トヨタ「ルーミー」とダイハツ「トール」の違いとは？特徴と似ている理由

ルーミーはトヨタが販売するコンパクトカーです。ダイハツでも、ルーミーとエクステリアデザインが似た車「トール」を販売していますが、違いはあるのでしょうか。

 

この記事では、ルーミーとトールの関係性や違い、共通する特徴を紹介します。最後まで読むことで、ルーミーとトールの違いや似ている理由が分かり、車選びの参考にできるでしょう。

 

※目次※

1.コンパクトカーのトヨタ「ルーミー」とダイハツ「トール」

2.トヨタ「ルーミー」とダイハツ「トール」の異なる部分

3.トヨタ「ルーミー」やダイハツ「トール」の特徴

4.ダイハツ「トール」のOEM車はルーミー以外にもある

5.まとめ

 

 

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コンパクトカーのトヨタ「ルーミー」とダイハツ「トール」

トヨタのルーミー、ダイハツのトールはどちらも2016年11月に販売を開始したコンパクトカーです。同じような見た目のルーミーとトールは、どのような関係があるのでしょうか。ここでは、ルーミーとトールの概要を紹介します。

 

2016年に登場したトール

トールは、2016年11月にダイハツが販売を開始したコンパクトカーです。標準モデルに加え、フロントフェイスが大きく異なる「カスタムモデル」があります。

 

ダイハツが軽自動車の開発で培った知識を生かし、軽自動車のような取り回しやすいコンパクトボディ、ゆとりのある室内空間を実現させました。

 

多彩なシートアレンジ、広い荷室、乗り降り時に便利な大型アシストグリップなど、ファミリーユーザーの使用シーンをイメージした使い勝手の良い装備、機能を採用しています。

（参考：『トール（ダイハツ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）

 

同時期にOEM車として登場したルーミー

トヨタが販売するルーミーは、トールのOEM車として、トールと同じタイミングで販売がスタートしました。

 

OEM車とは、他の自動車メーカーが開発、製造した車を自社ブランド品として販売する車です。ルーミーはトールと同じく、ダイハツの工場で製造されています。トヨタ側は製造ラインを持つことなく、カーラインアップを増やせることがメリットです。

 

軽自動車に力を入れるダイハツは、普通車をラインアップに加えることで、販売面の弱みをカバーし競争力を高めています。

（参考：『ルーミー（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）

 

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トヨタ「ルーミー」とダイハツ「トール」の異なる部分

ルーミーとトールは、どちらもコンパクトカーらしい取り回しやすさと広々とした室内空間が魅力の車です。車名が異なるだけで、差別化されている部分はないのでしょうか。ここでは、ルーミーとトールの異なるポイントを3つ紹介します。

 

エクステリアのエンブレム

エクステリアデザインに大きな違いはありません。細かな点では、エンブレムが異なるのが特徴です。ルーミーは、トヨタが販売するためトヨタのエンブレムを装着し、ダイハツが販売するトールにはダイハツのエンブレムが装着されています。

 

この他、フロントグリル、アルミホイールのデザイン、ヘッドライトなど車の印象を左右する部分のデザインも差別化されていません。

 

選択できるボディカラー

ルーミーとトールはどちらもモノトーンカラー、2トーンカラーからボディカラーを選べますが、バリエーションが異なります。ルーミーはモノトーンカラー8種類、2トーンカラー2種類です。トールは、モノトーンカラー7種類、2トーンカラー4種類をラインアップしています。

 

クールバイオレットクリスタルシャインは、ルーミー限定のボディカラーです。ブラックマイカメタリック×ターコイズブルーマイカメタリック、ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャインは、トールのみに設定されています。

 

一部のメーカーオプション

基本的な装備はルーミーとトールで共通していますが、新車購入時のみ選択できるメーカーオプションは、一部異なります。例えば、メーカーオプションで人気のあるオーディオやナビです。

 

ルーミーには、メーカーオプションとして「ベーシックナビ」「T-Connectナビ7インチモデル」「9インチベーシックナビ」があります。

 

トールで選べるメーカーオプションは「9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ」です。他のメモリーナビは、ディーラーオプションで選択できます。

 

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トヨタ「ルーミー」やダイハツ「トール」の特徴

ルーミーは、トールのOEM車として誕生した車のため、多くの共通点があります。ルーミーとトールは、どのような点が共通しているのでしょうか。ここでは、ルーミーとトールに共通する内外装の特徴、2020年9月に行われたマイナーチェンジの詳細を解説します。

 

日常使いしやすいコンパクトさ

ルーミーとトールは、全長3,700mm~3,705mm×全幅1,670mm×全高1,735mmの5ナンバー車両です。ミニバンの全高が1,800mm前後であることから、ミニバンのような高さがあるといえます。

 

最小回転半径は4.6m~4.7mと小さく、取り回しやすさに優れているのが特徴です。狭い道や住宅街で走行しやすくなる他、転回、車庫入れも楽に行えます。運転初心者の方、通勤や通学、買い物などに使いたい方、軽自動車からコンパクトカーへと乗り換えを検討中の方におすすめです。

 

ミニバンを意識した内装

スライドドアの開口部は大きく、フロアも地上から366mmという低床設計のため、乗り降りしやすいのが特徴です。室内高さは1,355mm確保され、子どもが立ったままでも着替えられるほどのゆとりがあります。

 

荷物の大きさ、乗車人数に合わせた幅広い使い方ができるシートアレンジも魅力です。リアシートは、最大240mm前後スライドが可能な他、ダイブイン格納するとソファなどの大きな荷物も載せられるスペースを確保できます。前後シートを倒してフルフラットにもできることから、車中泊にも便利です。

 

マイナーチェンジで性能が向上

ルーミーとトールは、2020年9月にマイナーチェンジが行われました。コンパクトボディでありながら、5人乗っても広々とした室内空間を確保できる良さはそのままに、3つの進化を遂げています。

 

ひとつ目は安全性能の強化です。対象検知物を追加した衝突回避支援ブレーキ機能、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールなどを含む予防安全機能「スマートアシスト」を全車に標準装備しました。

 

2つ目は利便性の向上です。スイッチ操作でパーキングブレーキを作動できる「電動パーキングブレーキ」が追加されました。アクセルペダルを踏むと自動的に解除されるため、解除忘れを防げます。

 

3つ目は内外装デザインの刷新です。フロントフェイスの変更、ボディカラーバリエーションの追加、シート形状と表皮の変更が行われました。

 

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ダイハツ「トール」のOEM車はルーミー以外にもある

トールのOEM車は、トヨタとスバルに供給されています。トヨタはルーミーとタンク、スバルはジャスティです。2020年9月のマイナーチェンジを境にタンクは廃止されました。ここでは、ルーミー以外のOEM車「タンク」と「ジャスティ」の特徴を紹介します。

 

トヨタ タンク

タンクは、かつてトヨタがラインアップしていた車です。2020年9月に行われたルーミーのマイナーチェンジを機に、タンクは廃止されました。現在は、ルーミーのカスタムモデルとして販売されています。ルーミーと同じく、パワースライドドアやリアシートのロングスライド機構などを備えているのが特徴です。

 

タンクは生産を終了しましたが、中古車市場には流通しています。マイナーチェンジを機に安全装備の強化も行われたことから、安全性能面では現行モデルのほうが優れていますが、価格を重視したい方はタンクの中古車がおすすめです。

（参考：『タンク（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）

 

スバル ジャスティ

ジャスティは、ルーミーやトールと比べるとグレードラインアップが少なく、1種類のみです。駆動方式は2WDと4WDがあるものの、エンジンは、自然吸気エンジンのみが設定されています。

 

エクステリアデザインは、トールのカスタムモデルがベースです。ボディカラーは、モノトーンカラー7種類、2トーンカラー4種類をラインアップしています。スマートアシスト、ウェルカムオープン機能などの安全装備や便利機能は、トールと同じく標準装備されているのが特徴です。

（参考：『ジャスティ（スバル）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）

 

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まとめ

ルーミーは、トヨタがダイハツからOEM供給を受けて販売しています。OEMとは、他の自動車メーカーで製造した車を、自社ブランドとして販売することです。OEM元のトールと同じく、ルーミーはダイハツで製造されています。

 

OEM関係にあることから、ルーミーとトールの基本性能に差はありません。それぞれのブランドとして販売するため、エンブレムやメーカーオプション、ボディカラーのバリエーションが異なります。

 

PRルーミーの中古車

※価格は支払総額

 

PRタンクの中古車

※価格は支払総額

 

【この記事の執筆者】

畠山達也

自動車Webライター

自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。

 

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