ボルボの維持費はどれくらい?車検やメンテナンス費用を比較
ボルボは高級感と大人の雰囲気にあふれ、日本国内でも人気のある外車メーカーです。日本や欧州のカーオブザイヤーに選出された車種もあり、その魅力はお墨付きともいえます。ボルボが放つ独特の雰囲気に憧れて購入してみたいものの、維持費がどれくらいになるのか心配で二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ボルボの維持費はどのくらいなのか、車検やメンテナンス費用を解説していきます。実際に乗っているユーザーの維持費も紹介するので、購入後の計画を綿密に立てられます。ぜひチェックしてみましょう。
※目次※
・外車は「維持費が高い」というイメージをしがちだが、ボルボの維持費は同クラスの日本車と変わらない!
・ボルボは、購入時の保証と「ボルボ・サービス・パスポート」によって、故障による修理や定期的な整備費用を抑えられる!
・中古で購入すれば車代が安く済むが、あとで故障して修理費用が必要となるケースもある!ボルボの中古車の購入は、外車でも保証を付けられるネクステージがおすすめ!
ボルボの維持費は同クラス日本車と変わらない
「外車」というと、維持費が高いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。頻繁に壊れて高い修理費を何度も支払い、最終的には手放すことになると思われがちです。しかし、ボルボの維持費は、同じクラスの日本車と比較してもたいして変わらないのが特徴です。
ボルボは故障が少なく、点検ごとにかかる部品代も高額な費用ではないため、トータルの維持費が特段高くつくわけではありません。
ボルボを9年間乗って約8万キロメートル走行しても、故障はたったの2回だけというユーザーもいるほどです。「外車は壊れやすい」というイメージを、よい意味で裏切っているともいえます。「ボルボに魅力を感じるけれど、維持費が心配……」という方も、安心して購入できるでしょう。
ボルボの維持費でメンテナス費が無料となる場合
ボルボを所有する上で心配なのが、メンテナンス費用です。外車の場合、パーツやメンテナンス費用が高額傾向にあるため、それが理由で車の所有を断念する方も多いのではないでしょうか。
ボルボはメンテナンス費用が無料となるサービスがあり、上手く利用すれば金銭的な不安を解消できます。その内容を詳しく見ていきましょう。
購入時につける保証
ボルボで審査購入時に付く保証では、メンテナンス費用が無料となるサービスがあります。基本的には3年間の保証ですが、対象モデルの場合は5年間になります。2019年10月時点で、5年間保証となる車種は以下のとおりです。
- ・2019年モデル以降の「V60」
- ・新型「V60 Cross Country」
- ・2020年モデルの「XC60」
- ・2019年9月1日登録以降の「V40」と「V40 Cross Country」
3年間保証の対象車であっても、「1年延長プラン」や「2年延長プラン」を付けることで保証の延長ができます。また、保証の対象となるのは以下の部位になります。
- ・パワーウインドー
- ・電動リトラクタブル・ドアミラー
- ・パノラマ・ガラスルーフ
- ・エンジン
- ・ECC(電子制御フルオートマチック・エアコンディショナー)
- ・トランスミッション
- ・リアビューカメラ
5年間という期間は、車の乗り換え時期でもあります。オイル交換代や車検費用などはかかりますが、故障によるメンテナンス費用は乗り換えまでほぼかからないことになります。
消耗品交換費が無料のVSP
前項で紹介したのは、故障によって発生する「メンテナンス費用」が無料になる保証でした。ほかにも、消耗品の交換費用が無料になるVSP(ボルボ・サービス・パスポート)というサービスもあります。
このサービスは、3年間で計6回のカーメンテナンスを無料で実施してくれるものです。無料で実施してくれるメンテナンスは、以下のとおりです。
- ・エンジンオイル交換
- ・オイルフィルター交換
- ・エアフィルター交換
- ・ブレーキフルード交換
- ・ドレンパッキン交換
- ・フロントワイパーブレード交換
- ・AdBlue補充(ディーゼルモデル)
- ・O2センサークリーニング
- ・ナビの地図のバージョンアップ
- ・アクティブ・キャビンフィルター交換
このサービスの対象車種は、新車登録日から3年以内のボルボ40と60シリーズとなります。ただし、2017年1月以降の新規登録者が対象なので注意しましょう。
さらに、有償で2年間のサービス延長を受けられます。その場合、新車時3か月以内の加入で税込み6万6,000円、初度登録日から3か月以降の加入で9万9,000円です。
VSPに入っていれば、定期的な整備の費用を気にしなくて済むため、維持費を安く抑えられるでしょう。
車種ごとの車検費用の違い
保証やVSPがあれば、維持費を抑えられるのがうれしいポイントです。しかし、整備や修理以外にも、「車検」費用が発生します。「重量税」「自賠責保険」「印紙代」などの法定費用と、車検に合格するための点検整備費用をプラスして支払わなければならないのです。
また、維持費は車検以外でも発生します。まずは、車種別に車検費用がどのくらいかかるか見ていきましょう。
V40の車検費用の目安
V40の車検費用の目安は、13万円~18万円です。同じV40でも、車両重量によって重量税が変わります。以下に法定費用の内訳をまとめましたのでご覧ください。
・重量税・・・重量1,001キログラム~1,500キログラム 1万6,400円
重量1,501キログラム~2,000キログラム 2万4,600円
・自賠責保険料・・・2万1,550円
・印紙代・・・1,700円
法定費用合計 重量1,001キログラム~1,500キログラムの場合 3万9,650円
重量1,501キログラム~2,000キログラムの場合 4万7,850円
これらにプラスして点検整備費用がかかります。エコカー減税を受けている車であれば、重量税の減税を受けられるため目安金額よりも安く抑えられます。
XC40の車検費用の目安
XC40の場合は、14万円~19万円です。XC40はSUV形状で、車高が高いのが特徴です。車両重量が重く、重量1,501キログラム~2,000キログラムに区分されます。法定費用の内訳は以下のようになっています。
・重量税・・・重量1,501キログラム~2,000キログラム 2万4,600円
・自賠責保険料・・・2万1,550円
・印紙代・・・1,700円
法定費用合計 4万7,850円
XC40は、V40よりも新車価格が高いモデルです。法定費用の額はV40と同じですが、点検整備費用がいっそうかかるケースもあるでしょう。
XC60の車検費用の目安
XC60の車検費用の目安は、15万円~20万円です。XC60は、XC40と同じSUVに分類される車ですが、特徴が異なります。XC40よりもボディサイズが大きく、室内空間が広くなっているのです。また、最高出力についてもXC60のほうが高い設定です。法定費用の内訳は以下のとおりです。
・重量税・・・重量2,001キログラム~2,500キログラム 3万2,800円
・自賠責保険料・・・2万1,550円
・印紙代・・・1,700円
法定費用合計 5万6,050円
車両重量がほかの2台と比較して重いため、その分法定費用は高くなるので注意しましょう。
ボルボの故障と修理費用
ボルボは故障しやすい車と言われることが多いですが、エンジン本体が故障することはあまりなく、細部の故障が起こる事が多いです。今回は、ボルボの維持費を左右する細部の故障事例についてご紹介します。
ラジエーター
ラジエーターには、常時冷却水による圧力がかかり、冷却水漏れが起こることで、エンジンのオーバーヒートが起きてしまいます。修理費用は約200,000円以上と高額ですが、放置せずに修理に出す必要があります。
電子部品
最近のボルボは電子部品の制御化が特に進んでおり、安全性を高めるシステムの開発によってより複雑で精密な部品が増えています。そのため、その部分の故障も多く見受けられます。修理費用は、200,000円以上とされます。走行距離にかかわらず起きるトラブルなので、より頻繁な点検とメンテナンスが大切です。
ボルボの維持費がわかる必要な費用
ここまで、保証や消耗品交換費用のVSP、車検費用について解説してきました。ボルボに限らずすべての車にいえることですが、車にかかる維持費はこれだけではありません。燃料代やオイル交換代、税金など、さまざまな維持費を支払い続ける必要があります。ここでは、ボルボの「V60」を例に発生する維持費を詳しく解説していきます。
ボルボの燃費
維持費の中でも多くを占める燃料代は、燃費によって額が変わります。そのため、維持費を知るに当たっては、燃費を知ることが重要です。
2019年10月時点でのV60の場合、通常のガソリン車でJC08モード12.9キロメートルとなっています。ユーザーの実燃費報告によると、10.67キロメートルという値です。ほかにPHEVモデルも販売されており、その場合はより実際の値に近いWLTCモードで13.7キロメートルという燃費を達成しています。
また、以前にはディーゼルエンジンモデルが販売されていたこともあります。燃費はJC08モード20.2キロメートル~20.9キロメートルと高燃費で、ユーザーの実燃費報告も14.94キロメートルと優秀です。燃費重視の方は、中古車市場でディーゼルモデルを探してはいかがでしょうか。
タイヤ交換やパンク修理代
V60の「225 50R17」サイズを例にすると、4本交換しておよそ10万円前後となります。ただし、同じV60でもタイヤサイズが異なります。タイヤのサイズや銘柄によって価格が変わることもあるため気を付けましょう。またタイヤがパンクした場合、その程度にもよりますが2,000円ほどの修理代で済みます。
タイヤは、およそ5,000キロメートルで1ミリメートル摩耗するといわれています。タイヤの溝は8ミリメートルで、スリップサインは1.6ミリメートルの部分に設定されています。よって「6.4ミリメートル×5,000キロメートル」で、3万2,000キロメートルほど走行したらタイヤ交換の検討をおすすめします。
オイル交換
ボルボのエンジンオイルは、1万キロメートル~1万5,000キロメートルを目途に交換することが推奨されています。交換距離に達していなくても、1年ごとの交換を勧められます。
寿命が長く点検と同時に交換してくれるため、自分でオイル交換しに行く必要はほぼありません。毎年の走行距離が1万キロメートルを超えない方であれば、任せていれば気にならないといえます。
自動車税や重量税などの税金
維持費には、自動車税や重量税なども含まれます。自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有しているユーザーに納付義務が生じます。排気量が多い車ほど税額が上がる仕組みです。現行V60の排気量は2,000CCシーシーなので、2019年9月30日以前の新車登録であれば3万9,500円、2019年10月1日以降の新車登録であれば3万6,000円となります。
重量税は、新車を購入した際や車検を受ける際に納める義務がある税金です。普通自動車の場合は、車両重量0.5トンごとに税額が上がります。現行のV60は1,700キログラム~2,050キログラムであり、車検時に発生する重量税は以下のようになります。
- ・車両重量1,700キログラム・・・3万2,800円
- ・車両重量2,030キログラム、2,050キログラム・・・2万5,000円(エコカー減税適用)
2,030キログラムと2,050キログラムのグレードは、PHEVモデルでエコカー減税対象車となるため優遇された税額となります。
自賠責や任意の保険
自賠責保険とは、車の所有者に対して加入が義務付けられている保険です。加入していない場合、公道を走ることはできません。未加入のまま公道を走った場合、「1年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が科せられます。
自賠責保険は、基本的に車検の有効期間に合わせての加入となります。新車購入時であれば3年分の36か月~37か月、継続車検の場合は2年分の24か月~25か月で加入します。万が一に備えて、1か月分余裕を持って加入するのが一般的です。
自賠責保険料は、沖縄や離島を除き全国一律で定められているため、どの保険会社でも金額は変わりません。普通車の場合、37か月で3万170円、25か月で2万2,210円となっています。
任意保険は、自賠責保険とは異なり加入が義務付けられているわけではありません。各社によって、補償額や内容、保険料は異なります。契約する車種や年齢、補償範囲によっても保険料が変わるため、契約する人によって大きく金額が変わるのも特徴です。
26歳以上限定の12等級本人限定で、車両保険なしで5万3,600円ほど、車両保険ありで16万3,400円ほどと大きく金額が変わります。インターネットで見積もりをしてみるのがおすすめです。
実際に持っている人の維持費を調査
車検や保険料、税金などボルボの維持費がどのくらいなのか分かったら、実際に所有している方の維持費を見てみましょう。実際のボルボオーナーの維持費を見ることで、購入後の維持費が明確に分かるため安心です。車種によっても維持費は変わるので、ここでは「XC40」と「V60」を例に挙げて解説します。では、実際の維持費を見ていきましょう。
XC40を持っている人の維持費
XC40にかかる年間の維持費は以下のようになります。参考にして、実際の維持費を把握しておきましょう。
・自動車税
XC40でラインナップされているグレードはすべて2,000シーシーであるため、自動車税は「3万9,500円」です。
・重量税
現行のXC40は、エコカー減税非対象車となるため2年で3万2,800円、1年で「1万6,400円」です。
・自賠責保険
24か月で2万1,550円であるため、1年で「1万775円」です。
・任意保険
26歳以上限定の12等級本人限定で、車両保険なしで「5万3,600円」です。
・燃料費
最も高燃費なグレードのJC08モード12.4キロメートルで、年間1万キロメートルの走行と仮定すると「13万円」です。
・車検代
9万1,080円で、1年で「4万5,540円」です。
・エンジンオイル
1万キロメートル、または1年での交換です。1リットルあたり3,000円が相場で、約5.5リットル入るので1万4,500円となります。交換費用も3,000円が相場であるため、1年で「1万9,500円」です。
・年間の維持費合計
トータルすると、31万7,880円です。
V60を持っている人の維持費
次に、V60のオーナーの実際の維持費を紹介します。以下にまとめましたので、V60を購入予定の方は参考にしましょう。
・自動車税
V60でラインナップされているグレードはすべて2,000シーシーであるため、自動車税は「3万9,500円」です。
・重量税
エコカー減税非対象車となるため2年で3万2,800円、1年で「1万6,400円」です。なお、PHEVモデルの場合はエコカー減税適用のため、2年で2万円となります。
・自賠責保険
24か月で2万1,550円であるため、1年で「1万775円」です。
・任意保険
1年で「13万2,000円」です。
・燃料費
燃費を1リットルあたり11キロメートルとして仮定すると、1年で「8万8,727円」です。
・車検代
1年で「3万3,650円」です。
・エンジンオイルなどの整備費
1年で「3万5,780円」です。
・年間の維持費合計
トータルすると、35万9,397円です。
外車と日本車の維持費の違い
「外車は維持費にお金がかかる」というイメージが強いのではないでしょうか。外国で製造されているため、すべての要素で国産車よりも高いように思いがちです。しかしボルボの場合は、国産車と比較してもそれほど高いということはありません。
新車価格は高額ですが、維持費については国産車のような感覚で所有できます。では、外車と日本車の維持費の違いを詳しく見ていきましょう。
新車の場合は車代が高いが維持費は安い
外車を新車で購入する場合、車代は高くつきます。しかし、維持費についてはそれほど高いわけではありません。
輸入車業界においても、維持費の高さにより購入を断念するケースが多いことを認識しています。そのため、多くの業者は3年間の無料整備サービスを付帯しているのです。
先に解説したボルボのVSPもそのひとつで、3年間の無料メンテナンスのほか、有償で2年間の延長が可能です。サービス期間中は、エンジンオイルやエアフィルターなどの交換費用がかからないため維持費を抑えられます。
中古車の場合は車代が安いが維持費が高い
中古の外車を購入する場合、車代は安く済みますが維持費は高い傾向にあります。中古車の場合、故障があったり保証が付かなかったりするケースがありうるからです。購入後にメンテナンス費用が多くかかることで、結果的に維持費が膨れ上がるリスクも把握しておきましょう。
中古車販売店によっては、中古の外車でも保証が付けられることがあります。特にエンジンやトランスミッションなどは、故障すると高額な修理費が必要です。外車にも安心の保証が付いた中古車販売業者で購入すれば、維持費を安く抑えられることになるのでおすすめです。
よくある質問
Q.ボルボの維持費は日本車よりも高い?
A.外車の維持費は高いというイメージもありますが、実際には日本車とそれほど違いはありません。外車は排気量や重量が大きい車種が多いので、税金が高くなる傾向にはありますが、ボルボには日本の環境に合ったコンパクトなモデルも多数あります。心配されがちなメンテナンス費用も、保証を賢く利用すれば安心です。
Q ボルボにはどのような保証がある?
A.ボルボは新車購入時に付帯する保証によって、パワーウインドー、エンジン、トランスミッション、リアビューカメラなどのメンテナンス費用が3年間~5年間無料になります。また、2017年1月以降に新規登録されたボルボ40および60シリーズについては、登録日から3年以内の消耗品交換費用の一部が無料です。
Q.ボルボの維持費はどのくらいかかる?
A.ボルボの維持費は、たとえばXC40なら年間32万円ほど、V60なら年間36万円ほどです。これは、自動車税、自動車重量税、車検代、自賠責保険料、任意保険料、燃料費、メンテナンス費などを含んでいます。車検代は、10万円ほどです。中古車で買えるディーゼルエンジンモデルなら、さらに燃費を抑えられます。
Q.ボルボの中古車は故障リスクが高い?
A.外車は故障しやすいといわれますが、最近では日本車との故障率の差は小さくなりつつあります。なかでも頑丈さが売りであるボルボなら、中古車での購入もおすすめです。中古車に不安があるという方は、良質な商品を取りそろえる実績豊富な業者を選びましょう。整備体制や保証サポートも充実していれば安心です。
まとめ
ボルボは外車であるため、「維持費が高くて所有するのが大変そう」というイメージを持つ方もいます。しかし購入時に付ける保証やVSPによって、実際は維持費を大きく抑えられます。
新車価格は国産車と比較して高価ですが、中古車であれば比較的お手頃な価格で手に入ります。中古で購入する際は、あとで修理が発生して維持費が高くつかないよう、外車でも保証に入れる中古車業者で購入するのがおすすめです。
ボルボの中古車のご購入は、ネクステージにご相談ください。ネクステージでは、外車に対しても保証が付けられて安心です。1年、2年、3年保証の3つから選択でき、エンジン機構やトランスミッション、ハイブリッドなど「33機構320項目」について保証があるので安心して購入できます。
保証に入れば、結果的に維持費も安く抑えられる可能性があります。ボルボの中古車のご購入は、ぜひネクステージにお任せください。
※本記事に記載の自賠責保険料は、基準料率改訂等の理由により変更となる場合があります。最新の自賠責保険料率表は損害保険料料率算出機構のHPをご確認ください。
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