ジムニーとハスラーの違いを知りたい!性能や価格を徹底比較!
スズキが販売する軽自動車の中でも、「ジムニー」「ハスラー」の2つは高い人気を誇る車種です。いずれもデザイン面・技術面ともに魅力的な車ですが、「自分にはどちらが向いているのか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ジムニーとハスラーのスペックや魅力を複数の観点から比較して紹介します。維持費の予測も立てておくと、具体的に検討しやすくなるでしょう。後半では、中古車の相場と選び方も解説しています。
※目次※
・ジムニーとハスラーは、どちらも人気の軽自動車。内装や安定性から見える相違点をチェックしておこう!
・オフロードならジムニー、安定かつアクティブなドライブならハスラーがおすすめ。エコカー減税によって異なる維持費も要チェック!
・中古車であれば、新車よりも早く手に入る可能性がある。販売価格の安さだけでなく、走行距離・年式や修復歴の有無も確認しよう!
ジムニーとハスラーの違いは?
スズキは、世界的な人気を誇る車メーカーのひとつです。ジムニーとハスラーは2019年度の軽自動車新車販売台数でも13位と9位という上位に位置しています。どちらを手に入れるか決断する前に、まずはそれぞれの詳しいスペックを把握しておきましょう。ボディサイズから走行性能まで、項目ごとに詳しく解説します。
ジムニーとは
ジムニーは、1970年に軽量かつ強靭なボディを持つ4WD車として発売されました。以降、仕様変更やフルモデルチェンジを重ね、現在では代表的なオフロード車として知られています。小柄ながら力強さを感じるフォルムが特徴的です。
ボディにはラダーフレーム構造を採用し、外部からの衝撃に強い特性を持ちます。日本ではモノコック構造の方が多く見られるため、伝統的なオフロード仕様を受け継ぐモデルともいえるでしょう。
ハスラーとは
ハスラーは、他の軽自動車とは異なる特徴を持つ車種として2014年に発売されました。車内の広さが魅力的なトールワゴンと、走行性能に優れたSUVのメリットを兼ね備えています。幅広い世代から支持を集めたため、街で見かけやすい車種のひとつともいえるでしょう。
オフロードにも対応可能な仕様でありながら、丸いフォルムで個性的な雰囲気を放つデザインも特徴的です。2020年以降は、ヘッドデザインやボディ剛性などに変更を加えた2代目ハスラーが販売されています。
ジムニーとハスラー:ボディサイズを比較
デザイン以外でジムニーとハスラーの外観に異なる印象を与えるポイントは、ボディサイズです。詳細はグレードによって変わりますが、目安としてエントリーモデルのボディサイズを比較してみましょう。
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ジムニー(XG) |
ハスラー(HYBRID G) |
全長 |
3,395mm |
3,395mm |
全幅 |
1,475mm |
1,475mm |
全高 |
1,725mm |
1,680mm |
ホイールベース |
2,250mm |
2,460mm |
全長・全幅は同じですが、全高とホイールベースに違いがあります。ホイールベースは200mm以上の差があり、車内での乗り心地にも影響する要素といえるでしょう。
高さのみに注目すると、ジムニーの方が45mm程度高く設計されています。わずかな違いですが、近くに見たときや乗車時の印象は大きく異なるでしょう。
ジムニーとハスラー:内装を比較
コックピット周辺のインテリアは、ドライバーにとって重要な選択基準のひとつではないでしょうか。ジムニーとハスラーではインパネ(ダッシュボード)のデザインに大きな違いがあります。
ジムニーは傷に対する耐性を考慮し、光沢のない素材を採用しました。長期間使い続けても劣化が目立ちにくく、アウトドアで使いたい方でも満足できる内装です。一方、ハスラーは見た目にもこだわった、おしゃれなインテリアになっています。光沢のある樹脂素材を用いることで、タフさを表現しながら耐久性も実現しているといえるでしょう。
ジムニーとハスラー:居住性を比較
シートそのもののサイズを比較すると、ジムニーの方がやや小さめに設計されています。コックピットのシートが体に密着しやすく、長時間の運転でもストレスを感じにくい点が魅力です。居住性の違いを理解するために、室内サイズもチェックしておきましょう。
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ジムニー(XG) |
ハスラー(HAYBRID G) |
長さ |
1,770mm |
2,215mm |
幅 |
1,300mm |
1,330mm |
高さ |
1,200mm |
1,270mm |
車内空間は、全体的にハスラーの方が広く設計されています。コックピットから後方までは2,000mm以上あるため、小さいボディながら快適に過ごせるでしょう。一方、ジムニーは、ハスラーと比べると若干窮屈に感じるかもしれません。しかし、コックピットの快適性を重視するのであれば、ジムニーでも十分に満足できるでしょう。
ジムニーとハスラー:荷室の広さを比較
ジムニーとハスラーはいずれもアウトドアシーンでの活用を想定しているため、荷物の収納に配慮された構造が魅力です。車内空間に2,000mm以上の長さを備えたハスラーであれば、助手席のシートを倒すことでサーフボードも積載できます。ラゲッジボードを外すと、ベビーカーのように高さのある荷物も積み込み可能です。
ジムニーは、ラゲッジスペースに約350Lの容量を備えています。開口幅1,015mm×高さ850mmという余裕のあるサイズで、荷物の積み下ろしがしやすい構造も特徴です。アウトドアなどで汚れた荷物は、下部のラゲッジボックスに収納することで車内の汚れを防止できます。
ラゲッジスペースの積載能力はいずれの車種も優れており、幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。
ジムニーとハスラー:乗り心地を比較
車両重量が軽く、ボディサイズも小さい軽自動車は、走行中の揺れがデメリットに感じるかもしれません。
「揺れにくさ」のみに注目すると、ジムニーの方が快適に走りやすいといえるでしょう。オフロード走行を想定し、路面の凹凸に影響されにくい構造を採用しているためです。ただし、搭載しているサスペンションの特性上、車体の傾きが気になることがあるかもしれません。
一方、ハスラーの足回りは少し硬めの設計で、悪路を走行するとジムニーよりもやや揺れを感じやすいといえます。いずれにしても乗り心地はドライバーによって異なるため、できれば一度試乗してみるとよいでしょう。
ジムニーとハスラー:走行性能を比較
「安定して走行できるか」「悪路でも走破できるか」といった点から、走行性能を評価してみます。凹凸のある路面でも平衡を保ちやすいのはハスラーですが、走破性に注目した場合はジムニーの方が優れているといえるでしょう。
ジムニーはオフロードに適した作りになっています。日本国内で運転するには十分な走破性で、ほとんどのエリアを問題なく走り抜けられるでしょう。
ジムニーとハスラー:安全装備を比較
走行シーンや乗車人数を問わず重視したいのは、車に搭載されている安全装備です。グレードやオプションで詳細は異なりますが、それぞれ以下のような装備が用意されています。
ジムニー |
ハスラー |
・衝突被害軽減ブレーキ ・車線逸脱警報機能 ・標識認識機能 ・誤発進抑制機能 ・ふらつき警報機能 ・先行車発進お知らせ機能 ・ハイビームアシスト |
・衝突被害軽減ブレーキ(後退時ブレーキサポート付き) ・車線逸脱抑制・警報機能 ・誤発進抑制機能 ・標識認識機能 ・ふらつき警報機能 ・先行車発進お知らせ機能 ・ハイビームアシスト ・全方位モニター用カメラ ・アダプティブクルーズコントロール |
標準装備の内容を見ると、ハスラーの方が充実しているといえるでしょう。全方位モニター用カメラや、アダプティブクルーズコントロールが搭載されているのは魅力です。
ジムニーとハスラー:スペックを比較
以下が主なスペックを比較した一覧表です。
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ジムニー(XG・5MT) |
ハスラー(HYBRID G・4WD) |
販売価格 |
148万5,000円 |
149万9,300円 |
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm |
ホイールベース |
2,250mm |
2,460mm |
車両重量 |
1,030kg |
860kg |
総排気量 |
658cc |
657cc |
最高出力 |
47Kw(64PS)/6,000rpm |
36Kw(49PS)/6,500rpm |
燃費(WLTCモード) |
16.2km/L |
23.4km/L |
トランスミッション |
AT・MT |
ATのみ |
ハスラーはAT車のみなため、MTにこだわる場合はジムニーが適しているといえます。ジムニーはパワートレインのスペックも高く、オフロード車ならではの迫力が体感できるでしょう。
ジムニーとハスラーはこんな人におすすめ!
車選びに悩んでいる方は、メインで利用するシーンを想像しながら決めるのもおすすめです。自分にとって重要な要素をピックアップし、より適した選択肢を見極めましょう。例えば、オフロードを気兼ねなく運転したいのであればジムニーが適しています。
一方、走行安定性を重視しながら街乗りメインでアクティブに運転したい方にはハスラーがおすすめです。燃費性能がよいため、ガソリン代の節約にもつながります。性能面で決めにくい場合は、デザイン性を重視するのもひとつの方法です。
ジムニーとハスラーの維持費はどれくらい?
比較対象がどちらも軽自動車の場合、税金に関して大きな差は出ません。軽自動車税(種別割)をはじめ、基本的に税額は一律となっています。軽自動車の維持費の目安は以下の通りです。
【軽自動車:1年間の維持費の目安】2020年7月現在
軽自動車税(種別割) |
1万800円 |
自動車重量税(2年間分) |
継続車検時:6,600円(1年換算:3,300円) |
自賠責保険(24か月契約) |
2万1,140円(1年換算:1万570円) |
車検(点検・整備) |
2万円~5万円 |
駐車場(借りた場合) |
12万円(1か月1万円として計算) |
1年間の維持費合計 |
16万4,670円~19万4,670円 |
注意したいのは、エコカー減税の有無によって結果が異なる点です。ハスラーはエコカーに認定されているため、購入直後は維持費が節約できるケースもあります。また、車検時の整備内容や、駐車場代の有無によって長期的な維持費が変動することも理解しておきましょう。
ジムニーとハスラーを中古車で選ぶ際のポイント
中古車から好きなモデルを見つける際は、価格だけでなくコンディションの確認も大切です。購入してから後悔することのないよう、事前にポイントを押さえておきましょう。ここからは、中古車選びで重視したい要素を詳しく解説します。中古車市場の動向も把握しておくと、購入のタイミングや年式の選択にも役立つでしょう。
ジムニーとハスラーの中古車価格をチェックする
2020年7月13日現在、ジムニーの中古車はおおよそ90万円~270万円の価格帯で販売されています。中古車価格が幅広いのは、新旧さまざまな年式が出回っているためです。ハイグレードでカスタムされた現行モデルでは、新車価格よりも高額で販売されるケースもあります。
ハスラーの中古車価格は、おおよそ60万円~160万円が相場です。安価で買いたい方にとっては魅力的な金額といえるでしょう。
「中古車の方が高ければ意味がない」と感じるかもしれませんが、ジムニーのような人気車種の場合、メリットは価格だけではありません。新車を注文してから納車まで期間を要し、すぐには手に入らないためです。
登録済未使用車も複数出回っているため、コンディションのよいジムニーを早く購入したい方は中古車市場から選んではいかがでしょうか。
走行距離と年式のバランスに注意する
中古車を選ぶ上で特に注意したいのは、走行距離と年式です。年式に比べて走行距離が極端に長い場合、走行性能や部品の状態に影響を与える可能性があります。日本では1年間に1万kmの走行が平均とされているため、これを基準に選べると安心です。
例えば、年式が新しくても走行距離が大幅に長い場合、エンジン周辺やタイヤに問題があるかもしれません。ほとんど走行せずに長年放置されていた車もリスクがあるため、走行距離と年式のバランスに注目して選定しましょう。
修復歴に注意する
人気モデルが安価で販売されていても、価格を理由に即決するのは賢明といえません。「修復歴(事故歴)」がある場合、故障リスクが高くなる恐れがあるためです。
修復歴とは、車にとって重要な骨格部分のパーツを破損・修復した履歴を指します。修復歴車はそうでない車に比べて、走行中に平衡を保ちにくくなる、燃費が大幅に悪化するなどの不具合が発生しやすいといえるでしょう。価格による判断も重要ですが、特別な理由がないのであれば、修復歴のない車を購入した方賢明です。
まとめ
スズキが販売を続けるジムニーやハスラーは、いずれも多くのユーザーから注目を集めている軽自動車です。個性的な見た目だけでなく、走行性能やラゲッジスペースの広さにも魅力があります。それぞれの違いを知って、自分が魅力的に思える車を選びましょう。
「今すぐに車が欲しい」と望んでいる方には、購入から納車までを短縮化できる中古車がおすすめです。ネクステージは、ジムニーやハスラーをはじめ、さまざまな軽自動車・SUVを取り扱っています。豊富な在庫を有しており、複数モデルの比較も可能です。ぜひ一度ご相談ください。