リーフはゼロ・エミッションを実現する日産の量産型EV!歴史や特長を解説
日産が販売するリーフはエンジンを搭載していないゼロ・エミッションカーです。世界初の量産型電気自動車として、発売から10年以上が経過した現在でも安定した人気を誇っています。
環境に優しいエコカーをお求めの方の中には、リーフについて詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、リーフの特徴や基本スペックについて紹介します。また、現行モデルのグレード構成や中古車販売価格の情報をまとめました。
<目次>
・リーフは日産が販売している電気自動車。2010年に販売を開始しており、これまでに2代のモデルが登場!
・リーフには2種類のリチウムイオンバッテリー搭載車を設定。オーテックモデルやニスモモデルなども販売している
・中古の電気自動車を購入するなら選択肢が豊富な販売店を利用しよう
リーフは日産が誇るゼロ・エミッション車
ゼロ・エミッションカーとは走行時に排出ガスを出さない車のことです。EVと呼ばれる電気自動車やFCVと呼ばれる燃料電池車がゼロ・エミッションカーに該当します。
リーフは「モビリティの新しい時代、ゼロ・エミッションの時代」を開発コンセプトに掲げて設定された電気自動車です。ここでは、リーフの概要や誕生までの流れについて見ていきましょう。
日産初の量産型EV
リーフが誕生したのは2010年です。日産では初となる量産型の電気自動車として注目を集めました。
21世紀に入るとパソコンや携帯電話などが普及し始めました。リーフが登場した背景には、パソコンや携帯電話に使用されるリチウムイオン電池の進化と深い関わりがあります。
日産はバッテリーに関する優れた技術を持った企業とタッグを組んだことで、コンパクトで大容量のリチウムイオン電池が備わった乗用車の開発に成功したのです。
リーフは優れた加速力や快適な静粛性が備わったEVとして、発売前から高い注目を集めました。
たま自動車がリーフの源流
リーフの原点は1947年に発売された「たま電気自動車」です。立川飛行機から派生した東京電気自動車が開発した電気自動車で、航続距離96km、最高速度35km/hを誇りました。
たま電気自動車はタクシー業界やトラック業界を中心に普及しており、戦後の小口物流に大きく貢献します。
1950年には1,100台を販売しましたが、ガソリンの供給が安定したことで次第にフェードアウトしました。戦後の日本を支えたたま自動車でしたが、リーフの登場によって再び注目が集まったというわけです。
リーフの発売から現在までの歴史を振り返ろう
リーフの車名は葉を意味する英語の「Leaf」から取られました。自然界で葉が空気を浄化するように走行時における排出ガスを無くすという意味が含まれています。
リーフは、2010年の発売から現在までに2代のモデルが登場しました。プラットフォームは共通ですが、時代に合わせてデザインを変えています。ここでは、リーフの歴史をまとめました。
2010年12月:初代を発売
初代モデルが発売されたのは2010年12月です。高い環境性能、力強い加速性能、高級車のような静粛性能が備わった電気自動車として販売されました。
初代登場時のラインアップはXグレードとGグレードの2つです。2012年のマイナーチェンジではエントリーグレードのSが加わります。
2015年に実施した2回目のマイナーチェンジでは、自動ブレーキが全グレードに搭載されました。駆動用バッテリー変更が加えられ、30kWhバッテリー搭載モデルが登場します。
2017年9月:2代目を発売
リーフの2代目モデルが登場したのは2017年9月です。パワートレインに改良が施されており、JC08モードで400kmの航続距離を達成しました。
自動運転技術が進化しており、高速道路の単一車線での自動運転を可能にしたプロパイロットに加えて、車庫入れや縦列駐車にも対応したプロパイロットパーキングが搭載されました。2020年のマイナーチェンジではプロパイロットパーキングの最適化が図られます。
2代目モデルは登場時から安定した販売を記録しており、2020年にはリーフの生産累計販売台数が50万台に達しました。
2019年6月:オーテックモデルを発売
オーテックブランドのリーフが発売されたのは2019年6月です。オーテックとは日産の子会社のひとつで、カスタマイズモデルや特別仕様車の開発を専門にしています。
リーフのオーテックブランドの特徴は、洗練された内外装のデザインです。海と空をモチーフにしたブルーをブランドのアイコニックとし、メタル調フィニッシュの専用パーツやブルーに輝くシグネチャーLEDを採用しました。
インテリアにはこだわりの素材やディティールが際立っており、快適で居心地の良い空間になっています。
リーフの現行モデルの特徴を確かめておこう
リーフはパワートレインだけではなく、デザイン性や安全性にもこだわりました。豊富なカラーバリエーションや長時間の運転でも快適に過ごせる車内空間などが備わっています。
加えて、事故を未然に防いだり被害を最小限に抑えたりする先進の安全性能が搭載されました。ここでは、現行モデルの4つの特徴について紹介します。
15種類のカラーバリエーションを用意
現行モデルのボディカラーのバリエーションは15種類です。6色のモノトーンと9種類のツートーンが設定されています。
エクステリアの特徴は、先進技術が詰め込まれたエレガントなフォルムです。フロント部分にはブーメラン型のランプシグニチャー、Vモーショングリルなどを採用しており、シャープでダイナミックな印象を与えています。
リア部分は、ブルーのモールディングが施されたバンパーが搭載され、日産の電気自動車というイメージが強調されています。
最新のテクノロジーを組み込んだ車内空間
現行モデルでは、車内を快適に過ごせるための機能や装備が搭載されました。ステアリングやシートなど、手や体が触れる部分には抗菌処理を施しています。
エアコンはプラズマクラスター技術が標準搭載です。空気中の水分死や酸素分子を使って、衛生的で快適な空気環境を作り出します。
その他のインテリアの特徴は利便性の高さです。運転席にはアドバンスドドライブアシストディスプレイを搭載しており、ドライバーが運転中に必要となる情報をグラフィカルに表示します。
ドライバーと乗員を保護する安全装備を搭載
現行モデルにはカメラやセンサーが搭載されており、安全運転や危険回避などのサポートが可能です。前方支援機能として以下の4つが搭載されています。
・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
・クルーズコントロール
・インテリジェントLI(グレード別設定)
・ハイビームアシスト
一部のグレードには、上空から見下ろしているような映像を表示するインテリジェントアラウンドビューモニターが搭載されました。駐車時や狭い路地通過時にも、スムーズに周囲の状況を確かめられます。
滑らかで力強い加速性能と高い静粛性を実現
現行モデルに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、60kWhと40kWhの2種類です。
アクセルを踏み込んだ瞬間に力強い加速を体感できます。バッテリーの配置の適正化により、低重心を実現しています。現行モデルの一充電走行距離は以下の通りです。
グレード |
一充電走行距離(WLTCモード) |
X |
322km |
X Vセレクション |
322km |
G |
322km |
e+X |
450km |
e+G |
450km |
オーテック |
314km |
e+オーテック |
443km |
ニスモ |
281km |
一部のグレードではプロパイロットが搭載されました。アクセル、ブレーキ、ステアリングなどを自動でコントロールする機能で、高速道路での走行や渋滞中での疲労負担の軽減を期待できます。
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リーフの現行モデルのラインアップをチェックしておこう
現行モデルのリーフのラインアップは全部で8つです。40kWhのリチウムイオンバッテリー搭載車には3つ、60kWhのリチウムイオンバッテリー搭載車には2つのグレードが設定されました。
加えてオーテックモデルでは2つ、ニスモには1つのグレードが要されています。ここでは、現行モデルの特徴についてグレード別に見ていきましょう。
40kWhバッテリー搭載車
通常モデルでの40kWのリチウムイオンバッテリー搭載車のラインアップは、X、X Vセレクション、Gの3つです。ベーシックグレードはX、上級グレードはGとなっています。
Gは電動パーキングブレーキ、プロパイロット、17インチアルミホイールなどが標準装備です。X Vセレクションは、Xをベースにプロパイロット機能やインテリジェントアラウンドビューモニターなどの安全装備が搭載されています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,480mm×1,790mm×1,540mm~1,560mm |
最高出力 |
110kW |
最大トルク |
320N・m |
2023年9月時点において、40kWhの注文については停止中です。世界的な半導体不足や物流調達の混乱に伴う部品入荷の遅延が理由となっています。
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60kWhバッテリー搭載車
通常モデルの60kWのリチウムイオンバッテリー搭載車のラインアップは、e+X、e+Gの2つです。e+XはXをベースにした装備、e+GはGをベースにした装備になっており、40kWhのモデルと比較した場合、フロントバンパーの形状が異なります。60kWhでは専用のバンパーが標準装備です。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,480mm×1,790mm×1,545mm~1,560mm |
最高出力 |
160kW |
最大トルク |
340N・m |
ニスモ
ニスモとはリーフのスポーツグレードのことで、レースで培われた技術や知識が注がれています。
ニスモの特徴はスポーティなフォルムです。エクステリアではレッドのアクセントライン、インテリアではブラックを基調としたアクセントが使われています。
サスペンションでは、優れた乗り心地と高いハンドリング性能の両立が意識されました。ブレーキについても専用のチューニングを施しており、減速度の立ち上がりと制動力が向上しています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,510mm×1,790mm×1.550mm~1,570mm |
最高出力 |
110kW |
最大トルク |
320N・m |
オーテック
オーテックモデルのグレード構成は、40kWhと60kWhの2つです。リチウムイオンバッテリーの容量は異なりますが、搭載された機能や装備は統一されています。
オーテックモデルの特徴は専用装備の搭載です。エクステリテリアではシグネチャーLED、サイドターンランプ付き電動格納式リモコンドアミラーが装備されています。インテリアではブラックの本革巻ステアリングやエンブレムなどが特別装備です。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,480mm×1,790mm×1,540mm~1,565mm |
最高出力 |
110kW~160kW |
最大トルク |
320N・m~340N・m |
リーフの売買価格はどのくらい?
車の購入では販売価格のチェックをおすすめします。販売価格を把握しておけば、予算に合わせた車選びができるからです。
リーフには複数のグレードが設定されています。各グレードの販売価格を確かめておけば、自分に合った1台が見つかりやすいでしょう。ここでは、リーフの新車販売価格やネクステージでの買取相場をご紹介します。
リーフの新車販売価格
リーフの新車販売価格は408万1,000円~583万4,400円です。各グレードの新車販売価格を以下の表にまとめています。
グレード |
新車販売価格 |
X |
408万1,000円 |
X Vセレクション |
431万8,600円 |
G |
444万8,400円 |
e+X |
525万3,600円 |
e+G |
583万4,400円 |
オーテック |
444万4,000円 |
e+オーテック |
561万6,600円 |
ニスモ |
464万2,000円 |
最も安いグレードと最も高いグレードの価格差は約176万円です。60kWhのリチウムイオンバッテリー搭載モデルは新車販売価格が高めの傾向にあります。Xグレードとe+Xを比較した場合の価格差は約117万円です。
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リーフの買取相場
2023年9月時点における、ネクステージでの買取相場は1万1,000円~300万3,000円となっています。買取価格は車両の状態をはじめ、さまざまな要因で変動しますが、リーフなら200万円以上の高価買取を期待できるでしょう。ネクステージでの過去の買取相場は以下の通りです。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取価格 |
e+X |
2020年式 |
2万6,757km |
204万円 |
e+X |
2020年式 |
9,446km |
207万円 |
ニスモ |
2020年式 |
4万998km |
197万円 |
オーテック |
2020年式 |
7,468km |
259万円 |
S |
2020年式 |
2万8,662km |
137万円 |
G |
2020年式 |
1万6,077km |
145万円 |
X Vセレクション |
2020年式 |
5万4,717km |
124万円 |
まとめ
リーフは日産では初となる量産型の電気自動車です。大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しており、環境に配慮した走りを楽しめます。
現行モデルのリーフのラインアップは全部で8つです。通常モデルに加えて、オーテックやニスモなどのモデルを販売していますので、自分の好みに合う一台を探してみましょう。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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