アルト ターボRSとワークスはどう違う?中古車選びのポイントもご紹介!
スズキを代表する車、アルト ターボRSとアルト ワークスをご存じでしょうか。これらの2つのモデルは低燃費、低価格な軽自動車でありながら、スポーティモデルとして走りの楽しさも実感できる魅力的な車です。
本記事ではアルト ターボRSとワークスの違いや、それぞれの特徴と魅力を紹介していきます。「アルト ターボRSとワークスはどんな車なのか」「自分に合ったモデルはどちらか」といった疑問もきっと解決するでしょう。中古車市場も含めて、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・アルト ターボRSとワークスの違いはトランスミッション?エクステリアとインテリアも比較!
・アルト ターボRSとのワークス。それぞれの特徴と魅力をみてみよう!スペックと価格も紹介!
・ターボRSとワークスの中古車相場をチェック!購入時のポイントも解説!
アルト ターボRSとワークスの違いはここ!
アルト ターボRSとワークスは、どちらも軽自動車でありながらスポーティな性能を追求した貴重なモデルです。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。エクステリアやインテリアをそれぞれみていきましょう。
一番の違いはトランスミッション
アルト ターボRSとワークスの一番の違いはトランスミッションです。アルト ターボRSは5速AGSのみ設定されていますが、2015年12月24日の発売と同時にワークスには5速AGSに加えて5MTが設定さされました。
結果として、ワークスの方が滑らかな変速、アクセルレスポンス、シャープな走りといった点が向上しています。
キャラクターの違い
ターボRSの「ライトスポーツモデル」というキャラクターで発売されたモデルでした。ハンドリングや変速は軽自動車の域を超えていないものの、強い加速を実感できます。
一方のワークスは「オーソドックスなスポーツモデル」です。先ほど述べたトランスミッションの変化により向上した走行性能に加え、最大トルクもわずかですがアップしています。
エクステリアの違い
エクステリアでは、ワークスはフロント部分に「WORKS」という赤文字のエンブレムが入ったことで、より個性の際立つデザインとなりました。
ボディサイドに目を向けてみると、ターボRSは赤いデカールが堂々と入っているのに対し、ワークスは暗めで控え目なデカールが入っています。またデカール文字も、それぞれ車名と同じ「TURBO RS」と「WORKS」というデザインです。
ホイールデザインも変わっています。ターボRSは切削加工のENKEI製15インチアルミホイールでした。ワークスもメーカーとブランドは全く同じブリジストンのポテンザRE050Aですが、リム幅がやや大きくなっています。
インテリアの違い
次にインテリアの違いをみていきましょう。まずシフトレバーがターボRSはインパネ内に装備されているインパネシフトに対して、ワークスはフロア配置のフロアシフトです。
ワークスはブラックを基調としたデザインですが、ターボRSにはインパネやシートになど赤いポイントカラーが入っています。さらにワークス専用のレカロシートの方が座り心地とサポート力に優れているため、運転時の快適性に優れているでしょう。
アルト ターボRSの特徴と魅力
ここからそれぞれの魅力と特徴をみていきましょう。まずはアルト ターボRSを紹介します。ターボRSは15年の空白を経て2015年3月に誕生し、2018年まで販売されていたモデルです。現在、生産は終了していますが、アルトのスポーツグレードとして注目を集めました。
(参考:『アルトターボRS(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
驚きのパワーと驚きの軽さ
アルト ターボRSはアルトに従来からあるターボエンジンをさらに改良した「R06A」エンジンを搭載しています。低速域のトルクや加速力が向上しました。
ボディー剛性も高めているにもかかわらず車体重量はわずか670kg(2WD)と軽量です。そのため軽やかな動き出しも実感できるでしょう。さらにアイドリング機能も搭載しているため、燃費性能も高いです。
AGSは使い方次第
前述で紹介した通り、アルト ターボRSのトランスミッションは、マニュアルモードも設定された5速AGSです。最高出力46psのターボエンジンにAGSというユニークな組み合わせですが、ターボRSの5速AGSは専用のチューニングが施されているためスポーティーな走りが楽しめるでしょう。
AGSの構造上、変速時のカクつきなど独特な癖がありますが、ワインディングロードでのMTらしいダイレクトな走りを好む方には適した車でしょう。
エクステリア
エクステリアに関しては基本はノーマルアルトと同様ですが、所々に専用のカスタムが施されています。
例えば、フロント部分にはクロームメッキ調ガーニッシュ、オートレベリング機構付ディスチャージヘッドランプ、ハロゲン式フォグランプといったワイルドな装備が特徴的です。
さらにレッドで統一されたデカールやサイドミラー、リアスポイラーがアクセントとなっています。後部分もメッキバックドアガーニッシュが施されました。
インテリア
インテリアはボディーカラー関係なく統一ブラックを基調にレッドのアクセントが入ったデザインとなっています。シートヒーター装備の運転席や本革巻きステアリング、フルオートエアコンと細部までこだわった装備です。
さらにフロントシートも通常アルトより硬いスポンジが使われているなど、ホールド性の高い使用になっています。このような充実装備から快適な運転を実感できるでしょう。
(参考:『アルトターボRS(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
安全装備
アルト ターボRSの先進安全装備には、緊急時に自動でブレーキを作動する「レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」や同様にアクセルペダルを抑制する「誤発進抑制機能」さらに、自車の急ブレーキを後続車に喚起する「エマージェンシーストップシグナル」など充実しています。
軽自動車はボディの耐久性を不安視する方も多いのではないでしょうか。しかしターボRSのボディには、衝撃を効率よく吸収、分散する軽量衝撃吸収ボディー「TECT」が採用されました。万一の衝突の際にも一定の安全が保証されています。
PRアルトターボRSの中古車
スペックと価格
以下、アルト ターボRSのスペックおよび価格です。ターボRSは現在、生産が終了しているため中古車でしか購入できません。価格は2015年式の新車販売時のものを記載しています。
エンジン |
直列3気筒インタークーラー付ターボ |
駆動方式 |
2WD/4WD |
トランスミッション |
5AGS |
最大出力 |
64ps/6000rpm |
最大トルク |
10kgm/3000rpm |
サイズ |
全長3395×全幅1475×全高1500mm |
重量 |
670~720kg |
新車価格 |
129万3,840~141万5,880円 |
アルト ワークスの特徴と魅力
次にアルト ワークスの特徴と魅力をみていきましょう。ワークスもまた15年の空白を経て2015年12月に復活しました。マイナーチェンジも行われつつ、現在も販売されています。より確立されたスポーツモデルとして人気を集めるモデルです。
(参考:『アルトワークス(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
専用チューニング
アルト ワークスのエンジンはターボRSと同様ですが、専用のチューニングが施されたことでトルクアップしています。冷却水の温度制御効率も上がったことで発進時にも強い加速を実感できるでしょう。足回りやシフトにも専用のチューニングが施されています。
待望の5MTが設定
ワークスのトランスミッションには5AGSに追加する形で、5速MTも設定されています。ターボRSでも要望が多かったため、注目を集めました。5MTにもワークス専用チューニングが施されています。5AGSよりもギヤ比の小さい変速で、常に有効な回転数をキープした加速が可能になりました。
その他の専用チューニングも含めて、よりダイレクトな操作により、走る楽しさを実感できるモデルになっています。
燃費の良さも魅力
ワークスは燃費性能の高さも大きな魅力です。以下の表でワークスのカタログ燃費と実燃費を確認してください。実燃費となると大きく数値が下がる車も多いなか、ワークスはほとんど差がなく、高い燃費性能を発揮しています。
カタログ燃費(WLTCモード) |
20.6~21.4km/L |
実燃費 |
約18.7km/L |
(2021年2月時点の情報です)
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エクステリア
アルト ワークスエクステリアはターボRSと比べると落ち着いた雰囲気ですが、ブラックニッキのヘッドランプや前後のガンメタリック塗装ガーニッシュなど、軽自動車としては豪華な装備が要所に施されています。
エンブレムは前後に、サイドデカールにロゴで「WORKS」という文字が施されました。他のモデルとは違う独自のデザインが印象的です。
インテリア
ワークスのインテリアは黒を基調として、ドアハンドルやエアコン周りに装備されたメッキパーツが映える室内空間となりました。
ターボRSは赤のアクセントが多く使用されていましたが、ワークスはステアリングやシフトブーツに一部、赤いステッチが施されているのみです。より大人っぽくスタイリッシュな雰囲気が感じられるでしょう。
(参考: 『アルトワークス(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
安全性能
アルトワークスには前述で紹介した通り、5AGSと5MTといった2種類のトランスミッションが用意されました。安全性能はトランスミッションの違いで異なります。
例えば、5AGSでは採用されている「ヒルホールドコントロール」や「インパネシフト」「シフトインジケーター」が5MTが装備されていません。
特に大きな違いがスズキ セーフティサポートの有無です。5速AGSには標準装備されていますが、5速MT車にはオプション設定でも存在しません。
スズキ セーフティサポートは「デュアルセンサーブレーキサポート」「後退時ブレーキサポート」「誤発進抑制機能」「車線逸脱警報機能」などさあまざまな機能を集約した先進安全技術です。安全性能を求めるなら5速AGSモデルを選択するといいでしょう。
スペックと価格
以下、アルト ワークス(2WD/MT)のスペックおよび価格です。ターボRSと比べてわずかに最大トルクがアップし、価格も上がっていることを確認してください。
エンジン |
直列3気筒インタークーラー付ターボ |
駆動方式 |
2WD |
トランスミッション |
5MT |
最大出力 |
47Kw(64ps)/6000rpm |
最大トルク |
100Nm(10.2kgm)/3000rpm |
サイズ |
全長3395×全幅1475×全高1500mm |
重量 |
670kg |
新車価格 |
153万7,800~155万9,880円 |
(2021年2月時点の情報です)
アルト ターボRSとワークスの中古相場
できる限り安く購入したいという方もいるのではないでしょうか。特にアルト ターボRSは中古車でしか購入できません。この項目でターボRSとワークスの中古相場、購入時の注意点をみていきましょう。
アルト ターボRSの中古車相場
アルト ターボRS(2015年式~)の中古車価格帯は約40万~190万円です。また「メーカー保証あり」「記録簿あり」「修復履歴なし」「走行距離4万km以内」といった比較的、良質な条件を踏まえると、だいたい100万円~を予算として考えてください。
(2021年2月時点での情報です)
アルト ワークスの中古車相場
アルト ワークスの中古車価格帯は約7万~300万円です。しかしこれには2000年式など古いモデルも含まれています。空白を経て販売が再開したワークス(2015年式~)の価格帯は約70万~300万円です。
(2021年2月時点での情報です)
エンジンオイルが交換されているか
アルト ターボRS、ワークスともにターボエンジンが搭載されています。ターボエンジンはエンジンオイルの交換が重要です。
定期的に交換がされていない場合はエンジンに影響が出る可能性があります。購入後に故障した場合は思わぬ出費を強いられることになるため、購入時にはオイル交換履歴を確認してください。
2015年式のターボRSはAGSに注目
この年式の一部(2015年2月16日から7月3日に製造された4041台)に機械式自動変速機の不具合があるとしてリコールが出ています。中古車でもリコール対応はしてもらえますが、2015年式のAGSタイプ購入時には、まず対応済みかどうかの確認をしましょう。
ワークスはトランスミッションの確認を
ワークスのトランスミッションはAGSとMTの2種類があります。価格に差はほとんどありません。しかしMTは自身でシフトを変える操作を好む人以外は適していない車です。好みの問題になるので、間違ったタイプを選択しないようトランスミッションをしっかり確認してください。
乗り換え時の税金はどうなる?
アルト ターボRSとワークスは軽自動車です。そのため普通自動車からの乗り換えは過払いの額が査定額に反映されます。ただし上乗せは義務ではないので業者により異なるでしょう。一方で軽自動車からの乗り換えは査定額の反映も返金も必要ありません。
また自動車税は基本的に1年分を治めています。ただし過払いで変換される税金は月割です。業者によっては、上乗せされているか分かりにくいこともあるので、その場合はしっかり確認しておきましょう。
アルト ターボRSとワークスどちらを選ぶべき?
前述で紹介したようにアルト ターボRSとワークスはそれぞれ『ライトスポーツモデル』と『オーソドックスなスポーツモデル』といったように、そもそものキャラクターが異なっています。
またワークスがアクセルレスポンスや変速感などが向上していることから、上位モデルのようですが、日常的な走りにおいてはターボRSの方が軽快に感じるでしょう。
「高性能で低価格な車を求める方」はターボRS「安心性能を充実させたい方」や「AGSよりもMTによるダイレクトな走りを楽しみたい方」などはワークスというように好みに応じて選択するといいでしょう。
まとめ
本記事ではアルト ターボRSとワークスそれぞれの魅力と違いを紹介しました。両者ともに走り性能の高い軽自動車ですが、明確な違いがあることもわかっていただけたのではないでしょうか。ここで紹介した内容を踏まえて、ぜひ自分に合ったモデルを選択してください。
また、この機会に中古車で購入したいと思った方は、ネクステージをご利用ください。グレード、年式の幅広さ、車の質にも自信を持って販売している他、今回紹介したアターボRS、ワークスの在庫も揃っております。相談から承っておりますので、ぜひ一度ネクステージに気軽にご連絡ください。