ムーヴにはどんな種類がある？派生グレードやグレード展開を一挙紹介
ダイハツ ムーヴはワゴンタイプの軽自動車として根強い人気を持つモデルです。基本的な標準モデルに加えてムーヴカスタムがあり、さらには派生モデルが現在はムーヴキャンバス、そして過去には多数のモデルが販売されていました。
この記事ではダイハツ ムーヴについて、そして現在だけでなく過去に販売された派生モデルについても紹介します。中古車を選ぶときのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・ダイハツ ムーヴは20年以上の歴史を持つ軽ハイトワゴン。十分な広さを持つ室内空間と走行性能のバランスが取れていて多くの人におすすめできる
・現行ムーヴは2シリーズのグレードとシンプルだがカスタムモデルもあり、過去も含めると多くの派生モデルがある
・内容を吟味して納得できれば中古車はとてもお得。ネクステージなら届出済仕様車など多くの車から自由に選べる
ダイハツ ムーヴは扱いやすい軽自動車
まずは、ダイハツ ムーヴの概要と主な魅力を紹介します。国内に優れた軽自動車は多数ありますが、中でもムーヴは汎用的な使いやすさが魅力です。誕生からの歴史も長く、性能もアップデートされています。以下から詳細を見てみましょう。
普段使いしやすい軽自動車
ダイハツ ムーヴは1995年に誕生した軽ハイトワゴンです。車名の由来は「車の価値を動かす、人々に感動を与える」という意味合いを込めて付けられています。
軽自動車の中でもバランスに優れた車種なので、走行性能や室内空間、燃費などのあらゆる面で使い勝手の良いモデルです。普段使いに適したモデルであるため、誕生から高い人気を保っています。
魅力は使い勝手と性能のバランス
ダイハツ ムーヴは、軽自動車でありながら高い走行性能を実現しました。一部のグレードにはターボエンジンを搭載し、スムーズな加速を体感できます。低燃費による維持コストの安さもメリットです。
コンパクトなボディに安全性能もしっかりと備わっているので、運転に自信がない方も乗りやすい車となっています。ムーヴは使い勝手と性能のバランスに優れた、さまざまなニーズを満たせる一台です。
現行は6代目
現行のムーヴは6代目に当たります。6代目にフルモデルチェンジした時期は2014年12月です。初代から続いてきた横開きのバックドアを跳ね上げ式に変更しています。
初代から丸みのあるボディでしたが、全体的なデザインも大きく変化しました。引き締まったフロントグリルや鋭いヘッドライトで、よりスタイリッシュな雰囲気になっています。
他にも予防安全機能「スマートアシストⅢ」による安全性能の向上、さらに足回りやボディ構造も改良により走行性能と燃費性能も向上しました。
現行ムーヴのグレードの種類とは？
現行ムーヴのグレード構成は、大きく分けてXシリーズとLシリーズの2つとなっています。Xシリーズが上級グレードでLシリーズがベースグレードですが、Lシリーズでも基本的な装備は充実しています。ただ、オプションで選択できないグレード独自の装備もあるので内容はよく確認しましょう
Xシリーズ
Xシリーズには「X“SAⅢ”」と「Xターボ“SAⅢ”」、特別仕様車の「X“リミテッドⅡ SAⅢ”」があります。「Xターボ“SAⅢ”」はエンジンがターボ付きになるだけでなく、ステアリングホイールが本革巻になる他、SRSサイドエアバッグ（運転席/助手席）とSRSカーテンシールドエアバッグ（前後席）がオプション装着できる事実上の最上級グレードです。
「X“リミテッドⅡ SAⅢ”」は「X“SAⅢ”」をベースとしてLEDヘッドランプや本革巻ステアリングホイール、純正ナビ装着用アップグレードパックが特別装備されます。また、「X“SAⅢ”」ではオプションとなっているブラックインテリアパックが標準装備となります。
Lシリーズ
Lシリーズには「L」と「L”SAⅢ”」があります。ターボエンジンのモデルは用意されず、「L」はムーヴの中で唯一スマートアシストⅢが装備されないグレードです。また、フロントウインドゥがトップシェイドガラスではないのも装備の違いです。
Xシリーズとの比較では、外観はXシリーズではアルミホイールであるのに対してLシリーズはフルホイールキャップ付きのスチールホイールという点が大きく異なりますが、それ以外の違いはありません。内装ではエアコンがマニュアル式になる他、キーフリーシステムがキーレスエントリーになり、運転席のシートリフターやチルトステアリングが装備されないなど快適装備が省略されています。
ムーヴには派生グレードの種類がある
歴代のムーヴには多くの派生モデルがあります。最初はカスタムという別グレードのような扱いでしたが、ボディデザインやサイズが全く異なるモデルも登場しました。ここでは現在も販売されているモデルから販売終了となったモデルまで、これまでの派生モデルを紹介します。
ムーヴカスタム
ムーヴカスタムは初代から設定されているモデルで、特別仕様車の「エアロダウンカスタム」が人気だったことから正式なモデルとなりました。フロントグリルやライト類を中心とした前後のデザインを大幅に変更し、迫力を持たせた外観が特徴です。
内装についてもスポーティーかつ上質なイメージでデザインされています。標準モデルでは4代目でいったん廃止されたターボエンジンは、ムーヴカスタムでは一貫して設定されています。
（参考：『ムーヴカスタム（ダイハツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ムーヴキャンバス
ムーヴキャンバスは軽ワゴンでは初めて両側スライドドアを採用し、スーパーハイトワゴンの使い勝手の良さを軽ワゴンの全高で実現したモデルです。丸みを帯びたかわいらしいデザインとカラフルなボディカラーで人気モデルとなりました。
ムーヴカスタム以外の派生モデルはモデルチェンジが行われず1世代のみでしたが、ムーヴキャンバスは初代の人気を受けて2022年にモデルチェンジされて2代目が販売されています。
（参考：『ムーヴキャンバス（ダイハツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ムーヴコンテ
ムーヴコンテは2008年に登場したモデルで、2006年にモデルチェンジされた4代目ムーヴをベースとしています。「スクエア＋」というコンセプトで、四角さを強調したシンプルでありながら完成度の高いスタイルとして開発されました。
フランス人デザイナーによるソファーのようなシートが採用されるなど内装にもこだわりがありました。CMキャラクターの「カクカクシカジカ」は2017年にムーヴコンテが販売終了した後もダイハツのキャラクターとして広告などに登場しています。
（参考：『ムーヴコンテ（ダイハツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ムーヴコンテカスタム
ムーヴコンテカスタムはムーヴコンテと同時に登場し、角型ヘッドライトの下に食い込む形で配置される丸型ヘッドライトが特徴で、専用バンパーとともに迫力あるフロントまわりを演出しています。他にもリヤエアロバンパーやリヤスポイラーなどでスポーティーなイメージを与えています。
2013年のマイナーチェンジではムーヴコンテと同様に低燃費技術の「e:S（イース）テクノロジー」を採用し、全車が当時のエコカー減税の「免税」対象になりました。
（参考：『ムーヴコンテカスタム（ダイハツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ムーヴラテ
ムーヴラテは2004年に登場したモデルで、2002年にモデルチェンジされた3代目ムーヴがベースです。ムーヴがスペース効率を重視したイメージのデザインであるのに対して、「まる」を基調としたおおらかでほのぼのとしたデザインが特徴です。
室内も「まる」のイメージで、楕円形インパネクラスターや丸型メーターなどを採用しています。また、助手席シートバックのティッシュポケットや、クリーンエアフィルター、女性モニターの声を生かした全面UVカットガラスや照明付き大型バニティミラーなどの快適装備が数多く採用されました。ムーヴラテも他の派生モデルと同様に1代限りで2009年に生産終了しています。
（参考：『ムーヴラテ（ダイハツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ムーヴやムーヴカスタムの中古車はいくらなの？
ムーヴは現在の軽自動車の中では比較的手頃な価格で販売されています。しかし、新車となるとどうしてもある程度の費用が必要になります。購入費用を抑えたいなら中古車の購入を考えてみてはいかがでしょうか。
中古車であれば予算を抑えられるだけでなく、先ほど紹介した個性的な派生モデルも購入できます。その中に目的にあった車があるかもしれません。ここでは基本となるムーヴ、ムーヴカスタムの中古車相場を紹介します。
ムーヴの中古車相場
ムーヴの中古車相場は約15万円~140万円で流通しています。現行モデルでも約40万円から流通しているため、最低価格だけで見れば新車よりも100万円ほど安く購入可能です
極端に安い中古車は、走行距離が大きく年式も古いものが多い傾向があります。それでもムーヴは幅広い価格・状態の商品が出回っているため、高確率で理想の一台を見つけられるでしょう。
（2023年7月時点の情報です）
ムーヴカスタムの中古車相場
ムーヴカスタムの中古車相場は約30万円~120万円です。全体的には新車と同じくムーヴよりは高い相場で流通していますが、年式やオプションの関係で最高値はムーヴより安く、比較的低価格から入手できます。現行モデルに限定すると、約55万円から購入可能です。
ムーヴと同じく流通量も豊富なため、高確率で条件に合った一台を見つけられます。
（2023年7月時点の情報です）
ムーヴの中古車を選ぶポイント
中古車は価格や品質に個体差があります。特にダイハツ ムーヴは何回もフルモデルチェンジ、マイナーチェンジを実施しているため、年式の選択も重要です。
ここでムーヴの中古車を選ぶポイントを3つ解説します。求めていた条件と異なる商品を購入しないためにも、ぜひ参考にしてください。
コストを重視する場合
一般的に中古車は年式が古いほど価格が下がる傾向があるため、コストを重視する場合は旧モデルがおすすめです。一方で最新の性能と品質を欲する方もいるのではないでしょうか。
このような場合は現行型の前期モデルがおすすめです。ベースグレードであれば「スマートアシストII」を搭載しているモデルが60万円ほどで購入できます。
5代目になった時期は2010年12月です。さらに2012年12月のマイナーチェンジではフロント部分が立体的な印象になりました。そのため外観デザインを重視する方は、5代目の中でも2013年式をおすすめします。
安全装備を重視する場合
ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」は、歴史とともに「スマートアシストII」「スマートアシストIII」へと進化していきました。衝突被害軽減ブレーキが歩行者にも対応しているなど、性能が向上しています。
現行モデルにも搭載されている、スマートアシストIIIを初めて採用した時期は2017年8月のビッグマイナーチェンジです。
そのため、安全装備を重視する場合は2017年8月以降のモデルをおすすめします。スマートアシストIIIを搭載したモデルは、グレード名に“SA III”と表記されているため注意して選択しましょう。
上質さを重視する場合
高級感が欲しい方は、ムーヴよりも豪華な装備が施されているムーヴカスタムがおすすめです。中でも現行の上級グレード「カスタムRSハイパー」は、メッキ加飾のドアアウターハンドル、本革巻シフトとステアリングなど、さらに質感の高い装備を採用しています。
ターボエンジンを搭載しているため、高い走行性能も魅力です。より個性的なデザインを好む方は後期型よりも前期型をおすすめします。
ネクステージで好みに合うムーヴを探してみよう
中古車は1台ごとに内容が違うということは、店舗によっても品質や価格が異なってきます。そのため、車自体だけでなく店舗選びも重要になってきます。店舗選びに迷ったらぜひネクステージを検討してください。
ネクステージは全国に店舗があり在庫も豊富です。ここではネクステージの特徴や中古車探しにおけるメリットなどを紹介しますので、参考にしてみてください。
届出済未使用車も取り扱いあり
ネクステージは通常の中古車の他に、ダイハツ ムーヴやライバル車の届出済未使用車も取り扱っています。届出済未使用車とは新車登録以降、使用されずに保管されている車です。
新車に限りなく近い品質を備えているにもかかわらず、新車よりも低価格で購入できるため、新車と中古車の中間と言えるでしょう。また、新車メーカー保証も継承する形で利用可能です。新車と違ってすでに車体が完成しているため修理や点検の必要性も低く、新車や中古車よりも短期間で納車できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
店舗数・中古車在庫も豊富
ネクステージは全国に多数の店舗を展開しているため、圧倒的な在庫数が魅力です。熟練バイヤーの厳選した仕入れにより、こだわり品質の中古車がそろっています。また、仕入れの段階で修復歴車など、トラブルが起きる可能性の高い車は販売しないように配慮しています。
希望の車が遠方の店舗にある場合は取り寄せも可能で、契約の後は、納車前に専門のメカニックスタッフが確かな技術で点検・整備をするなど、理想のカーライフを実現するために万全の体制を整えています。
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まとめ
ダイハツ ムーヴは室内の広さと走りのバランスが良くデザインも魅力的な軽自動車です。スーパーハイトワゴンほど全高が高くないことから燃費も良く車両価格も安いためコストパフォーマンスの高さもメリットです。
ムーヴをさらにお得に購入するなら中古車はおすすめです。また、これまで販売された派生モデルは中古車でしか手に入れることができません。ネクステージは派生モデルも含めた数多くの在庫があり、Webサイトから条件を絞って検索することができるので、ぜひ一度気になる車を探してみてください。
▼ライタープロフィール
岩本佳美
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。
