マークXの前期型・中期型・後期型の特徴は?初代モデルとの違いも解説!
マークXは、トヨタのベストセラーカー「マークII」の後継車です。2代続いたマークXには、前期モデルと呼ばれるものがありますが、どのモデルを指すのでしょうか。
この記事では、マークX前期モデルの概要、他のモデルとの違い、中古車相場を紹介します。最後まで読むことで、マークXの歴史が理解でき、他モデルとの魅力の違いが分かるでしょう。
※目次※
4.マークXにはスポーツコンバージョン車やコンプリートカーもある
・マークXの前期モデルとは、2009年10月から2012年8月まで販売されていたモデル。
・初代マークXの開発思想を受け継ぎ、FRセダンとしての魅力がアップしている。
・特別仕様車の生産を最後にマークXは生産終了した。中古車市場でマークXを探そう。
マークXの前期・中期・後期とは?
マークXは、マークIIの後継車として2004年11月に誕生した車です。新たな高級セダンとして、マークXも多くの人気を集めました。マークXは前期・中期・後期と呼ばれるモデルがありますが、どのモデルを指すのでしょうか。
マークXは2004年に登場した高級セダン
マークXは、トヨタの人気FRセダン「マークII」の後継車です。マークIIは1968年に誕生し、36年間販売されていました。9代続いたマークIIを廃止後、FRセダンとしての本質をゼロから見直し、各種性能から車名まで一新させたマークXを販売します。
マークXの開発コンセプトは「ダイナミック&スタイリッシュFRセダン」です。前後重量配分をフロント54、リア46とし、走行安定性・操縦性・乗り心地が両立されています。シーケンシャルシフトマチックを全車標準装備としたことで、運転する喜びも味わえる車です。
「前期・中期・後期」は2代目の呼び分けに使われている
2009年10月、マークXはフルモデルチェンジが行われました。初代モデルとは大きなデザイン変更がありませんでしたが、排気量3.5LのV型6気筒エンジンを新たに採用するなど、本格FRセダンとしての魅力がアップしています。
2012年8月にマイナーチェンジが行われ、フルモデルチェンジ直後のモデルは前期と呼ばれるようになりました。スタンダードタイプの他に、スポーツタイプやプレミアムタイプのグレードがあります。
2016年11月には2度目のマイナーチェンジが行われ、マイナーチェンジ前のモデルが中期型、本モデルを後期型と呼ばれるようになりました。
2019年の特別仕様車を最後に生産終了となった
2019年4月、マークXの特別仕様車「250S“Final Edition”」と「250S Four“Final Edition”」が販売されました。
特別仕様車の外装には、スパッタリング塗装の18インチアルミホイール、ダークメッキのフロントバンパーモールが採用されます。
内装には、アルカンターラと合成皮革を用いたシート、本革巻きステアリングホイールに加え各所にレッドステッチを施すことで、スポーティーさと上質さを両立させているのが特徴です。2019年12月、マークXはこの特別仕様車で歴史に幕を閉じました。
2代目マークXの前期型・中期型・後期型の特徴
1つのモデルで2度もマイナーチェンジを行い、どのマークXが前期なのか分からないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、前期・中期・後期の違いを解説します。中期・後期との違いを知ることで、新たな魅力を発見できるでしょう。
マークXの前期型の特徴
2代目にモデルチェンジしても、初代モデルの開発思想「スポーティーさと上質さ」をなくすことなく、FRセダンとしての魅力を高めています。
外観は、全幅とトレッドが20mm拡大した存在感溢れるデザインです。3連デザインが印象的なヘッドランプは、初代モデルよりも吊り上げた形へと変わりました。
ギア比可変ステアリング「VGRS」が新たに採用されています。VGRSを採用することで、車速に応じたステアリングの切れ角を調整が可能です。高速道路でも安定感のある操作性を実現します。
マークXの中期型の特徴
中期型は、フロントグリル・前後バンパー・リアコンビネーションランプのデザインが大きく変更されました。ヘッドランプはバイキセノン式ディスチャージヘッドランプを採用し、これまでよりも上質さがアップしています。
内装材や制振材の使用場所拡大も行われ、静粛性が一層アップしました。上質なインテリアと相まって、快適な乗り心地を味わえるでしょう。
前期型では排気量3.5LエンジンのみだったPREMIUMグレードには、新たに2.5Lモデル(2WD・4WD)が追加されました。選択肢が増えたのが中期型の魅力です。
マークXの後期型の特徴
後期型へマイナーチェンジしたマークXは、大人のスポーツセダンとしての魅力が増しました。見た目で特に印象的なのが、フロントフェイスです。
見る角度によって異なる印象を与えるアッパーグリル、シャープにデザインされたヘッドライトの組み合わせにより、フロントフェイスの迫力が強調されています。リアには、スポーティーなリアスポイラー、ブラック基調のリアコンビネーションランプが採用されました。
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備するなど、高い安全性能も備えています。
マークXの前期型・中期型・後期型の中古車相場
新車生産が終了した現在、マークXは中古車で購入するしかありません。V型6気筒エンジンを搭載した貴重なFRスポーツセダンとして多くの人気を集めただけに、中古車市場にもさまざまなマークXが流通しています。
中古車販売店「ネクステージ」の中古車相場を参考に、自分の予算に合ったマークXを探しましょう。
(参考:『マークX(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
前期型の中古車相場
ネクステージでは、現時点で15台の前期型マークXを販売しています。以下は、ネクステージが販売する中古車の相場一覧です。
中古車相場(税込み) |
57万1,000円~141万9,000円 |
(2023年11月時点の情報です)
走行距離は6万km前後が多い傾向です。ボディカラーは、ホワイト系が占めています。4WDの在庫がないため、ウィンターシーズンの走行に不安がある方は中期型や後期型を選択肢に入れましょう。
中期型の中古車相場
ネクステージでは、現時点で19台の中期型マークXを販売しています。以下は、ネクステージが販売する中古車の相場一覧です。
中古車相場(税込み) |
76万4,000円~221万1,000円 |
(2023年11月時点の情報です)
走行距離は5万km前後から、12万kmを超える車まであります。ボディカラーは、ホワイト系が多い傾向です。定番カラーではありますが、飽きにくいといったメリットもあります。上級グレードもお得に購入できるためおすすめです。
後期型の中古車相場
ネクステージでは、現時点で8台の後期型マークXを販売しています。以下は、ネクステージが販売する中古車の相場一覧です。
中古車相場(税込み) |
126万3,000円~346万3,000円 |
(2023年11月時点の情報です)
走行距離が6万kmを超える中古車もありますが、1万km台の中古車もあります。ボディカラーは、ブラック系が多い傾向です。純正ナビ装着車もあり、機能性を重視した方も満足できる中古車が流通しています。
マークXにはスポーツコンバージョン車やコンプリートカーもある
「他のユーザーと違ったマークXが欲しい」という方には、エクステリアやインテリア、走行性能などを特別仕様としたコンバージョン車、コンプリートカーがおすすめです。ここでは、マークXのFRセダンとしての魅力を引き立たせる、4つのモデルを紹介します。
スポーツコンバージョン車の「G's」
G'sは、トヨタが開発したスポーツコンバージョン車シリーズ「G SPORT」の略称です。「CONTROL AS YOU LIKE〜意のままに操る喜びを〜」をコンセプトに、開発されました。
開発にはGAZOO Racingのテストドライバーが携わり、意のままに操れる高いハンドリング性能を実現しています。専用サスペンションや空力パーツの採用、ボディ剛性アップなども行われたことで、FRセダンの良さを生かしたスポーティーな走りが可能です。
フロントフェンダー・スポーツシートにG'sのエンブレムを飾るなど、スタイリングにもこだわっています。
GAZOO Racingが開発した「GRMN」
GRMNは、トヨタのモータースポーツ活動で得た知識を生かして販売された、数量限定モデルです。「大人のスポーツFRセダン」をコンセプトに、FRスポーツのパフォーマンスを追求し、開発されました。
エンジンの動力を伝えるトランスミッションは、6速MTです。当時、6速MTを搭載した国産FRスポーツセダンはなく、貴重な存在でした。シフトノブも6速MT採用に合わせ、専用デザインが採用されています。
エクステリアでは、4本出しマフラーや19インチのBBS製アルミホイール、GRロゴ付きのブレーキキャリパーなどが特徴です。
コンプリートカーの「+Mスーパーチャージャー」
+Mスーパーチャージャーは、株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント開発のモデリスタコンプリートカーです。「走ることの感動を、ためらいなく。〜数値を超えた、走る楽しさの追求〜」をコンセプトに、ドライバーが気持ち良く走れるようなカスタマイズが行われました。
例えば、エンジンへのスーパーチャージャー搭載、専用ECUの採用です。ベース車には、排気量3.5LV型6気筒エンジン搭載モデルが用いられています。基本性能が高いベース車にさらなるチューニングを施したことで、圧倒的なパワーを体感可能です。
ドレスアップされた「ヴェルティガ」
ヴェルティガは、カスタマイズブランド「モデリスタ」のパーツを取り入れたドレスアップコンプリートカーです。
「フォルムダイナミックス〜ヴェルティガ極まる〜」をコンセプトに、野生動物が躍動する瞬間をイメージし具現化されました。
フロントマスクは、インパクトのある大きなバンパー開口部に、低く構えるスタイルが特徴です。グリル内には「Vertiga」エンブレムがあり、特別な存在感を際立たせています。この他、サイドスカート・リアスカートにも専用エアロパーツが採用されました。
まとめ
2009年に販売開始された2代目マークXは、2012年8月、2016年11月にマイナーチェンジを行いました。それぞれのモデルを、前期・中期・後期と呼んでいます。多くの人気を集めたマークXは、2019年4月販売の特別仕様車で生産を終えました。
中古車市場には、前期から後期までさまざまな年式のマークXが流通しています。走行距離が2万km以下などの中古車もありますので、長く所有したい方にもおすすめです。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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