スカイラインはフーガと何が違うの?日産セダンを中古車相場まで徹底解説
かつて4ドアセダンは乗用車の代表的存在として、各自動車メーカーから多くのモデルがラインアップされていました。しかし2020年代ではミニバンやSUVに主役の座を譲り、セダンは一部の高級モデルでしか採用されなくなっています。
日産自動車から販売されているセダンとしてはスカイラインやフーガが残るのみですが、これらも今後どうなるのか、気になる方がいるのではないでしょうか。またスカイラインやフーガについては、それぞれの特徴や違いなどを見ることで、より満足のいく車選びが可能です。
そこでこの記事では、スカイラインやフーガの特徴や違い、今後の動向についてご紹介します。
※目次※
・スカイラインとフーガは日産を代表するセダンとして高い存在感を放っている
・日産は自動車市場の主役をSUVなどに譲るセダンの生産体制を大幅に縮小する
・今後日産のセダンは基本的に中古車しか購入できなくなる
似ているセダンのスカイラインとフーガとは?
スカイラインとフーガは、どちらも日産の高級セダンとして高い開発技術が凝縮されています。
一方キャラクターや走行性能など、細かい点はモデルによる違いが見られますが、キャッチコピーや誕生した背景などを比較してみましょう。
スカイラインについて
日産スカイラインは同社を代表するスポーティ-セダンとして知られており、そのルーツはプリンス自動車が日産自動車に吸収合併される前、1957年と実に65年以上さかのぼります。
2020年代では別モデルになりましたが、スカイライン=GT-Rといわれるほど、スポーツグレードであるGT-Rは象徴的な存在として知られているのが大きな特徴です。
現行モデルは「先駆けるプライド超え続ける本能」「プレミアムな佇まいを」というコンセプトのもと、運転支援機能であるプロパイロット2.0をはじめ数々の先進機能が快適なドライブを実現させています。
(参考:『スカイライン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フーガについて
フーガも日産の高級セダンとして知られているモデルですが、スポーティなスカイラインとは一線を画した正統派のプレミアムセダンとして誕生しました。
フーガは「革新の頂点に君臨するもの」というキャッチコピーで、精かんなスタイルやワイド&ローのプロポーションに加え、随所に最新の自動車開発技術が凝縮されています。
また優れた快適性や充足感は、真の豊かさを知るオーナーにとって最高のパートナーといえるでしょう。
(参考:『フーガ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スカイラインとフーガの違いとは?
スカイラインもフーガも日産の高級セダンという立ち位置は共通していますが、モデルの成り立ちや搭載するパワートレインなど細かい点が異なります。
車両のスペックを中心に、具体的な違いを見ていきましょう。
スカイラインの特徴
スカイラインのパワートレインには、ガソリンターボに加えハイブリッドシステムがグレードにより使い分けられています。
現行スカイラインのトランスミッションはATのみがラインアップされていますが、マニュアルモードを駆使することでドライバーの意のままに操ることが可能です。
具体的なスペックは、以下の表を参考にしてください。
全長 |
4,810mm |
全幅 |
1,820mm |
全高 |
1,440mm~1,450mm |
車両重量 |
1,700kg~1,910kg |
パワートレイン |
2,997ccV型6気筒ターボ 3,498ccV型6気筒+モーター |
駆動方式 |
FR・フルタイム4WD |
トランスミッション |
マニュアルモード付き7速AT |
価格 |
455万3,800円~644万4,900円 |
(2022年4月時点の情報です)
フーガの特徴
フーガに搭載されるパワートレインには、2種類のガソリンエンジンとハイブリッドシステムがありますが、スカイラインと違いターボエンジンは採用されていません。正統派セダンとして、あくまでジェントルな加速を特徴としています。
フーガの具体的なスペックは、以下のとおりです。
全長 |
4,980mm |
全幅 |
1,845mm |
全高 |
1,500mm~1,515mm |
車両重量 |
1,840kg~1,880kg |
パワートレイン |
2,495ccV型6気筒 3,969ccV型6気筒 3,498ccV型6気筒+モーター |
駆動方式 |
FR・フルタイム4WD |
トランスミッション |
マニュアルモード付き7速AT |
価格 |
502万7,000円~723万981円 |
(2022年4月時点の情報です)
スカイラインHVやフーガは生産終了になっている
世界的なセダン市場の落ち込みに加え、排ガス規制への対応や日産の開発技術e-POWERへの注力といった様々な理由から、今後日産のセダンは大幅にラインアップが縮小されるという報道が出ています。
現状と今後の見込みに分けて、具体的な内容を見ていきましょう。
日産の新車で買えるセダンは3種類ある
2022年4月現在、日産から発売されているセダンは3モデルしかありません。新車で購入できるセダンとしては、ここまで紹介したスカイラインやフーガのほか、初代が社会的現象にもなったシーマが挙げられます。
いずれも大型の高級乗用車として、車内スペースの広さやハイブリッドを含む力強いパワートレイン、充実した豪華装備などが共通ポイントです。
生産終了に伴いスカイラインだけになる
世界規模で自動車市場を見た場合、SUVをはじめとした新ジャンルに押されながらも、セダンは一定の地位を確保しています。しかし日本国内ではセダン市場は低迷しており、各メーカーのセダンは軒並み生産終了するモデルが相次いでいるのが実情です。
日産もその例に漏れず、加えて電気自動車(EV)などに開発技術を集中することでカーボンニュートラルの実現を図ろうとしています。
そのため2022年夏を目処として、スカイラインハイブリッドやフーガ、シーマなどのセダンが生産終了となるため、日産のセダンはスカイラインのガソリンモデルのみになる予定です。
あなたはスカイライン派?フーガやシーマがおすすめな人
日産からはスカイラインやフーガのほか、高級セダンとしてシーマもラインアップされています。
それぞれの特徴を踏まえ、各モデルはどのような人におすすめできるのでしょうか。具体的な例を見ていきましょう。
スポーツ走行ならスカイライン
スカイラインは、日産を代表するスポーティーセダンとして歴史を刻んできました。そのためスカイラインに対して、走りへの大きな期待を寄せる人も多いのではないでしょうか。
形式に「V」が付く近年のスカイラインは多少キャラクターが変わりましたが、それでも優れた走行性能やゆったりとしたパッケージは健在です。
高速道路を多用するドライバーやドライビングプレジャーを追求する人には、スカイラインをおすすめします。
安定乗り心地を求めるならフーガ
フーガは5m弱という大柄ボディですが、俊敏なフットワークと安定した乗り心地を高い次元で実現させています。
セダンに静粛性や快適性、安全性を求める人にとって、これらを高次元で実現させているフーガは最適な選択肢になるでしょう。
ラグジュアリー感ならシーマがおすすめ
シーマの歴代モデルが持つ高級感は、他のセダンよりもひとつ抜きん出ています。またシーマはグレードによるキャラクターの違いが明確で、ドライバーズカーにもショーファードリブンにもなり得るモデルです。
日産のセダンの中でもいっそうプレミアム感あふれるシーマは、所有欲を満たしたい人に最もおすすめしたいモデルといえます。
スカイラインやフーガの中古車はいくらで買えるの?
日産のセダンは今後スカイラインのガソリン車だけになるため、これからの選択肢は中古車に限定されます。
中古車であれば予算をはじめとした条件から、幅広い年式やモデル世代を選択可能です。ここではスカイラインやフーガについて、中古車価格の目安を紹介します。
スカイラインの中古車価格
スカイラインの中古車価格は年式によって異なります。ネクステージ取扱車の中古車価格は以下のとおりです。
年式 |
中古車価格相場 |
2010年式 |
69万9,000円 |
2013年式 |
184万9,000円 |
2014年式 |
144万9,000円~254万9,000円 |
2016年式 |
264万9,000円 |
2018年式 |
335万9,000円 |
年式が古いほど相応に中古車価格は下がっていますが、新車価格との対比でいうと後述するフーガよりも割高傾向です。
(2022年4月時点の情報です)
フーガの中古車価格
ネクステージが取り扱っているフーガの中古車価格は、以下のとおりです。
年式 |
中古車価格相場 |
2008年式 |
59万9,000円 |
2010年式 |
100万9,000円 |
2013年式 |
104万9,000円 |
新車価格や年式が異なるため単純な比較はできませんが、フーガの中古車価格はスカイラインよりも安い傾向です。
(2022年4月時点の情報です)
スカイラインやフーガはネクステージで探そう!
スカイラインやフーガの中古車は、ディーラーや中古車専門店をはじめ多くの自動車販売店で購入することができます。
中古車情報サイトも様々な企業が運営していますが、スカイラインやフーガの中古車選びにはネクステージをおすすめします。どのような点がおすすめなのかを、詳しく見ていきましょう。
セダンやスポーツに特化した店舗がある
ネクステージをおすすめする理由のひとつは、思う存分比較や検討が可能な点です。
ネクステージは全国展開する中古車販売店で、SUVや軽自動車などカテゴリー別の専門店があります。その中にはセダンやスポーツに特化した店舗もあり、品ぞろえも充実しているため、中古車選びのために何店舗にも足を運ぶ必要がありません。
品質鑑定を実施している
ネクステージでは、故障やトラブルにつながりやすい粗悪な車両は一切販売していません。
仕入れ時や展示前に加え、納車前のチェックを徹底するとともに、第三者機関による品質鑑定や検定に合格したスタッフによる厳正なチェックを行うことで、修復歴ありの車両やメーターの改ざん車、水没車を徹底的に排除しています。
まとめ
スカイラインやフーガは、いずれも2010年以降の日産を代表するセダンとして最新技術が導入されています。
しかし昨今の自動車市場におけるセダン離れは加速する一方で、セダンはその役割を終えようとしており、日産はスカイラインの一部グレードを除きセダン市場から撤退するのは非常に惜しまれるところです。
今後スカイラインやフーガは中古車でしか購入できなくなりますが、自分に合った一台を探すためネクステージの利用をご検討ください。