中古車「トヨタ センチュリー」の賢い購入方法や探し方を徹底解説!
トヨタ センチュリーは高級車の代名詞的な存在として知られています。高級車の購入を検討している方や社用車として使用したい方など、センチュリーに興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、トヨタ センチュリーの特徴や歴史、購入するのにおすすめのモデルを紹介します。ライバル車の情報も紹介するので、比較しながらチェックしてみてください。
※目次※
・センチュリーはトヨタの高級セダンで、後部座席の快適性を重視したショーファーカー
・1967年から販売されているロングセラー車種で、中古車を狙うなら2010年式~2017年式の2代目センチュリーがおすすめ
・センチュリーの中古車は流通量が少ないため、自分好みの車に乗りたいならライバル車も含めて幅広く探そう
中古車「トヨタ センチュリー」のおすすめモデル
ショーファーカーとして生産された車
センチュリーは一般的な乗用車とは異なり、ショーファーカーとして開発した車です。ショーファーカーとは、専属の運転手がいるオーナーに向けて販売している車を指します。
ホイールベースを長めに設定することで、後部座席にゆとりを持たせているのが特徴です。電動オットマンやAVシステムなどの快適装備も搭載しており、快適なドライブを楽しめるでしょう。
初代センチュリーは1967年に販売開始し、それ以降モデルチェンジを重ねつつ継続的に販売されています。2022年8月時点において最新のモデルは、2018年に販売開始した3代目です。
おすすめモデルは2010年改良後の2代目
これからセンチュリーの中古車を購入したいと考えているなら、2代目センチュリーのうち、2010年の改良後に製造されたモデルがおすすめです。具体的なスペックを以下にまとめました。
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
5,270mm × 1,890mm × 1,475mm |
車両重量 |
2,070kg |
燃料消費率 |
7.6km/L |
エンジン |
水冷V型12気筒 |
排気量 |
4,996cc |
センチュリーは高価な車ですが、2代目であれば購入しやすい価格で販売されている車両も存在します。2010年式以降のものは改良が加えられており、ほぼ完成しているため特におすすめです。
中古車「センチュリー」の2代目改良後以外の歴代モデル
初代センチュリー(1997年以前)
初代センチュリーは1967年~1997年に販売されていたモデルで、「Aタイプ」「Bタイプ」「Cタイプ」の3グレードが設定されていました。エンジンは水冷V型8気筒で、排気量が2,981ccになっているのが大きな違いです。
ボディサイズも全長4,980mm × 全幅1,890mm × 全高1,450mmと、2代目センチュリーよりやや小型なのが特徴といえるでしょう。
2022年時点では製造終了から時間が経っていることから、中古車市場に流通している台数も少なくなっています。一方で手頃な価格で入手できる車両も多く、旧車が好きな方にとっては見逃せません。
2代目センチュリー前期型(1997年~2010年)
よりハイクオリティなセンチュリーを比較的安価に購入したい方は、2代目センチュリーの前期型もおすすめです。前期型とは1997年から2010年の改良前までに販売された車で、ボディサイズやエンジンの形式などの基本的なスペックは後期型と変わりません。細かい違いは以下のとおりです。
・鳳凰のエンブレムが銀色になっている
・バックガイドモニターとETC車載器が標準装備ではない
・リアセンターアームレストの一部に本木目を使用していない
大きな仕様の違いはないため、性能面で問題を感じることは少ないでしょう。ETC車載器を装備していない車両を購入した場合は、実用面を考えると購入後に搭載しておくのがおすすめです。
3代目センチュリー(2018年式以降)
2022年8月時点で最新のセンチュリーは、2018年にモデルチェンジした3代目です。2代目は水冷V型12気筒エンジンを搭載していましたが、3代目センチュリーは水冷V型8気筒エンジンに変更されています。排気量は5.0Lクラスで変わりませんが、モーターを新規搭載することによってハイブリッド車になりました。
ハイブリッド車になったことで、燃料消費率が12.4km/L(WLTCモード)に向上したのはうれしいポイントです。ボディサイズは全長5,335mm × 全幅1,930mm × 全高1,505mmとやや大型化しています。最新モデルだけに中古車でも高額な車が多い傾向です。
中古車「トヨタ センチュリー」の特徴
5.0LクラスのV型8気筒エンジンを搭載していて動力性能は抜群
センチュリーは5.0LクラスのV型8気筒エンジンにプラスして、195kW出力のモーターを搭載しています。大排気量エンジンならではのトルクと、ハイブリッド車ならではの高い静粛性が魅力です。併せて前代モデルよりも燃費性能が向上しています。
走行性能は十分な動力性能を生かした滑らかな走りや、高級車にふさわしい静かな走りを見せてくれます。乗り心地を向上させるために、電子制御エアサスペンションを搭載したりボディ剛性を高めたりしているのも特徴です。
センチュリー専用のデザインで高級感があるエクステリア
センチュリーはトヨタが製造・販売する車ですが、装備品やデザインはセンチュリー専用のものを採用しています。他のトヨタ車では味わえない特別な車にふさわしいデザインに仕上がっており、他車とは一線を画するものといえるでしょう。
特にフロントグリルの鳳凰エンブレムやリアのセンチュリーロゴ、さらに専用ホイールがセンチュリーならではの特別感を演出しています。他にも、近年のセダンは流線型のデザインが多い一方で、センチュリーは伝統的な直線主体のエクステリアデザインが特徴的です。重厚感があるエクステリアデザインで、最上級グレードの車らしい仕上がりといえるでしょう。
後部座席の居住性を最優先にした室内空間が魅力
ショーファーカーというコンセプトにふさわしく、後部座席の居住性・快適性を最優先に考えた設計になっているのもセンチュリーの魅力です。左側の後部座席にはエアブラダーを搭載しており、移動中の貴重なリフレッシュタイムに変えてくれるでしょう。
電動オットマンやハイクオリティなオーディオも搭載しているため、移動時間を快適に過ごせます。他にも、読書灯や各種操作が行えるリアオペレーションパネルなどの便利装備も充実しているのが特徴です。ゲストを乗せる機会が多い方にとっては、後部座席の居住性が高いのは大きな魅力といえるでしょう。
インテリアデザインも高級感を重視
インテリアデザインにもこだわっており、高級感を重視した作りです。シートのマテリアルはウールファブリックが標準ですが、オプションで本革シートに変更できます。センチュリーに採用されている本革は傷がない部分を厳選しており、ハイクオリティな仕上がりです。
車内空間はブラックをベースにした落ち着いたデザインで、インパネやアームレストの一部に本木目パネルを使用しています。なお、ホワイトをベースにしたインテリアも設定されているため、好みに応じてこちらを選んでもよいでしょう。
中古車購入時に検討したいセンチュリーのライバル車種5選
トヨタ クラウン
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
4,930mm × 1,840mm × 1,540mm |
搭載エンジン |
水冷直列4気筒 |
排気量 |
2,393cc |
燃料消費率 |
15.7km/L(WLTCモード) |
ホイールベース |
2,850mm |
最小回転半径 |
5.4m |
クラウンはトヨタを代表するフラグシップセダンとして知られています。比較的入手しやすい価格帯で高品質なセダンを購入したいなら、検討する価値があるでしょう。旧モデルはじめ、中古車が多数出回っているのもメリットです。
2022年7月にはフルモデルチェンジを施し、セダン以外にもさまざまなボディタイプが販売される予定です。正統派の国産セダンを購入したいと考えている方は、ぜひクラウンを検討してみてはいかがでしょうか。
(参考:『トヨタ クラウンの中古車一覧』)
レクサス LS
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
5,235mm × 1,900mm × 1,450mm |
搭載エンジン |
水冷V型6気筒 |
排気量 |
3,456cc |
燃料消費率 |
13.6km/L(WLTCモード) |
ホイールベース |
3,125mm |
最小回転半径 |
5.6m |
「LS」はレクサスのフラグシップセダンで、走行性能の高さや静粛性、乗り心地のよさなど高級車にふさわしいクオリティを実現した1台です。センチュリーはショーファーカーの位置付けですが、LSはドライバーズカーとして運転を楽しみたい方にも向いています。
3.5Lクラスのガソリンエンジントモーターを搭載したハイブリッド車も設定しており、モーターが適切にアシストしてくれるため十分なパワーと安定した走りを楽しめるでしょう。発進時の静粛性に優れるのもLSのメリットです。
(参考:『レクサス LSの中古車一覧』)
BMW 7シリーズ
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
5,391mm × 1,950mm × 1,544mm |
搭載エンジン |
水冷直列6気筒DOHC |
排気量 |
2,998cc |
燃料消費率 |
(公式未掲載) |
ホイールベース |
3,215mm |
最小回転半径 |
5.8m |
※BMW 740i Excellence(2022年モデル)
BMWのフラグシップモデルに位置付けられているのが、「BMW7シリーズ」です。十分なパワーを有する3Lクラスの水襟直列6気筒エンジンを搭載しており、さまざまな状況で安定した走りを見せてくれます。
フラグシップモデルとしてふさわしく、エクステリア・インテリアのデザインにこだわっているのも特徴です。クリーンディーゼル車もラインアップしているため、燃料代を節約したい方はこちらを選ぶのもよいでしょう。
(参考:『BMW 7シリーズの中古車一覧』)
Maserati Quattroporte
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
5,262mm × 1,948mm × 2,126mm |
搭載エンジン |
水冷V型8気筒 |
排気量 |
3,799cc |
燃料消費率 |
(公式未掲載) |
ホイールベース |
3,171mm |
最小回転半径 |
(公式未掲載) |
マセラティの「Quattroporte(クアトロポルテ)」は、センチュリーと同等の価格帯で販売されているマセラティのフラグシップセダンです。ドライブ時には3.8LのV8エンジンを生かした力強い走りと、迫力があるエンジンサウンドを楽しめます。
エクステリア・インテリアのデザインも上質で、高級車らしい質感を味わえるでしょう。インテリアの装飾もひとつずつハンドクラフトで制作されており、細部までこだわっていることが分かります。高級車の中でも、自分で運転を楽しむドライバーズカーという側面が強い車です。
(参考:『Maserati Quattroporteの中古車一覧』)
Mercedes-Benz The S-Class Sedan
車両サイズ(全長 × 全幅 × 全高) |
5,180mm × 1,920mm × 1,505mm |
搭載エンジン |
水冷直列6気筒 |
排気量 |
2,996cc |
燃料消費率 |
11.2km/L(WLTCモード) |
ホイールベース |
3,105mm |
最小回転半径 |
5.4m |
※S500 4MATIC(2021年モデル)
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルがSクラスです。エクステリアは全体的にスタイリッシュなデザインで、重厚感がある仕上がりといえるでしょう。インテリアも上質なマテリアルを使用して歴史を感じさせながらもモダンなデザインに仕上げており、落ち着いたドライブを楽しめる空間です。
ガソリン車とクリーンディーゼル車をラインアップしているのも特徴で、その中でもクリーンディーゼル車を選べばより力強い走りを楽しめるでしょう。車でさまざまな場所に出かけたい方やドライブ自体を楽しみたい方におすすめです。
(参考:『Mercedes-Benz The S-Class Sedanの中古車一覧』)
トヨタ センチュリーの中古車価格相場
センチュリーは高級車ですが、中古車市場に目を向けてみると比較的購入しやすい価格帯の車両も多数存在します。2022年8月22日時点における、ネクステージ取扱車の価格は以下のとおりです。
最低価格 |
- |
最高価格 |
- |
2022年8月22日時点で、ネクステージにはセンチュリーの在庫はありません。流通台数が多い車ではないため、中古車市場全体に出回っている台数も他の車と比較すると少なめです。高級セダンの中古車を購入したいと考えている方は、ライバル車を含めて幅広くチェックすることをおすすめします。
まとめ
センチュリーはトヨタ自動車が製造・販売するショーファーカーで、後部座席の快適性を重視して作られた車です。専属の運転手がいるオーナーやゲストを乗せてドライブする機会が多い方、社用車として導入したい方に向いている車といえるでしょう。
高価な車であるためリーズナブルな価格で購入したいのであれば、中古車を狙うのがおすすめです。しかし、中古車市場に多く出回っている車ではなく、自分好みの車が見つからない可能性もあります。
高級セダンを購入したいと考えている方は、ライバル車も含めて車を選ぶのがおすすめです。ネクステージではメーカーを問わず多種多様な高級セダンを取り扱っていますので、中古車をお探しの方はぜひこの機会にご利用ください。