廃止されたスイフトRStを購入するなら今?他のグレードやライバル車も紹介
スイフトRStは、以前販売されていたスイフトのスポーティーモデルです。ターボエンジンを搭載したスイフトの中で上位グレードのRStは、走りを楽しみたい人におすすめです。しかし、新車での販売が廃止されてしまい、現在は中古車でしか手に入れることができません。
そこで本記事ではスイフトRStの特徴や他のグレード、ライバル車種の詳細について紹介します。走りも楽しめるコンパクトカーを探している方は、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・スイフトRStは専用のエクステリアとインテリアで見た目も走りも両方楽しめるモデル
・スイフトRStのライバル車種はGRヤリスやフィットなどがある
・スイフトRStはエコカー減税対象外のため他のグレードよりも維持費が割高である
スイフトRStはなぜ廃止された?
2020年5月に一部仕様変更が行われたスイフトですが、それと同時にスポーティーグレードである「スイフトRSt」は廃止になりました。ここでは、スイフトRStの情報をお届けするとともに、スイフトRStの廃止理由、またスイフトRStは中古車としておすすめできるのかについてご紹介します。
スイフトRStはRSの最上級モデル
スイフトRStはRSの最上級モデルです。「1.0L直列3気筒DOHCターボ」を搭載したスイフトRStは欧米チューニングのシャシーを組み込み「ユーロなスイフト」として売り出されてきました。
コンパクトなボディとスポーティーなエクステリア、そしてターボ車でありながらレギュラー仕様といったお財布にやさしい仕様も人気のポイントです。また、車重量は930㎏と同じコンパクトカーのクラスでは軽く、パワフルかつ軽快な走りが魅力です。
理由はグレードの見直し
魅力あふれるスイフトRStですが、RSの一部仕様変更の際に廃止になりました。スイフトRStの廃止理由には、「グレードの見直し」がありました。
複雑化したグレードのシンプル化を決めたスズキはスイフトRStを廃止し、自然吸気エンジン車と、マイルドハイブリッド車を「XG」「RS」の2本のグレードに分けます。また、上級グレードであるハイブリッドを新たに設立された「SZ」というグレードで一本化しました。
スイフトRStを手に入れるなら今?
廃止された今だからこそ、スイフトRStを購入するタイミングを見極めようと考える人もいるのではないでしょうか。
中古車でのみの購入となるため、RStを購入するタイミングは非常に重要になります。ここではスイフトRStを購入する際のメリットやデメリットなどを紹介していきます。
新車で購入はできない
スイフトRStは上記で説明したとおり、新車での販売を終了してしているため、新車で入手することはできません。これから所有するためには、中古車を購入する必要があります。
スイフトRStのボディカラーはバーニングレッドパールメタリック、スピーディーブルーメタリック、ピュアホワイトパール、スーパーブラックパール、プレミアムシルバーメタリックの5色です。新車の場合はカラーオプション料金などがかかる色もありましたが、中古車ではオプション料金がかからないメリットがあります。
2023年12月現在、ネクステージではスイフトRStの中古車を99万9,000円から147万9,000円で用意しています。
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
購入費用が抑えられる
中古車でスイフトRStを購入するメリットには、購入費用が抑えられる点があります。購入費用が抑えられた分、スイフトRStのオプションやエアロホイール、LEDなどのカスタム費用に予算を回すことができ、自分好みのスイフトRStに仕上げることもできるでしょう。
また、スイフトRStは評価の高い車種でもあるため、選んだ中古車によっては長い付き合いもできる車両になる可能性もあります。
条件に合う中古車は探しにくい
スイフトRStを購入するデメリットは、条件に合う中古車探しが難しいことです。スイフトRStがグレードとして組み込まれていた期間は、わずか3年と短く、評価の高さや人気などからあまり中古市場に出回らない車両です。
そのため、好みのスイフトRStに出会えたとしても予算の面で折り合いがつかなかったり、そもそも好みのスイフトRStが見つけられなかったりという事態も考えられます。これらの理由から、もしも条件にマッチするスイフトRStを見つけたら早めの購入がおすすめです。
スイフトRStの特徴を見てみよう
スイフトRStが廃止されてしまった今、スイフトRStを入手するためには中古市場での購入がメインになります。ここではスイフトRStの装備や、インテリアなどを紹介します。
ボディサイズ
スイフトRStのボディサイズ、室内の寸法、最低地上高は以下のとおりです。
ボディサイズ(全長×全幅×全幅) |
3,840㎜×1,695㎜×1,500㎜ |
室内の寸法(長さ×幅×高さ) |
1,910㎜×1,425㎜×1,225㎜ |
最低地上高 |
120㎜ |
コンパクトなボディながら5ドアを採用しています。また、タイヤサイズは前後とも「185/55R16」と16インチで、車両重量が930キロと、かなり軽量なことも特徴です。
ホイールベースは2,450㎜、トレッドが前1,480㎜、後ろ1,485㎜の5人乗りの設定です。ボディカラーにはバーニングレッドパールメタリック、スピーディーブルーメタリック、ピュアホワイトパール、スーパーブラックパール、プレミアムシルバーメタリックの5色が用意されました。
エクステリア
スイフトRStは、エクステリアデザインにも違いがあります。フロントでは、六角形のハニカム模様のグリルに装着されているSUZUKIのエンブレムの下を一直線に走る赤いラインが印象的です。また、ヘッドライトはLEDランプが装着され、よりスタイリッシュに映ります。
ホイールにも違いがあり、切削加工された素材とピアノブラックが美しく調和し、よりスポーティーな印象を与えてくれます。
インテリア
スイフトRStのインテリアの特長として、ドライバー視点で設計されたコックピットがあげられます。見やすさに配慮したメーターはクロノグラフ時計のような視認性の高いスポーティーなデザインです。
また、シートもこだわり抜かれていて、座面形状やバネも綿密に設計されています。さらにホールド性の高い形状をしており、低反発のウレタンを使用していることから、スポーティーな走行でも安定した姿勢を取り続けることができます。シートスライドは前後に10㎜ずつ、24段階で調整でき、体格や好みに合わせたドライビングポジションを取ることが可能です。
燃費
スイフトRStは新型スイフトの中でも唯一エコカー減税の対象から外れた車で、燃費効率が良くない印象を抱いてしまいます。しかし、スイフトRStの燃費はカタログ燃費(JC08モード)20.0km/Lになり、満タンではおよそ740㎞の走行が可能です。軽量化されたボディも手伝い、高速道路での燃費効率も良好となっています。
走行抵抗も少なく、低回転から効果的なトルクで走行距離をのばせるため、他のスイフトと比べても実際の燃費効率は見劣りしない数値といえるでしょう。
乗り心地は?
ボディ剛性の高いスイフトRStの乗り心地は人によっては少し硬いと感じるかもしれません。サスペンションはやや硬めですが、スピードに乗れば乗るほどしなやかに動き、他のスイフトには無い走りを感じさせてくれるでしょう。足回りもしっかりとして、走ると路面感をきちんと伝えてくれます。力強いスタートダッシュはとてもリッターカーとは思えない力強さです。
エンジンは、通常モデルでは自然吸気の1.5L直列4気筒エンジンの搭載です。一方、スイフトRStは、1L直列3気筒でターボが搭載されている仕様で、スポーティーにふさわしいポテンシャルを発揮します。
6速ATとのマッチングも良好で、スイフトRStはワインディングロードにも最適な乗り心地を提供してくれる車両でしょう。
安全装備
スイフトRStの安全装備にはふらつき警報機能や、車線逸脱警報、誤発進抑制機能が付いています。他にも真上から見ているような映像で安全な駐車をサポートしてくれる「全方位モニター用カメラ」や、人にも車にも作動する衝突被害軽減ブレーキである「デュアルセンサーブレーキサポート」も装備されました。
また、システムだけでなく、安全装備に衝突被害を軽減させる軽量衝撃吸収ボディの「TECT(テクト)」を採用しています。4輪ABS(EBD・ブレーキアシスト付)を搭載し、急ブレーキ時のタイヤロックを防ぐことで障害物の回避が可能です。
PRスイフトの最新在庫情報
※価格は支払総額
スイフトRSt以外のグレードもチェック
ここまでスイフトRStについて紹介してきましたが、現在新車では購入できないモデルです。また、中古市場でも在庫は少なめです。しかし、ライトウェイトで爽快に走ることのできるスイフトは、走りが好きな人におすすめしたい車種です。
本項目では、RSt以外の新車で購入できるグレードについて紹介しますので、参考にしてください。
RS
RSはスポーティーなモデルで、RStと同様にグリル部分には赤いラインが施され、スポーティーなデザインです。またMT車や4WDを選ぶことができるのも嬉しいポイントです。
新車価格は1,954,700円からで、ネクステージでは2023年12月現在、中古車を49万9,000円から187万9,000円で用意しています。
HYBRID RS
HYBRID RSはRSのハイブリッドバージョンで、燃費も期待できるモデルです。通常のRSはWLTCモードで18.8km/Lですが、ハイブリッドでは21km/Lの好燃費です。MTの展開はありませんが、2WDと4WDで選ぶことができます。
新車価格は189万9000 円からで、ネクステージでは2023年12月現在中古車を79万9,000円から177万9,000円で用意しています。
XG
XGはベースグレードとなっており、価格もリーズナブルです。しかし内装や快適機能も決しておろそかなわけではなく、コストパフォーマンスの高いグレードといえるでしょう。そして現在スイフトのガソリンモデルはこのXGとRSの2種類のみです。
新車価格は154万6,600円からで、ネクステージでは2023年12月現在、中古車を45万9,000円から157万9,000円で用意しています。
HYBRID MG
HYBRID MGは、ハイブリッドモデルの中で一番リーズナブルなグレードです。しかし、シートヒーターやUVカットガラスなどが標準装備されているため、実用性も充実しています。また、燃費もWLTCモードで21.0km/Lと文句なしの数値です。
新車価格は164万4,500円からで、ネクステージでは2023年12月現在、中古車を129万9,000円で用意しています。
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スイフトRStのライバル車は?
評価の高いスイフトRStですが、ライバル車にはどのような車両があるのでしょうか。ここからは同じスズキや、日産、マツダ、ホンダなどの国内におけるスイフトRStのライバル車のスペックや中古相場、新車価格などを中心にご紹介していきます。
スズキ スイフトスポーツ
同社のスイフトスポーツはスイフトRStにとってライバル車といえる存在です。車重量は970㎏とスイフトRStよりも40㎏ほど重い仕様になっています。駆動方式はスイフトRSt同様2WD(前2輪駆動)で、燃費は17.6㎞/Lで、燃費効率ではスイフトRStが上回ります。
安全装備には全方位モニターや車線逸脱抑制機能などがあり、ボディには軽量衝撃吸収ボディのTECT(テクト)を採用しています。コーナリングではしっかりと体をホールドしてくれるセミバケット形状のフロントシートが搭載されたモデルです。
スイフトスポーツの新車価格は216万5,000円からで、中古相場は65万9,000円から219万9,000円となります。
(2023年12月時点での情報です)
(参考:『スイフトスポーツ(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ GRヤリス
トヨタのGRヤリスの車重量は1,280kgで、スイフトRStと比較して350kgも重いですが、最大出力は272馬力とハイパワーなので、その重さはあまり感じないといえるでしょう。また、FFモデルと4WDモデルがあるのですが、4WDモデルの場合はトルクの前後配分を任意で3パターンから選択して走ることができます。
このGRヤリスは本項目で紹介する中で唯一の3ドアなので、実用性より走りを追求したいという方におすすめのモデルです。
GRヤリスの新車価格は265万円からで、中古相場は269万9,000円から529万9,000円です。
(2023年12月時点での情報です)
日産 ノート e-POWER
日産 ノートe-POWERは、スイフト同様に力強い加速が特徴的です。また、エンジン音が気にならない高い静粛性を備えたモデルです。全方位運転支援システムやインテリジェントエマージェンシーブレーキなどの安全装備が搭載され、インテリアには大型コンソールや前後の動きのみで操作ができる電制シフトなどが目を引きます。
車重はもっとも軽いグレードで1,220kgと、スイフトRStに比べ重い仕上がりですが、燃費はJC08モード34.0 km/Lと、e-POWERの強みを活かしています。
日産 ノート e-POWERの新車価格は229万9,000円からで、中古相場は23万9,000円から229万9,000円となっています。
(2023年12月時点での情報です)
(参考:『ノートe-POWER(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ デミオXD(2014年型)
マツダ デミオXD(2014年型)は新車での販売が終了しているため、購入を考えている場合は中古車市場がおすすめです。
マツダ デミオXDは人気のディーゼルエンジンを採用しています。車重量は1,080㎏と930㎏のスイフトRStの軽さには劣りますが、それでも充分に軽量化が施された仕様です。駆動方式FF、エンジンには1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボを搭載しています。
燃費はJC08モードで30.0km/Lと効率が良いこともポイントです。中古相場は67万9,000円から105万9,000円です。
(2023年12月時点での情報です)
(参考:『デミオ(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フィット(2017年型)
2017年型のホンダ フィットもマツダ デミオXD同様に終了しているモデルであるため、入手するためには中古市場での購入がおすすめです。
2017年型のホンダ フィットはフラットで大容量のラゲッジスペースを持ち、大きく低い開口部は重い荷物を積み込みしやすい仕様です。予防安全性能評価で最高ランクの「ASV+」を獲得し、安全面でも評価が高い車種です。
車重量は一番軽いモデルで1,080㎏と、スイフトRStよりも重い仕上がりですが、燃費効率はJCO8モード36.4㎞/Lと優れています。中古価格は69万9,000円から257万9,000円です。
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スイフトRStの維持費は?
車両の維持費にはガソリンなどの燃料の他にも重量税や自動車税、車検費用なども関わってきます。では,スイフトRStを購入した場合、維持費はどの程度になるのでしょうか。スイフトRStの維持費を重量税、自動車税、車検費用やその他など細かくご説明していきます。
重量税
自動車重量税は法定費用のひとつです。法定費用は車検の際、車種に関わらず全ての人が支払う義務が定められています。スイフトRStの場合、車体は軽いので重量税自体は安いのですが、重量税は車種、年数、車両重量、エコカー減税の有無でも金額が変わってくるため、他のスイフトに比べやや割高です。
まず、車種ですがスイフトは普通乗用車の車両重量500kg超1000kg以下の区分に分類されます。スイフトRStの場合はエコカー減税の対象にはなっておらず、中古車で購入したと想定してもスイフトRStが販売されてから13年は経過していないので車検時の自動車重量税は1万6,400円になります。
(2023年12月時点での情報です)
自動車税
スイフトRStを購入した場合、自動車税も維持費に含まれていきます。自動車税は排気量によって課税される税金です。軽自動車は一律1万800円となりますが、スイフトRStを含めた乗用車は1L以下で2万9,500円(新車登録が2019年10月1日以降なら2万5,000円)そこから0.5L刻みで税額が上がっていきます。
スイフトRStの排気量は1000CC以下のため、一番安い区分である2万9,500円(もしくは2万5,000円)です。
(2023年12月時点での情報です)
車検費用その他
新車では3年後、それ以降2年ごとに受ける必要がある車両整備検査が車検です。車検の切れてしまった中古車を購入する場合、改めて車検を登録した日から2年ごとに車検を受ける必要があります。
車検には上記でも説明したように、重量税や自賠責、検査手数料などの法定費用と車検基本費用と呼ばれる費用を支払う必要があります(点検費用や事務手数料など)。他にもスイフトRStの維持費にはガソリン代や保険などの諸経費がかかるため、スイフトRStを購入する際は、そのあたりも考慮してみることをおすすめします。
まとめ
スイフトRStは通常のスイフトよりもスポーティーな仕上がりで、エクステリアデザインも魅力的です。見た目だけでなく軽快な走りで運転を楽しめるモデルでしょう。しかし、残念ながら新車で購入することができないので、中古車での購入をおすすめします。中古車相場も比較的お手頃な価格ですので、検討してみてはいかがでしょうか。
また今回紹介したスイフトRStのライバル車種も合わせて、ぜひ自分にピッタリな車種選びをしてみてください。
▼ライタープロフィール
兵頭 倫果(ひょうどう りんか)
大学時代は工学部で電気の分野を専攻し、電気自動車やソーラーカーの製作に励む。大会への出場あり。大学卒業後は国産自動車メーカーに技術者として入社。後に退職し、現在はフリーランスで、「若者にも響かせる」をモットーにYouTubeやライティング活動を行っている。1998年生まれ。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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