中古車に買い替える前に知っておきたい基礎知識
車の購入後3年を過ぎると、買い替えを考えはじめる人もなかにはいるのはないでしょうか。しかし、買い替えがはじめてだったり慣れていなかったりすると、何からするべきかわからない方もいるかもしれません。
今回は、中古車への買い替えに関する基礎知識をご紹介いたします。具体的な手続きの流れや必要な書類、後半では書類紛失などのトラブル対策も解説しているので、買い替え前の準備として参考にしてください。
※目次※
1.中古車に買い替えるには「いつ」「どんな車に」「いくらで」がポイント
・中古車の買い替えは3月の決算前がベスト。高く売ってお得に買える時期をねらおう!
・購入する前に、今の車の査定額や書類の用意など必要な準備についても要チェック
・手続きに必要な書類を紛失した場合は、再発行する必要がある。法律違反にならないよう日頃から確認しておこう
中古車に買い替えるには「いつ」「どんな車に」「いくらで」がポイント
車の故障やライフスタイルの変化といった理由で中古車への乗り替えを考えるとき、大切にしたいポイントが3つあります。車種選びはもちろん、お得に買い替えできるタイミングや予算もあらかじめ確認しておきましょう。
車の買い替えにはベストな時期がある
車を買い替えるときには、金銭的な負担を減らせる時期があります。それは、新車・中古車を問わず、販売店やディーラーの決算期直前のタイミングです。店舗側は決算が出るまでになるべく多くの車を売りたいからです。
決算期は店舗により異なりますが、3月や9月が一般的でしょう。さらに、これは買取価格が高くなる時期でもあります。とくに2~3月は就職・転勤・進学など新生活に向けて車を購入する方が増えることに合わせ、在庫確保のために高値で買い取ってもらえる可能性も多いにあるのです。
したがって、「高く売れて、安く買える」を実現しやすい3月が、中古車の買い替えにベストな時期といえるでしょう。もちろん買取価格や実車価格は変動するので、お得に買い替えできそうな時期を見計らっておくのが大切です。
乗り換え・買い替えのタイミング
現在乗っている車を手放そうと検討しはじめるタイミングは、人によってさまざまです。とくに、「車検切れが迫っているから」「走行距離が10万キロ以上になったから」といった理由が多く挙げられるでしょう。
最近では新車購入後1回目(3年目)の車検前に買い替えを検討する人も増え、10年以上乗るドライバーは少なくなっています。ほとんどの場合5年以降はメーカー保証期間切れとなり、エンジンなど消耗品の整備・修理費用も自費になるため思い切って買い替えを決意する人もいます。
また、車自体には問題がなくても「子どもが生まれるから」あるいは「子どもが独立して夫婦2人暮らしになるから」といったライフスタイルの変化も、大きな理由になります。
中古車にも種類がある
中古車といえば前のユーザーが何年も乗っていた車をイメージしますが、実はそれだけではありません。新車と同様に、まだ一度も人の手に渡っていない「登録済み未使用車」も中古車として扱っているのです。軽自動車は「届出済み未使用車」と呼称されます。
少し複雑ですが、これにはディーラーなど販売店の実績が関係しています。「この新車は売れました」という手続きを行い、再度中古車として展示することで販売実績にする仕組みです。こうして店舗にならぶ未使用車は、新車に比べて数十万円安く買うこともできます。
新しくて安い点は非常に嬉しいですが、人気が高くなかなか目的の車種に出会えないのがデメリットです。「中古車でいいや……」と考えている方も、ぜひ一度未使用車があるかチェックしてみましょう。新車と同等の中古車をすぐに購入・乗車できるチャンスです。
予算と希望の車のマッチング
中古車への買い替えとはいえ、保険などの手続きも必要になります。「どんな車に乗りたいか」と同時に、「どのくらいまで支払えるか」も考えなければなりません。
予算は、自分が払える金額だけでなく、乗りたい車種の相場もあわせて算出します。相場をはるかに下回る安さであれば、走行距離が多い・内装がキレイでない・故障が多いなどトラブルにつながる可能性も考えられます。価格の内訳や割引理由を店舗側に確認しておきましょう。
また、最終的な予算には車体価格だけでなく税金や保険料なども含めておきます。ローンを組む場合は金利にも要注意です。無理なく支払いを進められるよう、大まかにでも年単位の支払い計画が立てられると安心です。
車の買い替え(乗り換え)の流れ
現在乗っている車を手放して新しい車への乗り換えをする決断をしたら、査定から中古車購入までの流れをおさえておきましょう。売却・購入を同時に進めることになるため、一段階ずつ慎重に進めなければなりません。書類など準備すべきものはあらかじめそろえておくと手続きもスムーズにできます。
中古車買い取り業者で今乗っている車の査定
まずは、中古車買取業者に実車を持って行って査定します。このとき、必要書類を忘れないようにしましょう。車検証・各種保険証・納税証明書・印鑑は必須です。そのほか店舗によって必要なものが変わるので、あらかじめリストアップしておくとスムーズに用意できます。
また、車のスペアキーや取扱説明書があれば車と一緒に持っていきましょう。購入時に付属していた純正品など、その車に関係するものがあればプラス査定につながります。必要なさそうなものでも、念のため積んでおくのがおすすめです。
購入希望車を選定
どの車を購入するかは、購入額-査定額=実質負担額(予算)といったかたちで絞っていくと決めやすくなります。査定額が高ければ実質的な負担も少なくなるので、そのぶん車種の選択肢も広がり予算調整も可能になります。
価格面はもちろんですが、それに見合った品質であるかも確認しておきましょう。とくに走行距離は今後の乗り具合に大きく影響するので要チェックです。相場は車種により異なるため一概にはいえませんが、店舗側と相談して予算・希望車を天秤にかけながら選定します。
ローンの残債や自動車税の未払いがないかどうかチェック
現在ローンや税金の支払いが残っている場合は、「ローンを完済するまで買取に出せない」というルールが原則です。しかし、その時点で残債分すぐに用意できる、または買取金額でまかなえるなら、信販会社などに支払って売却まで進めることができます。
すぐに用意するのが難しい場合は、購入車のローンに不足分を組み込むサービスがあるか確認してみましょう。こういったサービスを利用すると、一括で払う必要なく計画的に返済できます。
購入希望車の現物確認と見積もり
中古車の購入が決まったら、実際に現物を確認します。最近ではインターネット経由で購入まで完結させる方も増えていますが、なるべく店舗に足を運んで直接見ておきましょう。
ボディの傷や内装のキレイさ、エンジン音、タイヤの溝などを可能な限り細かくチェックします。少しでも不安や疑問がある場合は店舗側に説明を求めると、後々のトラブル回避につながります。車の状態に満足できたら、見積もりを出してもらいましょう。任意保険の加入や保証、買取価格なども含めた精算見積が、最終的な支払額です。
車の購入手続き
中古車の購入が決まったら、必要書類を提出して手続きを進めます。必須となるのは以下のものです。
- ・実印
- ・印鑑証明書
- ・納税証明書
- ・車庫証明書
そのほか、軽自動車と普通自動車で必要書類が異なります。即決でなければ手続きまで日数があるため、用意するものは店舗に直接確認しておきましょう。この段階で不足があると手続きを進められず、納車日が遅れるといった事態にもなりかねません。
今乗っている車の売却手続き
購入・売却手続きは同日に進めることも多いので、漏れがないよう注意しましょう。その際、下記のような書類が必要です。
- ・実印
- ・印鑑証明書
- ・車検証
- ・自賠責保険証
- ・納税証明書
- ・リサイクル券
リサイクル券は車購入時のリサイクル料金支払いを証明するものですが、支払いの有無は車種により異なります。また、中古車購入時と同じく普通自動車・軽自動車によって必要書類が変わるので要注意です。区役所等で発行する住民票が必要な場合もあるため、平日のあいだに用意すべきものは早めにそろえておきましょう。
購入車の納車及び現在乗っている車の引き取り
無事に購入手続きが済んだら、あとは納車日を待つだけです。この期間は車種・店舗により異なりますが、売却から納車まで期間が数日~数週間を要することも少なくありません。つまり、納車日まで車に乗れないということです。
この場合は、中古車販売店から代車が借りられるか相談してみましょう。店舗によっては納車するまで売却日を延長できる可能性もあるので、生活に支障がでない方法を選択します。納車日を迎えたら、ETCの再セットアップもその場で忘れずに行ってください。
任意保険の切り替え手続きも忘れずに
任意保険に加入している場合は、車両入替の手続きを行う必要があります。任意保険は車自体を対象とするものですが、買い替えと同時に自動では切り替わらないためです。
車両入替を忘れたまま新しい車で事故を起こした場合、当然ながら保険は適用されません。任意保険には購入日から30日以内の猶予期間が設けられているので、万が一忘れていた場合は早急に手続きしましょう。具体的な方法は保険会社により異なりますが、インターネット経由で手続きができる場合もあります。
中古車の相場を知りたいときは「査定」しよう
「今乗っている車がどのくらいで売れるのか」は、車に詳しい方でない限りなかなか相場がつかめません。そんなときは、インターネットから簡単にできる査定を申し込むのがおすすめです。
中古車買い取り業者の査定申し込みのコールバックで相場をチェック
車の買い替えを検討中の方は、ぜひネクステージで査定してみてください。買取査定フォームから記入いただいた情報をふまえ、ご都合のいい時間帯にお電話を差し上げるコールバックサービスをご提供しております。
コールバックでお伝えする価格は概算となりますが、買取に出す大まかな目安となるでしょう。もちろんお電話でも受付可能です。ネクステージでは、買取価格だけでなくサービス面でもご満足いただけるよう取り組んでおります。
相場に満足した業者で実際の査定
コールバックでお伝えした概算見積にご満足いただいたあとは、実際に担当者が査定を実施していきます。ネクステージの強みは、車本来の価値を見出すことです。細部までチェックを行い、車そのものの純粋な相場価格にて買取を行います。
担当者による査定が終了したら、具体的な買取価格を提示いたします。買取から販売までの回転率を重視することで、価値が落ちる前に再販売を達成できるよう意識しています。そのため、ネクステージならではの高価買取が可能になっているのです。
中古車買い替えに関するQ&A
「中古車を査定に出したら価値がゼロだった」「手続きに必要な書類をなくしてしまった」。何度も買い替えを経験している方なら、そういった体験も少なからずあるでしょう。ここからは、中古車の買い替えに関して寄せられる質問と、具体的な回答をご紹介していきます。
今乗っている車の査定額がゼロだった場合
十数年と乗り続けてきた車や、故障がひどい場合は査定額がゼロになることも少なくありません。どの店舗でも価値がないとなれば、残る選択肢は、乗りつぶすか廃車専門業者に依頼するかの2択です。
「乗れるなら最後まで……」という方は、文字通り修理ができなくなるまで乗りつぶすのもひとつの手です。すでに買い替えを決めているなら、安価で引取りを行っている専門業者に依頼してみましょう。費用が必要な場合もありますが、なかには無料で引取可能な業者もあります。
自動車税納税証明書が見つからない
中古車買い替えの際に必要な「自動車税納税証明書」を紛失した場合は、再発行手続きが必要です。軽自動車であれば市区町村役場の納税課で手続きが可能ですが、普通自動車は管轄の自動車税事務所・自動車税管理事務所まで足を運ばなければなりません。
ただし、現在では納税証明の電子化により現物が不要となる場合もあります。滞納がない・納税後3週間以上経過しているなど一定の条件があるものの、とくに問題なければ書類なしで手続きを進められるでしょう。
車検証が見つからない
車検証がない場合は、法律上は車の運転ができない状態になります。手続きの有無に関係なく早急に再発行してください。平日のみの受付となるため、お仕事などで間に合わない場合は代行業者による手続きも可能です。
再発行の場合、身分証明書が必須となりますが、代行の場合は加えて委任状・理由書も用意します。手続きは車ナンバーの管轄の陸運局で行い、書類に不備がなければ当日中に車検証が再交付されるでしょう。
手数料は300円のみですが、業者に代行を依頼する場合はさらに3~4千円の代行手数料が必要になります。
まとめ
車を手放して中古車への買い替えを検討している方にとって、実際に新しい車を手に入れるまでの道のりは長いものです。とくに手放す車の売却先を決めるときは、信頼できる販売業者へ依頼をしましょう。
車の買い替えに迷っている方は、ぜひネクステージをご検討ください。アフターケアにも力を入れながら、買取後もご満足いただけるよう充実したサービスをご提供いたします。お得に中古車を手に入れて、愛車とともに新鮮な毎日を楽しみましょう。