【フィットとスイフト】スズキとホンダのコンパクトカーの違いを徹底比較
フィットとスイフトは、どちらも20年以上の歴史がある人気車種です。競合車としても比較されやすいフィットとスイフトには、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、フィットとスイフトそれぞれの特徴や各種性能の違い、新車と中古車相場の違いを解説します。最後まで読むことで、どちらの車が自分に合うのかが分かるでしょう。
※目次※
・フィットよりスイフトのほうがボディサイズが小さく、取り回しやすい。
・フィットには、内外装デザインは雰囲気が異なる5つのデザインタイプがある。
・走る楽しさを味わいたい方は、MT仕様があるスイフトがおすすめ。
ハッチバックコンパクトカーのフィットとスイフト
ホンダ フィットとスズキ スイフトは、どちらも人気のコンパクトカーです。初代モデルが誕生してから20年以上たつ現在も、新型モデルが販売されています。これまでどのような歴史をたどってきたのでしょうか。それぞれの概要を解説します。
2001年に登場したスモールカーのホンダ「フィット」
フィットは、2001年に初代モデルが誕生しました。初代モデルの開発コンセプトは「パーソナルMAXの具現化」です。ユーザーのニーズに応えられる車として、走行性能や燃費性能、走る楽しさを兼ね備えています。
燃料タンクを車体中央に配置するセンタータンクレイアウトの採用、前後サスペンションのコンパクト化、フロントショートノーズ化により、広い室内空間が確保されているのが特徴です。
3代目ではセンタータンクレイアウトをさらに進化させ、室内空間の拡大と軽量化を実現し、燃費性能を向上させています。現在販売されているフィットは、2020年に販売が始まった4代目です。
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
2000年に登場した世界戦略車のスズキ「スイフト」
スイフトの初代モデル誕生は、2000年までさかのぼります。初代モデルは、軽自動車用プラットフォームや視認性に優れたシートの採用など、使いやすさを追求した新ジャンルコンパクトカーです。
2004年には「見て力強さを感じ、乗って力強く走るダイナミックコンパクト」を開発コンセプトとし、専用プラットフォームを開発しました。
世界戦略車としてデザイン・走行性能が磨き上げられたスイフトは、世界各国の自動車評論家から評価を得ます。日本国内では、日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞も受賞しました。モデルチェンジを繰り返すごとに、各性能をさらに磨き上げ、現在は4代目が販売されています。
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フィットとスイフトの比較【スペックの違い】
フィットとスイフトは、どちらもコンパクトカーです。しかし、車両諸元を比較するとボディサイズや燃費性能に差があることが分かります。
各スペックを比較すると、どちらの車が自分の理想に近いのかが理解できるでしょう。ここでは車体サイズ、エンジン、燃費の違いを紹介します。
車体サイズの比較
フィットとスイフトはどちらも取り回しやすいコンパクトカーですが、ボディサイズには差があります。以下は、フィットとスイフトのボディサイズ比較一覧です。
車名 |
フィット |
スイフト |
全長(mm) |
3,995~4,095 |
3,845~3,855 |
全幅(mm) |
1,695~1,725 |
1,695 |
全高(mm) |
1,515~1,570 |
1,500~1,525 |
ボディサイズを比較すると、スイフトのほうがフィットよりもコンパクトであることが分かります。扱いやすい車が欲しい方には、スイフトが最適です。
エンジンの比較
フィットに搭載されるエンジンは、ガソリン車とハイブリッド車で型式は異なりますが、全て排気量1.5Lの直列4気筒エンジンです。ガソリン車用のエンジンは、幅広いエンジン回転域でトルクフルな走りを味わえます。
スイフトのエンジンは、排気量1.2Lの直列4気筒エンジンです。1気筒に2つのインジェクターを備え、熱効率を高めています。低排気量とは思えないパワーを感じられるのが魅力です。
燃費の比較
車を購入する際のポイントとして、燃費性能の比較も大切です。以下の表で、フィットとスイフトの燃費性能(WLTCモード)を比べてみましょう。
車名 |
フィット |
スイフト |
||
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
|
燃費(km/L) |
15.9~18.7 |
23.5~30.2 |
18.8~21.8 |
19.6~21.0 |
フィットのガソリン車にはないアイドリングストップ機能がスイフトにはあり、その差が燃費性能にも表れています。ハイブリッド車は、EV走行もできるフィットのほうが高い燃費性能を発揮可能です。
フィットとスイフトの比較【デザインの違い】
車の内外装デザインは、メーカーのブランドイメージが取り入れられているため、車種ごとにその魅力が異なります。
フィットには5つのデザインタイプがありますが、それぞれどのような特徴を持つのでしょうか。スイフトとの違いもチェックしましょう。
エクステリアの比較
フィットのエクステリアは、端正なデザインが特徴です。5つのタイプごとにデザインタイプが異なり、好みのスタイルを選べます。HOMEとBASICはシンプルデザイン、RSはたくましいデザイン、CROSSTARはアウトドアにも適したデザイン、LUXEは上質なデザインです。
スイフトのエクステリアには、立体感が際立つ新デザインのフロントメッキグリルが備わっています。ボディカラーはモノトーンの他、2トーンも選択が可能です。
インテリアの比較
フィットのフロントシート周辺は、水平基調にデザインされ、すっきりとした印象を与えてくれます。エクステリアデザイン同様、インテリアもタイプ別に異なる雰囲気を放つデザインです。例えば、RSはスポーティーさが際立ち、LUXEは質感の良さが感じられます。
スイフトのインテリアは、ドライバー視点で設計されたコックピットが特徴です。メーターはスタイリッシュなデザインで、視認性にも優れています。ドライバーの心を躍らせる、マルチインフォメーションディスプレイも魅力です。
フィットとスイフトの比較【使い勝手の違い】
どれほど基本性能が高い車でも、使い勝手が悪ければ不満を抱えてしまいます。使い勝手の良さを判断するポイントは、例えば収納スペースとシートアレンジです。ここでは、フィットとスイフトの収納スペース、シートアレンジの特徴を紹介します。
収納スペースの比較
フィットは、高さ760mm、幅1,150mmとテールゲート開口部が広く設計されています。地上からの荷室フロアまでの高さは610mmと低く、大型の荷物や重たい荷物も載せやすいのが特徴です。
収納スペースは、フロントシート左右のドリンクホルダーの他、シートバックポケットなどのグレード別設定もあります。
スイフトはコンパクトボディでありながらも、最大579Lまで拡大できる荷室容量が魅力です。センターコンソール周辺には、ドリンクホルダー・トレーが備わっています。
シートアレンジの比較
フィットは、フラットなユーティリティー・モードの他に、2つのシートアレンジが可能です。助手席・リアシートの片方を倒す「ロング・モード」にすると、カーペットなどの長い荷物を載せられます。
リアシートの座面を跳ね上げる「トール・モード」は、背の高い荷物に対応可能なスタイルです。
スイフトのリアシートは、シングルフォールディング式シートバックを採用しています。背もたれにあるロック解除ボタンを押し、背もたれを前に倒すだけの簡単な操作で、リアシートの格納が可能です。
フィットとスイフトの比較【価格の違い】
車を購入する上で、価格の検討は重要です。自分の予算に合った車はどちらなのか、チェックしましょう。新車価格と併せて、中古車販売店「ネクステージ」が販売する中古車の相場を紹介します。予算に不安がある方は、中古車も検討しましょう。
新車価格の比較
以下は、フィットとスイフトの新車価格一覧です。全体で見ると、フィットのほうが高い価格帯であることが分かります。
車名 |
フィット |
スイフト |
新車価格 (税込み) |
162万4,700円~271万8,100円 |
138万8,200円~210万1,000円 |
(2023年11月時点の情報です)
価格を重視したいのであれば、最も安いスイフトを選択肢に入れましょう。スイフトの最も安いグレードは、スズキ セーフティサポートが装着されていないことが特徴です。
中古車相場の比較
以下は、ネクステージが販売する中古車相場の一覧です。フィットとスイフトどちらも、旧モデルから現行モデルまで流通しています。
車名 |
フィット |
スイフト |
中古車相場 (税込み) |
29万9,000円~199万9,000円 |
29万9,000円~185万9,000円 |
(2023年11月時点の情報です)
高い燃費性能が魅力のフィットハイブリッドモデルは、約150万円~200万円の価格帯が多い傾向です。スイフトのMT仕様は、約40万円~130万円で流通する傾向にあります。
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
フィットとスイフトを選ぶポイントとは?
フィットとスイフト、どちらにも違った魅力があります。比較する方にとって、どちらがベストか迷う方も多いのではないでしょうか。ここからは、どういった方がどちらの車に向いているのかを解説します。自分に合った車を見つける判断材料としてください。
フィットの購入が向いている人
フィットは、セダンやミニバンからダウンサイズを検討している方、燃費性能を求める方におすすめです。
フロントシートの背もたれ部分をへこませることで、リアシートに座る人でも無理なく足を組み替えられます。高い居住性が魅力のセダンから乗り換えても、窮屈に感じないでしょう。
燃費性能もスイフトより優れています。車を維持する上で欠かせない燃料費を節約したい方は、フィットのハイブリッドモデルを検討しましょう。
スイフトの購入が向いている人
スイフトは、車を運転する楽しさを味わいたい方、取り回しやすさを重視したい方におすすめします。
フィットにはMT仕様はありませんが、スイフトは一部グレードで選択が可能です。近年設定されることが少なくなったMT仕様に乗りたい方は、スイフトを選びましょう。
スイフトはフィットよりボディサイズがコンパクトな分、取り回しやすさにも優れています。駐車時や狭い道の走行時に、そのメリットを体感できるでしょう。
まとめ
フィットの魅力は、シンプルなデザインからアウトドアにも似合うデザインまで、さまざまなスタイルを選べる点にあります。一方のスイフトは、コンパクトボディながらも、運転する楽しさを味わえる点や高い快適性が特徴です。
フィットとスイフトは、どちらも中古車市場に流通しています。予算オーバーにより新車が買えないという方は、中古車をチェックしましょう。中古車であれば、旧モデルから現行モデルまで、幅広い選択肢から選べます。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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