パッソの内装の特徴は?グレード別の違いや魅力を解説
パッソは2004年に販売を開始したハッチバック型のコンパクトカーです。現行型(3代目)は、「街乗りスマートコンパクト」というコンセプトで、2016年に登場しました。
そして2018年にマイナーチェンジを行い、さらに2021年4月の改良では安全性を高める機能を追加しました。2023年9月に生産終了が決まりましたが、改良を続けてきたパッソは熟成の領域にあると言えるでしょう。
パッソは外観のデザインに目が行きがちになるだろうと思いますが、内装の魅力を知る人はあまりいないのではないでしょうか。そこで本記事では、パッソの内装を中心に紹介します。
※目次※
・「X」シリーズと「MODA」シリーズで内装デザインが異なり、どちらも老若男女問わずに使えるデザインとなっている。
・特別仕様車「MODA“Charm“」には合成皮革×ファブリックのコンビシートが標準装備されているなど、上質感がアップしている。
・コンパクトながらシート周辺には沢山の収納があり、日常の使い勝手にこだわっている。
パッソは内装デザインがおしゃれなコンパクトカー
可愛いデザインを採用したパッソは、見た目だけではなく内装にも力を入れたコンパクトカーです。
パッソはコンパクトカーですが、軽自動車ではありません。しかし、軽自動車の手軽さや使い勝手をふんだんに取り入れています。そんなパッソとは一体どんな車で、どんな内装をしているのでしょうか。
軽自動車のよさを取り入れたコンパクトカー「パッソ」
パッソは1Lの直列3気筒エンジンを採用しています。1Lのエンジンを積んだモデルは、その排気量にちなんで「リッターカー」という俗称が付いていて、パッソもその中のひとつです。
リッターカーは、軽自動車(660cc)のすぐ上の排気量ということで、自動車税が安く済み、燃費性能も高い傾向にあり、さらに乗車定員が5人に増えることから(軽自動車は最大4人)、軽自動車から乗り換え需要に対応しやすいと言える車です。
そんなリッターカーの中で人気を得ているのがパッソです。
パッソのグレードは2種類
パッソは大きく2つのグレードを用意しています。ひとつは洗練されたスタイルの「MODA」、もうひとつはシンプルで気取らない「X」です。どちらにも2WDと4WDの設定があります。
さらに両グレードには上級志向の「G package」(MODA)と「L package」(X)の用意があります。参考までに、2WDモデルの諸元を下記の表にまとめました。
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MODA“G package” |
MODA |
X“L package” |
X |
新車価格 |
173万7,000円 |
157万2,000円 |
138万5,000円 |
127万5,000円 |
燃費(WLTCモード) |
総合:21.0km/L、市街地:17.4km/L、郊外:22.6km/L、高速道路:22.6km/L |
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エンジン |
0.996L直列3気筒ガソリンエンジン、最高出力:51kW(69ps)/6,000rpm、最大トルク:92Nm(9.4kgm)/4,400rpm |
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室内寸法 |
長1,975mm×幅1,420mm×高1,270mm |
シンプルでどんな方にもマッチするデザインが特徴
外装はかわいさを押し出したデザインのパッソですが、対する内装はシンプルかつ使いやすい印象を受けるようなデザインを採用していると言えます。
シートデザインは「ジャージ生地シート×グレージュ」と「スエード調トリコットシート×ダークグレー」の2種類があります。
「ジャージ生地シート×グレージュ」の全体は老若男女を問わないグレージュで統一し、通気性に優れたジャージ素材を使用した清潔感のあるシートです。
一方の「スエード調トリコットシート×ダークグレー」はMODAに採用しています。 全体はダークグレーでシックな印象です。
アクセントとして、オーディオクラスター部に合わせたマゼンタカラーが「シートの座面」や「背もたれ」に入っています。
パッソの内装をグレードごとにチェックしよう
パッソの内装は、グレードごとに違いがあります。先ほど紹介したシートのデザイン以外にもメーターやドアガラス、エアコン、特別設定色などさまざまです。ここではグレードごとに分けて解説します。
爽やかな明るさを持つ|X
Xは必要な機能をシンプルにまとめているのが特徴です。内装色はグレージュで室内を明るくしてくれ、シート表皮はジャージ素材を採用しているため清潔感もあります。
また、後部座席はソファのようなベンチシートタイプとなっているため、仲良く並んで座ることも可能です。快適なドライブが実現できるエントリーグレードといえるでしょう。
上質感が向上した│ X“L package”
Lパッケージは、エアコンをオートエアコン(プッシュ式)にアップグレードしているほか、シルバー+ピアノブラック調加飾を施したオーディオクラスターとサイドレジスターリングを装備し、上質感がアップしています。
また、一体可倒リアシートで座席を倒すのが簡単になっている点もポイントです。収納面では、助手席シートアンダートレイを装備し、便利さに磨きをかけています。
洗練された質感の│MODA
「MODA」シリーズは、Xシリーズに標準装備されている助手席ロングアッパートレイがなく、開閉が可能なアッパーボックスとセンタートレイが装備されています。
内装色はシックなダークグレー、シート表皮はスエード調トリコットです。サイドレジスターリング・オーディオクラスターはシルバー調加飾+カッパー調加飾が施され、シートに合わせてコーディネートされています。上品でありながら、ポップなイメージも加わっている点が特徴です。
ステアリングはウレタン素材ですが、シルバー調に塗装されていることで、デザイン性が高められています。「X」ではアナログタイプだったメーターがオプティトロンメーターに変更され、高級感は「 X“L package”」以上です。
本革でさらに質感高まる│MODA“G package”
MODAをベースに、ステアリングホイールが手に馴染む本革巻きタイプになり質感を高めています。フロントドア・リアドアのガラスには、スーパーUVカットの機能が付いており、紫外線(UV)を約99%カットしてくれるのも嬉しいポイントといえるでしょう。
フロントドアガラスは赤外線(IR)カット機能もついています。「X」では一体可倒だったリアシートが「MODA」では6:4分割可倒リアシートになり、長い荷物を積みながら一方は、座席としても使うこともできるので便利です。
特別仕様車も!│MODA“Charm”
シート表皮がファブリックに合成皮革を合わせた「コンビタイプ」になり、質感がアップしました。フロアマットも「MODA“Charm”専用品」が用意されています。運転席には座面と背もたれを素早く温めるシートヒーターを装備しているため、寒さが厳しい日でも快適に運転できるでしょう。
「MODA“G package”」と同じくフロントドア・リアドアには、スーパーUVカットの機能が付いたガラス(フロントドアはIRカット機能付)を採用しているので日焼け対策も万全です。特別設定色として、「ジューシーピンクメタリック」や「ホワイト×ジューシーピンクメタリック」などのオプションが用意されています。
パッソの内装は収納もポイント
パッソは内装のデザインが魅力的であることに加え、運転席や助手席にさまざまな収納を装備していることや5人乗っても荷室に余裕を持たせるなど、利便性にも力を入れています。
ここでは大きく「シート周辺の収納」と「荷室スペース・シートアレンジ」の2つに分けて紹介します。
シート周辺の収納
小物置きに便利な「助手席ロングアッパートレイ」や「センターアームレストポケット」「プルハンドルポケット」は、傾斜がついており載せたものが落ちにくい形状になっています。
地図や雑誌などの収納に便利な「助手席シートバックポケット」も備わっているため、快適なドライブが可能です。引き出し式の「助手席シートアンダートレイ」「センターロアボックス」などの大きめな収納スペースも装備されています。
「助手席グローブボックス」は車検証や自賠責保険証などの収納場所としてよいでしょう。他にも「フロント・リアドアポケット」「プッシュオープン式カップホルダー」「買い物フック」など、普段遣いに最適な収納が充実しています。
荷室スペース・シートアレンジ
パッソの荷室は、5人でフル乗車しても大型サイズのスーツケースがゆとりをもって積めるほどの容量を確保していて、日常的な買い物などには十分です。
開口部も広く、荷物の出し入れがしやすくなっています。また、リアシートを倒せば大きめの荷物も積載可能です。
さらに「MODA」シリーズには6:4分割可倒式リアシートを採用しているので、荷物の量やサイズに合わせてリアシートを倒せば、20インチの自転車を載せることが可能です。
内装が魅力のパッソはどんな方におすすめ?
軽自動車のようなきめ細かい収納を備えるなど、内装の設計にも力を入れているのがパッソです。そんなパッソは、一体どのような人におすすめできる車でしょうか。パッソの機能面から確認してみましょう。
また、ネクステージの独自のアンケート結果も紹介します。実際のユーザーは、パッソにどのような印象を抱いているのでしょうか。
コスパ重視&おしゃれな車がほしい方にピッタリ
パッソは、下記のような方におすすめです。
・かわいらしさなど「内装がおしゃれな車」を求めている人
・狭い道の運転が多く「小回りの利く車」が欲しい人
・基本の設定価格が低いので「できるだけ安い車」を購入したい人
・エコドライブインジケーターに表示されるECOランプを意識すれば「ガソリン代を節約できる車」となるので、節約を求める人
総合的に見てもコストパフォーマンスがとても良い車種のため、老若男女問わず幅広い層から支持を得ています。
パッソのグレードの選び方
パッソはモデルやグレードに応じて内装も異なります。モデルやグレードごとの違いを比較してから、自分に必要な機能が備わったものを選択するようにしましょう。
たとえば、雪国や山沿いの気温が低い地域に住んでいる方なら特別仕様車のMODA“Charm”に備わっているシートヒーターなど、機能面から選ぶのがおすすめです。また、カラー・価格などのこだわりで判断するのもよいでしょう。
車種選びのポイント
ネクステージがエリア別に行った独自アンケートでは、車を選ぶ際のポイントとして1位「見た目・デザイン」41.4%~54.3%、2位「価格」26.2%~40%という結果になりました。
一方、コロナ禍における車の利用目的にも変化が生じています。車選びの際にどのような点を気にするかアンケートを行った結果、「燃費の良さ」と回答した方が34.8%、「車内空間(広さ・乗車人数)」と回答した方が19.5%となりました。
好みのデザインであることも大切ですが、利用環境を重視している方も増えています。車を選ぶ際には、自身の中で優先順位を決めておくとよいでしょう。
パッソは内装だけじゃない!人気の理由
シンプルかつ高機能、そしてオシャレな内装をもつパッソですが、人気の秘訣は内装だけにあるとは言えません。魅力的な外観や運転が面白くなる機能など、ユーザーを楽しませる仕掛けがあります。
そんな内装以外の魅力的なポイントはどこにあるのでしょうか。
かわいらしい外観と豊富なボディカラー
MODAとXの最も大きな違いと言えるのがフロントフェイスです。MODAはフロントグリルが大きく開き丸目を採用したオシャレな仕様を採用しています。Xの方はグリルが小さく切れ長の目を採用した老若男女問わず受け入れやすいデザインを採用しています。
またボディカラーを豊富に用意しているのも特徴です。用意しているカラーはなんと15色。ホワイトやブラック、レッドといった定番色に加えて、水色やベージュなどのユニークなカラーも用意があります。
ECOランプ搭載でさらに低燃費
パッソは、低燃費性能が高い1Lのエンジンを搭載しています。そしてエコドライブに貢献する機能がメーターパネルにある「ECOランプ」です。
アクセルを強く踏んでガソリンを多く消費するような運転をすると、ECOランプが消える仕様になっています。すなわちECOランプを常時点灯できるようなアクセルワークを心がけると、必然的に燃費を良い方向に持って行くことが可能ということです。
これに慣れれば、ランプを見ずとも少燃費なアクセルワークを身につけることができると言えます。
生産終了によって中古車価格も下がる?
パッソは2023年9月をもって生産終了になると、トヨタがアナウンスしました。2004年の発売から約20年のロングセラーがピリオドとなります。
しかし、パッソが生産終了となることで、中古車の値段も下がる可能性があります。5月の時点でのネクステージのパッソの在庫は約150台となっていて、ボディカラーも豊富にそろっています。
しかし、中古車は程度の良い個体から売れていく傾向にあると言えます。条件の良いパッソを見つけたいなら、早めの方が良いかもしれません。
パッソをお得に購入するならネクステージへ!
人気のコンパクトカーであるパッソは、中古車も豊富に出回っていると言えます。状態や条件の良いパッソの中古車を探す場合は、ぜひネクステージの活用をお勧めします。
なぜなら、ボディカラーや駆動方式、年式などを細かく設定して探すことができるからです。もちろんそれ以外の理由もあります。
在庫車多数!購入前の実車確認も可能
ネクステージは全国にネットワークを構築しているため、在庫を豊富に取りそろえています。ネクステージの公式Webサイトから全国にある中古車を詳細画像とともに確認できるほか、気になった車は実際に店舗に訪れて確認することが可能です。
2023年5月時点でのパッソの中古車の在庫は約150台。お気に入りのパッソが見つかったら、気軽に販売店へ問い合わせてみましょう。
修復歴車の取り扱いなし!高品質の中古車がそろう!
ネクステージの中古車は安心度が高いでしょう。まずは修復歴のある車、簡単に言えば事故車の取り扱いは一切ありません。
また、修復歴のない車の中から厳選した高品質の車を取りそろえているのが特徴です。購入前には、お目当ての車の状態を細かく説明し、納得をいただいた上でお買い上げいただきます。納車前整備は国家資格保有のメカニックが担当しますので安心です。
中古のパッソの購入は、ネクステージをぜひご利用ください。
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※価格は支払総額
まとめ
人気者であったコンパクトカーのパッソが生産終了となりますが、中古車が豊富にあることで、生産終了後もしばらくの間は需要が続く可能性があります。
オシャレで使い勝手がよく低燃費な車は車種が限られるため、パッソはかえって人気車になるかもしれません。争奪戦になる前に、ぜひネクステージで良質な中古車を探してみてはいかがでしょうか。今ならご自身にぴったりのパッソを簡単に見つけることができかもしれません。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材のほかチューニングカーやレースの取材等も行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。