トヨタ車「bB」とは? 初代と2代目の違いや中古車相場を見てみよう
トヨタ bBはヴィッツ系をベースとしたトールワゴンとして初代から高い人気を誇っていたモデルです。しかし現在は、残念ながら生産を終了しています。魅力的なモデルだったのになぜそうなったのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事ではトヨタ bBの歴代モデルや、その後継車の詳細を解説します。「トヨタ bBについて知りたい」「bBに似た最新の後継モデルが欲しい」といった方の疑問も解決するでしょう。中古車市場も含めて、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・トヨタ bBは20代男性をターゲットに販売。広い車内やカスタム性が評価され幅広い層から支持された!
・bBはフルモデルチェンジに際してベース車をヴィッツシリーズからパッソに変更。カスタム性も失われて生産中止に!
・bBや後継車をお得に手に入れたい場合は中古車を検討してみよう。ネクステージなら豊富な在庫からお気に入りの1台が選べる!
トヨタ車「bB」とは?
トヨタ車「bB」は、20代男性をターゲット層としたトールワゴンです。2000年に初代モデルが誕生しました。ゆとりのある室内空間が話題となり、ターゲットを超えて幅広い層から支持され、瞬く間に人気車種となりました。
カスタムパーツが豊富なのもbBの魅力です。カスタムを前提に購入する人も多いでしょう。ここではbBの概要を解説します。
ターゲット層は20代男性
トヨタ bBは2000年~2005年まで発売されたボックス型のトールワゴンです。20代の男性をターゲットに、カスタマイズされることを選定としているため、プレーンなボディに設計されています。
6つの高出力スピーカーが標準搭載されているほか、陽の当たり方によってボディの色が変わる塗装を施した特別仕様車も生産されるなど、若者の心をくすぐり大人気となりました。いわゆる痛車のようなカスタマイズが当時の流行となっていたようです。
広い車内がファミリー層からも支持された
トヨタ bBはヴィッツのプラットフォームを使っているとは思えない広さを所持しています。外観と同様に室内空間も箱型のため、有効活用できるスペースが豊富でした。さらにシートはフルフラットになり、アレンジ次第で自転車を積むこともできます。
20代の男性をターゲットにしていた一方で「4人乗っても狭くない」「視界が広い」などの理由からファミリー層からも人気が出ました。トヨタとしても嬉しい誤算だったことでしょう。
カスタム性に優れている
トヨタ bBはフロントグリルやフロントリップ・ハーフスポイラー、エアロパーツにウイングまで、大々的なカスタムからちょっとしたカスタムまで純正品だけでもパーツが豊富に揃っています。
現在でもインターネットショッピングや専門店で購入ができるため、自分好みのワゴンにデザインできる点も魅力です。
トヨタ車「bB」の特徴を見てみよう
ここまでbBをおおまかに解説しました。この記事を読んでいる人の中には、「bBの基本スペックや性能が知りたい」と考えている方も多いでしょう。
ここではbBの基本スペックや走行性能、燃費性能を解説します。なお、ここで紹介する情報は、2022年2月時点のものです。bBの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
基本スペック
2014年9月発売モデルの基本スペックは以下の通りです。なお、Sグレードのスペックを掲載しています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,795mm×1,690mm×1,635mm |
室内長×室内幅×室内高 |
1,935mm×1,420mm×1,330mm |
ホイールベース |
2,540mm |
総排気量 |
1.297L |
定員 |
5 |
エンジン |
水冷直列4気筒DOHC |
最大出力 |
92ps(68kW)/6000rpm |
最大トルク |
12.5kg・m(123N・m)/4400rpm |
走行性能
トヨタ bBはカスタムの楽しさと使い勝手を重視し、走りへのこだわりは二の次として製作された車ですが、日常使いや高速道路では問題なく乗れるでしょう。エンジンは1.3Lと1.5Lから選べ、駆動方式も2WDと4WDが用意されています。好みに応じて選択することが可能です。
カタログ燃費と実燃費
2014年9月発売モデルのカタログ燃費は以下の通りです。なお、燃費はWLTCモードではなくJC08モードの数値となるので注意してください。
グレード |
燃費 |
S |
15.0km/L |
S 煌 |
15.0km/L |
Z |
14.6km/L |
Z 煌 |
14.6km/L |
Zの総排気量は1.495Lと、Sよりも多くなっているため、燃費性能は若干控えめになっています。ZにはLパッケージなどの4WD車もありますが、すべての車輪に動力を伝える必要性から、さらに燃費が悪くなる傾向にあります。
bBの初代と2代目の車は大きな変化を遂げている
次に2代目トヨタ bBの詳細をみていきましょう。bBはこの2代目が最後のモデルとなりました。初代からの変更点や人気が振るわなかった理由も紹介します。
(参考: 『bB(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
「音・光・まったり」の車内空間
車離れした若者にも振り向いてもらうため、2代目トヨタ bBは車内空間にこだわって設計されました。9つのスピーカー、各所に設置されたイルミネーション、前席が沈んで車外からみえない位置でくつろげる「まったりモードシート」など先代以上に若者の心をくすぐるような内装を意識しています。
音・光・まったり、といった3つのポイントにより、自動車というより快適なプライベート空間のような感覚を受けるでしょう。
丸みを帯びた外観にチェンジ
2代目トヨタ bBは外観も少し変わっています。初代から続くボクシーな形はそのままに、丸みを帯びてアグレッシブでクールな印象となりました。
またプラットフォームがヴィッツからパッソに代わったことで背が低くなっています。先代はカスタムされる前提のため、汎用的でシンプルな見た目でしたが、2代目は既に完成された個性的なスタイリングを堪能できるでしょう。
bBが2代目で生産終了になった理由とは?
bBはトールワゴンの定番として人気を博しましたが、2代目で生産を終了しています。「人気の車種なのになぜ生産終了?」と理由が気になっている方も多いでしょう。
ここではbBが2代目で生産終了になった理由について、「ベース車の変更」と「装備が多くなりすぎた可能性」の、2つのトピックに分けて解説します。
ベース車が変更された
2005年12月に行われたフルモデルチェンジに際して、bBはベースとなる車を変更しています。初代のbBは、ヴィッツシリーズがベースとなっていました。シンプルなエクステリアや室内空間の広さが幅広い層に刺さり、高い人気を誇ったのが初代です。
一方2代目はヴィッツシリーズではなく、それよりも小さなパッソのプラットフォームを採用しました。室内空間は従来と変わらず広く作られていましたが、エクステリアデザインに大幅な変更が加えられています。年を追うごとに販売台数が下がる結果となりました。
装備が多すぎた可能性もある
装備を増やしすぎてしまい、カスタムを前提としたユーザーが離れていったのも大きな原因でしょう。bBはまさに「キャンバス」のような存在で、ユーザーがカスタムによって個性を加えられるのがウリの1つでした。
しかし年々装備が充実していくにつれ、カスタムの余地が段々と失われていく結果になり、人気が失速します。メイン層の1つであった「自分なりのカスタムを前提としたユーザー」の支持を失ったのは大きいでしょう。
bBの後継車はタンクとルーミーがある!
トヨタ bBを購入したいが年式の新しいモデルにこだわっている方もいるでしょう。そんな方にはbBの後継車といわれているタンクとルーミーをおすすめします。この項目で、タンク/ルーミーそれぞれの性能やbBとの違いをみていきましょう。
タンクとルーミーについて
タンクとルーミーを比較すると、性能や装備は基本的に一緒です。しかしフロントフェイスによる外観に違いがあります。
ルーミーはフロントに重厚感のある大型フロントグリルが採用されました。ラグジュアリーな印象が強いデザインです。
一方のタンクは、トヨタが代表する台形状のフロントバンパーグリルが採用されました。アグレッシブでスポーティーな印象を感じられるでしょう。
それぞれノーマルグレードとエアログレードが用意されました。両者の売れ行きを比較すると人気を得ているのはルーミーの方で、タンクは2020年販売終了となっています。主に外観から好みで選択するといいでしょう。
bBとの違い
タンク/ルーミーはbBと同じくトヨタで生産され、自動車販売台数の上位にランクインするほどの人気車です。
bBと比較すると、広さはさほど変わりませんが高さはタンク/ルーミーの方が上、排気量はbBの方が大きいです。またルーミーとタンクにはスライドドアがついているため、使い勝手の面で、やや優れているでしょう。
bBと後継車の違いを見てみよう
bBは生産を終了しているため、新車や新しい中古車を購入できません。しかしユーザーの中には、「なるべく新しい車が欲しい」と考えている人も多いでしょう。
bBの後継車は、タンクとルーミーの2種類です。ここではタンクとルーミーの概要を解説し、bBとの比較を行います。車選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
基本スペック
以下、タンク/ルーミーの基本スペックです。スペックも共通していますが、フロントマスクの関係で重量が少し異なります。またタンクやルーミーの中でも、グレードによってスペックに若干の差があります。ここでは駆動方式が2WD、Gグレード・Xグレードの詳細を記載しています。
サイズ |
全長3,700mm×全幅1,670mm×1,735mm |
車両重量(タンク/ルーミー) |
1,070kg/1,080kg |
エンジン種類 |
直列3気筒DOHC |
排気量 |
0.996L |
最大出力 |
51Kw(69ps)/ 6,000rpm |
最大トルク |
92N・m(9.4kg・m)/4,400rpm |
インテリアの特徴
タンク/ルーミーのラゲッジは、ファミリー層をターゲットにしていることもあり、フロアを低めに設計されています。開口部も広いため、ベビーカーや車いすなどの大きな荷物も楽に積み込むことができるでしょう。
後部座席をフルフラットにできるシートアレンジや防汚シートを備えたデッキボードも魅力的なポイントです。
安全性能
タンク/ルーミーにはトヨタの先進安全装備が搭載されています。さらに発売した時点では「スマートアシストⅡ」でしたが、2018年の改良時に「スマートアシストⅢ」に変更されました。
車両と歩行者を認識し注意喚起を行う『衝突警報機能』や緊急ブレーキを作動する『衝突回避支援ブレーキ機能』さらには『誤発進抑制機能』や『車線逸脱警報機能』などさまざまな安全機能がパッケージングされています。スマートアシストⅢはベースグレードのX以外で標準装備です。
カタログ燃費と実燃費
カタログ燃費は、駆動方式やエンジンの種類で異なります。タンク/ルーミーは搭載するエンジンが同じのため、カタログ燃費は共通、実燃費もほぼ同じです。新しいモデルなだけあって、bBよりも燃費が優れています。
なお、燃費はWLTCモードでの表示です。
G、X、カスタムG |
18.4km/L |
G-T、カスタムG-T |
16.8km/L |
GやXの方が、G-Tよりも燃費性能が高くなっています。
bBを買うなら中古車を探そう!
bBは2022年2月現在、すでに生産を終了している車です。そのため新車では購入できず、中古車でのみ入手できます。
ここではbBの中古車相場を解説します。後継者としてタンクとルーミーの中古車相場もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。(なお、価格情報はすべて2022年2月現在のものです)
bBの中古車相場
ネクステージでは、bBの中古車を以下の価格帯で取り扱っています。
2WD |
45万9,000円~69万9,000円 |
4WD |
在庫なし |
(2022年2月時点)
ネクステージにある在庫は2009年式と2013年式で、いずれもかなり値落ちしています。ただし走行距離はあまり長くないため、まだ十分運用できる車両です。
(参考:『bB(トヨタ)の中古車一覧』)
タンクの中古車相場
後継モデルも紹介しておきましょう。ネクステージでは、タンクの中古車を以下の価格帯で取り扱っています。
2WD |
59万9,000円~179万9,000円 |
4WD |
139万9,000円~219万9,000円 |
(2022年2月時点)
bBに比べるとどうしても割高に見えますが、後継車ということもあり、比較的新しい車両ばかりです。2WDよりも4WDの方が価格帯は高いため、特にこだわりがなければ2WDを中心に探してみると良いでしょう。
(参考: 『タンク(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRタンクの最新在庫情報
ルーミーの中古車相場
ネクステージでは、タンクの中古車を以下の価格帯で取り扱っています。
2WD |
99万9,000円~219万9,000円 |
4WD |
149万7,000円~189万9,000円 |
(2022年2月時点)
前の項目で紹介したタンクと同じく、bBと比較すると価格帯は高めです。タンクと性能は同じですが、現在も生産中のモデルであることから、全体的にやや高価格で出品されています。重厚なフロントデザインや、より新車に近い状態を求める方におすすめです。
(参考: 『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRルーミーの最新在庫情報
※価格は支払総額
ネクステージで理想の車を探そう!
中古車を購入する際に重要なのは、販売業者の選び方です。購入後のトラブルを避けるためにも、なるべく信頼できる大手業者から購入すると良いでしょう。
ネクステージは粗悪な車両の排除を行っていますので、車選びに集中できる環境が整っています。全国展開しているため、最寄りの店舗も見つかりやすいでしょう。最後にネクステージのサービスを解説します。
修復歴車の排除を行っている
中古車購入で不安なのが、購入後のトラブルです。特に事故車や修復歴車は、すぐに不調になってしまうケースもあります。返品できればまだ良いですが、保証が受けられない場合は、まとまったお金を失うことになります。
ネクステージは、事故車や修復歴車のようなトラブルの多い車両を事前に排除し、良質な中古車のみ取り揃えています。そのため、初めて中古車を購入するお客様でも安心して利用でき、車選びに集中できるでしょう。
最寄りの店舗が見つかる
ネクステージは全国に店舗を展開しており、豊富な在庫を揃えています。店舗数が多いため、在庫の幅も広く、年式やグレードなどさまざまな条件で検索可能です。お客様のお気に入りの1台が見つけられるでしょう。
また他店舗に気になる在庫があれば、最寄りの店舗へのお取り寄せも可能です。全国の在庫から探せるため、実際の店舗で選ぶよりも、はるかに多くの選択肢があります。ぜひ最寄りの店舗に足を運んでみてください。
まとめ
本記事ではトヨタ bBの歴史や後継車と比較した性能をそれぞれ解説いたしました。独自のカスタムや居住空間を求める方にはbB、実用性と最新装備を求める方はタンク/ルーミーという選び方が基本になるでしょう。ぜひ自分好みのコンパクトカーを手に入れてください。
また、この機会に中古車で購入したいと思った方は、ネクステージをご利用ください。グレード、年式の幅広さ、車の質にも自信を持って販売しているほか、今回紹介したbBやタンク/ルーミーの在庫も揃っております。相談から承っておりますので、ぜひ一度ネクステージに気軽にご連絡ください。