ダイハツ ブーンX4はスポーツモデル!パッソとの関係性や魅力を解説!
ボディカラーは白で、ボンネット上のエアインテークが特徴的なダイハツ ブーンX4は、ラリー好きならチェックしている車ではないでしょうか。車を自分で操る感覚を味わうのが好きな人の心を魅了する車です。
2009年に生産終了したブーンX4には、どのような特徴があったのでしょうか。この記事では、ブーンX4の歴史と魅力を振り返ります。ブーンの現行モデル情報もチェックしておきましょう。
※目次※
・ダイハツが手掛けたスポーツモデルのブーンX4は、2006年3月から2009年12月まで販売されていた
・操縦安定性と走破性に優れているブーンX4は、中古車市場への流通台数は少ないため購入が難しいモデル
・最新技術搭載の現行モデルブーンや兄弟車パッソをネクステージでチェックしてみよう
ダイハツ ブーンX4はどのような車?
日常使いに便利な小型車の販売で有名なダイハツが、スポーツモデルにも力を入れていることをご存じでしょうか。
2006年には、ブーンにX4(クロスフォー)というスポーティーな走りに特化したグレードを追加しました。この記事では、ブーンX4の歴史や特徴を振り返ります。また、ブーンの現行モデル情報も押さえておきましょう。
ダイハツ ブーンとトヨタ パッソは兄弟車
ダイハツは、2004年6月にトヨタと共同開発したコンパクトカー ブーンを販売開始しました。トヨタでは、パッソという車名で販売しています。ダイハツの技術や生産ノウハウにトヨタの企画力などが結集した車です。
高い基本性能を備えたリーズナブルな価格設定が魅力的で、営業車としても多く使用されています。2010年2月に、初代同様ダイハツとトヨタの共同開発した2代目が登場しました。
その後2016年4月に、3代目へとモデルチェンジしたのが現行モデルです。3代目は、ダイハツが開発から生産まで担当し、トヨタにOEM供給しています。
ダイハツ ブーンX4の特徴
2004年に誕生したブーンですが、2006年にX4グレードが追加されました。ブーンカスタムと同じバンパーを採用しているものの、ボンネット上のエアインテークなど装備内容が他のブーンとは異彩を放っています。
モータースポーツへの参戦を想定した競技ベース車両であるブーンX4は、フルタイム4WD・スタビライザー・スポーツサスペンション採用です。加速力の良さや優れたコーナリング性能などを味わえます。
ダイハツ ブーンX4の歴史
ダイハツ車にX4というグレード名が付くのは、ブーンが最初ではありません。X4は、モータースポーツへの参戦を前提としたグレード名で、ブーンの先代モデルストーリアにも設定されていました。
X4の始まりは、全日本ラリーに参戦していたミラTR-XXの4WDターボモデルに付けられたグレード名といわれています。市販モデルは、1992年8月に発売されました。その後、ミラTR-XX X4-Rが登場し、ブーンX4はX4シリーズの4代目とされています。
ダイハツ ブーンX4の魅力
ブーンの他グレードとは一線を画すX4には、どのような魅力があるのでしょうか。X4には、モータースポーツ参戦さながらの基本機能のみ搭載したベースモデルと、街乗りに向いている快適装備付のハイグレードパックがあります。
ここからは、ブーンX4の主な魅力を振り返ってみましょう。
ブーンの中で異彩を放つデザイン
ブーンX4の外観でまず目に付くのは、ボンネット上のエアインテークではないでしょうか。インタークーラーを冷やすなどの目的があるエアインテークは、従来のターボ車に取り付けられていた装備です。また、高性能車の象徴でもありました。
エアインテークが備わっているブーンX4は、高性能のコンパクトカー ホットハッチです。加えて、フロント・リアの大型エアロバンパーは、迫力のある存在感を醸し出し、ブーンの中でも異彩を放っています。
新開発のエンジン性能を最大限に発揮するウォータースプレー
モータースポーツでの走行を念頭に置いて開発されたブーンX4には、当時新開発だった936ccツインカム4気筒インタークーラー付ターボエンジン KJ-VET型を搭載しています。
加えて、エンジン出力の低下を防ぐため、インタークーラーのフィンを冷却し吸気温度を下げるインタークーラーウォータースプレーが標準装備です。エンジン性能を最大限に発揮し、高い動力性能を実現しています。
優れた操縦安定性と高い走破性を持つ
ブーンX4のトランスミッションは、加速重視のクロスギヤレシオの5速マニュアルです。走行状況に合わせた変速比の設定により、エンジンのパワーエンドを有効活用し、高い走破性を実現しています。
フルタイム4WD・フロント・リアのスタビライザー・スポーツモデル専用サスペンションなどの組み合わせにより、優れた動力性能や操縦安定性を体感可能です。
ダイハツ ブーンX4はどこで購入できる?
ダイハツが手掛けたスポーツモデルであるブーンX4は、コアなファンにより支持されてきた車です。残念ながら、時代の流れやニーズの変化に伴い、2009年に生産終了しました。
現在は、中古車市場で探せます。ただし、新車販売台数もさほど多くなかったため、中古車への流通台数も少ない傾向です。在庫が豊富なネクステージでも、2023年7月現在ブーンX4の在庫がありません。ブーンの他グレードであれば購入しやすい状況です。
ダイハツ ブーンのグレード別の特徴【現行モデル】
ブーンは、取り回しがしやすいサイズ感の親しみやすいコンパクトカーです。現行モデルには、X4のようなスポーツモデルは設定されていないものの、広い室内空間と機能性で人気があります。
現行モデルは、X・CILQ・STYLEという3種類のタイプがあり、それぞれにニーズを見据えたグレードを設定していることが特徴です。主な特徴を概観してみましょう。
X”SA Ⅲ”
Xは、シンプルな装備内容のノーマルモデルです。例えば、エアコンがダイアル式マニュアルエアコン・リアシートは一体可倒式となっています。キーフリーシステム・プッシュボタンスタート・スマートアシストⅢは標準装備です。
X”SA Ⅲ”の新車価格は、127万5,000円~147万9,600円というリーズナブルな価格に設定されています。
X”LパッケージSA Ⅲ”
X”LパッケージSA Ⅲ”は、装備内容が利便性を増したグレードです。例えば、夜間視認性が良いLEDヘッドライト・ボディカラーや同色のオート電動格納式ドアミラーが採用され、先進的な雰囲気のエクステリアとなっています。
インテリアでは、プッシュ式オートエアコン・スーパーUV&IRカット機能付ウインドシールドグリーンガラスなどが標準装備です。新車価格は、138万5,000円~158万4,100円に設定されています。
CILQ”SA Ⅲ”
CLIQ”SA Ⅲ”は、エクステリアがスタイリッシュかつ上質感あふれる雰囲気です。ボディーカラーの選択肢が増え、ツートーンカラーがカラーバリエーションに加わっています。
このグレードから標準装備となるBi-Angle LEDヘッドランプは、ステアリング操作に合わせて進行方向を照らしてくれる便利な装備です。CLIQ専用の内外装デザインを採用しています。新車価格は、157万2,000円~177万1,100円です。
CILQ”GパッケージSA Ⅲ”
CLIQ”GパッケージSA Ⅲ”では、さらに快適装備が充実しています。例えば、スーパーUVカットパックが標準装備です。この装備は、フロントドア・リアドア・リアクォーターのガラスに適用されるため、ドライブ中の日差しを気にする必要がありません。室内の温度調整も快適に行うことが可能です。
LEDフォグランプや14インチアルミホイールなど、他グレードとは異なる装備が標準となるものがいくつかあります。新車価格は、173万7,000円~193万6,100円です。
STYLE”SA Ⅲ”
STYLE”SA Ⅲ”は、全体的に丸みを帯びたデザインで、キュートさが増しています。トヨタ パッソにはない、ダイハツ ブーンだけのグレードです。
専用のホワイト塗装を施したフロントグリル・フロント/リアバンパーは、かわいらしい印象を与えてくれます。内外装デザインもSTYLE専用です。新車価格は、156万1,000円~176万100円に設定されています。
特別仕様車
STYLEをホワイトまたはブラックのツートーンカラーにした特別仕様車、STYLE”ホワイトリミテッドSA Ⅲ”およびSTYLE”ブラックリミテッドSA Ⅲ”も人気があります。ルーフの色で見分けることが可能です。
各ルーフカラーに対応した内外装デザインを採用しています。加えて、通常のSTYLE”SA Ⅲ”で装備されていないものが標準装備となっているため、コストパフォーマンスに優れているモデルです。新車価格は、164万9,000円~184万8,100円に設定されています。
ダイハツ ブーンの中古車価格相場
個性あふれるグレードラインアップが特徴のダイハツ ブーンをお得に購入したい場合は、中古車購入を検討してみるのはいかがでしょうか。グレードごとに、内外装デザインが異なるため、受ける印象も異なります。
年式・走行距離・ボディカラーなどに注目して、自分好みのモデルを探してみましょう。2023年7月現在、ネクステージでの中古車相場は、ブーン全体で59万9,000円~115万9,000円です。
(参考:『ブーン(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ブーンやパッソの中古車をお探しならネクステージで!
ブーンやパッソなど、ボディカラーラインアップが豊富でグレードごとに特徴がある車種の中から自分に合う車を探すのは、車好きにとって楽しい作業です。
中古車購入の場合は、在庫が豊富であればあるほど、自分好みの車に出会えるチャンスが高まります。ネクステージは約3万台の在庫車を常時取りそろえております。中古車探しの際は、一度ホームページで在庫を確認してみることをおすすめします。
約3万台の在庫を確保しているため選択肢が豊富
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ボディカラーや搭載オプションなど、重視したい条件や希望に合う車を探しやすい環境を整えています。中古車探しの際は、お気軽にご利用ください。
厳選した高品質な中古車のみラインアップ
ネクステージでは、リーズナブルな価格設定を重視しているとはいえ、故障やトラブルにつながりかねない粗悪な車両は一切取り扱っていません。一台一台厳選した、高品質な中古車のみ取り扱っています。
納車前整備はもちろん、契約時と納車時にはお客様と車両の状態やキズのチェックを実施しており、きちんと納得した上での販売をモットーとしています。安心して中古車選びができる点は、メリットといえるでしょう。
まとめ
ダイハツといえば、ミラ・ムーヴ・ロッキーなど、日常使いにちょうどいい軽自動車や小型車で有名な自動車メーカーです。しかし、モータースポーツへの参戦を考慮に入れたブーンX4のようなスポーツモデルをいくつか開発してきました。
現在販売している車種ラインアップにも、ダイハツの持つ技術と知識のこだわりが感じられます。在庫が豊富なネクステージで、自分好みの車をぜひお探しください。
この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。