日産ノートの燃費性能は?国産低燃費コンパクトカーもご紹介
日産ノートは2020年12月に行ったフルモデルチェンジでラインナップを一新し、すべてのモデルを「e-POWER」搭載のハイブリッド車にしました。しかし、「ハイブリッド車とガソリン車ではどの程度燃費が違うのだろう」「燃費以外のハイブリッド車のメリットがよく分からない」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ノートの燃費性能や特徴について詳しく解説します。併せて、ノート以外の国産低燃費コンパクトカーについても紹介しますので、参考にしてください。
※目次※
・現行ノートは全車「e-POWER」搭載でカタログ燃費は最高29.5km/L!ただし、カタログ燃費と実燃費には差があることに注意!
・購入価格を抑えたいなら、旧モデルの中古ガソリン車がおすすめ
・燃費を重視するならコンパクトカーのハイブリッド車がおすすめ!中古車なら好みの車が新車よりも100万円近く安く手に入れられることも
日産ノートに乗ろう!
日産ノートは2005年1月に初代モデルが発売されたコンパクト・ハッチバック車です。2020年12月発売の現行モデル(3代目)は、全車種がエンジンで発電しモーターを駆動する「e-POWER」搭載となり、高い燃費性能と電気自動車同様の滑らかな走りを実現しました。ここでは、現行モデルを中心に日産ノートのラインナップや価格について紹介します。
日産ノートについて
日産ノートは2005年1月に初代モデルが発売されたコンパクト・ハッチバック車です。2012年9月発売の2代目モデルは、2012年度下半期・2013年度上半期のガソリン登録車の販売台数トップを達成する人気車種となりました。
「e-POWER」搭載車は、2016年のマイナーチェンジでラインナップに加わりました。これを契機に、軽自動車を含めた月間販売台数(同年11月)、軽自動車を除く乗用車販売台数(2018年暦年)でトップを記録するなどして、人気を不動のものとしました。
3代目となる現行モデルは2020年12月発売で、最大の特徴はガソリンエンジン車の設定がなくなり、「e-POWER」搭載車のみとしたことです。
ノートのグレード
現行モデルは、2WD(FF車)が5グレード、4WDは4グレードというラインナップです。2WDだけに設定されているFグレードは、軽量化により燃費向上を図ったモデルのため、実質的には2WD・4WDとも同一のラインナップといえるでしょう。
AUTECHは、カスタムカーなどを手がける子会社オーテックジャパンのブランドを冠したモデルで、「プレミアムスポーティ」をコンセプトにX(X FOUR)グレードの内外装をドレスアップしたモデルです。また、AUTECH CROSSOVERは、地上高を25mmアップさせ、専用の外装パーツを組み込むことでSUVテイストに仕上げています。
2WD
グレード |
車両価格 |
S |
202万9,500円 |
F |
205万4,800円 |
X |
218万6,800円 |
AUTECH |
250万4,700円 |
AUTECH CROSSOVER |
253万7,700円 |
4WD
グレード |
車両価格 |
S FOUR |
228万8,000円 |
X FOUR |
244万5,300円 |
AUTECH FOUR |
276万3,200円 |
AUTECH CROSSOVER FOUR |
279万6,200円 |
日産ノートのカタログ燃費を見てみよう
ハイブリッド専用車になった3代目ノートは、は車体サイズ・車両重量ともほぼ旧モデルと同じですが、モーターとインバーターを刷新した第2世代「e-POWER」パワートレインを搭載しています。ここでは、3代目ノートのカタログ燃費を確認しておきましょう。
2WDの場合
グレード |
燃費(WLTCモード) |
燃費(JC08モード) |
S |
28.4 km/L |
34.8 km/L |
F |
29.5 km/L |
38.2 km/L |
X |
28.4 km/L |
34.8 km/L |
AUTECH |
- |
- |
AUTECH CROSSOVER |
- |
- |
軽量化などにより燃費向上を図ったFグレードが29.5km/L(WLTCモード)で、S・Xグレードは同じ28.4 m/L(同)となっています。カスタムモデルのAUTECH・AUTECH CROSSOVERについては、燃費を公表していません。
4WDの場合
グレード |
燃費(WLTCモード) |
燃費(JC08モード) |
S FOUR |
23.8 km/L |
28.2 km/L |
X FOUR |
23.8 km/L |
28.2 km/L |
AUTECH FOUR |
- |
- |
AUTECH CROSSOVER FOUR |
- |
- |
公表されている4 WDモデルの燃費は23.8km/L(WLTCモード)で、2WDモデルと比較すると5 km/Lほど低い数値となっています。
日産ノートの実燃費はどのくらいなの?
「カタログ燃費」は、一定の条件に基づいて測定した結果をメーカーが公表しているもので、誰がどのように運転しても確実に達成できるわけではありません。むしろ、実際に走行した場合の燃費(実燃費)とは異なるのが普通です。
カタログ燃費は車の性能を比較する指標として欠かせませんが、購入にあたっては実燃費を把握しておくことも大切です。
カタログ燃費と実燃費の違い
カタログ燃費は、国土交通省が定める方式で測定しており、2018年からは新たに採用された世界的な燃費基準である「WLTCモード」の利用が義務づけられています。「WLTCモード」に限らず、カタログ燃費は実走行を想定した条件を設定して機械的に測定します。
このため、実際にドライバーが運転して走行した場合の燃費(実燃費)よりも良い数値になる傾向があります。たとえば、ノート現行モデルの2WD・Sグレードで比較すると、従来基準である「JC08モード」は28.2 km/Lであるの対し「WLTCモード」は23.8 km/Lで、約2割低下しています。
ノートの実燃費の目安
日産ノートの実燃費はどれくらいなのでしょうか。実燃費は走行時の運転技術や街乗りなどの環境、年式などによっても左右される傾向にあります。
目安として日産ノートの現行モデルの平均燃費は18km/Lほどです。また、カタログ燃費(JC08モード)がほぼ変わらない旧モデルを含めた「e-POWER」搭載車の平均燃費は19km/Lほどと言われています(2021年10月20日現在)。
ちなみに、現行モデルにはないガソリン車の平均燃費は15km/Lと言われており、ハイブリッドや年式の新しい車両に比べてやや低い傾向になります。いずれにしても、実燃費はユーザーの乗り方や車両の年式によっても違いが出るので、これらの数値は大まかな目安と考えておきましょう。
日産ノートを燃費で選ぶならハイブリッド車が良いの?
日産ノートは、ロングセラー車でフルモデルチェンジからまだ1年ほどのため、中古車市場には状態が良い旧モデルの在庫が豊富にあります。旧モデルの「e-POWER」搭載車も、カタログ燃費は現行モデルとほぼ変わりがありません。
旧モデルでは現行モデルにはないガソリンエンジン車も選べます。購入の選択肢を広げる意味では、中古車を検討するのもひとつの方法でしょう。
燃費で選ぶならハイブリッド車
ガソリン車とハイブリッド車では燃費性能が大きく異なります。新旧モデル併せて同じXグレードのカタログ燃費をチェックしてみましょう。
グレード(2WD) |
燃費(JC08モード) |
X(現行モデル) |
34.8km/L |
e-POWER X(旧モデル) |
34.0km/L |
X(旧モデル・ガソリンエンジン車) |
23.4km/L |
(2021年10月現在)
「e-POWER」搭載車のほうが5割近く高い、燃費性能を誇ります。乗り方によって差が出るとはいえ、燃費性能を優先するならハイブリッド車を選択すべきでしょう。
燃費性能が高い車はガソリン代を節約できます。ランニングコストを節約してカーライフを楽しみたいという方にはおすすめです。
「e-POWER」搭載車は、静粛性と加速性能が高いのも魅力です。「e-POWER」はエンジンで発電してモーターを駆動する方式のため、走行フィーリングは基本的に電気自動車と同じです。電気自動車に興味がある方にも適した車といえるでしょう。
現行では買えないガソリン車は価格が魅力
旧モデルの新車価格を比較すると、同一グレードの「e-POWER」搭載車はガソリンエンジン車よりも25万円~50万円程度高く設定されています(特別仕様車・限定仕様車を除く)。
この点を踏まえて、旧モデルの中古車価格をチェックしてみましょう。「e-POWER」搭載車の価格帯は、90万円~190万円で、標準的なグレードの高年式車は130万円~150万円が中心です(2021年10月20日現在)。
一方、ガソリンエンジン車の価格帯は、15万円~195万円とかなり幅広です(2021年10月20日現在)。標準的なグレードの高年式車は80万円~100万円で、「e-POWER」搭載車との価格差は新車時と同等かやや大きくなる傾向があります。ガソリンエンジン車の走行フィーリングを求める方には中古車がおすすめです。
(参考:『日産「ノート(ガソリンエンジン)」の中古車一覧』)
日産ノートは燃費以外にも魅力が多い!
日産ノートは、エンジンで発電しモーターで走行する「e-POWER」パワートレインや、それが生み出す燃費性能が注目されがちです。しかし、それ以外にも、快適なドライブ環境をもたらす居住性や先進の運転支援技術など、多くの魅力があります。
高い居住性
ノートはコンパクトカーに分類される車ですが、室内空間はセダンタイプに近い広さがあります。室内長は2,030㎜で、ドライバーだけでなく同乗者にも快適な居住空間を提供します。
後部座席が広いのもひとつの特徴です。ホイールベースは2,580mmで、大人が座っても満足できる広い足元を確保しています。
前方視界も確保しやすいため、景色を楽しみながらのドライブも楽しめるでしょう。後部座席のドアは最大約90度開くため、複数人での利用や小さな子ども用にチャイルドシートを設置する場合にも不便さを感じることはありません。
豊富な安全装備
ノートは運転を快適にする装備や、事故のリスクを低減する安全装備を多数搭載しており、総称して「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」と呼んでいます。具体的には、以下に挙げるものを全グレードに標準装備しています。
■前方運転支援
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
インテリジェント DA(ふらつき警報)
標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)
■側方運転支援
インテリジェント LI (車線逸脱防止支援システム)
LDW(車線逸脱警報)
■駐車時運転支援
踏み間違い衝突防止アシスト
■後方運転支援
エマージェンシーストップシグナル
また、X / X FOURグレードには、オプションで運転支援システム「プロパイロット(ナビリンク機能付)」も用意しています。
日産ノートなどの低燃費の車を選ぼう!
燃費については、軽量・小型な車種や装備が簡素なローグレードのものほど優れているというのがかつてのイメージでした。しかし、エンジン技術の進化やハイブリッド車の登場などにより、走行性能や快適性を犠牲にすることなく低燃費化が可能となった今なら、メリットの多い低燃費車を購入するのが賢い選択といえるでしょう。
燃費の良い車を選ぶメリット
燃費の良い車を選ぶ大きなメリットは、「維持費の安さ」と「環境への優しさ」の2つです。維持費が安くなる最大の理由は、燃費の良い車は少ない燃料で長距離を走行できるため、燃料代が少なくて済むからです。
燃料(ガソリン)消費量が少ない低燃費車は、二酸化炭素(CO2排出量)も少なくなるため、環境に優しく地球温暖化防止にも貢献します。「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」カーボンニュートラルの2050年実現を宣言した日本においては、自動車についてもより一層の低燃費化が求められるでしょう。
燃費の良い車を選ぶコンパクトカーを検討しよう
カーボンニュートラル実現に向け、自動車業界では、電気自動車やハイブリッド車への転換が急速に進んでいます。コンパクトカーでも、ハイブリッド車導入による低燃費化競争が熾烈になっており、より軽量・小型な軽自動車を上回る数値を誇る車が少なくありません。
ユーザーにとっては、低燃費で多彩なカーライフを楽しめる車が増えたため、選択肢が広がっています。
低燃費、国産コンパクトカーランキングTOP5
コンパクトカーという言葉は、一般的に浸透しておりよく使われています。
しかし、実はコンパクトカーに明確な定義はありません。ここでは、ミニバンを除く5ナンバーの5ドア車をコンパクトカーと定義して、燃費の良い5車種を紹介します。
トヨタ「アクア」
トヨタ「アクア」は2021年7月にモデルチェンジをしたばかりのため、中古車市場にあるのはほとんどが旧モデルです。ネクステージが取り扱っている旧モデルの価格帯は、28万9,000円~189万9,000円です(2021年10月20日現在)。
10年にわたるロングセラー車のため在庫は豊富で、低年式の格安車から装備が充実した高年式車まで、ニーズに合わせた車が選択できるでしょう。
(参考:『トヨタ「アクア」の中古車一覧』)
ホンダ「フィット」ハイブリッドモデル
ホンダ「フィット」のハイブリッドモデルは2010年に登場しました。2020年発売の「フィットe:HEV」は、フィットのハイブリッド搭載車としては3代目になります。
ネクステージが取り扱っている「フィット」ハイブリッドモデルの中古車価格帯は、19万9,000円~219万9,000円です(2021年10月20日現在)。旧モデルならば高年式車でも100万円程度から在庫があります。低年式車になると50万円以下で購入できるものも少なくありません。
(参考:『ホンダ「フィット(ハイブリッドモデル)」の中古車一覧』)
スズキ 「スイフト」ハイブリッドモデル
スズキ 「スイフト」には、モーターアシストで燃費を抑制するマイルドハイブリッドモデルと、モーターで走行可能なハイブリッドモデルがあります。
マイルドハイブリッドも含めたネクステージで取り扱っているハイブリッドモデルの中古車価格帯は、89万9,000円~139万9,000円です(2021年10月20日現在)。他のコンパクトカーと比べて価格帯が狭いのは、スイフトのハイブリッドモデルは現行モデルのみで、登場後4年ほどしか経っていないためでしょう。
(参考:『「スズキ 「スイフト(ハイブリッドモデル)」」の中古車一覧』)
日産「ノートe-POWER」
日産「ノートe-POWER」の現行モデルは2020年12月発売ということもあり、中古市場の在庫はあまり多くありません。
ネクステージで取り扱っている「ノートe-POWER」の価格帯は89万6,000円~237万9,000円です(2021年10月20日現在)。現行モデルは200万円以上しますが、旧モデルであれば「ニスモ」など上級グレード車も150万円程度で購入できます。
(参考:『「日産 「ノートe- POWER」」の中古車一覧』)
スズキ「イグニス」
2016年2月発売のスズキ「イグニス」は、全グレードがモーターアシストにより燃費を抑制するマイルドハイブリッドを搭載しています。
ネクステージで取り扱っているイグニスの中古車価格帯は、69万9,000円~149万9,000円です(2021年10月20日現在)。イグニスは他のコンパクトカーと比べて、中古車の流通量は少なめです。気になるモデルが見つかったら、早めに確保しておくことをおすすめします。
(参考:『「スズキ 「イグニス」」の中古車一覧』)
まとめ
日産ノートは「e- POWER」パワートレインを搭載することで、高い燃費性能を実現しています。ノートのような燃費の良いコンパクトカーの人気は高く、中古車市場にも豊富な在庫があります。自分好みの車をお得に購入するには、中古を選択するのもひとつの方法です。
ネクステージは、長年の信頼と取扱台数の多さで、お客さまの中古車選びをサポートします。自分が理想とするカーライフに近づけるように、さまざまな車を見比べて納得のいく車を見つけましょう。中古車の購入を検討している方は、ネクステージにぜひご相談ください。
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