現行モデルのレガシィとインプレッサを比較!歴史や向いている人の特徴も紹介
スバルの代表車種レガシィとインプレッサは、他の車種とは一線を画す独自の技術やこだわりを込めた開発が特徴で、世界中に多くのファンがいます。現行モデルは、レガシィアウトバックは2021年10月に、インプレッサは2023年2月に発表されました。
それぞれどのような特徴があるのでしょうか。この記事では、基本情報・デザイン・性能面を比較して解説します。どちらが自分に向いているを見極める、比較材料としてお役立てください。
※目次※
・ツーリングワゴンやセダンが特徴だったレガシィは、クロスオーバーSUVのレガシィアウトバックが現行モデル
・過去にはスポーツモデルWRXなど、バリエーション豊かだったインプレッサは現在ハッチバックモデルのみを展開
・レガシィとインプレッサは、デザインや価格帯が大きな違い
レガシィとインプレッサはどんな車?
スバルのフラッグシップモデルとして有名なレガシィは、海外市場でも人気が高い車です。一方、スバルのスタンダードモデルであるインプレッサは、走りを楽しむ車好きから長年愛されています。
これまでモデルチェンジを重ねるごとに、ニーズに合わせてさまざまなバリエーションが展開されてきました。まずは2車種の歴史を簡単に振り返ってみましょう。
レガシィの歴史
レガシィは、1989年にWRC参戦車としてスバルが満を持して開発したモデルです。水平対向2.0LDOHCターボエンジンを搭載したツーリングワゴンで、国内ステーションワゴンブームの火付け役とされています。
1993年登場の2代目以降、走行性能がさらにパワーアップしました。1995年には、アウトバックへとつながるグランドワゴンが登場しています。1998年登場の3代目以降全グレード4WD仕様です。サブネーム「B4」が付いたセダンも登場しました。
2003年登場の4代目以降3ナンバーサイズとなり、ランカスターはアウトバックに改名しています。2009年の5代目以降、北米市場を狙い大型化が進みました。
ツーリングワゴンは、2014年に後継車レヴォーグ登場を機に終了し、セダンB4も2020年6月をもって終了しています。2021年登場の現行6代目は、アウトバックのみの販売です。
インプレッサの歴史
インプレッサは、1992年にデビューしました。ステーションワゴンの良さを融合したハッチバックは、スポーツワゴンの先駆け的存在です。デビュー当時から注目されたインプレッサですが、現在WRC戦略車の初代インプレッサにはプレミア価格が付いています。
2000年登場の2代目は、ヘッドライトデザインが度々変更された話題性が多いモデルです。3代目は2007年に登場しました。初代から受け継ぐインプレッサのイメージが変わりつつあるモデルです。
2011年の4代目以降、ハッチバックは「スポーツ」、セダンは「G4」というサブネームで呼び分けられるようになりました。2016年登場の5代目は、プラットフォームを刷新しています。セダンG4は2022年12月に生産終了しました。
2023年4月に発売開始された6代目はハッチバックのみの展開で、車名を「インプレッサ」と改名しています。
レガシィとインプレッサの現行モデル比較【基本情報】
現行モデルのレガシィアウトバックは、乗用車ならではの快適性とSUVの力強さを融合したクロスオーバーSUVです。一方、現行インプレッサは動的質感と安全性能を兼ね備えた、ハッチバックモデルとなっています。
どちらもスバルの最新技術やこだわりが詰まった高性能なモデルです。まずは、コンセプトや車体サイズなどの基本情報を比較してみましょう。
コンセプトの違い
レガシィアウトバックは、北米市場で人気が高いクロスオーバーSUVとして1995年から販売されています。ニーズが若干異なる日本市場では、車名や仕様が異なったモデルが人気でしたが、2021年10月7日に新型レガシィアウトバックが日本でも発表されました。
「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」が開発コンセプトです。従来の価値観をオマージュしつつ、最新技術を組み合わせることにより、さらなる進化を遂げています。
2023年2月16日に専用Webサイトが公開された新型インプレッサは、3月2日以降の先行予約を経て、4月以降発売開始されました。スバル独自の高い安全性能と動的質感にこだわったモデルです。
価格の違い
現行レガシィアウトバックのグレードは3種類で、新車価格は425万7,000円~451万円(税込)です。現行インプレッサも3種類のグレード展開ですが、駆動方式はそれぞれ2WD・4WDが用意されているため、6種類から選べます。新車価格は、229万9,000円~321万2,000円(税込)です。
このように新車価格を比較すると、インプレッサのほうがリーズナブルな価格に設定されています。しかも、インプレッサのベースグレードは200万円台前半です。安く設定されている理由は、2WD/ガソリンモデルの最低限でシンプルな装備内容のグレードが用意されているためではないかと考えられています。
車体サイズの違い
では、レガシィアウトバックとインプレッサの車体サイズを比較してみましょう。
|
全長×全幅×全高(mm) |
レガシィアウトバック |
4,870×1,875×1,670~1,675 |
インプレッサ |
4,475×1,780×1,450~1,515 |
(2023年10月時点の発売モデルのスペック情報より)
上記表から分かるように、レガシィアウトバックのほうがインプレッサよりひと回り大きく設計されています。乗車人数は両車とも5名です。日常的に使用する生活道路幅や運転技術の度合いなどを考慮して、どちらにするか検討してみましょう。
レガシィとインプレッサの現行モデル比較【デザイン】
車を選ぶ際は、好みのデザインを重視する人は多いのではないでしょうか。レガシィアウトバックとインプレッサは、開発コンセプトが異なるためデザインも異なります。外観デザインはもちろんのこと、車内の雰囲気も確かめてみましょう。
外観デザインの違い
レガシィアウトバックの外観は、力強いSUV要素を取り入れたタフさやアクティブさが特徴です。厚みのあるボディパネルに一体感のあるクラッディングを組み合わせたデザインが採用されており、スポーティーでたくましい雰囲気に仕上げられています。
一方のインプレッサは、躍動感溢れる上質かつスタイリッシュな外観デザインです。毎日の暮らしを車とともに楽しめるよう、遊び心あるスタイルを目指して開発されました。グッドデザイン賞2023を受賞しています。
室内空間の違い
レガシィアウトバックの室内空間は、どの席に乗車する人もゆったりくつろげる居心地の良さを目指してデザインされています。グレードによっては本革シートも選択可能です。ハーマンカードンサウンドシステム、大型センターインフォメーションディスプレイ、フル液晶メーターなどを採用しており、上質な時間を楽しめます。
ハッチバックモデルのインプレッサも、後席の足元スペースや荷室などゆとりある室内空間が魅力です。疲れにくい運転席&助手席パワーシートのおかげでドライブを楽しめます。
レガシィとインプレッサの現行モデル比較【性能】
レガシィアウトバックとインプレッサには、スバルが培ってきた長年の経験と技術が投入されています。走りを追求してきたスバルらしい高い運動性能が特徴です。両車の違いを比較してみましょう。走行性能・安全性能・燃費性能に分けて解説します。
走行性能の違い
レガシィアウトバックに搭載している1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンは、低回転域から高トルクを発生できるため、日常生活での運転しやすさが特徴です。スバルグローバルプラットフォーム採用により、ハンドリング性能や快適性に優れています。
フルインナーフレーム構造や構造用接着剤の採用なども、高剛性化および軽量化実現に寄与しました。
2.0Lエンジン搭載のインプレッサにも、同様のプラットフォームやボディ構造が採用されています。静粛性が高く、上質な走りを体感できるでしょう。また、疲れや酔いを軽減する動的質感も高めています。
安全性能の違い
現行レガシィアウトバックには、新世代アイサイトが全グレードに標準装備されています。2023年9月の仕様変更により、ステレオカメラに加えて、広角単眼カメラやスマートリヤビューミラーが採用されました。安全性能がさらに進化しています。
インプレッサにもスバルの最新安全技術が搭載されている他、インプレッサ初のコネクテッドサービス「SUBARU STARLINK」も標準採用です。緊急事態の際も心強いサポートが受けられます。
燃費の違い
レガシィアウトバックの燃費性能は、WLTCモードで13.0km/Lです。全車ガソリンモデルのため、グレードによる違いはありません。
一方、インプレッサにはガソリンモデルとハイブリッドモデルがあるため、エンジンタイプにより燃費性能が異なります。ガソリンモデルのWLTCモード燃費は、13.0km/L~14.0km/Lです。ハイブリッドモデルは、16.0km/L~16.6km/Lとなっています。
レガシィアウトバックとインプレッサならどちらを選ぶ?
レガシィアウトバックとインプレッサは、どちらも走行性能や安全性能が優れている魅力溢れる車です。人それぞれ車に求める条件が異なるため、購入する際は自分が重視したい希望条件を明確にしましょう。
下記項目では、それぞれの車に向いている人の特徴を紹介します。参考情報として、自分の条件と照らし合わせながらご検討ください。
レガシィアウトバックが向いている人
レガシィアウトバックの大きな特徴は、ステーションワゴンをベースとしてSUVに仕上げたタフ&アクティブな雰囲気ではないでしょうか。大型グリルやフェンダーガーニッシュなどのデザインが特徴です。存在感のあるワイルドな雰囲気が好みの方に向いています。
また、ボディサイズが大きいため、日常利用する道路幅や駐車場のサイズを確認しておくと良いでしょう。全車AWD駆動方式に無断変速リニアトロニックを組み合わせていることから高速道路での加速をはじめ、雪道や山道などの悪路走行も安定した走行が行えます。
(参考:『レガシィアウトバック(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
インプレッサが向いている人
使い勝手の良いサイズ感やゆとりある室内空間が魅力のインプレッサは、乗用車ながらもアウトドアシーンでも活躍できます。SUVを選ぶほどアクティブ志向ではないものの、ユーティリティ性能に優れたモデルを探している人におすすめです。
内装デザインは、ブラック基調にシルバー加飾が施されており、上質な雰囲気を味わえます。購入費用を抑えたい人もチェックしてみましょう。
(参考:『インプレッサ(スバル)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『インプレッサスポーツ(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
水平対向エンジン搭載のレガシィやインプレッサは、独特のエンジン音や軽快な走りが走り好きの心をつかみ、世界中で人気を博しています。デビュー以来、時代の流れに伴うニーズの変化に対応すべくモデルチェンジが施されてきました。
現行モデルは、レガシィアウトバックおよびハッチバックのインプレッサのみ販売されています。デザイン・ボディサイズ・価格面などを比較検討し、自分に向いている車を選びましょう。
【この記事の執筆者】
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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