
自動車学校の適性検査は、あくまでも車の運転に対する自分の適性を知ることが目的です。そのため、検査結果が悪くてもさほど落ち込まないようにしましょう。ほとんどの場合、再検査を受けることが可能です。
しかし、検査結果が車の運転に全く向いていないことを明らかに示すような悪い結果であれば、入校を考え直すよう勧められるケースもまれにあります。
運転時の注意点として心掛ける
適性検査の結果は、優劣の判断ではないことを覚えておきましょう。現時点での自分がどのような性格や思考パターンの傾向があるのかを、しっかりと受け止めることが大切です。
先述したように、適性検査の結果により性格タイプが大まかに分けられます。適性検査で分かった自分の性格タイプを思いに留めておき、今後実際に車を運転する際の注意点として心掛けるようにしましょう。そのようにすることで、事故や交通違反をできるだけ未然に防ぐことができます。
運転支援付きの車を選ぶのもおすすめ
とっさの場合に正確な判断力に欠けてしまう傾向や、せっかちな傾向があることが分かった場合は、運転支援付きの車を選ぶこともできます。
運転支援とは、交通事故を未然に防げるようアクセル・ブレーキ・ハンドルなどの操作を支援してくれる予防安全装置のことです。エアバックのようなケガや被害を軽減する安全装置とは異なります。
例えば、スバル アイサイトやトヨタ セーフティセンスなどは、最新の運転支援技術です。カメラやレーダーによる認識と制御により、衝突回避・先行車追従時の加減速などを行ってくれます。
運転支援が付いたおすすめ車種3選
近年、運転支援機能の開発が進んでおり、リーズナブルな価格で購入できるようになりました。国内の自動車メーカーは、安全装備のみならず、安全支援装備においても高い技術を誇っています。運転支援機能付きで人気が高い代表3車種をご紹介しますので、車選びの参考にしてください。
スバル「フォレスター」
スバルのシティ派SUV フォレスターには、スバルの先進安全テクノロジーであるアイサイトが搭載されています。スバルは、死亡交通事故ゼロを目指し、アイサイトをさらに進化させました。視野が広いステレオカメラは、ドライバーの目となり、多くのシーンでより綿密に交通環境を認識できます。
新車価格は、299万2,000円~363万円です。2022年11月現在、ネクステージにおける中古車相場価格は約49万円~約409万円となっています。
(参考:『フォレスター(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ「カローラ」
トヨタのカローラシリーズには、トヨタの安全支援技術セーフティセンスが搭載されています。高い認識性能を誇る2種類のセンサーが衝突回避や標識の見逃し防止をサポートしてくれるなど、多くのシーンで活躍する安全支援装備です。2021年のJNCAP総合評価では「自動車安全性能ファイブスター」を受賞しました。
カローラ(セダンタイプ)の新車価格は、199万円~299万8,000円に設定されています。2022年11月現在、ネクステーではカローラ(セダンタイプ)の取り扱いはありません。
(参考:『カローラ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産「デイズ」
日産の運転支援を含む安全装備の技術も、国内外から高く評価されています。軽自動車のデイズは、自動車安全性能2020の新総合評価において、クラス初となる最高評価ファイブスター賞を受賞しました。
走行中に危険を感知したら回避操作を支援したり、明るく広いクリアビューを確保したりといった安全支援システムが充実しています。
新車価格は、133万2,100円~190万7,400円です。2022年11月現在、ネクステージにおける中古車相場価格は約39万円~約169万円となっています。
(参考:『デイズ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
運転支援付きの車をお探しならネクステージがおすすめ!
近年、安全性能に優れた車が増えてきました。加えて、運転支援システムの進歩も目を見張るものがあります。各自動車メーカーのこだわりや技術が込められている装備内容を比較検討してみましょう。
中古車であれば、運転支援付き車両をリーズナブルな価格で見つけることが可能です。中古車探しの際は、ネクステージをご利用ください。
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ネクステージをおすすめする最大の理由は、在庫数の豊富さです。全国に200店舗以上展開しており、総在庫台数3万台を誇ります。在庫が多ければ多いほど、自分の求める条件に適う車を探すことが可能です。
ネクステージ公式サイト上では「こだわりの装備で絞り込む」の項目で「予防安全装備」など、詳細条件を絞り込めます。自分の性格タイプに合う装備を選んでみましょう。
購入時に無料保証もついて安心!
ネクステージでは、全てのお客様が満足のいくカーライフを送れるよう、各種保証を用意しています。国産車・輸入車を問わず、基本的な内容の無料保証を付帯していることが魅力です。
適性検査の結果を踏まえて慎重に運転していたとしても、万が一事故やトラブルに巻き込まれてしまう可能性はゼロではありません。無料保証があれば、そのような緊急事態の際にも落ち着いて対処できます。充実した内容の有料保証も用意しているためご確認ください。
まとめ
安全に車を運転するためには、運転技術だけではなく自分の適性について正しく知ることが重要です。自動車学校で実施される適性検査は、優劣をつけるものではありません。自分の性格タイプを正しく把握するために、落ち着いて正直な回答をしましょう。
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