プロボックスはどのような車?登場からこれまでの歴史をチェック
トヨタ プロボックスは、2002年に初代モデルが発売されたライトバンです。現行モデルはハイブリッド車もラインアップに加わり、営業車としてだけでなく、自家用車としてアウトドアのニーズに応えるなど進化を続けています。プロボックスのグレード設定や基本性能、これまでの歴史を知りたい方もいるのではないでしょうか。
この記事では、プロボックスの歴史、基本スペック、グレード展開を解説します。最新の売買価格も紹介しますので、グレード選びから購入までの参考にしてください。
※目次※
5.プロボックスなどのライトバンをお探しならネクステージへ!
・2002年に販売を開始したプロボックスは商用車として人気
・複数のマイナーチェンジと改良により高い走行性能と安全性能、環境性能を備える
・2018年にはハイブリッド車を投入し、ランニングコストも低減
プロボックスはどのような車?
プロボックスは、トヨタが製造・販売するライトバンです。ライトバンは「貨物車」のことで、1ナンバーや4ナンバーの商用貨物車全般を指します。プロボックスのボディタイプはステーションワゴンに該当し、走行性能の高さと荷室の広さが特徴です。ここでは、プロボックスの概要とこれまでの歴史を解説します。
2002年に誕生
トヨタは、2002年に2種類の商用バンを全国で販売を開始しました。コンパクトクラスは「プロボックス」、ミディアムクラスは「サクシード」の名前で、どちらも商用車に必要な機能を追求した車です。
プロボックス(PROBOX)はプロフェッショナルとボックス(箱)を組み合わせた造語、サクシード(SUCCEED)は英語で「成功する」を意味します。
プロボックスは経済性を、サクシードは荷室容量を拡大して快適性が重視されました。どちらも新開発のサスペンションやボディ設計により優れた走行性能を持ち、乗用車のような乗り心地と静粛性を実現しています。
2014年9月にマイナーチェンジを実施
プロボックスとサクシードは、2014年9月にマイナーチェンジを行いました。プロボックスの1.3Lモデルは、マイナーチェンジにより1NR-FEエンジンが新たに採用されました。また、1.3Lモデル・1.5LモデルともにSuper CVT-iを組み合わせ、燃費性能を向上させています。
その他、歩行者傷害軽減ボディの採用、ヒルスタートアシストコントロールや緊急ブレーキシグナルの追加により安全性能も強化しました。
2016年の一部改良で安全性が大きく向上
2016年の一部改良では、安全機能の強化と燃費性能の向上が図られました。商用バンとして初めて、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準搭載しています。
Toyota Safety Sense Cに搭載されている機能は、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティー、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームです。
また、周囲の明るさに合わせてヘッドライトを自動点灯・消灯するコンライト、夜間の乗車時にドアの取っ手に触れると車内照明が自動点灯する機能などが標準装備されました。
1.5Lの2WDモデルにはアイドリングストップ機能が搭載され、燃費性能がJC08モードで19.6km/Lに向上しています。
2018年姉妹モデルがマツダから販売
2017年にトヨタはマツダと業務提携を締結し、マツダへ小型商用バンのOEM供給が始まりました。2018年に発売された「マツダ ファミリアバン」は、プロボックスとサクシードのOEM車です。
基本仕様はプロボックスやサクシードと共通していますが、ファミリアバンには1.3Lモデルがなく、1.5Lモデルのみとなります。
(参考:『トヨタ プロボックスは実用性が高い?特徴や姉妹車との違いを徹底解説|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ハイブリッド車が誕生
トヨタはプロボックスとサクシードにハイブリッド車を追加し、2018年12月に販売を開始しました。ハイブリッド車の燃費性能は高く、WLTCモードで22.6km/Lです。「平成27年度燃費基準+25%」の達成と「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」の認定を取得しています。
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」の「プリクラッシュセーフティ」には、新たに「昼間の歩行者」も検知対象に含まれました。盗難防止用のイモビライザー、USBポートなども標準装備となり、安全性と快適性が向上しています。
(参考:『プロボックス(トヨタ)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プロボックスが人気の理由
プロボックスは、2002年の発売以来広く支持を集めてきました。初代モデルから経済性と多くの荷物を積める効率性が人気でしたが、改良を重ねた現行モデルが人気である背景には、自家用車としても使えるなど3つの理由が存在します。ここでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
低燃費で環境にも配慮
プロボックスの燃費は以下の通りです。
エンジン |
排気量 |
駆動方式 |
燃費(WLTC) |
ハイブリッド車 |
1.5L |
2WD |
22.6km/L |
ガソリン車 |
1.3L |
16.6km/L |
|
1.5L |
17.2km/L |
||
4WD |
14.6km/L |
トヨタが目指す環境に配慮した車づくり「トータルクリーン」は、生産から廃棄までの幅広い視点から温暖化対策や都市環境のクリーン化を目指す取り組みです。ハイブリッドシステムとSuper CVT-iを組み合わせた高効率なエンジンによる燃費向上、低排出ガス低減の追求は、その実現に役立っています。
スムーズな走り
プロボックスの1.3Lエンジンは、Dual VVT-iで吸気・廃棄バルブの動作タイミングをコントロールしています。これにより、低中速でのトルク向上と高速域での高出力を実現しました。1.5Lエンジンは、中低速域トルクの強さに加え、スムーズな加速性能が特徴です。
ガソリン車に採用されている「Super CVT-i」は変速ショックが少なく、エンジンのパワーをロスすることなく効率的に路面へ伝達します。ハイブリッド車には高効率で低燃費なハイブリッドシステムが搭載されているため、ガソリン車・ハイブリッド車ともにパワフルでスムーズな走りが可能です。
自家用車としても使える
プロボックスは商用車として設計されていますが、自家用車としても使えます。広い荷室、低燃費、軽量の車体と力強いエンジンによる高い走行性能は、日常の運転でも役に立つでしょう。
キャンプなどレジャーやアウトドアでは、テントや調理道具、自転車など大小の荷物を豊富に運べる車が便利です。プロボックスは荷物を多く運べるように荷室を広く取ってあり、レジャー用品の運搬に十分なスペースがあります。
最小回転半径が4.9mと小さく小回りが利く、車両重量が軽いことから荷物を積んでも力強く走るなど、自家用車として多くのメリットもあります。
プロボックスの現行グレードとスペック
プロボックスは2002年にガソリン車を発売し、2018年にはハイブリッド車も加わりました。ここで、高い走行性能を備えるプロボックスのスペックを把握しておきましょう。現行グレードのハイブリッド車とガソリン車それぞれの基本スペックを紹介します。
ハイブリッド車
下表は、プロボックスのハイブリッド車の基本スペックです。
全長×全幅×全高(mm) |
4,245×1,690×1,525 |
車両重量(kg) |
1,160 |
総排気量(L) |
1.496 |
最高出力(kW/rpm) |
54/4,800 |
最大トルク(N・m/rpm) |
111/3,500~4,400 |
燃料タンク容量(L) |
42 |
ガソリン車
下表は、プロボックスのガソリン車の基本スペックです。排気量や駆動方式によって数値が異なるため、それぞれのスペックを確認しておきましょう。
|
1.3Lモデル |
1.5Lモデル |
|
2WD |
4WD |
||
全長(mm) |
4,245 |
||
全幅(mm) |
1,690 |
||
全高(mm) |
1,525 |
1,530 |
|
車両重量(kg) |
1,090 |
1,170 |
|
総排気量(L) |
1.329 |
1.496 |
|
最高出力(kW/rpm) |
70/6,000 |
80/6,000 |
76/6,000 |
最大トルク(N・m/rpm) |
121/4,000 |
136/4,800 |
132/4,400 |
燃料タンク容量(L) |
50 |
(参考:『プロボックス(トヨタ)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プロボックス最新の売買価格
商用車というイメージから新車での購入のみというイメージがありますが、プロボックスは中古車も購入できます。購入価格を抑えたい、納期を短くしたいという方は、中古車も検討してみましょう。ここでは、プロボックスの新車価格と中古車価格、買取相場を紹介します。
プロボックスの新車販売価格
下表は、プロボックスの種類別の新車価格です。エンジンタイプで価格が異なる他、グレード・駆動方式によっても価格が異なります。
|
グレード |
排気量 |
駆動方式 |
税込み価格 |
ハイブリッド車 |
GX |
1.5L |
2WD |
179万円 |
GL |
196万2,000円 |
|||
F |
201万4,000円 |
|||
ガソリン車 |
G |
1.3L |
149万1,000円 |
|
1.5L |
167万円 |
|||
4WD |
183万2,000円 |
|||
F |
2WD |
173万9,000円 |
||
4WD |
190万1,000円 |
(2024年1月時点の情報です)
プロボックスの中古車販売価格
プロボックスは商用車のため、乗用車と比べると中古車市場への流通がそれほど多くありません。中古車を選ぶ場合は、価格と併せて在庫情報を調べておきましょう。
2024年1月現在、ネクステージには3台の在庫があります。中古車価格は189万5,000円です。全てハイブリッド車となり、ガソリン車の取り扱いは現在ありません。走行距離は8万km~12万kmとなり、商用車らしく長い傾向にあります。
(参考:『プロボックス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プロボックスの現在の買取相場
ネクステージでは、2024年1月現在で28件の買取実績があります。2013年式~2023年式まで幅広く取引されていますが、最も多いのは2021年式です。
直近では、走行距離2,628km・2023年式のFグレードで159万1,000円、走行距離7,021km・2022年式のFグレードで127万1,000円、走行距離7,530km・2021年式のFグレードで119万3,000円で取引されています。
(参考:『プロボックスバン(トヨタ車)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プロボックスなどのライトバンをお探しならネクステージへ!
プロボックスをはじめとしたライトバンなど商用車をお探しの方は、中古車を豊富に扱うネクステージにご相談ください。全国各地の豊富な在庫の中から希望に合う車がきっと見つかるでしょう。ここでは、ネクステージをおすすめする理由を2つ紹介します。
多数の在庫からお気に入りが選べる
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保証の選択肢が幅広い
中古車に安心して乗るには、いざという時の保証も大切です。ネクステージでは、全ての中古車に無料保証を付帯させています。国産車は3か月または3,000km、輸入車は1か月・走行距離無制限です。どちらも、購入時の年式や走行距離に関係なく適用されます。
他にも、メンテナンスパック付きの「サービスサポート」や、長く乗られる方向けの「10年保証」など有償保証も豊富です。保証に求める内容に合わせ、ご希望の保証サービスをお選びください。
まとめ
プロボックスは、2002年の販売開始から商用車として人気を博してきました。その後も改良を重ね、高い走行性能や安全・環境性能を備えたことで、多くの企業のニーズに応えています。また、積み込める荷物の量が多く小回りも利くため、自家用車としても十分利用可能です。
広く普及しているプロボックスを購入するには、新車だけでなく中古車も検討しましょう。ネクステージは豊富な在庫を有しており、全国どの店舗からでも購入可能です。保証サービスも充実しているため、お気軽にご相談ください。