日産エルグランドは中古車が狙い目?予算ごとの中古車の傾向もご紹介
日産エルグランドは1997年に登場した高級ミニバンの元祖ともいえる車です。2010年にフルモデルチェンジした3代目エルグランドから13年経っていることもあり、2023年にはフルモデルチェンジが期待されます。モデルチェンジがあるとしたら気になるのが、前モデルの中古車価格です。
エルグランドは日産が誇る高級ミニバンのため、新車価格は379万円~801万円ほどします。高額な6気筒3.5リッターエンジンや4WDでも中古車でしたら手が出しやすいでしょう。そこで、今回は日産エルグランドの中古車の魅力と、予算ごとの傾向などを紹介します。
※目次※
・フルモデルチェンジで押し出し感の強い顔になった日産エルグランド
・1997年から販売している高級ミニバンの元祖
・フルモデルチェンジ直後は旧モデルになったばかりの中古車が狙い目
日産エルグランドは顔が変わった!
エルグランドは1997年に発売され、3代目にあたる現行モデルが登場したのは2010年のことです。マイナーチェンジにより、フロントグリルとヘッドライトを上下で分割するようなデザインをやめて、ミニバンの主流になりつつある「オラ顔」がさらに強くなり、フロントフェイスの存在感を増してきました。
ここではエルグランドの簡単な歴史とフルモデルチェンジについて解説します。
エルグランドは日産の最高級ミニバン
アストロを彷彿させる国産の最高級ミニバンである、初代エルグランドが登場したのは消費税5%がスタートした1997年のことです。車名の由来は、THEにあたるスペイン語のELと、「偉大な」を意味するGRANDを組みあせた造語で、コンセプトは「最高級新世代1BOX」でした。
ターゲット層は車を使ったレジャーライフを積極的に楽しむ30代~40代の男性で、車両価格帯は295万円~359万円ほど、現行モデルの3代目は379万円~801万円ほどと比較するとグレードによる価格差はそれほどありませんでした。
フルモデルチェンジが予想されている
エルグランドがフルモデルチェンジしたのは2010年8月が最後のことで、それからはマイナーチェンジを2回して、2022年11月の一部仕様変更で最終的なオラ顔に変わりました。
2010年から13年経過しているため、2023年にはフルモデルチェンジが期待されています。プラットフォームは、「CMF-C/D」で、パワーユニットは福祉車両のみに採用されていた、エンジンで発電してモーターで駆動させる「e-POWER」になると予想されています。
狙い目はオラついてない中古エルグランド
日産エルグランドは、2010年にフルモデルチェンジし、さらにマイナーチェンジでオラ顔になったことで、フルモデルチェンジ前の中古車を探している人もいるでしょう。
中古車はフルモデルチェンジ前のモデルは価格が下落する傾向にあります。また、現行モデルのエルグランドは中古車市場では玉数が少ないため、ここではマイナーチェンジ前のオラ顔ではないモデルの魅力や特徴を紹介します。
ミニバンだがスポーティーな乗り味
ミニバンは大家族で使う車、またはキャンプやアウトドアに出かけるために荷物をたくさん載せられる車という印象を持っている方もいるのではないでしょうか。エルグランドは、このようなミニバンの特徴に加え、「ダイナミックかつラグジュアリー」をテーマに走行性能にもこだわっています。
エルグランドはエンジン位置を低くし、燃料タンクを薄型化して床下に配置した低重心プラットフォームを採用しています。これにより背の高さが気にならず、横風などにも強い安定した走りが可能となりました。
シートの高い質感
エルグランドの室内はラグジュアリーにまとめられています。上級グレードやハイウェイスターには本革シートを採用しており、ドライバーだけではなく同乗者も快適なドライブを楽しめるでしょう。
後部座席の居住性の高さと高級感も特筆すべき点です。人間工学に基づいて設計したキャプテンシートは、大きな座面でゆったりと快適に過ごせます。また、助手席と後部席2席にはオットマンを装備しているのもポイントです。
大きく力強いデザイン
大きなボディサイズによる存在感や力強いデザインも、エルグランドの魅力です。エルグランドはアルファード、ヴェルファイアなどとともにミニバンの中で最大級のサイズを誇り、堂々とした存在感を放っています。
また、先代から継承しているロー&ワイドなプロポーションはスタイリッシュな印象で、大きなフロントグリルが豪華さをプラスしています。カラーは高級感のある2トーンカラーなど、5つのカラーから選択可能です。
充実した安全装備
エルグランドは、「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」を全グレードに標準装備しています。「360°セーフティアシスト」は、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」「ハイビームアシスト」などの複数の装備で構成される日産の先進運転支援システムです。
これらの安全装備により、エルグランドは政府が普及啓発している「セーフティ・サポートカー(サポカー)」の中でもっとも安全性能が高いとされる「サポカーSワイド」に対応しています。さらに、オプション設定の装備として、「インテリジェント アラウンドビューモニター」や「インテリジェント ルームミラー」なども多数用意しています。
PR根強い人気・エルグランド
ライダー 黒本革シート
2014(H26)
199.9 万円
250ハイウェイスター
2014(H26)
219.9 万円
250ハイウェイスター
DATE
2010(H22)
139.9 万円
250ハイウェイスターアーバンクロム
2011(H23)
133.5 万円
250ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム
2018(H30)
249.5 万円
ライダー ブラックライン
DATE
2015(H27)
199.4 万円
250ハイウェイスタープレミアム
2014(H26)
194.9 万円
350ハイウェイスター ブラックレザーエディション
DATE
2008(H20)
74.3 万円
もっと見る >
※価格は支払総額
エルグランドの中古車を探すときの予算ごとの狙い目
エルグランドは人気の高い車種のため、中古車市場の在庫も豊富です。400万円を出せるのであれば現行モデルの2WDの「250Highway Star S」は購入可能ですが、4WDや3.5リッターを探しているのでしたら、中古車しか選択肢がありません。
ここでは中古車を予算で分けた場合のエルグランドの年式や傾向を説明します。
予算300万円前後
300万円前後の予算でしたら、2019年~2014年式のエルグランドがあり、2019年式の2WD、2.5リッターモデルも入手可能です。2016年式でしたら、2WD、3.5リッターも狙えます。
年式だけでなく、走行距離や装備もチェックしておきましょう。走行距離は、1年で1万kmが目安だといわれています。装備に関しては、純正のカーナビや障害物センサー、LEDヘッドライトが取り付けられたモデルがおすすめです。ミニバンは死角も多いため、バックカメラ、全周囲カメラが搭載されているほうが良いでしょう。
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
予算200万円以下
エルグランドの中古車は、190万円~220万円程度の価格帯で多く取り扱われています。そのため、200万円程度の予算で検討すると、さまざまな車から選べるでしょう。
この価格帯の中古車在庫の多くは「250Highway Star」か「350Highway Star」で、1割ほどはワンオーナー車です。新車価格が400万を超える「350Highway Star」がこの価格帯で購入できるのは、とてもお得といえるでしょう。
2代目のモデルでは50万円を切る中古車もありますが、走行距離が10万kmオーバーのものが多いため、メンテナンスされているのか、消耗部品の交換はされているかなどをチェックすると良いでしょう。
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
エルグランドなどの燃費を向上させるコツ
エルグランドは、セレナやアルファード、ヴェルファイアなどと比べて、燃費性能は良くありません。しかし、燃費は車の状態やドライバーの運転技術によっても変わります。ここでは、燃費を抑えるテクニックを見ていきましょう。燃料を消費しやすいタイミングや状況を踏まえて運転を工夫すれば、同じ車種でも燃費を向上させることができます。
ガソリンを消費するタイミング
車はガソリンを消費して動きますが、走行中でもガソリンをあまり消費しないタイミングと大量に消費するタイミングがあります。
ガソリンを多く消費するのは、車の発進時など大きな力を必要とする時です。加速する時や坂道を上る時、時速100km以上で走行する時などもこれに当たります。逆に、一定の速度で走行している際にはガソリンはあまり消費されません。
つまり、ガソリンはアクセルを踏み込むときに多く消費されるため、運転が荒い方やアクセルを頻繁に踏み込んでしまう方は注意が必要です。
また、車の状態が悪い場合にも、ガソリンが消費されやすくなります。燃費性能を保つためには、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
アクセルを踏み込み過ぎない
先述のようにアクセルを強く踏み込む際にガソリンが多く消費されるため、なるべく急発進や急加速を避けることが燃費向上につながります。
ブレーキとアクセルを頻繁に交互に踏み込むような運転も、燃費の観点からよくありません。なるべく一定の速度をキープして走行できるよう、常に適正な車間距離を保ち、速度計や回転系を確認するようにしましょう。また、車の間を縫うように車線変更を繰り返す運転も、燃費性能を低減させるため控えたほうがよいといえます。
急発進・急停止は燃費だけではなく車自体にもダメージを与えます。燃費を向上させるためにも、大切な愛車を長く使用するためにも、できる限り丁寧な運転を心がけましょう。
クルーズコントロールを使う
車を運転する際に頻繁にアクセルを踏んでしまう癖のある方や、踏み込みすぎのラインがあいまいな方もいるでしょう。自分で一定の速度を保つのが難しい場合は、クルーズコントロールを利用するのもおすすめです。
エルグランドは、「インテリジェント クルーズコントロール」を装備しています。高速道路などで速度を制御し、前方車両との車間距離を保ちながらの追従走行をサポートしてくれるクルーズコントロール機能は、ドライバーの負担軽減だけでなく燃費の向上にも有効です。
タイヤの空気圧を上げておく
燃費性能を向上させるうえで、タイヤの空気圧も重要です。タイヤの空気が不足していると地面との摩擦が大きくなり、運転により多くの力を必要とします。空気圧は規定内に収めておきましょう。
近年は、エコタイヤなど燃費性能を向上目的としたタイヤも開発されています。燃費が気になる方は、標準タイヤではなくエコタイヤを装着するのもおすすめです。
エルグランドの中古車を探すならネクステージへ!
エルグランドは日産の高級ミニバンですので、新車価格は379万円~801万円ほどします。そのため高額な6気筒3.5リッター、4WDモデルを探しているのなら中古車がおすすめです。
エルグランドは1997年から発売しているので、年式や走行距離にこだわらなければ、選択肢はたくさんあるでしょう。
全国展開している店舗から車選びが可能
中古車の買取、販売を手掛けているネクステージでは、全国に200店舗以上、中古車の台数もグループ全体で約3万台も在庫しています。
また、1997年から発売している人気車種であるエルグランドですが、ネクステージの中古車検索サイトでは、グレード、年式、走行距離、エンジン区分、駆動方式、価格帯などさまざまな条件で簡単に検索可能です。検索して気に入った車があれば、最寄りの店舗にてお取り寄せ可能です。
購入者に合わせた複数の保証プランを提供
ネクステージの中古車は無料保証に加え、有料保証の充実サービスを提供しています。例えば、販売している国産車には3か月または3,000km、輸入車は1か月(走行距離無制限)の保証が無料で付帯しています。
また、有償の「サービスサポート」では、最長3年、33機構&318項目(輸入車320項目)をカバーするメンテナンスパックもあり、無料でロードサービスが付帯しています。さらに「10年保証」や、低年式の車の利用をサポートする「Nextageサポート」も用意していますので、車の状況によって選べます。
低年式も多いエルグランドの中古車では、購入に不安があると思いますが、ネクステージで取り扱ってる中古車は、修復歴車や水没車、メーター改ざん車の取り扱いがゼロという安心感もあります。
まとめ
日産エルグランドの現行モデルは、2010年に発売しているため、2023年にはフルモデルチェンジすると予想されています。フルモデルチェンジやマイナーチェンジを重ねるごとにデザインや装備はアップし、パワーユニットにおいてはe-POWERが主流となるかもしれません。
新型は魅力ですが、モデルチェンジ前の中古車は下落する傾向があるため、高級ミニバンを探しているけれど、価格がネックだという方にはひとつ前のモデルを探すのも良いでしょう。
■この記事の執筆者
鈴木博之
エディター/ライター
出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。