車検費用を安くする方法はあるの?安い場合の費用はいくらくらいか
車を持っている人であれば、定期的に必要になるのが「車検」です。新車登録から初回の検査が3年間、それ以降は2年ごとに車検を受けなければなりません。「車検は費用がかさむ」という理由で、車検が近づくと不安な気持ちになってしまう人も多いでしょう。
しかし車検の費用は、ドライバーの努力や工夫次第で安く抑えることが可能です。今回は「車検費用を安くする方法」について、ネクステージの独自のアンケートを交えながら解説します。
車検費用を安くする方法を理解し、実践ができるよう参考にしてください。
※目次※
3.車検の費用は「法定費用」「車検基本料」「基本料金」がある
・車検費用を安くするためには、車検費用が安い業者を選んだり、車検の項目を減らしたりするなどの工夫が必要。
・車検業者にはそれぞれメリット、デメリットがある。どのような時にどのような業者を利用するべきかを理解しておこう。
・車が必須の方は業者選びの際に代車の有無も確認しよう。代車を無料で貸し出している業者もある。
車検費用を安くする方法
まずは、車検費用を今よりも安くする方法についてご紹介します。車検は2年に1度のペースで行うため、なるべく費用を抑えたいと考えるのではないでしょうか。どのような方法で車検費用を抑えられるのかを確認しましょう。
車検費用が安い業者を選ぶ
車検を受け付けている業者にはいくつかの種類があります。代表的な業者としては、ディーラー、クルマ販売店(カー用品店)、ガソリンスタンド、整備工場の4種類です。それぞれ違ったメリットとデメリットを持っています。
詳細は後ほど解説していきますが、車検費用を安くしたい場合は、この4つの業者のうち、ディーラー以外の3つのいずれかを選ぶとよいでしょう。
ディーラーは元々の車の販売元ということもあり信頼性や安心感がありますが、その分この中で最も高額な費用がかかります。
自分で車検を行う
車検は業者に頼まずに自分で行うことも可能です。自分で車検をすることを「ユーザー車検」といい、予約さえ行えば全国の運輸支局でユーザー車検を行うことができます。
自分でやるべきことが多い代わりに費用は業者に頼むよりも安く、多少の手間がかかってもとにかく安く済ませたいという人にはユーザー車検がぴったりです。
手間がかかるとはいっても、申し込みはネットですぐに行うことができ、当日の検査では検査場の係員の指示に従って検査を進めるだけと簡単です。費用を抑えたい人は、一度ユーザー車検に挑戦してみてみましょう。
車検の項目を減らす
車検は車の検査をすること自体を指しますが、ここで故障や不備が見つかった場合には部品交換や修理が必須です。業者に頼んだ場合はこの交換や修理を車検時に行うため、その分費用は高くなります。
特にディーラー車検で顕著です。事故が起きた場合自社の責任になってしまうことから、より丁寧な視点で点検や部品交換・修理を行います。そのため、多々ある業者の中でも比較的高額です。
業者によっては交換を次回まで先延ばしにしてくれる場合もあります。要修理・要交換の場合は仕方ありませんが、直ちに交換が必要でなければ項目を減らしてもらうとよいでしょう。
見積もり内容を理解する
業者の出した見積もり内容を、しっかりと理解することも重要です。業者によっては、必須ではない部品の交換を提案することもあり、結果的に見積もり額が高くなってしまうことがあります。
見積もり内容を精査し、不明な部分があれば、業者に確認を取ってみるようにしましょう。業者としっかり話し合うことによって、車検費用を安く抑えることができるケースもあります。ともかく何も確認せずに車検に通すのではなく、まずは一通り内容を確認するようにしましょう。
日頃からメンテナンスする
常日頃からメンテナンスをしておくことも重要です。もちろん「車検ですべて見てくれるから」ということで、日ごろのメンテナンスを怠ってしまう方がいるかもしれません。しかし車検時にまとまった部品の交換が必要になり、費用がかさんでしまいます。
オイルやタイヤ交換など、日頃からしっかりメンテナンスをすることを心掛けましょう。メンテナンスによって、車検の費用を抑えられるだけでなく、愛車に長く乗り続けられるようになります。
キャンペーンや割引を利用する
業者によってはキャンペーンや割引を行っているところもあるので、積極的に活用していきましょう。こうした割引情報は、企業のホームページに記載されています。前もって確認しておきましょう。
例えば「早期割引」は、車検を早めに予約することによって、車検代の割引を行ってくれるサービスです。立ち上げたばかりの業者であれば「オープン記念」のキャンペーンを行なっている場合もありますので、情報を仕入れつつ上手く活用していきましょう。
【徹底比較】車検業者のメリット、デメリット
先ほど触れたように、車検を依頼することのできる主な業者にはそれぞれの特徴があり、メリットとデメリットが存在します。ここでは、ディーラー、自動車販売店、ガソリンスタンド、整備工場の4業者について詳細を解説していきますので参考にしてください。
メリット・デメリット両方の面から比較し、あなたに最適な車検業者を選んでいきましょう。
ディーラー車検
前述したように、ディーラーの最大のメリットは安心して車検をお願いできるという点です。車検後に事故や故障があればメーカーの責任になってしまうことから、検査はより丁寧に行われます。
ディーラーは純正パーツを持っているため品質の高い修理が受けられるなど、品質面でディーラーは最も安心です。
一方で、車検費用は高くなります。品質が高い分値段が上がってしまうのは仕方のないことです。普通車で10万円前後の車検費用がかかり、他の3業者と比較しても数万円高い価格となっています。
クルマ販売店(カー用品店)の車検
クルマ販売店は、全国展開している販売店も複数あるためお店へ入りやすく、営業時間も比較的長いため会社が休みの日などに気軽に足を運ぶことができます。
また、業者の中で最も車検費用が安く収まるのが販売店で、ユーザー車検には抵抗があるが業者に任せたいという人におすすめです。
しかし、販売店はディーラー程の検査設備は持ち合わせていないため、整備能力としては少し劣ります。
もちろん適当な検査をしたり間違った部品がついていたりということはありませんが、完璧な点検と修理を求める場合は少し不安があるかもしれません。
ガソリンスタンドの車検
ガソリンスタンドのメリットは、なんといっても存在が身近だということです。普段ガソリンを入れている店舗であれば、顔なじみのスタッフがいる場合もあるでしょう。24時間営業している店舗も多いため、遅い時間まで仕事が忙しい人も足を運びやすくなっています。
ガソリンスタンドに依頼するデメリットは、クルマ販売店と同じようにディーラーと比較すると少し技術が劣っている可能性があることです。
ガソリンスタンド内で車検を行うのではなく、基本的には連携している工場などに車検を依頼することになるため、品質にムラが生じることも考えられます。
また、車を販売している場所ではないので代車の貸し出しがない場合もあり、一時的に車なしの生活をすることになるかもしれません。
整備工場の車検
整備工場のメリットは、クルマ販売店やガソリンスタンドと同じく費用が安い割に、品質の高い検査が受けられる傾向にあることが挙げられます。
民間の整備工場は、大きな所から小規模の工場までありますが、中には車の整備工場で働いて何十年というベテランの整備士がいることも珍しくありません。しかし、このメリットはすべての整備工場で享受できとは言い切れないため注意しましょう。
整備工場のデメリットは、場所によって技術力の差が大きく、検査の品質にばらつきがあることです。ベテランの整備士のいる工場に出会えれば問題ありませんが、そうでない場合は質の面で少し不十分さを感じてしまう可能性があるでしょう。
【独自アンケート】依頼先の割合は?
ネクステージでは、独自アンケートを行い車検の依頼先を調査しました。最も多かった回答は「ディーラー(50.4%)」です。次に多かった回答は「モータース・民間車検工場(17.0%)」です。3位以降は「車検専門店(8.5%)」「中古車販売店(6.5%)」と続きます。
費用こそ高いものの、ディーラー車検は安心できると考えている方が多いことが分かりました。
車検の費用は「法定費用」「車検基本料」「基本料金」がある
車検費用は、項目を減らす、業者を選ぶなどの方法で抑えられます。それでは、なぜ同じ車検を受けるのにも関わらず、依頼する業者によって車検費用が異なっているのでしょうか。
車検費用とひと言でいっても、この中には「法定費用」と「車検基本料」そして「基本料金」が含まれています。
「法定費用」はどこで受けるのかにかかわらず、一律で決められている料金です。この中に税金や自賠責保険料などが含まれます。一方で「車検基本料」「基本料金」と呼ばれるものは、業者によって請求される額が異なる費用です。検査自体の手数料や整備料などが含まれています。
国がルールとして定めているものに関しては統一がされ、検査にかかるお金に関しては業者がそれぞれ設定していることが、車検費用に差が生まれる理由です。
どの業者でも共通の「法定費用」
どの業者で車検を受けたとしても、一律で費用が定められているのが「法定費用」です。これは、車検を受ける全ての人が必ず支払わなければなりません。法定費用の詳細を見ていきましょう。
自動車重量税
自動車重量税とは、全ての車両に対してかけられている税金で、その重さによって料金が変動します。0.5tあたりの料金が決められており、0.5t重さが増えるごとにその料金が加算されていく仕組みです。エコカーについては自動車重量税が優遇されており、普通自動車と軽自動車でも料金が多少異なります。
・普通自動車の自動車重量税(単位:円)
車両重量 |
エコカー |
エコカー (本則税率) |
エコカー以外 |
||
~12年 |
13年経過 |
18年経過 |
|||
0.5t以下 |
0 |
5,000 |
8,200 |
1万1,400 |
1万2,600 |
~1t |
0 |
1万 |
1万6,400 |
2万2,800 |
2万5,200 |
~1.5t |
0 |
1万5,000 |
2万4,600 |
3万4,200 |
3万7,800 |
~2t |
0 |
2万 |
3万2,800 |
4万5,600 |
5万0,400 |
~2.5t |
0 |
2万5,000 |
4万1,000 |
5万7,000 |
6万3,000 |
~3t |
0 |
3万 |
4万9,200 |
6万8,400 |
7万5,600 |
・軽自動車の自動車重量税(単位:円)
車両重量 |
エコカー |
エコカー (本則税率) |
エコカー以外 |
||
~12年 |
13年経過 |
18年経過 |
|||
自家用車 |
0 |
5,000 |
6,600 |
8,200 |
8,800 |
事業用車 |
5,200 |
5,400 |
5,600 |
自賠責保険料
自賠責保険料とは、全ての車が加入しなければならない強制保険です。日本には、車の事故が起きた場合その被害者を救済するための法律があり、これに基づいて加入が義務付けられています。
民間の「自動車保険」と比べると保険金の支払いには限度額があるため、この自賠責保険に加えて自動車保険に加入している人が大半です。
印紙代
支払いが義務付けられている費用に「印紙代」がありますが、見た目こそ似ているものの、この「印紙」は郵便物を送る際に貼る切手と同じものではありません。印紙は「税金を納めた証明」です。身近なところでは収入印紙が該当します。
印紙代として支払うのは主に検査の手数料で、車種によって金額が異なるため注意しましょう。
業者によって異なる「車検基本料」「基本料金」
一律で料金が決められている「法定費用」以外の、業者によって価格設定の異なる「車検基本料」「基本料金」を見ていきましょう。
車検基本料には、どの業者でもかかる「手数料」と「整備料金」に加えて、各業者特有の費用が含まれています。
手数料
自分で車検に通す「ユーザー車検」という方法から分かるように、業者に車検を依頼することは、業者が車検を「代行する」ということです。そのため、業者で車検を行うことで車検を代行する手数料や、書類作成などの手数料がかかります。
手数料に関しては業者によって代行する範囲や細かさが異なるため、見積もりなどで確認しておきましょう。
整備料金
乗用車については、国によって「法定24か月点検」をすることが義務付けられており、その名の通り24か月(2年)に1度細かい箇所まで点検をします。
この24か月点検で定められている箇所を点検するための費用を「整備料金」といい、どの業者でも必ず24か月点検は行うため、支払いは必須です。
しかし、24か月点検をするのにいくら料金を取るのかということについては業者が決めることができるため、料金が異なっています。
その他
その他にも、業者によっては料金が上乗せされることがありますが、代表的なものとしては、車検に出す際に車を引き取りに来てもらったり、終わった後に運んできてもらったりする際の手数料や、車検に出している間に代車を借りるためのレンタル料などが挙げられます。
ガソリンスタンドでは、基本的に自分で車を持って行き、代車の貸し出しも無い場合が多いためディーラーなどより不便です。しかし、その他の費用が上乗せされないという点で安く済ませられます。
【結局いくらかかるの?】車検の費用・相場を比較しました
主な車検業者ごとの「法定費用」と「車検基本料」を合わせた費用を比較してみましょう。これらはあくまで相場であり、店舗や地域によって違いがあることを考慮したうえで参考にしてください。
車検費用や求める品質や手厚さなど、総合的に見て車検業者選びをしましょう。
・車検業者と車の重量ごとの車検費用
業者/重量 |
軽自動車 |
~1t (フィット等) |
~1.5t (プリウス等) |
~2t (セレナ等) |
ディーラー |
7万1,110円 |
9万3,210円 |
9万3,210円 |
10万5,190円 |
クルマ販売店 |
4万4,570円~ 8万1,525円 |
5万5,230円~ 9万2,185円 |
6万3,430円~ 10万0,385円 |
7万1,630円~ 10万8,585円 |
ガソリンスタンド |
4万6,670円~ |
5万8,530円~ |
6万7,730円~ |
7万7,030円~ |
整備工場 |
6万6,110円~ |
9万1,950円~ |
9万1,950円~ |
9万8,170円~ |
車検時は代車の有無も確認しよう
車検に通す場合、業者に車を預けることになるため、一時的に「車を持っていない」状態が発生します。この不便を解消してくれるのが「代車サービス」です。車検の依頼先によっては、代車サービスがない(もしくは有料)ケースもあります。
ネクステージが行ったアンケートでも、代車がなかったため不満を感じ車検の依頼先を変更したという回答がありました。通勤時に車を使うなど、車が生活の一部になっている人にとっては、代車の有無はとても重要です。
車検に通す時は、代車サービスの有無も前もって確認しておくようにしましょう。
よくある質問
Q. 安く車検を通す方法はありますか?
A.車検を安く受けるための方法は、車検の項目の見直しです。車検には定期検査を実施しており、12か月点検で26項目、24か月点検で56項目の検査が設けられています。
定期検査以外の検査を実施している場合、追加費用を支払わなければなりません。費用を安く抑えたい方は、車検の見積書の内容をチェックして、点検内容を確かめるのがおすすめです。
Q. 車検の平均料金はいくらですか?
A. 目安としてディーラー車検の基本料金は3万円~10万円、ガソリンスタンドやカー用品店は基本料金2万円~8万円くらいが目安といわれています。業者によって異なるため、一概にはいえません。
車検費用は、この基本料金に加えて5万円前後の法定費用が含まれます。法定費用は業者問わず一律で、所有している車によって金額が変わります。車検を通すために整備が必要な場合はさらに費用がかかることもあるので、余裕を持って用意すると良いでしょう。
Q. ディーラーでの車検は高いですか?
A. ディーラーは安全性重視の徹底した点検・整備を行っています。そのため、技術料や予防整備料、事務手数料や交換に使用する純正部品などにより、他の業者よりも費用が高くなってしまうことがあります。
ディーラー車検の基本料金は、3万円~10万円が目安といわれています。費用面を重視するならこだわりの品質で地域最安値が目指せるネクステージをご活用ください。
まとめ
「車検費用を安くする方法」や「車検費用をはじめとした業者ごとの違い」など、ポイントを押さえながら車検場所を選びましょう。
アンケートでも回答があったように、代車の有無で車検の依頼先を変更するなど、決め手になる部分を明確にしておくことも必要です。
ネクステージの車検は、地域最安値に挑戦しており、さまざまな割引やサービスをご用意しています。当日中に車検が終わることもありますが、お預かりになったとしても安心の代車サービスがあるため安心です。
中古車販売のネクステージは全国に店舗を展開しております。車検で何か分からないことがありましたら、お近くの店舗までお気軽にご相談ください。
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