トヨタ ポルテはおしゃれな内装が魅力!グレードごとの特徴も解説
トヨタから販売されていたポルテは、使い勝手にこだわったコンパクトカーです。おしゃれでユーティリティが高いといわれることの多いポルテの内装だけあって、デザインや装備について気になる方もいるでしょう。内装は、日常的に触れることの多い部分のため、購入前にしっかりと把握しておくことが大切です。
そこでこの記事では、トヨタ車のポルテの内装をメインに解説します。グレードごとの装備違いや、特別モデルの特徴まで把握できる内容です。ポルテの使い勝手に注目している方は、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・ポルテは2004年に初代が発売され、2012年に2代目へとフルモデルチェンジした
・2代目のフルモデルチェンジ時に、兄弟車のスペイドが追加された
・ポルテはグレードによって、シート形状や収納スポット、エアコンのタイプなどが異なる
おしゃれな内装を持つトヨタ ポルテはどんな車?
ポルテは、助手席側に大開口のスライドドアを採用した個性的なモデルです。使い勝手が良いことで知られる車種ということでポルテの特徴を知りたい方もいるでしょう。ここでは、ポルテの発売時期に触れつつ、特徴的なポイントや兄弟車のスペイドについて解説します。
トヨタ ポルテの概要
ポルテは2代目まで販売されていました。初代ポルテが登場したのは、2004年7月です。「Smart Life Supporter」をコンセプトとし、日常生活になじむよう特徴的なパッケージングで発売されました。助手席側のドアをスライドドアのみとし、運転席は前後に通常のドアを設けています。
そして初代の発売から約8年後の2012年に、フルモデルチェンジしています。パッケージはそのままに、アイドリングストップ機構をオプション設定し、トランスミッションにCVTを採用するなど、基本性能を高めている点が特徴です。
(参考:『ポルテ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ゆとりある室内空間を持ち乗降性にも優れている
コンパクトカーに属するポルテですが、室内空間の広さが強みです。2代目のポルテの場合、室内長2,160mm・室内幅1,420mm・室内高1,380mm確保しており、ミニバンのように頭上スペースが広大です。
また、助手席側のスライドドアを開けると大きな開口部が現れ、楽に乗車できます。開口部の寸法は幅が1,020mmで、高さは1,250mmです。同乗者に優しい設計といえるでしょう。
兄弟車にスペイドを持つ
初代ポルテから2代目へフルモデルチェンジする際に、兄弟車のスペイドがデビューしました。ポルテとスペイドは、ボディサイズやエンジンなど基本的な部分が共通しています。
大きく異なるのは、エクステリアです。特にフロントマスクに違いがあり、ポルテは丸みを帯びたヘッドランプを採用しているため、多くの方に受け入れられやすいデザインといえます。一方でスペイドはヘッドランプの形状がシャープで、たくましい顔つきです。
トヨタ ポルテの内装におけるグレード別設定を見てみよう
2代目ポルテには、5つのグレードが設定されていました。グレードごとに内装の仕様がことなるため、中古車で購入する前に違いを把握しておくことが大切です。ここでは5つのグレードごとに、装備などの違いについて解説するので、参考にしてください。
V
Vは、もっともシンプルな仕様のグレードです。Vは2012年に追加されたグレードですが、モデルライフの途中で廃止されました。前席はシンプルなセパレートシートで、運転席にアームレストは装備されていません。
運転席のシートバックティッシュポケットや買い物フック、クッションサイドポケットが省かれるなどシンプルな仕様です。また、リヤシートは左右一体型となっています。
X
Xは、Vのひとつ上のグレードです。前席はVと同じ仕様で、シンプルなセパレートシートが採用されています。リヤシートは2WDの場合一体型ですが、Xの4WDモデルは6:4分割式です。
その他Vと異なるのは、ドリンクホルダーが1つ付いた「センターマルチボックス」が装備されている点と、ラゲッジルームランプが装着される点です。内装において、それ以外の大きな違いはありません。
Y
中間グレードにあたるYは、唯一フロントシートがベンチシートになっています。また、クッショントレイとアームレストがついているため、運転席の居心地が良好です。他にも運転席には、シートバックティッシュポケットと買い物フックが標準装備されていますが、VやXと同じくクッションサイドポケットはありません。
リヤシートは6:4分割で、2WDモデルについては座面を跳ね上げられるチップアップ機構が付いています。
F
Fグレードから上位のグレードには、前席にアームレスト付きのセパレートシートを標準装備しています。シート表皮はトリコットの撥水タイプとなるため、お子さんがいる方におすすめのグレードです。
また、Fより下位のグレードで設定がなかった運転席クッションサイドポケットを装備しています。リヤシートの仕様に関しては、Yグレードと同じです。
G
ポルテの中で最上級グレードにあたるのがGグレードです。これまで紹介したグレードはすべてマニュアルエアコンが標準でしたが、Gのみオートエアコンが装備されます。また、ステアリングとシフトレバーが本革巻きとなり、質感も高められている点がGグレードの特徴です。
シート表皮には、トリコットの起毛タイプが採用されています。また、運転席にはシートヒーターが付いているため快適です。
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※価格は支払総額
トヨタ ポルテに魅力的な内装が与えられた特別モデル
2代目ポルテでは、いくつか特別仕様車が販売されました。ここでは、4つの特別なモデルについて、発売時期や特別装備などを紹介します。中古車を選ぶ際の参考になるでしょう。特別仕様車の中古車を安く手に入れられれば、お得感が得られます。
“GLAMPER(グランパー)”
ポルテの特別仕様車「GLAMPER(グランパー)」は、2019年10月に発売されたモデルです。この仕様は、ポルテだけでなくアクアやシエンタ、スペイドにも設定されました。グランパーは、アウトドアをイメージしたデザインです。
内装においてはシート表皮が特徴的で、シートの一部にコハクという茶系の配色を施しています。
F“Raffine(ラフィネ)”
特別仕様車のF“Raffine(ラフィネ)”は、2018年11月と2019年7月の2回、それぞれ異なる仕様で発売されています。2018年11月のF“Raffine(ラフィネ)”は、インパネ回りのパーツがブラックでまとめられ、インサイドドアハンドルなど各所にメッキ加飾を施している点が特徴です。
2019年7月に発売されたF“Raffine(ラフィネ)”は、専用シートとしてファブリック素材と合成皮革を組み合わせたものを採用しています。
F“a la mode Brun(ア・ラ・モード・ブラン)”
ポルテの特別仕様車として2017年12月に発売されたのがF“a la mode Brun(ア・ラ・モード・ブラン)”です。内装色にフロマージュを採用し、シートには専用デザインのウォッシャブルカバーシートを装着しています。
このウォッシャブルカバーシートのデザインが特徴的で、アクセントカラーにブラウンを取り入れつつ千鳥格子柄をあしらうことで、落ち着いた雰囲気を表現しています。
F“a la mode Trois(ア・ラ・モード・トロワ)”
F“a la mode Trois(ア・ラ・モード・トロワ)”は、2016年6月に設定された特別仕様車です。こちらもF“a la mode Brun(ア・ラ・モード・ブラン)”と同様に、内装色はフロマージュで、ウォッシャブルカバーシートを特別装備としています。ただし、デザインは異なり、水玉模様が採用されました。
他にも内装パーツの一部をブラウンに塗装し、メッキ加飾するなど、質感を高めている点が特徴です。
トヨタ ポルテの内装はユーティリティーも文句なし
ポルテは、使い勝手にこだわって開発されたモデルです。具体的にどのような点が便利なのか、知りたい方もいるでしょう。ここでは、ポルテの特徴的な要素を解説します。コックピット周辺の収納やラゲージスペースの利便性、シートアレンジの3つについてです。
機能的なコックピット周辺
ポルテはセンターメーターを採用しています。そのため、ステアリングの前方にはアッパートレイや小物入れなどの収納スポットとして利用でき便利です。また、運転席の右下にも小物入れが付いています。特に、一部のグレードに装備されている運転席座面のサイドポケットは、スマートフォンを収納するのに最適です。
ちなみに助手席側のアッパーボックスは、箱の部分を隠しつつティッシュを取ることが可能です。
荷物の搬入がしやすい大開口ラゲージ
ポルテのラゲージスペースは、開口部が広いため荷物の積み降ろしが楽です。開口部の寸法は、最大幅が1,040mmで高さが810mm確保されています。旅行や普段の買い物など、さまざまなシーンでストレスなく利用できるでしょう。
またラゲージスペースには、デッキアンダートレイが用意されているため、小物の収納に便利です。なお、デッキアンダートレイの形状は2WDと4WDで異なっています。
多彩なシートアレンジ
ポルテは、シートアレンジにもこだわりがつまっています。特に助手席の使い勝手が良好です。前後に大きくスライドするため後席の乗り降りがしやすいだけでなく、前方に寄せることで広大なスペースを確保できます。また、背もたれを倒すとテーブルとして使用可能です。
上位グレードは、リヤシートのアレンジが特徴的です。座面を跳ね上げることで、高さのある荷物を積み込める他、お子さんを着替えさせたいときのスペースとしても使用できます。
まとめ
ポルテはトヨタの現行ラインアップから外れてしまいましたが、内装の利便性にこだわっており、かゆいところに手が届く収納スポットなど便利な機能が豊富です。ただし、装備内容はグレードごとに異なるので、違いを把握しておきましょう。
また、特別仕様車も多く販売されています。内装のデザインもそれぞれ異なるため、中古車で見つけた際はチェックしてみるとよいでしょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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