シボレークルーズはスズキとGMが共同開発した自動車！特徴や販売時期とは
アメ車に乗りたいけれど大型ボディは苦手という方は、シボレークルーズをチェックした経験があるのではないでしょうか。生産終了して久しいため、中古車市場への流通台数は少ないものの、個性的な車として注目されています。
では、シボレークルーズにはどのような特徴があるのでしょうか。この記事では、日本の自動車メーカー スズキがどのように関わっているか、販売時期や性能について解説します。
※目次※
・シボレークルーズは、ベース車両がスズキの初代スイフトで、GMがデザインを担当した5ドアハイトコンパクトカー
・国内でシボレークルーズは、GMおよびスズキの両ブランドで2001年~2008年まで販売されていた
・スズキの現行車種をお得に購入したい場合はネクステージで探してみよう
シボレークルーズを開発したスズキとGMとは？
日本車ブランド スズキとアメリカ車ブランド GMが共同開発したシボレークルーズは、個性あふれる5ドアハイトコンパクトカーです。ベースはスズキが担当したものの、フロントマスクにはシボレーブランドの蝶ネクタイが付いています。
シボレークルーズの共同開発の提携を結んだスズキとGMとは、どのような会社なのでしょうか。まずは両社の主な特徴を解説します。
スズキは小型自動車の開発を得意とする会社
スズキの歴史は古く、株式会社としての始まりは1920年にまでさかのぼります。鈴木式織機株式会社として法人設立後、1954年には鈴木自動車工業株式会社へ車名変更を行い、バイクや小型車を中心に開発を進めてきました。
代表車種には、スイフト・ワゴンR・アルトなどがあります。街中でよく見かける車ではないでしょうか。小型でリーズナブルな価格設定だけでなく、利便性や快適性を高める基本的な装備が搭載されています。
国内外を問わず、コンパクトカーの開発に定評があり、世界中で長年にわたり愛され続けている自動車ブランドです。
GMは「世界最大級の自動車メーカー」を掲げる会社
GM（ゼネラルモーターズ）とは、アメリカに本社を置く自動車メーカーで、世界最大級とも言われています。1908年の設立以来、世界中で事業を展開してきました。
代表的な自動車ブランドは、シボレーやキャデラックです。個性的で斬新なデザインや高度な技術や品質は、世界中で高く評価されています。中でも、躍動感あふれる力強いデザインにはファンが多く、シボレーらしいデザインとの印象です。
キャデラックのような大型の高級車を取り扱ってきたシボレーは、スズキとの共同開発によりラインアップをコンパクトカーのカテゴリーにまで拡大しました。
シボレークルーズはスズキとGMの両社で販売された
スズキとGMが共同開発したシボレークルーズは、シボレーエンブレムである蝶ネクタイをフロントマスクに付けたシボレー車です。
スズキ株式会社および日本ゼネラルモーターズ株式会社両社の販売チャネルを通して発売されていました。販売時期をおさらいしておきましょう。
発売は2001年11月
スズキとGMの提携関係は、シボレークルーズが開発される以前から結ばれていました。シボレークルーズの開発にあたり、GM側は重要なアジア向け戦略車として期待を寄せています。満を持してシボレーブランドとして発売開始したのは、2001年11月1日です。
日本ゼネラルモーターズは、シボレーブランドを中心とする販売ディーラーのGMオートワールドで1,500ccエンジン搭載モデルのシボレークルーズを販売しました。一方、スズキ アリーナ店では、1,300cc搭載モデルを販売しています。
スズキは2008年に生産終了
2001年より販売していたシボレークルーズは、静岡県湖西市のスズキ工場で生産されていました。SUVらしいスポーティーなスタイルが魅力で、当初好調な販売台数を記録しています。
しかし、残念ながら2008年に日本国内での生産を終了しました。スズキの発表によると、当時陥っていたGMの経営状況とは関係がないとしており、国内での販売状況が関係しているとみられています。
日本での生産終了後、2008年10月のパリモーターショーでは世界戦略車の小型セダンとして生まれ変わり、海外で発売されています。
スズキとGMが共同開発したシボレークルーズの特徴
日本のみならず、海外でも注目されてきたシボレークルーズには、どのような特徴があるのでしょうか。2001年~2008年まで販売されていた、スズキとGMそれぞれの良さが融合している初代シボレークルーズの魅力をチェックしてみましょう。
シボレーの特徴を取り入れたエクステリア
シボレークルーズのエンジンやプラットフォームなどはスズキが担当し、デザイン全般はGMが担当しています。デザインのコンセプトは、「スポーティー＆タフネス」です。躍動感あふれる雰囲気を醸し出したいとのGMの願いを込めて設計されました。
上下2分割大型コンポジット・ヘッドランプ／オーバーフェンダーの膨らみ・ボンネットの曲面など、斬新かつ個性的なシボレーの伝統あるデザインが随所に表れています。
ボディカラーは、GMオートワールドは専用色2色を含めた計6色、スズキアリーナ店舗は専用色1色を含む計5色です。
実用性と快適性を兼ね備えたインテリア
シボレークルーズは、ロングホイールベースおよびワイドトレッド設計であるが故に、室内空間が広く確保されています。ゆとりある足元空間やシート仕様は、ドライブの疲労を軽減する快適な乗り心地です。ユーティリティー性能にも優れ、実用性も兼ね備えています。
ブラック＆シルバーのツートンインストルメントパネルや、ブラック＆レッドおよびブラック＆グレーから選べるインテリアカラーは、上質な個性を感じる内装です。
ワンランク上の乗り心地を実現する仕組み
日常使いで活躍できるコンパクトサイズのシボレークルーズは、燃費性能も優れていて運転しやすい車です。GMがチューニングした専用サスペンションは、段差のある道路状況でのショックを吸収してくれるため、ワンランク上の乗り心地を味わえます。
スムーズな加速や安定感のある走行フィーリングを体感できる設計です。積載性能よりも居住性を重視したGMらしさも表れた造りになっています。
世界で通用する安全や環境に配慮した性能
シボレークルーズの安全性能にも定評があり、衝突安全性および軽量化の両立を徹底的に追求しています。軽量衝撃吸収ボディを採用した世界で通用する高い安全性能モデルです。
軽量化の実現には、構造部材の効率的接合および補強材の最適化といった独自のテクノロジーを駆使しています。燃費性能が向上し、環境にも優しい設計です。
スズキから販売されている現行の人気車種
さまざまな魅力があるシボレークルーズは、残念ながら2008年に国内生産を終了しています。中古車での購入は可能な状況ではあるものの、中古車市場への流通台数はさほど多くありません。
大手中古車販売店のネクステージにも2023年7月時点では在庫がない状況です。シボレークルーズの開発に関わったスズキ車であれば手に入りやすいので、ここではスズキ車の現行車種をネクステージの中古車相場と合わせてご紹介します。
スイフト
シボレークルーズのベース車両となっているスイフトは、モデルチェンジを経てもなお躍動感あふれるデザインおよび軽快な走りが特徴です。低燃費と走りの軽快さを両立したトランスミッションを採用しています。
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新車価格 |
138万8,200円~210万1,000円 |
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中古車相場 |
19万9,000円~164万9,000円 |
（2023年7月時点の情報です）
（参考：『スイフト（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
ソリオ
「グッドパフォーマンスコンパクト」として魅力を打ち出しているソリオは、広々とした室内空間ときびきびした走りが魅力です。スライドドアやスリムサーキュレーターなど、家族や友人でドライブを楽しめるような快適性・便利性を追求しています。
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新車価格 |
164万7,800円~229万3,500円 |
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中古車相場 |
19万8,000円~200万9,000円 |
（2023年7月時点の情報です）
（参考：『ソリオ（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
クロスビー
クロスビーは、コンパクトなクロスオーバーSUVで、広い室内空間などミニバンのような要素も兼ね備えています。アクティブな雰囲気の内外装デザイン同様、走破性の高さにも定評がある車です。ボディカラーのラインアップが豊富で、自分らしさを表現できます。
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新車価格 |
188万4,300円~228万9,100円 |
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中古車相場 |
119万7,000円~204万9,000円 |
（2023年7月時点の情報です）
（参考：『クロスビー（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スズキやシボレーの中古車を探すならネクステージへ
シボレークルーズは、国内での生産終了から時間が経っており、流通台数もさほど多くないため、中古車を購入できるかどうかはタイミング次第です。
自分好みの車を探している場合は、中古車市場をチェックしてみましょう。中古車であれば、生産終了した車種・グレードを購入可能です。在庫が豊富なネクステージを利用すれば、予算内でグレードのワンランクアップや好きなオプション搭載モデルを狙えます。
全国200カ所以上の店舗から探せる在庫
中古車販売で実績が豊富なネクステージには、車種別に専任の熟練バイヤーがいます。徹底的な調査を実施し、職人技とも言えるこだわりの仕入れで、圧倒的な品ぞろえが魅力です。
全国200カ所以上に店舗を展開しており、ネクステージのWebページでは、全国店舗の在庫から条件を絞った検索を簡単に行うことができます。気になるネクステージの車が遠方の店舗にある場合、最寄りの店舗へ取り寄せ可能です。
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ネクステージでは購入者がカーライフを楽しめるよう、多くの国産車や輸入車へ無料保証を付帯しています。
さらに、充実内容の安心保証メンテナンスパック「サービスサポート」が有料で用意されており、国産車であれば初年度登録から13年未満かつ総走行距離11万km以下が加入条件です。
他にも、お気に入りの車に長く乗りたい人向けの「10年保証」や低年式車向け保証も有料で用意されているので、相談してみましょう。
まとめ
シボレークルーズは、小型車開発に定評があるスズキと、斬新で個性あふれる優れたデザイン性が高評価されているGM・シボレーが共同開発した車です。個性あふれる車に乗りたいというユーザーのニーズに応えた車として注目されていたものの、2008年に国内生産が終了しています。
スズキは、個性豊かな車を多数販売しています。ネクステージでは、さまざまな人気車種を豊富に取りそろえているので、自分好みの車を探してみましょう。
この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
