クラウンは純国産乗用車としてデビューしたセダン!基本スペックを紹介
クラウンはトヨタが販売する乗用車です。英語で王冠を意味する「Clown」から車名が取られており、国産車を常にリードする役割を果たす車として生産が続けられました。
現行モデルではクロスオーバータイプのラインアップがあり、安定した人気を保っています。現行モデルのクラウンは、従来のイメージを一新するようなデザインが話題となっています。この記事では、今再注目を浴びているクラウンの歴史や現行モデルの基本スペックについて紹介します。
<目次>
・クラウンは1955年に登場したトヨタの乗用車。現在までに16代のモデルを販売してきたロングセラー商品のひとつ
・トヨタでは4つのバリエーションによるクラウンの販売を決定。2022年にはクロスオーバータイプのクラウンの販売を開始
・新型クラウン クロスオーバーは高級感もありつつ先進的なデザインや安定した走行性能が魅力
クラウンはどのような車?
クラウンの初代モデルが登場したのは1955年1月です。カローラとともに、長い歴史を誇る乗用車として広く認知されています。
初代モデルは日本では初となる純国産車としてデビューしました。高級車にシフトチェンジしてからは派生モデルも登場しています。ここでは、クラウンのデビューまでの流れやクラウンの歩みについてまとめました。
純国産技術で誕生した高級セダン
国内自動車メーカーの乗用車の生産制限が解除されたのは1949年です。1950年代に入ると、多くの自動車メーカーで本格的な乗用車の開発が進められます。
当時の自動車メーカーでは、外国メーカーとの業務提携で開発が進められました。日産はイギリスのオースチン、日野ディーゼルはフランスのルノー、三菱はアメリカのカイザー・フレーザーと提携しましたが、トヨタでは純国産車として開発が進められます。そして1955年には直列4気筒エンジンを搭載した「トヨペットクラウン」が発売されたのです。
さまざまな派生モデルが登場
クラウンは長い歴史の中で、さまざまな派生モデルが登場しました。1991年にはクラウンの上級モデルに該当するマジェスタが登場します。クラウンと当時の高級車であったセルシオの中間に位置するモデルとして人気を集めました。クラウンの主な派生モデルは以下の通りです。
モデル名 |
発売年 |
特徴 |
クラウンバン |
1955年 |
クラウンと同時に発売されたタクシーモデル |
クラウンカスタム |
1962年 |
クラウンのステーションワゴンモデル。1999年にはエステートワゴンに名称を変更 |
クラウン4ドアハードトップ |
1974年 |
センターピラーを残したハードトップモデル。1994年からはロイヤルモデルとアスリートモデルを設定 |
クラウンマジェスタ |
1991年 |
クラウンの上級モデル |
クラウンの歴史を振り返ろう
日本の自動車産業における歴史の中で、トヨタは実績を積み重ねてきました。その中でも、クラウンは60年以上の歴史を誇り、多くのユーザーからの支持を得ています。
トヨタではクラウンの定期的な改良を実施しており、2008年にはハイブリッドモデルの販売を開始しました。ここでは、クラウンの歴史について、4つの項目に分けてご紹介します。
初代モデル~4代目モデル:王冠のエンブレムを採用
純国産車としてデビューしたクラウンは、1962年に1回目のフルモデルチェンジを実施しました。アメリカン・コンパクトをイメージさせるようなデザインを採用しており、フロントには王冠のエンブレムが採用されます。
3代目モデルではスタイリングに改良が加えられており、2ドアハードトップモデルがグレードに加わりました。
モデル |
発売年 |
特徴 |
初代モデル |
1955年 |
観音開きドアを採用 |
2代目モデル |
1962年 |
王冠のエンブレムを搭載 |
3代目モデル |
1967年 |
パワーステアリングを装備 |
4代目モデル |
1971年 |
電子制御燃料噴射装置を搭載 |
5代目モデル~8代目モデル:ロイヤルサルーンが登場
5代目モデルではスタイリングの変更を実施しており、高級パーソナルセダンとして4ドアのハードトップモデルを追加します。
7代目モデルでは「世界最高級のプレステージサルーン」を開発のテーマに掲げており、セダンと4ドアハードドップの展開。1985年には日本初のスーパーチャージャー搭載モデルが登場しています。
モデル |
発売年 |
特徴 |
5代目モデル |
1974年 |
オーバードライブ付きの4速ATが登場 |
6代目モデル |
1979年 |
ターボエンジンモデルを追加 |
7代目モデル |
1983年 |
スーパーチャージャー搭載モデルが登場 |
8代目モデル |
1987年 |
電子制御エアサスペンションを搭載 |
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9代目モデル~12代目モデル:安全性能を強化
10代目モデルでは法人需要が意識されており、保守的なスタイリングが採用されます。安全性能の向上が図られており、クラウンでは初めてとなるモノコックボディが採用されました。2001年にはマークIIのプラットフォームを使用したクラウンセダンが販売されます。
モデル |
発売年 |
特徴 |
9代目モデル |
1991年 |
マジェスタシリーズが誕生 |
10代目モデル |
1995年 |
モノコックボディの採用 |
11代目モデル |
1999年 |
マイルドハイブリッドシステム搭載モデルが登場 |
12代目モデル |
2003年 |
歩行者傷害軽減ボディの採用 |
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13代目モデル~16代目モデル:ハイブリッドモデルが登場
13代目モデルでは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム搭載モデルが加わりました。優れた環境性能とパワフルな加速を両立させています。
16代目モデルではラインアップの見直しが図られました。4つのバリエーションが設定され、第1弾モデルとしてクロスオーバータイプを発売しています。
モデル |
発売年 |
特徴 |
13代目モデル |
2008年 |
ハイブリッドシステム搭載モデルが登場 |
14代目モデル |
2012年 |
アダプティブハイビームシステムやプリクラッシュセーフティシステムの搭載 |
15代目モデル |
2018年 |
車載通信機DCMを全車に標準搭載 |
16代目モデル |
2022年 |
クロスオーバーモデルが登場 |
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新型クラウンが持つ4つの特長を確かめよう
クラウンの販売戦略について、トヨタではセダン、エステート、スポーツ、クロスオーバーによる4つのバリエーションによる展開を発表しました。
2023年10月時点ではクロスオーバータイプのみが販売されており、他のタイプについては順次発売予定となっています。ここでは、2022年に発売されたクロスオーバータイプのクラウンの魅力について見ていきましょう。
スマートなクーペスタイルを採用
エクステリアでは、洗練されたクーペ風のシルエットと力強さを感じるリフトアップスタイルを組み合わせたデザインが採用されました。
ヘッドランプとテールランプが一直線につながっており、シンプルながらも鋭さを感じるスタイリングになっています。
機能性も充実しており、一部のグレードのフロント部分には4眼のヘッドランプが搭載されました。フルLEDになっており、夜間時でも良好な視界を確保できます。ボディカラーは全12色です。モノトーンとバイトーンにそれぞれ6色が設定されました。
運転に集中しやすいインテリアデザイン
インテリアは快適な居住性が特徴です。全席特等席を意識しており、眺望に優れた大きなリアガラスやラウンジのようにゆったりと座れるシートが装備されました。
運転席にはカラーヘッドアップディスプレイ、ステアリングスイッチ、12.3インチのTFTカラーメーターなどが標準装備です装備されています。
また、クロスオーバータイプのクラウンには、3席独立温度フルオートエアコンが搭載されました。それぞれの席での温度設定に対応しています。
最新の予防安全パッケージと高度運転支援技術を搭載
現行モデルでは先進の安全装備が搭載されました。トヨタチームメイトのアドバンストパークは、駐車時での接触事故や人身事故のリスクを軽減する機能です。駐車時におけるステアリングやアクセルなどの操作をサポートする機能で、一部のグレードではリモートに対応しています。
トヨタセーフティセンスは、トヨタが開発した予防安全パッケージです。高速道路でのクルージングをサポートするレーントレーシングアシスト、衝突の回避をサポートするプリクラッシュセーフティなどの機能が搭載されています。
2種類のハイブリッドシステムを設定
現行モデルのパワートレインは、2.4Lターボエンジンを搭載したデュアルブーストハイブリッドシステムと2.5Lエンジンを搭載したパラレルハイブリッドシステムの2タイプです。
2.4Lターボエンジン搭載モデルは、高トルクを生かした伸びのある走りが特徴です。低燃費走行にも対応しています。
2.5Lエンジン搭載モデルでは電気式無断変速機が装備されており、優れた動力性能と低燃費走行の両立を可能にしました。クロスオーバータイプのクラウンのWLTCモードでの燃料消費率は以下の通りです。
グレード |
燃料消費率 |
クロスオーバーX |
22.4km/L |
クロスオーバーG |
22.4km/L |
クロスオーバーRS |
15.7km/L |
新型クラウン(クロスオーバー)のグレード展開
クロスオーバータイプのクラウンのグレードは3つとなっており、クロスオーバーGとクロスオーバーRSには上級装備仕様のアドバンスドやレザーパッケージなどが設定されました。
グレードによって搭載されているパワートレインや装備内容が異なるため、購入前に確かめておきましょう。ここでは、各グレードの基本スペックをご紹介します。
クロスオーバーX
クロスオーバーXは、クロスオーバータイプのエントリーグレードです。新車販売価格を抑えたシンプルな装備になっており、ディスプレイオーディオは搭載されていません。一方で、プリクラッシュセーフティをはじめとした基本的な予防安全装備は装備されています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,930mm×1,840mm×1,540mm |
総排気量 |
2.487L |
最高出力(エンジン) |
137kW |
最大トルク(エンジン) |
221N・m |
最高出力(フロントモーター) |
88kW |
最大トルク(フロントモーター) |
202N・m |
最高出力(リアモーター) |
40kW |
最大トルク(リアモーター) |
121N・m |
クロスオーバーG
クロスオーバーGは、クロスオーバータイプの上級グレードです。アドバンスド、レザーパッケージ、アドバンスド・レザーパッケージなどの上級装備仕様が設定されています。
アドバンスドはLEDサイドターンランプ付きのドアミラー、レザーパッケージは4眼LEDヘッドランプが標準装備です。アドバンスド・レザーパッケージには両方の装備が搭載されています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,930mm×1,840mm×1,540mm |
総排気量 |
2.487L |
最高出力(エンジン) |
137kW |
最大トルク(エンジン) |
221N・m |
最高出力(フロントモーター) |
88kW |
最大トルク(フロントモーター) |
202N・m |
最高出力(リアモーター) |
40kW |
最大トルク(リアモーター) |
121N・m |
クロスオーバーRS
クロスオーバーRSは、クロスオーバータイプのスポーツグレードです。ブラック塗装のアルミホイール、パドルシフト付きのステアリングホイール、本革シートなど、快適な走りをサポートするための装備が搭載されています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,930mm×1,840mm×1,540mm |
総排気量 |
2.393L |
最高出力(エンジン) |
200kW |
最大トルク(エンジン) |
460N・m |
最高出力(フロントモーター) |
61kW |
最大トルク(フロントモーター) |
292N・m |
最高出力(リアモーター) |
59kW |
最大トルク(リアモーター) |
169N・m |
クラウンはいくらで売買されている?
クラウンの購入計画を立てる際には、購入前の調査が大切です。新車販売価格と中古車販売価格を確かめておくなら、予算に合わせて好みの車を選べるでしょう。特に中古車は新車よりも安い価格で販売されている可能性が高く、コスト面での節約が可能です。
ここでは、クロスオーバータイプのクラウンの新車販売価格、ネクステージでの歴代モデルの中古車販売価格や買取相場についてご紹介します。
クラウンの新車販売価格
現在販売されているクロスオーバータイプの新車販売価格は、435万円~640万円です。グレードによって約200万円の価格差があります。グレードごとの新車販売価格は以下の通りです。
グレード |
新車販売価格 |
クロスオーバーX |
435万円 |
クロスオーバーG |
475万円 |
クロスオーバーGレザーパッケージ |
540万円 |
クロスオーバーGアドバンスド |
510万円 |
クロスオーバーGアドバンスド・レザーパッケージ |
570万円 |
クロスオーバーRS |
605万円 |
クロスオーバーRSアドバンスド |
640万円 |
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クラウンの中古車販売価格
2023年10月時点におけるクラウンシリーズの中古車販売価格の支払総額は、44万7,000円~509万4,000円となっています。
グレード |
中古車販売価格 |
クラウン |
44万7,000円~509万4,000円 |
クラウンクロスオーバー |
461万4,000円~664万7,000円 |
クラウンハイブリッド |
74万5,000円~520万9,000円 |
クラウンマジェスタ |
202万3,000円~322万1,000円 |
(参考:『クラウン(トヨタ)の中古車一覧』)
中古車は車両によって価格が異なるため、予算に合わせた車選びが可能です。新車では取り扱っていない歴代モデルや過去に販売された派生モデルなど、幅広い選択肢の中からお気に入りの1台を選べます。
クラウンの買取相場
2023年10月時点におけるクラウンシリーズの買取相場は1,000円~629万8,000円です。買取価格は車のコンディションによって異なりますが、クラウンなら高価買取を期待できるでしょう。ネクステージでのクラウンシリーズの買取実績は以下の通りです。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取価格 |
RSアドバンス |
2022年式 |
300km |
429万4,000円 |
RS |
2021年式 |
4,439km |
462万2,000円 |
RSアドバンス |
2021年式 |
9,161km |
414万8,000円 |
Sエレガンススタイル |
2020年式 |
6,516km |
323万6,000円 |
特RSリミテッド |
2020年式 |
3万6,125km |
279万8,000円 |
Sエレガンススタイル |
2020年式 |
1万4,313km |
299万8,000円 |
クラウンの中古車探しはネクステージにお任せ!
新車とは異なり、中古車は車両ごとにコンディションが異なります。購入後のトラブルを避けるためには、慎重な中古車販売店選びが大切です。
クラウンの中古車をお探しの方はネクステージにご相談ください。豊富な在庫台数とライフスタイルに合わせた保証に強みを持っているネクステージなら、スムーズに新しいカーライフをスタートできます。
こだわり仕入れで車両をご用意
ネクステージでは3万台の在庫を用意しており、クラウンについてもグレードやカラーバリエーション別に用意しました。
現在では手に入りにくい歴代モデルや派生モデルも取りそろえており、好みに合ったモデルを見つけられます。
ネクステージでは、他店舗で保管している車両のお取り寄せが可能です。遠方の店舗にある車両でもリーズナブルな価格で最寄りの店舗までお取り寄せできます。気になるモデルを間近でチェックできるため、納得した上での購入が可能です。
ライフスタイルに合わせて選べる無料・有料保証を用意
ネクステージでは無料保証と有料保証を提供しており、予算や使用目的に合わせて保証を選べます。
無料保証は国産の中古車については年式や走行距離などの基準を設けていません。3か月、または3,000kmまでの保証を無料で付帯しており、万が一のときでも安心です。
有料保証では、さまざまな特典を付帯させた「サービスサポート」、長期間のサポートを特徴の「10年保証」、低年式の中古車でも加入可能な「Nextageサポート」などを用意しました。
まとめ
クラウンは50年以上の歴史を誇る乗用車です。時代に合わせてスタイリングを変更したり、先進の技術を取り入れたりしてきました。
現在では4つのタイプによる販売を展開しており、ユーザーのニーズに合わせた車選びが可能です。
ネクステージでは現行モデルの中古車に加えて、歴代モデルや派生モデルの中古車を取り扱っています。公式のWebサイトでは車両の検索システムを用意しており、自宅での車選びが可能です。クラウンの中古車をお求めの方は、お気軽にネクステージにお尋ねください。