プリウスにはバッテリーが2つ!交換のタイミングと費用と安くするためのコツ3つを紹介
「プリウスのバッテリー交換の費用はどのくらいかかるのか」「バッテリーの寿命について知りたい」このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。車は初期費用だけでなく維持費もかかるので、バッテリー交換の費用が分からないと、プリウスの購入をためらってしまうことでしょう。車両価格の安い中古車だと、乗れる期間が短いのではないかと不安になってしまいます。
そこでこの記事では、プリウスのバッテリーについて詳しく解説していきます。安く交換する方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・プリウスにはバッテリーは駆動バッテリーと補機バッテリーの2つ搭載されている
・バッテリー交換のタイミングと費用について
・中古車でプリウスを探すならネクステージへ!
トヨタのバッテリーは2つ
ハイブリッド車であるプリウスは、下記2点のバッテリーが搭載されています。
1.駆動バッテリー
2.補機バッテリー
それぞれの車に対する働きかけや寿命も異なります。
自動車の買い替えを考えるほど高いと言われているのは、駆動バッテリーです。しかし、本当に買い替える必要があるほど高いのか、寿命はどのくらいなのかもこの章でお伝えします。
駆動バッテリーと補機バッテリーについて、順番に説明していきます。
【ハイブリッド車特有】駆動バッテリー
ハイブリッド車特有の駆動バッテリーは、プリウスを走らせるためのものです。ニッケル水素電とリチウムイオン電池があり、4代目プリウスはグレードによって使用されているバッテリーが異なります。3代目以前は全てのグレードにニッケル水素電池が使用されていました。
駆動バッテリーは、車のモーター部分を動かすのに必要で、問題がない限り自然に充電されます。トヨタのメーカー保証では「新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方まで」に駆動エンジンが不調をきたし、取り換える必要がある場合は無償で交換してくれます。
しかし、これはメーカーの特別保証なので通常の交換期間の目安は異なります。あくまでも目安ですが、15~20万kmが駆動バッテリーの寿命と考えましょう。
【一般車にもある】補機バッテリー
補機バッテリーは、ハイブリッド車以外の車にも設置されているものです。
主な役割は、
・ハイブリッドシステムの起動
・電飾系の電力供給
・バックアップメモリー
などです。補機バッテリーが上がってしまうと、駆動バッテリーがしっかりと起動しても、車は動きません。このバッテリーは、ガソリン車が使っているものと同じです。寿命は2~5年と言われています。車の使い方によって異なるので、幅広くなっています。なお、プリウスの場合は4~5年と長めです。
バッテリーが壊れてからの交換だと、プリウスが動かなくなりレッカー車でけん引する可能性もあります。そのため、調子が悪いと感じたら販売店などに確認してもらいましょう。
バッテリーを変えるタイミング8つ
寿命差が1年もあると、バッテリーをどのタイミングで変えたら良いか分からないという方もいらっしゃると思います。また、運転環境によっても寿命は左右されるので、一般的に言われている寿命はあくまで目安です。
そこでこの章では、バッテリーを変えるタイミングを8つ紹介します。
1.燃費が低下する
2.ヘッドライトの明るさが暗くなる
3.点検するようにメッセージが出る
4.ハイブリッドシステムが立ち上がらない
5.自動ドアロックやサイドミラーの動きが悪くなる
6バッテリー 液が濁る
7.READYと表示されない
8.充電警告灯が点灯
順番に説明します。
【バッテリーを変えるタイミング1】燃費が低下する
バッテリーを変えるタイミングが近づいてくると、燃費が低下します。充電や放電がうまくできないからです。たとえば、携帯電話もバッテリーの調子が悪くなると、なかなか充電ができなかったり、すぐに充電がなくなってしまったりすることがあります。これと同じことが車のバッテリーにも起きてしまいます。
燃費の低下は気付きにくいですが、普段から燃料を補給するたびに、燃費を確認しておくと良いでしょう。
【バッテリーを変えるタイミング2】ヘッドライトの明るさが暗くなる
ヘッドライトの明るさが暗くなったり、不安定になったりするときも、バッテリーを変えるタイミングです。ヘッドライトもバッテリーを使用しているためです。
夜になり前よりも見え辛く違和感を覚えたら、業者に持っていって確認してもらうと良いでしょう。ヘッドライトの調子が悪いと事故にも繋がるので、早めに改善するのがおすすめです。
【バッテリーを変えるタイミング3】点検するようにメッセージが出る
点検するようにメッセージが出た場合は、バッテリーをできるだけすぐに交換しましょう。
「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書確認ください」という警告メッセージがディスプレイに表示されます。
警告を無視して走り続けていると、バッテリーが上がる可能性が高いです。トラブルを避けるためにも、早めの交換を心がけましょう。
【バッテリーを変えるタイミング4】ハイブリッドシステムが立ち上がらない
ハイブリッドシステムが立ち上がらなくなった場合も、すぐにバッテリーを交換しましょう。先ほども述べましたが、補機バッテリーはハイブリッド車を動かすために必要不可欠です。バッテリーが上がってしまうと、ハイブリッドシステムが作動しないので車を動かせなくなります。
もしこのような状態になってしまったら、すぐに業者に連絡して対応してもらいましょう。
【バッテリーを変えるタイミング5】自動ドアロックやサイドミラーの動きが悪くなる
バッテリーを変えるタイミングのひとつが、自動ドアやサイドミラーの動きが悪くなったときです。普段プリウスを運転している方なら、この変化は気付きやすいでしょう。「キーバッテリー残りわずかです」という表示が出て、電子キー側の電池を変えてもメッセージが消えない場合は、バッテリーを疑った方が良いでしょう。
他にも、スマホが充電できなくなるという症状が出ます。違和感を覚えたら、バッテリーを交換するタイミングです。
【バッテリーを変えるタイミング6】バッテリー液が濁る
バッテリー液が濁ったり、減りが早くなったりする場合も、バッテリー交換のタイミングです。バッテリー液は、精製水を使っているので本来透明です。しかし、バッテリーが劣化していると茶色く濁ります。
変えるタイミングかどうかを知りたいときは、バッテリー液を確認してみるのもひとつの手段です。しかし、危険なものなので、直接触ることや顔を近づけることは避けましょう。
【バッテリーを変えるタイミング7】READYと表示されない
バッテリーを交換するタイミングのひとつが、READYと表示されないときです。READYを簡単に説明すると「走り出せます」という意味です。普段つくインジケーターがつかない場合は、バッテリー劣化がひとつの原因として考えられます。
普段は点灯されることが当たり前なので意識しないかもしれませんが、READYが表示されないと気付いたら、早めにバッテリーを確認しましょう。他の原因も考えられるので、プロに点検してもらうのがおすすめです。
【バッテリーを変えるタイミング8】充電警告灯が点灯
充電警告灯が点灯した場合は、すぐにバッテリーを変えましょう。
このランプが点灯したときは、バッテリーに充電できていないので、いつ車が停止してもおかしくない状態です。バッテリー劣化以外の理由も十分に考えられるので、安全な場所に停車をして、業者に連絡をするか、加入している保険会社に問い合わせましょう。
プリウスのバッテリー交換費用について
プリウスのバッテリー交換にはどのくらい費用がかかるのか、1番気になるところだと思います。繰り返しになりますが、プリウスには駆動バッテリーと補機バッテリーの2つです。どちらのバッテリーを交換するかによっても価格は異なります。
まず、駆動用バッテリーの交換は費用が高いです。バッテリーの本体価格だけで、約14万円で、それに加えて工賃がかかります。合計だと17万~20万円ほどかかります。
補機バッテリーは駆動用バッテリーより安くなっています。しかし、ハイブリッド車は、ガソリン車よりも寿命が長いので割高です。ディーラーや自動車工場での交換はガソリン車が2万円前後なところ、プリウスは3万~4万円前後かかります。
プリウスのバッテリー交換方法3選
プリウスのバッテリー交換方法とかかる費用を紹介します。交換方法は、下記3点です。
1.ディーラーに依頼する
2.カーショップに依頼する
3.自分で行う
それぞれメリットでメリットがあるので順番に紹介していきます。時間がない人、車に対しての知識が豊富にある人によって適した方法は異なります。また、バッテリー交換をおこなう場所、人によって価格も変わってきます。ご自分にあったやり方でバッテリーを交換しましょう。
【バッテリー交換方法1】ディーラー
バッテリー交換方法のひとつは、トヨタのディーラーに依頼することです。万が一、バッテリー交換後に問題が起こった場合も問い合わせやすいのも、ディーラーでバッテリー交換をおこなうメリットでしょう。
しかし、ディーラーに依頼すると、価格が高くなる傾向にあります。プリウスの補機バッテリーを交換するには、2万円後半~4万円がバッテリー代としてかかり、さらに作業工賃が別途必要になります。
まずディーラーでバッテリー交換を考えている場合は、担当者に問い合わせて見積もりを出してもらうことがおすすめです。
【バッテリー交換方法2】カーショップ
カーショップで、バッテリー交換をおこなうのもひとつの方法です。500円台の工賃でおこなってくれるお店もあります。しかし、インターネットショッピングでバッテリーの値段を確認すると、カーショップの半分の価格で販売されていることが多いです。
また、補機バッテリー交換はカーショップでおこなってくれますが、駆動バッテリー交換をおこなえるところはほとんどありません。そのため、駆動バッテリーはディーラーでの交換がメインとなります。
【バッテリー交換方法3】自分
車について詳しい方は、自分でバッテリー交換をおこなっても良いでしょう。材料費だけで済むので比較的安く済みます。
ただし、知識がない人がおこなうのはとても危険です。最悪の場合、ナビのロックがかかったり、スマートエントリーでドアキーの解除が出来なくなったりとディーラーに頼むことになります。複雑な配線とバックアップを取るなど、さまざまな工程を自分でおこなわないといけません。
さらに、感電してしまうリスクもあります。自分でバッテリーを交換するのに不安がある方は、無理をせずディーラーやカーショップに依頼しましょう。
【無料になることも】バッテリー交換を安くする方法3つ
バッテリーは消耗品です。特に、補機バッテリーは定期的な交換が求められます。そのため、バッテリー交換を安くすませる方法も気になるでしょう。
そこで、こちらでは少しでも出費を抑えられる方法を紹介します。
具体的には、下記3点です。
1.トヨタの保証を使う
2.「保証がつくしプラン」を使う
3.自分で購入する
順番に説明します。
【バッテリー交換を安くする方法1】トヨタの保証を使う
トヨタの保証を使用すると無料でバッテリー交換ができます。しかし、利用するには条件があります。バッテリー交換が無償でできるのは、新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方までに駆動エンジンが不調をきたし、取り換える必要がある場合です。
つまり、この保証は駆動エンジンが保証期間内に問題が起こった場合のみ使用できます。中古で購入した場合は、その対象から外れている可能性もあるので、走行距離と年式を確認しましょう。
【バッテリー交換を安くする方法2】「保証がつくしプラン」を使う
トヨタ公式の「保証がつくしプラン」に加入するのも、バッテリー交換を安くおこなう方法です。メーカー保証終了後に、何かあったときのための保険です。
先ほど、トヨタのメーカー保証は5年で切れてしまう旨をお伝えしました。一方「保証がつくしプラン」に加入すれば、2年間保証を延長できます。走行距離に制限はありません。
ただし、車検時にのみ加入ができるので、タイミングによっては次の車検まで待たなくてはいけません。万が一に備えて加入するのがおすすめです。
(参考: 『保証がつくしプラン』)
【バッテリー交換を安くする方法3】自分で購入する
自分でバッテリーを購入するのも、交換料金を抑える方法です。先ほど自分でおこなうのは危険だと述べました。そのためおすすめなのは、バッテリーを購入する作業までを自分でおこない、交換作業はディーラーやカーショップに依頼することです。バッテリーは簡単にインターネットなどで購入でき、比較的安価なので費用を抑えられます。
自分で購入したバッテリーで交換をおこなってくれるかは、業者に前もって確認すると良いでしょう。
まとめ
どんな車に乗ってもバッテリー交換は避けられません。まだ大丈夫と後回しにしてしまうと、最悪の場合、エンジンがかからなくなり、レッカー車移動になったりしてしまいます。そうならないためにも、車の不調を感じたらチェックしてもらうようにしましょう。車検ごとにバッテリーを交換するなど、期間を決めておくのもおすすめです。
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