ステーションワゴンとは?魅力や人気のモデルをピックアップ
ボディサイズの大きい車種は様々なカテゴリに分類されています。ステーションワゴンはその1つです。1990年代には人気のあったこのステーションワゴンですが、「今でも人気なの?」と気になっている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ステーションワゴンの特徴や魅力だけでなく、その他の車種との違いなども合わせて解説していきます。さらに今回は、これまでに登場したステーションワゴンで人気のあるモデルをピックアップして紹介しますので、ステーションワゴンに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
※目次
・ステーションワゴンは乗車人数に左右されず荷物をたくさん積めるのが特徴。最近ではステーションワゴンSUVというジャンルもある!
・ステーションワゴンの魅力は走行安定性。普段使いやアウトドアなど多くのシチュエーションで活躍!
・ステーションワゴンをお得に手に入れたい場合は中古車がおすすめ。ネクステージなら幅広い在庫からお気に入りの1台が選べる!
ステーションワゴンとは
車には様々なタイプが存在します。ワゴンはその中の1つですが、ワゴンはステーションワゴンだけではありません。軽ワゴンやミニバン、ワンボックスカーなどさらに複数のボディタイプが存在します。
これらボディタイプはそれぞれに特徴があり、目的に合わせて作られていますが、その違いをご存知ない方もいるかもしれません。
そこで今回は、そんなワゴンの1種である『ステーションワゴン』について、他ワゴンタイプとの違いについて解説していきます。
乗車人数に左右されず荷物をたくさん積める車
ステーションワゴンは5人乗車が基本です。しかし、乗車人数に左右されず荷物をたくさん積むことのできる特徴があります。
ステーションワゴンは車検証上の車両形状を示す言葉です。乗用車の場合、この車検上の車両形状は3種類で、ステーションワゴンの他にも『箱型』『帳型』という形状が存在します。
ただし、この分類に法律上の規定はありません。メーカー申告なので多少バラつきもあるのが特徴です。
ミニバンとの違いは?
ここではステーションワゴンとミニバンの違いについて解説していきます。ミニバンは、1BOXで3列シートを持つワゴン車のことを指します。トヨタのアルファードやホンダのオデッセイなどがミニバンのカテゴリーに属する車です。
一方のステーションワゴンは、セダン同様の車高の2BOXの車です。セダンのような安定した走行性能と、積載量を持ち合わせたマルチな車と言えるでしょう。
車の形状にはボックスという分類があります。ミニバンに該当するのは『1.5BOX』や『2BOX』です。BOXには1や1.5、2など3タイプが存在します。1BOXはボンネンットがない車、1.5BOXや2BOXはボンネットがある車です。
このように、ステーションワゴンとミニバンは、同じ「ワゴン車」と言っても形状も大きさも異なります。
ハッチバックとの違いは?
ハッチバックは、「跳ね上げの後ろ扉」を意味する言葉であり、乗車空間とトランクルームが一体化している車を指します。コンパクトな車内であっても、荷物が多く積めるように設計されているため、小型車が中心です。
そのため、セダンから発展する形で、後方の空間が長くなっているステーションワゴンとは、車体の大きさが異なります。時代を経て排気量でも区別されるようになり、1,500ccより下のものをハッチバック、それ以上をステーションワゴンと呼ぶようになりました。
SUVとの違いは?
SUVは大きさ的にワゴンと近いタイプの車種です。ミニバン同様高い人気を誇っています。悪路にも適しているので、アウトドア対応が可能です。
車体的な特徴として、ステーションワゴンと比べて全高や最低地上高が高く、車体に厚みがあります(ボディサイズや排気量の規定があるわけではありません)。
最低地上高の高さは、雪道などで車体(下面)を擦るといったケースが減らすというメリットもあるので用途次第では利便性も高いです。
荷室も広めで荷物も積みやすくなっている点もSUVの特徴といえるでしょう。ただし、SUVはその車高の高さから止められない駐車場がある場合もあります。
一方、ステーションワゴンはSUVに比べ車高は低めです。この点は遠心力がかかりにくくなる為、走行時の安定性に繋がります。
ステーションワゴンSUVというジャンルも
最近ではステーションワゴンをベースにしたステーションワゴンSUVも各メーカーからリリースされています。ステーションワゴンSUVはステーションワゴンのフォルムは変えずに車高を高く設定したタイプの車種です。
とはいえ、SUVのような車高の高さゆえの駐車利用制限はありません。SUVに比べ乗り降りしやすく、荷物の出し入れしやすい特徴を持っています。
今のステーションワゴンに人気はあるか?
ここまでミニバンやSUV、ステーションワゴンSUVなどステーションワゴン以外の車種について触れてきました
これら車種(ミニバンやSUV、ステーションワゴンSUV、ステーションワゴン)にはそれぞれに良さがあります。
今回は2022年5月時点でどの車種(ミニバンやSUV、ステーションワゴンSUV、ステーションワゴン)の人気が高いのか、その理由はなぜか徹底解説していきます。
今はミニバンやSUVが注目を浴びている
1990年代はステーションワゴンの需要は高く、スバルの「レガシィ ツーリングワゴン」やホンダ「アコードワゴン」など、様々なステーションワゴンが登場していました。
しかし、2022年5月時点ではステーションワゴンよりもミニバンやSUVのほうに人気が集中しています。
時代は流れ、現代の車に求められているニーズと少しズレが発生しているようです。その理由には『室内空間』が挙がります。次の項目でどういうことか確認していきましょう。
室内空間の狭さが理由の一つに
ミニバンやSUVのメリットは『室内空間の広さ』です。例えば、ミニバンなら『ホンダ オデッセイ』、SUVなら『マツダのミドルSUV CX-5』などが挙がりますが、どちらも室内空間は広く快適です。
一方、当時人気のあったステーションワゴンには室内空間などの快適さではなく、走行性能が求められていました。時代に合わせた変化なので、このような需要の変化はやむを得ないといえるでしょう。
ステーションワゴンの魅力3選
ミニバンやSUVは現代において確かにステーションワゴンよりも需要があります。とはいえ、ステーションワゴンにも間違いなく魅力的な点はあるのです。
ステーションワゴンの魅力とはいったいなんなのか、ここではステーションワゴンで注目すべき魅力的な点を3つ挙げて解説していきます。まずは燃費について触れていきましょう。
燃費はミニバンよりも良い
ステーションワゴンの魅力の1つ目は『燃費』です。ミニバンやSUVは車両重量が高くなります。また車体の構造上空気との抵抗も高いです。結果的にこの2種は燃費が高くなる傾向にあります。
一方、ステーションワゴンはミニバンやSUVに比べ車両重量が低いです。また、設計上車高も低めな為、空気抵抗もミニバンやSUVに比べれば弱くなります。
このように、車体重量や空気抵抗を抑えることが結果的にステーションワゴンの燃費の良さに繋がったのです。
乗り心地と走行性能に優れている
ステーションワゴンは車高が低いタイプの車種です。車高の低くなることで重心も合わせて低くなります。
結果、空気抵抗を抑えることが可能となり、高速走行やコーナリングの安定に繋がるので走行性能が高まるのです。
低全高で立体駐車場に停めやすい
ステーションワゴンの低全高は別のケースでもメリットがあります。そのケースとは、立体駐車場での駐車です。
立体駐車場は車高に対する基準値が設定されていません。さらに立体駐車場のタイプや自走式や機械式などタイプが別れます。自走式なら約2~2.5m、機械式なら約1.55mが平均値です。
ミニバンやSUVの場合(ホンダ ステップワゴンやトヨタ RAV4など)、機械式の立体駐車場に駐車できないケースも多くあります。
一方、車高を抑えたステーションワゴン(トヨタ カローラツーリングなど)なら立体駐車場を気兼ねなく利用可能です。このような利便性もステーションワゴンの魅力といえるでしょう。
<h2>ステーションワゴンが活躍するケース</h2>
ステーションワゴンの強みは、走行安定性に優れている点です。重心が安定しているため、軽自動車のように、突風にあおられることもありません。風が強い海岸沿いなど、幅広いシーンで活躍してくれるボディタイプです。
ステーションワゴンは、セダンと同じく5人乗りが基本です。しかし、セダンに比べて後方のスペースが広いため、最大乗車人数の5人が乗った状態でも多くの荷物を乗せられます。アウトドアでも大活躍してくれるでしょう。
ステーションワゴンの人気モデルをピックアップ
ここでは、ステーションワゴンのスペックや特徴を掴みやすいよう、標準モデルに絞ってそれぞれ解説しています。ピックアップしたのはステーションワゴンの人気モデルを5種です。
なお、今回ここで紹介する車種は基本2WD車となります。2WD以外の車種については冒頭で注意書きを記載しているので燃費を見比べる際はご注意ください。
トヨタ カローラ フィールダー
ここでは、カローラ フィールダーEX CVTのスペックについて触れていきます。詳細は次の通りです。燃費についてはJC08モードの値を記載しています。
スペック項目 |
詳細 |
価格(税込み) |
182万9,300円 |
全長/全幅/全高(mm) |
4,400/1,695/1,475 |
車両重量/車両総重量(kg) |
1,120/1,395 |
ホイールベース(mm) |
2,600 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
1,496 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
80[109]/6,000 |
カタログ燃費(km/L) |
22.0 |
実燃費(km/L) |
14.91 |
(2022年5月時点での情報です)
カローラ フィールダーは価格も安価な車種です。ブレーキアシストで衝突や被害を防ぐ「プリクラッシュセーフティ」というサポート機能があります。シートを倒すことでスペースを広げて大容量の荷物を載せることも可能です。
(参考:『カローラ フィールダー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ シャトル ハイブリッド
ここでは、ホンダ シャトル ハイブリッド(HYBRID・Honda SENSING)のスペックについて触れていきます。詳細は次の通りです。燃費についてはJC08モードの値を記載しています。
スペック項目 |
詳細 |
価格(税込み) |
215万8,200円 |
全長/全幅/全高(mm) |
4,400/1,695/1,545 |
車両重量/車両総重量(kg) |
1,200/1,200 |
ホイールベース(mm) |
2,530 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
1,496 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
81[110]/6,000 |
カタログ燃費(km/L) |
33.2 |
実燃費(km/L) |
14.43~24.25 |
(2022年5月時点での情報です)
今回紹介している車の中でもホンダ シャトル ハイブリッド(HYBRID・Honda SENSING)はカタログ燃費が最も高い数値となっています。
とはいえ、みんカラの燃費記録を参照してみると実燃費にはバラつきがあるようです。使い方次第では想定より燃費が悪くなってしまうケースもあるかもしれません。
また、ハイブリッドにも関わらず新車価格が安価です。経済面でかなり注目の車種となります。
安全運転支援システムとしてHonda SENSINGが搭載されていて、運転時の様々な危険に対してサポートがある点も特徴の一つです。
(参考:『シャトル ハイブリッド(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル レヴォーグ
ここでは、スバル レヴォーグ GTのスペックを紹介していきます。詳細は次の通りです。燃費についてはJC08モードの値を記載しています。なお、スバル レヴォーグは全車AWDです。
スペック項目 |
詳細 |
価格(税込み) |
310万2,000円 |
全長/全幅/全高(mm) |
4,755/1,795/1,500 |
車両重量/車両総重量(kg) |
1,550 |
ホイールベース(mm) |
2,670 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
1,795 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
130[177]/5,200~5,600 |
カタログ燃費(km/L) |
16.6 |
実燃費(km/L) |
10.35 |
(2022年5月時点での情報です)
スバル レヴォーグ GTの実燃費は今回紹介する車種の中では低めな傾向があります。これはスバル レヴォーグ GTが2WDではなくAWDだからです。2WDではない分、パワフルな走行性能を持っています。上質感のある室内空間も魅力の一つです。
(参考:『レヴォーグ(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
メルセデスベンツ Cクラス ステーションワゴン
ここでは、メルセデスベンツC 180 Stationwagon AVANTGARDEのスペックを紹介していきます。詳細は次の通りです。燃費についてはWLTCモードの値を記載しています。
スペック項目 |
詳細 |
価格(税込み) |
625万円~ |
全長/全幅/全高(mm) |
4,755/1,820/1,435 |
車両重量(kg) |
1,650 |
ホイールベース(mm) |
2,865 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
1,494 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
125(170)/5,500~6,100 |
カタログ燃費(km/L) |
16.8 |
実燃費(km/L) |
8.47 |
(2022年5月時点での情報です)
メルセデスベンツC 180 Stationwagon AVANTGARDEは、今回紹介する車種の中で最も高価な車種です。外観・内観共に高級感に溢れ、安全機能も充実しています。
※2019年度自動車アセスメント(JNCAP)の予防安全性能評価において、最高評価となる「ASV+++(トリプルプラス)」を獲得
室内空間は先代よりも拡大されていて、快適性も高い点が特徴です。
(参考:『ベンツ Cクラス ステーションワゴン(メルセデス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ6 ワゴン
ここでは、マツダ6 ワゴンのスペックについて触れていきます。詳細は次の通りです。燃費についてはJC08モードの値を記載しています。
スペック項目 |
詳細 |
価格(税込み) |
289万3,000円 |
全長/全幅/全高(mm) |
4,805/1,840/1,480 |
車両重量(kg) |
1,530 |
ホイールベース(mm) |
2,750 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
1,997 |
最高出力(Kw[PS]/rpm) |
115[156]/6,000 |
カタログ燃費(km/L) |
16.6 |
実燃費(km/L) |
‐ |
(2022年5月時点での情報です)
マツダ6は、洗練されたエクステリアが特徴で、街中で映えるデザインになっています。「リーズナブル」とまではいきませんが、今回紹介している車種の中では中間の価格帯です。
(参考:『マツダ6 ワゴン(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】)
中古車のステーションワゴンで人気のモデルは?
ステーションワゴンは今でこそミニバンやSUVに押し負けていますが、過去間違いなく人気だった車種などが存在します。中古市場にはそんなステーションワゴンが出回っているケースがあるのです。
ここではそんな中古車としておすすめのステーションワゴンを紹介していきます。なお、ここで表記されている価格は新車価格ではなく、中古車としての相場価格です。
正確な相場を伺いたい方はネクステージなど中古車ディーラーのスタッフにお問い合わせください。
スバル エクシーガクロスオーバー7
ここではスバル エクシーガクロスオーバー72.5 i アイサイト(4WD)のスペックを紹介していきます。詳細は次の通りです。燃費についてはJC08モードの値を記載しています。
スペック項目 |
詳細 |
価格(平均価格) |
200万円 |
全長/全幅/全高(mm) |
4780/1800/1670 |
車両重量/車両総重量(kg) |
1,620/2,005 |
ホイールベース(mm) |
2750 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
2498 |
最高出力(Kw) |
127 |
カタログ燃費(km/L) |
13.2 |
実燃費(km/L) |
9.85 |
(2022年5月時点での情報です)
この車種は2018年8月で生産終了した車種です。7人乗りのステーションワゴンとしては相場価格も安価で、159万9,000円~233万8,000円前後が相場となっています。燃費はやや低めですが、室内空間は広いです。ゆったりした空間で快適に過ごせるでしょう。
(参考:『エクシーガクロスオーバー7(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ アテンザワゴン
ここでは、マツダ アテンザワゴン2.0 20Sのスペックを紹介していきます。詳細は次の通りです。燃費についてはJC08モードの値を記載しています。
スペック項目 |
詳細 |
価格(平均価格) |
150万円 |
全長/全幅/全高(mm) |
4,800/1,840/1,480 |
車両重量/車両総重量(kg) |
1,450/1725 |
ホイールベース(mm) |
2,750 |
燃料 |
ガソリン |
排気量(L) |
1,997 |
最高出力(Kw) |
114 |
カタログ燃費(km/L) |
17.4 |
実燃費(km/L) |
12.31 |
(2022年5月時点での情報です)
マツダ アテンザワゴンは不人気ゆえに生産中止となってしまった車種の1つです。とはいえ外観は非常にカッコよく、室内空間も狭いわけではありません。実燃費もそこまで悪いわけではありません。
訴求ポイントのズレが不人気の理由と囁かれていましたが、この車種は中古車として破格の相場で取引されるケースがあります。全体的な中古車相場は、109万7,000円~205万9,000円です。掘り出し物を探したい方にはおすすめかもしれません。
(参考:『アテンザワゴン(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車ならネクステージ!
ここまで新車・中古車どちらも解説してきました。特にアテンザは中古車価格が低めなケースがあります。
ネクステージではスバル エクシーガクロスオーバー7やアテンザワゴンも中古車として販売しています。
車体の(年式やスペック)で選びたい、走行距離を確認したい、修復歴はあるかなど、中古車購入を視野に入れている場合様々な疑問が湧いてくるはずです。
その他小さな疑問であっても購入にあたり大切なものとなってきます。気になることがあればぜひネクステージスタッフへお声かけください。
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まとめ
ステーションワゴンはかつてほどの人気はないにしても、今なお魅力を持った素敵な車種です。車を選ぶ際の目的がミニバンやSUVと合わなかった時などぜひ選択肢の1つとして検討してみてください。
ここで紹介したように、ステーションワゴンは現在の需要から中古車価格が下がっているケースがあります。
ネクステージではこのような中古車相談も各スタッフで対応しているので、気になる車種があればぜひお声かけください。皆様のお越しをお待ちしております。