ジムニーでクロカン入門!オフロードを楽しむテクニックと注意点とは
オフロード走行を楽しみたいユーザーにとって、クロカン車は最適な選択肢です。これからクロカン車を購入してオフロードを走行したいと考えているユーザーの中には、ジムニーの購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ジムニーでオフロードを楽しむ時に覚えておきたいポイントを詳しくご紹介します。ジムニーの仕様から選び方、実際にオフロード走行をする時の注意点などをチェックしていきましょう。購入前にそれぞれのポイントを確認しておけば、ニーズに合ったジムニーを手に入れてオフロード走行を存分に楽しめます。
※目次※
・クロカン車はオフロードに特化したアウトドア向けの車!これからクロカンデビューするならジムニーがおすすめ
・ジムニーは「XG」「XL」「XC」の3グレードがある。価格の安さを求めるなら「XG」がおすすめ。パワーを求めるなら普通自動車モデルのジムニーシエラも要チェック!
・ジムニーの購入費用をおさえたい場合は中古車がおすすめ。ネクステージならカスタム済みの車両も扱っている!
ジムニーはクロカン4WD
ジムニーは「クロカン4WD」として販売されています。クロカンはオフロード走行に優れた車ですが、「クロカン」や「4WD」の意味を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
こちらの項目では、クロカンや4WDの概要を解説します。またフルタイム4WDとパートタイム4WDの違いや、ラダーフレーム構造についても扱いますので、ぜひ参考にしてください。
4WDシステムを採用したクロカン
ジムニーは、4WDシステムを採用したクロカン車として販売されています。クロカンとは、クロスカントリービークルの略であり、荒野や山道のようなオフロード走行を目的として開発された車です。
また4WDは、全輪駆動、あるいは4輪駆動と呼ばれるシステムです。2輪駆動である2WDとは区別され、すべてのタイヤがエンジンの力を受けて動きます。そのため2WDに比べて、よりパワフルに走行でき、悪路走破性が高まっています。
フルタイム4WDとパートタイム4WDの違い
4WDには、パートタイム4WDとフルタイム4WDの2種類があります。常に4WDであるフルタイムとは異なり、パートタイム4WDは、2WDと4WDを切り替えながら運転を行います。ジムニーは、パートタイム4WDシステムが搭載されています。
パートタイム4WDのメリットは、「オフロードでは4WD」「オンロードでは2WD」と切り替えられるため、効率の良いドライビングが実現できることです。一般的に2WDの方が高い燃費性能を持っているため、市街地や高速道路を走るときにだけ2WDに切り替えることで、燃費を大きくおさえることができます。
ラダーフレームという構造がクロカンのタフさの秘訣!
オフロード走行の安定性を高めるのが、ラダーフレーム構造です。この構造を採用することにより、路面からの衝撃をおさえ、タフなドライビングをすることができます。ラダーフレーム構造はジムニーの伝統であり、初代から現行モデルの4代目まで、脈々と受け継がれています。
SUVとクロスカントリー4WDは、比べられることも多いジャンルです。しかしSUVは、より軽量化を図るため、モノコックボディが採用されています。ラダーフレーム構造と同じく剛性は高いのですが、柔軟性がやや劣るため、オフロード走行時に車体が破損してしまう危険性もあります。
クロカンを楽しむならどのジムニーを選ぶ?
ジムニーは軽自動車であり、「XG」「XL」「XL」の3種類のグレードがあります。これらに加えて、普通自動車モデルであるジムニーシエラも存在します。
ジムニーシエラには、MT(マニュアル)車だけでなくAT(オートマチック)車のラインナップもあります。こちらの項目では、ジムニーのグレードや、MT・AT車について解説します。
クロカンにおすすめなジムニーのグレード
クロカンにおすすめなジムニーを、グレード別に確認していきます。ジムニーには、「XG」「XL」「XC」の3グレードがあります。こちらの3グレードはすべて軽自動車として展開されていますが、普通自動車モデルとして用意されている「ジムニーシエラ」という車種もあります。
「価格をおさえて手軽にクロカンを楽しみたい」という方は、一番安いグレードである「XG」がおすすめです。より性能の高いグレードが欲しい場合は、「XC」が良いでしょう。そして「軽自動車よりもパワーがある車に乗りたい」という人は、ジムニーシエラを検討してみましょう。
ATのジムニーでもクロカンは可能?
ジムニーシエラは、MT車だけでなく、AT車のラインナップも存在します。「ATのジムニーでもクロカンはできるの?」と考えている人も多いでしょう。
結論を言えば、ATのジムニーであっても、オフロード走行を楽しむことはできます。手軽にクロカンを楽しみたいという方は、AT車を選んでみるのも良いでしょう。ただし本格的にオフロードで車を乗りたいと考えている場合は、MT車を選ぶようにしましょう。
クロカン入門はジムニーで!オフロードの基本的な走り方
ジムニーは、クロカン入門に最適な1台です。しかし何の知識もないままオフロード走行をするのはとても危険です。特に普段オンロードを走っている人は、なおさら危機感を感じづらいでしょう。
こちらの項目では、オフロードでの走り方を解説します。特に注意したい点や基本テクニックなど、オフロード走行入門のために必須の知識を扱いますので、クロカン初心者の方はぜひチェックしてください。
まずは2WDから4WDの切り替え方法を知ろう!
ジムニーは、パートタイム4WDであり、2WDと4WDを切り替えながら走行できます。そのためまずは2WDから4WDの切り替え方法を知っておきましょう。ジムニーの場合、2WDと4WDの切り替えスイッチは、センターパネルに設置されています。
基本的にはそのスイッチを操作することで、自由に切り替えることができます。2WDから4WDに変更したい場合、「4WD」と書かれたスイッチを長押しすることで、トランスファーのギアが動き前輪にも駆動力が伝わります。
オフロードのドライビングポジションを覚えよう!
オンロード走行とオフロード走行では、ドライビングポジションも若干異なります。特にオフロード走行時のポジションは重要なので、前もって覚えておくようにしましょう。具体的には、オフロード走行をする際、オンロードの時よりもシートバックを1段階倒すのがおすすめです。
なぜポジションを変える必要があるかというと、路面から伝わるショックによって、ドライバーの手足が操作系から離れてしまうからです。シートの調整としては、「クラッチを踏むときに膝が曲がっている」状態が望ましいでしょう。
4WDに入れるタイミングって?
2WDや4WDの切り替えは、先ほども触れたように、センターパネルのスイッチを押すことで行えます。しかし「具体的にどのようなタイミングで4WDに入れれば良いか分からない」という人も多いでしょう。
基本的には、舗装路から未舗装路に変わる段階で、4WDに入れれば問題ありません。2WDは乾燥した舗装路、4WDは山道や荒野のようなオフロード、4WD-Lは急勾配やぬかるんだ路面などで使用すると良いでしょう。
ダートを走る場合は凸部分にタイヤをのせて!
オフロード走行には、様々なテクニックが必要になります。例えば未舗装路を走る場合、車の轍などで地面が凸凹している場所があります。このようなダートを走る際に、溝の部分にタイヤを入れてしまうドライバーが一定数います。
しかし溝の部分にタイヤを入れると、進行方向が決められてしまったり、泥が跳ね返りやすくなったりというデメリットがあります。ダートを走る場合は、必ず凸部分にタイヤを置くことを意識し、溝には突っ込まないように心がけましょう。
障害物があったら減速と一時停止が鉄則!
オンロード走行と違い、オフロード走行にはどのようなトラブルがあるか分かりません。特に林道走っていると、段差や水たまり、倒木のような障害物が現れることも多いです。
こうした自然に発生する障害物に出くわしたときは、必ず減速と一時停止をし、ゆっくりと通過するようにしましょう。特に水たまりは危険で、跳ね返った水がブレーキのローター部分を濡らしてしまい、制動力を落としてしまうこともあります。必ず注意して通り過ぎるようにしましょう。
大きな段差は斜めにゆっくりと進むと◎
次に「3輪接地」というテクニックを見ていきます。オフロード走行の際、小さな段差は難なく乗り越えられますが、時折「大きな段差を越えなければならない」というシチュエーションもあります。この時、段差に対してまっすぐ車を入れてしまうドライバーも多いでしょう。
しかしこうした大きな段差にまっすぐ入ると、前2輪が段差の壁に止められてしまったり、車両の下部が段差にぶつかってしまうことがあります。こうした段差は必ず斜めに入り、「3輪接地」、つまり車体の4輪のうち3輪を地面につけながら乗り越えるというテクニックが有効です。
急な坂道では急ブレーキは厳禁!
コンクリートで舗装された坂道と違い、オフロードの坂道では、4輪が均等に接地するとは限りません。特に坂道を下る場合は、操舵輪へ力が加わりすぎてしまい、思ったように操縦できなくなる可能性があります。最悪の場合、壁にぶつかったり谷の方へ落ちてしまう恐れもあります。
オフロードで急な坂道を下る場合、4WD-Lに入れ、エンジンブレーキだけでゆっくりと進んでいくようにしましょう。特に雨や氷に覆われた坂道は、スリッピーになっているので、注意してください。
クロカン入門はジムニーで!オフロードではここに注意!
オフロードは通常のドライビングと異なるため、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。特にタイヤの空気圧は重要で、パンクやバーストを防ぐために必ず確認する必要があります。
こちらの項目では、オフロード走行時の注意点を解説します。通行禁止や乾燥路での走行など、幅広いトピックを取り扱いますので、ぜひ参考にしてください。
事前にタイヤの空気圧をチェックしよう!
クロカンで特に注意したいのは、タイヤのパンクやバーストです。これらのトラブルを防ぐためにも、タイヤの空気圧は、事前に適切に調整しておきましょう。調整の基準としては、前輪が160kPa、後輪が180kPaです。
ジムニーシエラの基準は前後輪ともに180kPaが良いでしょう。指定空気圧は、マニュアルの他にも、運転席の開口部にも表示してあります。必ず指定空気圧を確認し、基準を満たすようにしておきましょう。
通行禁止は必ず守ろう!
オフロード走行の際に、通行止めや車両通行止めの標識を見かけることがあるでしょう。舗装された道路とは違い、オフロードは車にとって危険な場所や、私有地なども多くあります。通行禁止の標識だけでなく、道路管理者が看板を設置しているケースもあります。
未知の場所を進んでいくのがクロカンの醍醐味ではありますが、通行禁止の標識や看板は必ず守るようにしましょう。これらのルールを破ることで、思わぬ立ち往生や事故につながることもあります。
電子制御デバイスを使っていないジムニー
最近のSUVには、電子制御デバイスが搭載されており、路面状況に応じて適切に駆動をするモデルもあります。エンジン出力やブレーキまで制御し、「ドライバーのテクニックがなくても乗りこなせる車」が増えています。
しかしジムニーには、電子制御デバイスが搭載されておらず、ドライバーの勘で運転をしなければなりません。ジムニーはクロカンの入門車としてよく知られていますが、「使いこなすために相応の技術が必要である」ことも覚えておきましょう。
乾燥路で4WDに切り替えるのは危険!
乾燥路は、摩擦の大きい道路です。ジムニーのようなパートタイム4WDの車は、乾燥路で曲がる際に、いわゆる「詰まるような感覚」を感じることがあります。これは「タイトコーナーブレーキング現象」と呼ばれるもので、4輪が駆動する4WD特有の現象です。
低速であればまだ問題はありませんが、高速で曲がった場合、スリップしたり横転したりするリスクが伴います。乾燥路は必ず2WDで走行するようにし、無用なトラブルを避けるよう心がけましょう。
クロカン入門はジムニーで!かかる費用って?
クロカン入門を考えている方の中には、かかる費用が気になっている人も多いでしょう。費用として一番大きいのは、ジムニーの購入費用です。また、クロカン仕様にカスタムするために、タイヤ・ホイールバンパー類の費用も外せません。
これらの費用を最小限にするためには、車両本体価格をおさえるのが一番です。こちらの項目では、ジムニーの諸費用や、価格をおさえる方法を解説します。
ジムニーの購入費用
グレード |
トランスミッション |
新車価格(税込) |
XC |
5MT |
177万6,500円 |
4AT |
190万3,000円 |
|
XL |
5MT |
161万1,500円 |
4AT |
173万8,000円 |
|
XG |
5MT |
148万5,000円 |
4AT |
161万1,500円 |
ジムニーの新車車両価格は、上記の通りです。購入時には車両価格に加えて税金などの諸経費がかかるため、その分もきちんと計算しておきましょう(価格は2021年9月時点のものです)。
クロカン仕様のタイヤ・ホイール・バンパー類
装備 |
参考価格 |
マッドフラップセット |
1万1,182円(参考取付費込) |
アルミホイール |
3万0,540円(1本あたり/参考取付費込) |
タイヤチェーン |
9,983円(2本セット) |
フロントデフガード |
2万2,990円(参考取付費込) |
リアデフガード |
2万2,990円(参考取付費込) |
ルーフラックアタッチメント |
2万4,087円(参考取付費込) |
防水シートカバー |
1万5,730円(一脚分) |
ラゲッジマット(バンパーカバー付) |
1万7,600円(参考取付費込) |
(価格は2021年9月時点のものです)
ジムニーをよりクロカン仕様にカスタマイズしたい方に向けて、さまざまなパーツが販売されています。上記は一例で、すべて純正品の参考価格です。さまざまな装備を追加するとその分コストがかかるため、ジムニーをカスタマイズしたい方はその分の予算を考慮しておきましょう。なお、社外品を購入することで、費用をおさえることも可能です。
費用をおさえたいなら中古車がオススメ!
ジムニーの購入を検討している方の中には、「可能な限りコストをおさえたい」と考えている人も多いでしょう。特にクロカンは、通常の走行に比べて費用がかかるため、車体価格をおさえることが重要になります。
ジムニーにかかる諸費用をおさえたい場合は、中古車の購入を検討してみると良いでしょう。お得な中古車を購入すれば、予算にも余裕ができるので、浮いた分を活用してジムニーをカスタムできます。中古車販売店によっては、カスタム済みのジムニーを手に入れることも可能です。
ジムニーを購入するならネクステージで!
中古車販売のネクステージは全国に店舗を展開しており、豊富な在庫量が強みです。ジムニーの取り扱いも多く、中にはカスタム済みの車両もあります。事故車・修復歴車のような、トラブルの多いモデルは一切取り扱っていないため、初めて中古車を購入するお客様でも安心してご利用いただけます。
年式やグレードなど、様々な条件で検索できるので、お客様こだわりの1台を手に入れることができます。他店舗に気になる在庫があれば、最寄りの店舗までお取り寄せをすることも可能です。中古車で何か分からないことがございましたら、ネクステージまでお気軽にご相談ください。
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まとめ
今回の記事では、クロカンやジムニーの特徴・注意点などを見ていきました。これからクロカン車を購入しようと考えている方は、車体価格を安くおさえられるジムニーがおすすめです。よりクロカン入門にかかる費用をおさえたい場合は、中古車の購入を検討してみましょう。
中古車販売のネクステージでは、様々な中古車を取り扱っており、ジムニーの在庫も豊富です。旧モデルであるJB23や、カスタム済みの車を入手することもできます。気になる在庫があれば、最寄りの店舗にお取り寄せをすることも可能なので、お気軽にご相談ください。