ボルボの新型車情報まとめ!モデルごとに優れている点を解説
ボルボは、世界的に有名なスウェーデンの自動車メーカーです。1927年に創業してから現在に至るまで数多くの名車を生み出しています。ボルボの新型車「EX30」は、どのような販売状況なのでしょうか。
この記事では、ボルボの新型車やモデルチェンジの情報を紹介します。新型車の価格、サイズ、内外装の特徴を詳しく解説しますので、自分好みの新型ボルボを明確にできるでしょう。
※目次※
・ボルボEX30は2023年8月に発表された新型EV。ボルボのSUV史上最もコンパクトなサイズ。
・ボルボV90とV60は直近で一部仕様が変更されている。中古車なら比較的低価格から購入が可能。
・ボルボV40は2019年に生産が終了。T5 R-Design ファイナルエディションが最後のモデル。
ボルボの新型車「EX30」発売情報は?
2023年8月、ボルボはコンパクトSUVの新型EV「EX30」を発表しました。ボルボ史上最小のSUVで、世界的な輸出を視野に入れたモデルです。予想を上回る予約注文を記録するほど、大きな注目を集めました。
通常販売は2023年11月から開始しています。ここでは、ボルボ EX30の特徴を見てみましょう。(2023年12月時点の情報です)
従来車と異なる点について
ボルボ EX30は、ボルボ史上最も低いカーボンフットプリントを実現し、20万km走行時の総二酸化炭素排出量を30t以下に抑えています。
内外装へのリサイクル素材の採用や部品点数の削減により、従来のEVモデル「C40」「XC40」に比べて、生産とライフサイクル全体のCO2排出量を25%減少しました。
また、車の新しい乗り方としてサブスクリプションサービスを実施しています。これは、月額を払ってEX30を「利用」する、利便性の高いサービスです。
ボルボ EX30は、2023年10月時点で増産を発表しました。初回生産分は10月~12月に納車されますが、2024年には生産と納車が本格化する予定です。
価格について
ボルボ EX30の新車価格は、税込み559万円です。メーカーオプションには 20インチ アルミホイール「5スポーク・エアロ」の設定もあります。販売から間もないモデルのため、中古車の流通はほとんどありません。
サブスクリプションサービスの利用料金は、月額9万5,000円です。契約期間は最長24か月で、3か月前に申し出ればペナルティなしで解約できます。
サイズについて
ボルボ EX30のボディサイズは、全長4,235mm×全幅1,835mm×全高1,550mmです。このサイズは、XC40よりもひと回り小さいサイズです。日本の環境でも運転しやすく、一般的な機械式立体駐車場にも対応しています。
5名が乗車できるため、日常使いには最適です。コンパクトではあるものの、2,650mmというロングホイールベースにより伸びやかなフォルムとSUVらしい力強さを表現しています。
燃費について
ボルボ EX30は、以下3つの電動パワートレインがあります。今後、追加される可能性はありますが、日本で導入されているのはシングルモーター・エクステンデッド・レンジのみです。
・シングルモーター・バージョン:200kW(272HP)、51kWhのバッテリーを搭載
・シングルモーター・エクステンデッドレンジ:200kW(272HP)、と69kWhのバッテリーを搭載
・ツインモーター・パフォーマンスモデル:315kWkW(428HP)、と69kWhのバッテリーを搭載
WLTCモードで、シングルモーター・エクステンデッドレンジの一充電走行距離は480km、交流電力量消費率は143Wh/kmです。
内装について
ボルボ EX30には「ブリーズ」「ミスト」という2種類のインテリアデザインがあります。ブリーズはクールな雰囲気が魅力です。シートには、滑らかな触感の3Dニット素材を採用しています。
ミストは、夜明けの光に照らされた朝霧の美しさを表現したデザインです。シートには、張りのあるウール素材を使用しています。いずれも再生可能な素材やリサイクル素材を使用し、ディテールまで美しく仕上げられました。
直感的なデザインを意識したコックピットも魅力です。タッチスクリーン式センターディスプレーなどのシンプルを追求した装備・機能により、直感的に操作できる運転環境を実現しています。
外装について
ボルボ EX30のエクステリアは、シンプルで無駄のないクリアなデザインです。ボンネットやリアフェンダー周りには、キャラクターを柔らかく押し出すラインを作っています。
ボディカラーは、以下の5種類です。クラウドブルーは「北欧の夏空」、モスイエローは「西海岸の岩に生える地衣類」など、豊かな自然の色味をイメージしています。
・ヴェイパーグレー
・オニキスブラック
・モスイエロー
・クリスタルホワイト
・クラウドブルー
ボルボV90の新型車・モデルチェンジの情報とは?
ボルボV90は、Vシリーズの最上級ワゴンです。2017年に20年ぶりのフルモデルチェンジが実施されました。直近では、2023年7月に一部仕様が変更されています。
グレードは、「Ultimate B5」と「Recharge Ultimate T8 AWD plug-in hybrid」の2種類があります。ここでは、ハイブリッドタイプの標準グレード「Ultimate B5」を中心にボルボV90の最新情報を見てみましょう(2023年12月時点の情報です)。
従来車との変更点について
ボルボV90のフルモデルチェンジでは「インテリセーフ」を搭載するなど、予防安全装備を中心に強化されました。
2022年7月の仕様変更では、新しいエクステリアデザインを採用したプラグインハイブリッドの最上級モデル「Recharge Ultimate T8 AWD plug-in hybrid」がラインアップに加わっています。
ボディカラーには、シルバードーンメタリックとブライトダスクメタリック、2つの新色が追加されました。
直近の2023年7月に行われた仕様変更では、「Ultimate B5」で有料色だったメタリック・ペイント、プレミアムメタリック・ペイントが車両本体込み価格になっています。
価格について
ボルボ V90 Ultimate B5の税込み新車価格は924万円で、ボルボの最上級モデルのため、高い価格設定です。
現在ネクステージの中古車の在庫はありません。定期的に中古車サイトをチェックして走行距離やコンディションなど好みの車を探しましょう。
サイズについて
ボルボ V90 Ultimate B5のボディサイズは、全長4,945mm×全幅1,890mm×全高1,475mmです。ホイールベースのサイズは2.940mmとなっています。車両重量は1,820kgと、Recharge Ultimate T8 AWD plug-in hybridよりは軽量です。
オプションの「電子制御リア・エアサスペンション」を追加すると40kg増え、重量は1,860kgになります。
燃費について
ボルボ V90 Ultimate B5の燃費は、WLTCモードで12.2km/Lです。14.5km/hのRecharge Ultimate T8 AWD plug-in hybridには劣りますが、平成27年度は燃費基準プラス5%を達成しました。エンジンには2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載しています。
レスポンスが早いスムーズなドライビングを実現するだけでなく、環境にも配慮されたエンジン性能はV90の大きな魅力です。予防安全装備を中心にフルモデルチェンジされたV90ですが、ガソリン代や税金など維持費も節約できます。
内装について
内装は北欧のデザインを意識して設計されました。スウェーデンに本社を置くボルボらしいデザインとなっています。コックピットからリアシートまで、全ての同乗者が快適に乗車できるシートは高級車ならではの魅力です。
サウンドシステムにも注力しており、19個のスピーカーを搭載しています。その音質はメーカー自身が「ボルボ自慢の機能」とし、車内の音響を重視したい方にもおすすめです。ラグジュアリーなデザインと上質なスピーカーが、ドライブの楽しさを一層引き立てるでしょう。
外装について
V90のボディデザインは、前方から後方にかけて流れるようなラインが特徴的です。車が最も美しく見える黄金比率を軸に設計され、内装の広さを制限しないよう、細部まで計算しつくされたデザインです。
ボンネットの独特なデザインは、上空から眺めたときに強い存在感を放ちます。カラーは以下の7色から選択可能です。
・クリスタルホワイト
・オニキスブラック
・デニムブルー
・プラチナグレー
・シルバードーン
・ブライトダスク
・ヴェイパーグレー
ボルボV60の新型車・モデルチェンジの情報とは?
ボルボ V60は、2010年に発表されたステーションワゴンです。2018年9月にフルモデルチェンジしており、現行モデルは2代目に当たります。
V60のグレードは5種類です。ここでは「Ultimate B4」を中心に、ボルボV60の最新情報を紹介します(2023年12月時点の情報です)。
(参考:『ボルボ V60の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
従来車との変更点について
2018年のフルモデルチェンジでは、インテリアの質感が向上し、ボディサイズがコンパクトになりました。
直近では、2023年7月にV90と共通で一部仕様が変更されています。ボディカラーに新しくヴェイパーグレーを設定し、「Googleアプリ/サービス」「ボルボ・カーズ・アプリ」の無償利用期間が4年間から5年間へ延長しました。
ボルボ・カーズ・アプリは、手持ちのデバイスでボルボ車とつながり、遠隔操作や車の最新情報の取得ができるサービスです。
V60だけの変更点として、有料色だったメタリック・ペイントとプレミアムメタリック・ペイントが車両本体込み価格になりました。
価格について
ボルボ V60 Ultimate B4の新車価格は、税込み659万円、2024年モデルは税込み659万円です。V90と比べると安く購入できますが、ボルボ車の中では高級車の部類に入ります。最上級グレードのV60 Recharge Ultimate T6 AWD plug-in hybridの新車価格は、税込み909万円です。
中古車市場でも比較的多くの台数が出回っています。中古車価格は、税込み479万9,000円~539万9,000円です。フルモデルチェンジ前のモデルはお得に手に入れられるでしょう。
サイズについて
ボルボ V60 Ultimate B4のボディサイズは、全長4,780mm×全幅1,850mm×全高1,435mmです。初代モデルより拡大し、全幅と全高は縮小しました。
全高を低くしたことで、大胆で堂々とした風貌が際立ちます。全幅の縮小は、日本の狭い道路でも走行しやすい点が大きなメリットです。車内空間の増幅にも配慮しながら走行の快適性と安全性を実現し、日本人にも魅力を感じやすい車となりました。
燃費について
ボルボ V60 Ultimate B4の燃費(WLTCモード)は、15.4km/Lです。2030年度の燃費基準70%を達成し、環境にもしっかり配慮しています。Ultimate B4の主要燃費性能向上対策は以下の通りです。
・ハイブリッドシステム
・筒内直接噴射
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング
・7G-DCT
・ブレーキエネルギー回生システム
・エンジン・スタート/ストップ機能
内装について
V60の内装には、ドライバーを含めた乗員5名が快適に過ごせるシートを搭載しています。フロントシートにはベンチレーション機能とリラクセーション機能が備わっているため、長時間ドライブの疲労を軽減してくれるでしょう。
荷室容量は529Lで、リアシートを倒せば1,441Lに拡大できます。ステーションワゴンとしてはトップクラスの広さで、買い物や旅行先での荷物も気兼ねなく積み込めるでしょう。サウンド機能にもこだわっています。
外装について
V60の外観の特徴は、高さを抑えたことでダイナミックな印象が際立ちます。北欧のシンプルなデザインを意識しながら堂々たる風貌に仕上げたのは、V60ならではの個性ともいえるでしょう。
ボルボのポイントになるT型LEDライトは、周囲のドライバーや歩行者の目を引きつけます。内蔵されているデイタイムランニングライトは、安全性の面でも重要な機能です。
ボルボV40の新型車・モデルチェンジの情報とは?
ボルボV40は、1995年に発表されたハッチバックタイプのコンパクトカーです。ボルボ車最小のボディは日本の道路にもマッチしており、長く愛されてきました。しかし2019年、2代目モデルを最後に生産終了になりました。
V40シリーズとして、最後に誕生したモデルが「T5 R-Design ファイナルエディション」です。ここでは、T5 R-Design ファイナルエディションを中心にボルボV40の特徴を紹介します。
(参考:『ボルボ V40の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
従来車との変更点について
ファイナルエディションのベースに採用したのは、スポーツモデルの「T5 R-Design」です。直列4気筒ターボエンジンと8速オートマチックトランスミッションを組み合わせたパワートレインに変更はありません。
ファイナルエディションならではの特別装備は、リアシートのヒーター機能とパノラマガラスルーフです。パノラマガラスルーフには電動サンシェードも搭載され、季節を問わず車内空間を快適に保つ機能が備わっています。
価格について
ボルボV40 T5 R-Design ファイナルエディションの新車時価格は、469万円です。販売が終了しているため、購入できるのは中古車のみとなります。ボルボV40の中古車価格は、税込み69万9,000円~307万9,000円です。
ファイナルエディションは、2019年4月11日に50台限定で販売されました。そのため希少価値が高く、中古車市場で見つけるのは困難です。ファイナルエディションにこだわり過ぎず、お得なV40を探すことをおすすめします。
サイズについて
「T5 R-Design ファイナルエディション」のボディサイズは全長4,370mm×全幅1,800mm×全高1,440mmです。ホイールベースは2,645mm、車両重量は1,520kgとなっています。
ボディサイズとホイールベースはベースモデルの「T5 R-Design」と同様です。特別装備のパノラマガラスを標準搭載するため、車両重量が10kg増えます。
燃費について
燃費は、JC08モードで15.9km/Lです。2代目V40の中では最も低い数字ですが、2015年度の燃費基準プラス10%の達成に成功しました。
高い燃費性能には、8速のオートマチックトランスミッションが深く関係しています。走行速度によって自動で回転数を調整し、無駄な消費を抑える仕組みです。
内装について
「T5 R-Design ファイナルエディション」のシートは、ベースモデルと同様の本革を使用しています。高級感のある手触りと、輪郭を浮かび上がらせるようなステッチが魅力です。
シフトノブやブレーキグリップなど、ドライバーが常に触れるパーツにもこだわりが見られます。パノラマガラスルーフからの景色はコックピットとリアシートどちらからも楽しめるため、車内空間の広さに加えて開放的な走行を満喫できるでしょう。
外装について
外観はベースモデルと大きく変わらず、R-Designならではのスポーティーな印象を感じさせます。ボディカラーの展開は以下の5色です。
・アイスホワイト
・クリスタルホワイトパール
・オスミウムグレーメタリック
・オニキスブラックメタリック
・パッションレッド
R-Designには、ドアミラーカバーやフロント・リアバンパーも備わっています。しなやかなボディラインは、大人の落ち着きとダイナミックさを兼ね備えたV40ならではのデザインです。
まとめ
ボルボは、新型車「EX30」を筆頭に話題性のある情報を発表しています。V40は生産終了しましたが、V60とV90は直近でも一部仕様が変更となりました。
いずれも、ボルボならではの魅力が際立つモデルです。サイズや燃費、内外装のデザインなどを比較し、好みのものを購入しましょう。
生産終了したモデルや過去のモデルが欲しい方には、中古車をおすすめします。車両状態や走行距離をしっかりチェックすれば、自分に最適なモデルをお得に購入できるでしょう。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。 ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。
高品質なボルボ中古車を探す
■世界のクルマを360°画像でチェックする (universe-cars.jp)
■オシャレな輸入車カタログ|supreme_cars