パッソの燃費はどのくらい?歴代モデルの燃費の目安や特徴を徹底解説
パッソは、トヨタのコンパクトカーです。低燃費で優れた安全性能を持つことから、多くの方から支持されています。しかし、パッソがどのくらい低燃費なのか詳しい数値を知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、トヨタ パッソの燃費を歴代モデル別に紹介します。パッソの基本スペックや特徴、燃費以外の魅力、ライバル車も紹介しますので、自分に合うモデルを探すための参考にしてください。
※目次※
・トヨタ パッソは、ガソリン登録車ナンバー1になるほどの優れた燃費性能を持つ。
・低燃費以外にも、充実した安全性能や広い室内空間、選べるおしゃれなデザインなどが魅力。
・ライバル車と比較するとパッソの燃費性能は特に高い。燃費以外の部分にも注目し、自分に合うモデルを見つけることがおすすめ。
トヨタの最小コンパクトカーとして登場したパッソ
トヨタ パッソは、2004年に発売されたコンパクトカーです。個性的なスタイルと優れた燃費性能などが人気で、多くの人に愛されています。
ここでは、パッソの登場から生産終了までの歴史を紹介します。年代によってデザインや機能が異なるため、中古車を購入する際にはしっかりチェックしましょう。
ダイハツとの共同開発によって2004年に発売開始
トヨタ パッソは、ダイハツと共同開発したコンパクトカーです。トヨタの車両企画力とダイハツのスモールカー開発技術、両社の高い品質管理を結集した、国内市場初めての共同開発車となりました。
2004年6月に発売され、ダイハツでは「ブーン」という名称で販売されています。パッソは、コンパクトなだけではなく個性的なスタイルと高いユーティリティー、優れた基本性能を備えました。従来のコンパクトカーを超えた車として人気です。
2代目の登場は2010年
2010年2月、フルモデルチェンジにより2代目のパッソがリリースされました。初代モデルよりも燃費・環境性能に磨きをかけ、こだわりのデザインや使い勝手の良さを追求しています。
VVT-i搭載の1.3L K3-VEエンジンモデルは、2代目でDual VVT-i搭載の1.3L 1NR-FFエンジンへと変更されました。また「パッソ+Hana」の追加により、2種類のデザインから選べるようになったことも特徴です。
2016年に登場した3代目は2023年に生産終了
3代目パッソは、2016年4月に登場しました。2代目よりも前席と後席の間を75mm延長し、ゆとりのある室内空間を確保しています。エンジンが1.0L 1KR-FEに統一され、衝突回避支援システム「スマートアシストII」が搭載されたことも特徴です。
また、パッソ+Hanaが廃止され、スマートで上質な装いの「MODA」が設定されました。2023年9月には生産終了し、約20年の歴史に幕を下ろしています。
パッソのカタログ燃費を見てみよう
トヨタ パッソは、2004年に登場した初代モデルから燃費性能に定評があります。特に、2WD車は2代目モデルのマイナーチェンジ以降、ガソリンエンジン登録車ナンバー1の低燃費を実現しました。
ここでは、歴代パッソのカタログ燃費を紹介します。マイナーチェンジや一部改良での変更も紹介しますので、参考にしてください。
初代パッソのカタログ燃費
初代パッソは、軽自動車に匹敵するほどの低燃費を実現しています。発売当初のカタログ燃費は以下の通りです。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
燃料消費率 (10・15モード) |
18.0km/L~21.0km/L |
18.4km/L |
特に、2WDは燃費性能が高く、2006年のマイナーチェンジ以降は最高値が21.5km/Lとなりました。
2代目パッソのカタログ燃費
2代目モデルは、初代よりも燃費性能が向上しています。発売当初のカタログ燃費は以下の通りです。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
カタログ燃費 (10・15モード) |
21.0km/L~22.5km/L |
19.2km/L |
2014年のマイナーチェンジ後は、2WD車がガソリン登録車トップとなる27.6km/L(JC08モード)を実現しました。
3代目パッソのカタログ燃費
3代目モデルの2WD車も、ガソリンエンジン登録車トップの低燃費を実現しています。4WD車はアイドリングストップ機能を追加し、燃費性能を向上させました。発売当初のカタログ燃費は以下の通りです。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
カタログ燃費 (JC08モード) |
28.0km/L |
24.4km/L |
WLTCモード燃費は、2WDが21.0km/L、4WDが19.0km/Lです。
パッソの魅力は燃費以外にもある
パッソの魅力は、燃費性能だけではなくデザインや実用性、安全性能の高さにもあります。燃費以外の特徴を知ることで、さらにパッソの魅力度が上がるでしょう。
ここでは、最終モデルとなる3代目パッソのスタイルとデザイン、安全性能を紹介します。購入を検討している方は、ぜひチェックしてください。
2種類のスタイルから選べる
3代目パッソは、シンプルな「X」とスマートで上品な「MODA」の2種類があります。Xは、バンパー下部が八の字の台形シルエットになっていることが特徴です。これにより、フロント全体に安定感が生まれました。
MODAは、サテンメッキを施したフロントグリルと、サイドへつながる抑揚感が上質さを際立てるスタイルです。丸みのあるBi-Beam LEDヘッドランプがかわいらしい雰囲気を作り出しています。
コンパクトサイズながらも広い室内
パッソは、コンパクトで取り回しやすいボディサイズでありながら、広くゆとりのある室内空間を確保しています。3代目モデルは2代目よりも前席と後席の空間を75mm延長し、後席の足回りを広く使えるようになりました。
また、インストルメントパネルを水平基調のデザインにし、室内空間が広く見えるよう演出しています。
カラーバリエーションが豊富
パッソは、カラーバリエーションが豊富です。グレードによって選べる色は異なりますが、Xは全12色、MODAには2トーンカラーを含めた全19色のボディカラーが用意されています。
女性に好まれそうな優しい色から、深みのあるクールな色までさまざまな色が用意されているため、自分の好みに合う1台を選べるでしょう。
安全性能も充実
パッソには、衝突回避支援システム「スマートアシストII」が搭載されています。「スマートアシストII」の主な機能は、衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能、車線逸脱警報などです。ペダルの踏み間違いを防ぐ誤発進抑制制御機能もあるため、事故につながりやすい急発進も防げるでしょう。
また、車を真上から見たような画面を表示するシステム「パノラミックビュー」装着車も設定されています。運転席からは見えない部分の状況確認が可能です。
バックカメラにより、車庫入れや後退の確認もしやすくなっています。充実した安全装備であることも大きな魅力です。
トヨタ パッソとライバル車の燃費を比較してみよう
トヨタ パッソを燃費性能や特徴をより理解するには、ライバル車との比較がおすすめです。
ここでは、パッソと同じサイズ感のコンパクトカー「ダイハツ ブーン」「日産 マーチ」「ホンダ フィット」の基本情報と燃費を紹介します。パッソの性能と比較し、自分に合うモデルを選びましょう。
ダイハツ・ブーン
ブーンは、ダイハツのハッチバック型コンパクトカーです。トヨタとの共同開発車として、2004年にパッソとともに誕生しました。パッソの3か月後となる2023年12月に生産を終えています。3代目最終モデルのカタログ燃費は以下の通りです。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
カタログ燃費 (WLTCモード) |
21.0km/L |
19.0km/L |
共同開発車のため、燃費性能はパッソと変わりありません。
(参考:『ブーン(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産・マーチ
マーチは、日産のハッチバック型コンパクトカーです。1982年に登場し、2022年12月まで販売されていました。最終モデルは2010年に登場した4代目モデルです。カタログ燃費は以下を参考にしてください。
駆動方式 |
2WD |
カタログ燃費 (WLTCモード) |
17.6km/L~18.6km/L |
4WDのラインアップがないため2WDのみの比較ですが、燃費性能はパッソに軍配が上がります。
(参考:『マーチ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ・フィット
フィットは、ホンダのハッチバック型コンパクトカーです。2001年に登場し、2023年12月現在は2020年にフルモデルチェンジをした4代目が販売されています。
フィットの特徴は、ブーンやマーチと違いハイブリッドモデルがあることです。エンジンタイプによって燃費性能が異なります。ガソリンモデルのカタログ燃費は以下の通りです。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
カタログ燃費 (WLTCモード) |
17.6km/L~18.7km/L |
16.0km/L~16.6km/L |
ハイブリッドモデルのカタログ燃費は、以下を参考にしてください。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
カタログ燃費 (WLTCモード) |
27.1km/L~30.2km/L |
23.5km/L~25.4km/L |
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRパッソのお得な中古車
※価格は支払総額
まとめ
トヨタ パッソは、軽自動車並みの高い燃費性能を備えています。ガソリン代などの維持費を抑えられることが最大の魅力です。また、2種類のスタイルから選べるおしゃれなデザインと広い室内空間、安全装備が充実していることなど、維持費以外にも多くの魅力があります。
維持費を抑えつつ、快適に使えるモデルを探している方におすすめです。パッソはすでに生産が終了しているため、中古車市場でお得に購入できます。さまざまなボディカラーやオプションが追加された車両も探せますので、お気に入りの1台を見つけてください。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。 ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。