車のローンは組み直しできる？仕組みと注意点を解説
新しい車に乗り換えたくても車のローンが残っていて、新車や中古車の購入を見送っている方もいるのではないでしょうか。ローンが残っていても、次の車を購入できる方法はあります。それは、ローンの組み直しです。
ローンの組み直しを行えば、新しく車を購入できます。ただし、ローンの組み直しには条件があるので、事前に確認をしておいたほうがよいでしょう。そこでこの記事では、車のローンの組み直しの条件や注意点についてご紹介します。
※目次※
7.車ローンの組み直しはプロとシミュレーションするのが一番！
・車のローンが残っていても、残っているローンを完済したり、ローンを組み直したりすることで新車や中古車を購入できる！
・ローンを組み直すことで、最初のローンよりも金利が低いローンを選べるなど、金銭的負担が軽くなる
・ローンの組み直しをする際に選べるローンはいくつかある！専門の知識をもつ業者を頼って、自分に合うローンに組み直そう
車のローンは組み直しできる！
車のローンは組み直しが可能です。ただしローンを組み直すには、審査に通過しなければなりません。ローンの組み直しにはいくつか種類がありますが、いずれも審査が必要です。
審査を通過すれば、ローンを組み直して新車や中古車の購入が可能です。ローンの組み直しに通過した場合、ローンを組んでいた会社によってはローンの解約や変更手数料がかかる場合もあるので、注意しましょう。
車ローン組み直しの仕組み
車のローンの組み直しの方法は、いくつか種類があります。ひとつ目の方法は、残っているローンを新車のローンに上乗せし、残りのローンと新たな車のローンを支払っていく方法です。実質、車2台分のローンを支払うことになります。
2つ目の方法は、ローン返済サービスを利用する方法です。ローン残額を計算してローンを組み直し、返済をします。ローンの残額を再ローンとして組み直すので、無理のない範囲で支払うことが可能です。
ただしローン返済サービスの金利は、一般的なローンと比べて高額に設定されています。13％~15％の金利が一般的な相場のようです。ローン返済サービスを利用する際には、短期間でローンが完済できるようすることをおすすめします。
車のローンを組み直すメリット
車のローンを組み直すメリットは、お得になる可能性があること以外にもいくつかあります。メリットを知ることで、車のローンの組み直しについてより深く理解できるでしょう。ここでは、車のローンを組み直すメリットについて詳しくご紹介します。
毎月の支払額が抑えられる
ローンを組み直すということは、別のローンを組むということです。車の購入時に組んだローンよりも条件のよいローンを選べます。金利が低く設定してあるローンや、返済期間が長いローンを選ぶことにより、月々の支払額を抑えられるでしょう。
ただし、返済期間が長いローンを選ぶ場合は注意が必要です。月々の支払額が低くても長期間ローンを支払い続けた結果、組み直し前に残っていたローンの金額よりも総支払額が増える可能性を考えておきましょう。
金利上昇に対応できる
車を購入する際に金利変動型ローンを組んでいた場合、ローンを組み直すことで金利上昇のリスクを回避できます。金利変動型ローンは、経済の動向によって金利率が変化するのが特徴です。ローンを組んだ時点では金利が低いとしても、ローン完済時までに金利が大幅に上がる可能性があります。
一方、固定金利型ローンの場合は、名前のとおり金利が完済時まで固定されているので、月々の支払額が安定しています。経済動向によって自分の返済予定が左右されることがないので、安心といえるでしょう。
総支払額を少なくできる
ローンは金利によって総支払額が変動するので、金利が高いほど総支払額が高くなります。特にローンを長期間で支払う場合、金利を支払う回数も長期化するので総支払額は高くなるでしょう。
金利が低いローンを選んで組み直すことで、総支払額を下げることが可能です。
残債があっても次に上乗せできる
残債が残っていても、次の車を購入が可能です。残債とは、ローン残額のことをいいます。ローンの組み直しをすることで、現在の車の残債を新しく購入する車のローンに上乗せもできます。
ただし、ローンが残っている車を手放すには手続きが必要です。また、残債額と新しく購入する車のローンが、支払っていける額となるかどうかをきちんと見極める必要があります。
車を売却するときのローン組み直しは要注意！
ローンの組み直しをして、新しい車の購入を考えている方もいるでしょう。ローンの組み直しには、いくつか注意しなければならないことがあります。
注意点を見逃したままローンの組み直しをすると、審査に通過しなかったり、ローンの支払いで家計が圧迫されたりするかもしれません。ここでは、ローンを組み直す際に注意しなければならない点についてご紹介します。
車の所有者とローンの関係性
ローンを活用して車を購入した場合、ローンを組んだ会社によって書類上の車の所有者が異なります。車を現金一括で購入した場合や、無担保ローンを活用した多くの場合は、書類上の車の保有者は購入した本人です。
車のディーラーや信販会社などが出しているローンサービスを活用すると、書類上の車の保有者はディーラーや信販会社になります。ローンを支払っている間は車の使用者として 登録され、車の所有者とはならないので注意が必要です。
車が本人名義ではない場合、車を下取りに出したり、買取に出したりできません。車の名義やローンの担保については、ローンサービスを組んだ会社にきちんと確認をしておきましょう。
所有者を変更する必要がある
ローンの組み直しをする場合、車の所有者を変更しなければなりません。車の所有者の変更方法は以下のとおりです。
・ローンを完済する
最初にローン残額を確認します。ローン残額が自分で完済できる範囲の金額であった場合、一括で返済をしましょう。ローンの返済が完了すれば、車の所有者を自分名義にできます。
・車を売却する
車を売却してローンを完済する方法です。車の売却金額がローン残額よりも高い場合に活用できます。車の売却金額にプラスして、自分が準備した現金でローンが完済できる場合でも完済したことになるので、車は自分の名義になります。
・残ったローンを上乗せする
自分が用意できる金額と車の売却金額を合わせても、ローンが残ってしまう場合もあるでしょう。その際には、新しく購入する車のローンに上乗せし、手放す予定の車のローンを終わらせることができます。
ただし新しく購入する車の所有者は、新たにローンを組み直す金融機関や、ローン会社になります。
車の購入で組み直しできるローンの種類
組み直しで利用できるローンの種類はいくつかあるため、どのローンを選べばよいのか分からない方もいるでしょう。ここでは組み直しができるローンについて、それぞれ特徴をまとめました。ローンの組み直しは個人の経済状況によって異なります。無理のない範囲で返済計画を立てられるローンを選びましょう。
マイカーローン
マイカーローンの主なメリットは、金利が低い点です。利用する金融機関によって金利の設定は異なりますが、ほとんどがディーラーローンよりも安く設定されています。数％の違いでも、長い目で見れば大きな金額になるでしょう。長期でローンを組み、総支払額を抑えたいという方におすすめです。
借入できる限度額は金融機関によって異なります。最高で3,000万円の借入ができる金融機関もあるようです。借入期間も銀行によって異なり、最長で15年という金融機関もあります。
ただし、申し込みの際に行う審査期間が長い傾向にあるようです。こちらも金融機関によって差があります。また、審査も厳しいので、ローン申請が可能性があることも覚えておきましょう。
ディーラーローン
ディーラーローンとは、カーディーラーで車を購入する際に契約するローンのことをいいます。ディーラーローンの名前から、ディーラーとローンを組むように感じますが、実際にローンを組む相手はディーラーと提携しているカードローン会社です。ローンの担保となる車の所有権は、ディーラーとなるので覚えておきましょう。
ディーラーによって金利の設定は異なります。会社や、購入する地域によっても金利の設定が異なるので、注意しましょう。ディーラーローンの金利は、4％~8％の間で設定されていることが一般的ですが、なかには10％を超えるものもあるようです。。
借入期間は一般的に3年~7年の間で設定されることが多く、ディーラーによって異なります。ただし車両価格が高額な車に関しては、最長10年と定めている場合もあるので、確認をしてみることがおすすめです。
カードローン
カードローンは、クレジットカードを使用して車を購入する方法です。審査は通過しやすいですが、車に特化しているローンではないので金利が高い傾向にあります。
金利はカード会社によって異なるので、カードローンを考えている方は契約前に確認しましょう。金利は1.8％~18％程度と大幅な開きがありますが、最低金利となる可能性は低いと考えておいたほうがよいでしょう。
カードローンに借入期間という概念はありません。月々の返済日にきちんと返済ができていることが重要視されます。
フリーローン
フリーローンとは、主に銀行が取り扱っているローンサービスのひとつです。名前のとおり、ローンの目的が設定されていません。特徴として、低金利というメリットがあります。ただしフリーローンは、追加の借入ができません。審査が厳しく、使用目的の申告が必要になる場合もあるので、覚えておきましょう。
金利は銀行規模などによって異なります。一般的に金利は低いといわれていますが、例外もあるので都度確認をしましょう。地方銀行やネット銀行など、利用する銀行で違いがあります。
また、借入期間も金融機関によって異なるので、注意しましょう。
車ローンの組み直しで気をつけること
車ローンの組み直しは、いくつか気をつけなければならないことがあります。きちんと注意点を把握することで、審査に通過できるよう対処することが可能です。ここでは、車ローンの組み直しの際に気をつけることについて、ご紹介します。
同じローンを選ばないこと
ローンには、融資限度額というものが決まっていることがほとんどです。同じローンを利用してローンの組み直しをする場合は注意しましょう。それまでの車のローンを別のローンに計上した際に、融資限度額を超過するとローンは使用できません。
ローンの組み直しをする際には、ローンの融資限度額を引き上げるか、別のローンサービスに申し込むとよいでしょう。一般的に、マイカーローンの融資限度額は年収と同じくらいだとされています。。新しく車を購入する前に、ローンのシミュレーションをすることが大切です。
融資限度額を確認すること
上記でご説明したように、マイカーローンには融資限度額が設定されています。限度額を超える金額は融資されません。マイカーローン以外では、フリーローンにも融資限度額が設定されています。フリーローンは車の購入が想定されていないローンなので、車によっては融資限度額以上になる場合があるでしょう。
融資限度額を上げる方法はいくつかあります。マイカーローンにカードローンを組み合わせたり、連帯保証人を立てたりする方法です。ただし、むやみに融資限度額を上げると、家計を圧迫する可能性もあるので注意しましょう。
同時にいくつも申し込みをしないこと
同時にいくつもローンの組み直しを申し込むと、審査に落ちるリスクが上がります。ひとつのローンサービスでは少額でも、複数のローンサービスを利用している場合は、ローン残額の合計が高額になる場合もあるでしょう。ただし、ローンの審査前にほかのローンを完済すれば、審査に通過する可能性は高くなります。
マイカーローンを利用する場合、できるだけ金利の低いローンを利用したいと考える方もいるのではないでしょうか。その場合は、仮審査を受けることが可能です。仮審査を複数申し込んでも審査に影響はないので、状況に合わせて利用するのをおすすめします。
車ローンの組み直しはプロとシミュレーションするのが一番！
ローンの組み直しは、専門的な知識も必要です。自分だけでローンを選定するのは難しいと感じる方もいるでしょう。カーディーラーや中古車販売店などの業者を頼ることで、自分の経済状況に合う最適なローンサービスを紹介してくれます。
専門知識をもつ業者だからこそ、提案できることもあります。ローンの組み直しについて分からないことがあったら、業者の人と相談をしながら進めていきましょう。
まとめ
ローンの組み直しは、ローン残額に合わせて選ぶことが重要です。自分の生活を圧迫せずに、無理のない範囲で支払えるローンの組み直しを行いましょう。
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