車のローンの必要書類はコレ！申し込みの流れも詳しく解説
車を購入するにはそれなりの費用がかかります。1度に現金を用意するのが大変な場合はローンを利用して購入するのが一般的ですが、ローンを組む方法がわからずに困っている方もいるのではないでしょうか。
ローンの利用条件や種類別の必要書類も把握しておけば、初めてでも安心して申し込みができます。この記事では、車のローンの申し込みに必要な書類と、申し込みの流れについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
・車のローンに申し込むときは、本人確認書類・収入証明書類・使途証明書類が必要。ほかにも場合によってさまざまな書類を用意する必要がある！
・必要な書類は取扱会社やローンの種類によって変わる。自分の場合は何が必要なのかしっかり把握するのが大事！
・事前審査を通過して、正式な申し込みを行うことで融資を受けられるようになる。融資までかかる時間は会社によって異なるので、問い合わせて確認しよう！
車のローンの申込み・審査に必要な書類
ローンの申し込みを行うには、さまざまな書類を準備する必要があります。いざというときに慌てることがないように、あらかじめ必要書類をチェックしておきましょう。まずはどのローンでも必要になる共通の書類について解説します。
本人確認書類
どのローンを利用するのであっても、本人確認書類は用意する必要があります。ローンの申し込みを行っているのが、本当に書類に記名されている人物なのかを確かめるために、本人確認書類は欠かせません。
本人確認書類として用いられることが多いのは、運転免許証・パスポート・運転経歴証明書です。これらは顔写真が入っている公的に認められた身分証明書であるため、証明書類としてよく使われます。
下記のリストは多くのローン会社で使用できる本人確認書類なので確認しておきましょう。
- ・運転免許証
- ・運転経歴証明書
- ・パスポート
- ・各種健康保険証
- ・写真付き住民基本台帳カード
- ・外国人登録証明書
- ・在留カード
- ・特別永住証明書 など
収入証明の書類
ローン会社によって仕組みは異なりますが、一定額以上の借り入れを行う場合は収入証明書の提出を求められます。高額ローンを組む場合は貸し倒れの危険性が高くなることもあり、より綿密な調査を行う必要があるためです。収入証明書は返済能力と個人信用情報をチェックするために用いられます。
収入証明書類として認められる書類は各ローン会社のオフィシャルWebページに記載されているので、申し込む前に確認しておきましょう。一般的には、下記の書類がよく用いられます。
- ・課税証明書（所得証明書）
- ・源泉徴収票
- ・直近3か月の給与明細書
- ・所得税・住民税の納税証明書
- ・確定申告書
- ・支払調書
- ・年金証書
- ・年金通知書
ローン使途の証明書類
ローン使途の証明書類は、「資金使途証明書」とも呼ばれています。ローンの申し込みの際に申告したローンの使用目的に沿って借入金が使用されるかをチェックするのが目的です。
たとえば「車を購入するためにローンを組みたい」と申し込んだにもかかわらず、実際は車ではなく別のものを購入していたとしたら、ローン会社は返済が滞ったときに回収不能のリスクを抱えてしまいます。こうした事態を防ぐために、「ローンは車の購入に使用した」ということを証明する書類が必要です。
下記の書類が使途証明書として使用できます。これらは車を購入する業者に依頼して発行してもらいましょう。
- ・注文書
- ・売買契約書
- ・見積書 など
ケース別に準備する必要書類
ローンを組むのに必要な書類は、申し込むローンによって異なります。ローンの利用の仕方によっては追加で書類提出を求められることもあるので留意しておきましょう。こちらでは、車のローンを借り換えする際に必要になる書類を解説します。あわせて車の購入時に必要になる書類も確認しましょう。
車のローンを借り換えする場合の必要書類
借り換えとは、現在組んでいるローンをより低金利で条件のよいローンで借入をしなおすことです。現在のローンを別の業者のローンで一括返済する仕組みになっており、利息の節約によって総返済額を削減できる効果があります。
この借り換えを申し込むときは、返済明細書といった現在組んでいるローンの返済額・ローン残高を確認できる書類と、通帳のコピーなどの直近の返済を証明する書類が必要です。ほかにも下記のような書類が求められる場合があります。
- ・車検証の写し
- ・現在の借入れローンの返済予定表の写し
- ・現在の借入れローンの全額繰上げ返済の試算表
- ・銀行の届け印
必要書類は利用する金融機関によってことなる場合があります。詳細は借り換え先の金融機関に問い合わせましょう。
車のローン借り入れ後に必要な書類
車のローンの申請手続きが受理され、借り入れを行った後に求められる書類もあります。支払済確認書類として、納付済の振込受取書や領収書などが必要です。これらの書類も、ローンで融資したお金がしっかりと申請した使途とおりの使われ方をしたのかを確認するために使われます。
注文書や見積書はあくまで売買前の段階で発行されるものなので、実際に取引が行われたことを証明するものではありません。ローンを組む申請の段階ではまだ売買が行われていないため注文書や見積書で使途をチェックしますが、取引が行われた後は領収書などをチェックしてより確度の高い確認を行います。
車の購入時に必要な書類
ローンの利用とは別に、車を購入するためにも必要書類をそろえる必要があります。必要書類の中には用意に時間がかかるものもあるので、早めに準備することを心がけましょう。
- ・本人確認書類
- ・実印と対応した印鑑証明書
- ・車庫証明書
- ・委任状
実印は高価なものである必要はありませんが、「8mm以上25mm以下の正方形に収まる印鑑」といった条件があります。自治体で印鑑登録を済ませて印鑑証明書とセットで使いましょう。印鑑証明書は3か月以内に発行されたものが有効なので注意が必要です。
車庫証明書は申請してから発行まで1週間ほどかかる場合もあるのでこちらも気をつけましょう。ディーラーが取得代行してくれる場合もありますが、手数料を払いたくない場合は自分で手続きも可能です。
ローンの種類や申し込み先によって必要書類は異なる？
車のローンを組むにはさまざまな書類が必要ですが、組むローンの種類や利用する会社によっても必要な書類は変わります。一般的な傾向としては、信販会社やディーラーよりも銀行系ローンのほうが必要書類は多いケースがほとんどです。
利用するローン会社の系列は、必要な書類以外に審査や金利にも影響を与えます。銀行系のローンは審査が厳しいですが金利が低く、信販会社・ディーラーのローンは審査がやさしい代わりに金利が高いのが通例です。
自分が利用できるローン会社はどこなのか、どのようなローンが適しているのかを考えながら申し込み先を選びましょう。
選べる！必要書類の提出方法
昔は書類を提出する手段は限られていましたが、近年ではさまざまな提出方法が認められるようになりました。家から出ることもなく利用できる便利な方法もあるので、自分に合った方法を選びましょう。ローン会社でよく使用される書類の提出方法を4つご紹介します。
手渡し
書類の提出と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり手渡しでしょう。ディーラーのもとへ足を運んで直接書類を届ける方法です。
相手が書類を受け取ったことを確実に把握できるので、安心感がありますが、店舗まで足を運ぶなどの手間がかかるのが難点です。店舗の場所や使える移動手段によっては、自分の負担が大きい場合もあります。
Webアップロード
インターネット回線を使用して、デジタル形式で書類を送信する方法です。必要書類をスマートフォンなどのカメラで撮影し、画像データとして提出します。各ローン会社のWebページに準備されたメールリンクや入力フォームを介して、撮影した画像をアップロードするのが一般的な手順です。
必要書類が手もとにあればすぐに送信できる手軽さと即応性が魅力の方法といえるでしょう。しかし、デジタルデバイスやパソコンの扱いが苦手な方は、ハードルが高いと感じることがあるかもしれません。送信するファイルの形式やサイズは指定されているので、コンピューターに関する知識がないと対応できない可能性があります。
FAX
FAXを使って送信することを認めているローン会社もあります。FAXは電話回線を使用した画像送信システムです。インターネットの普及により使用される機会は減っていますが、まだまだ現役の通信方式です。
自宅にいながら手軽に画像を送信できるのがFAXの利点です。必要書類を読み取って送信すれば相手が画像データを受信します。
しかし、インターネットが一般家庭に普及して以降はあまり使われなくなっているため、FAXが自宅にある家庭はあまりないかもしれません。受信する画像の精度も不鮮明なケースがあるため、ほかの手段が利用できる場合、FAXは推奨されないこともあるようです。
郵送
宛先を書いた封筒に書類を入れて、ポストや郵便局に投函する方法です。アナログな方法なだけに、多くの方が使いやすいのが利点といえるでしょう。
ただし、郵送には切手と封筒を用意する、投函をしに行く、到着までに数日を要するといった難点もあります。宛先にきちんと届いたかなど、心配な場合は追跡サービスに対応している郵送サービスの利用もおすすめです。自分が使いやすい方法を選びましょう。
車のローンを利用するための条件とは？
車の購入にローンを利用するには、設けられた条件を満たしている必要があります。内容はローン会社によってさまざまですが、申込時の年齢が基準以上であることや、安定して一定水準以上の収入があることが条件になっていることがほとんどです。外国籍の方の場合は、永住権を取得していることが条件に設定されている場合もあります。
銀行系のローンを利用する場合は、その銀行に口座を開設することを求められるケースも珍しくありません。ローン会社や金融機関の判断次第では保証人を求められることもあり、要件は利用する方によっても変わってきます。
事前にチェック！車のローン申し込みの流れ
こちらでは、ローンの申し込みから時系列別にやるべきことをご紹介し、実際にローンを利用できるようになるまでの流れを解説します。ローンを利用するにはどのような手順が必要なのか、どの程度時間がかかるのかをチェックしましょう。
1.事前審査の申し込み
ローンを利用するための第一歩は、事前審査の申し込みから始まります。事前審査は仮審査とも呼ばれており、購入予定の車が決まっていなくても申し込みが可能です。どの車を購入するか決まっていなくても、ローンを利用すると決めた時点で事前審査に申し込んでおくと、その後の展開がスムーズになります。
申し込みはローン会社や金融機関の店舗をはじめとして、インターネットから受け付けているところも多数見られます。インターネットからの申し込みは、時間を問わない点も便利です。
2.審査結果の連絡
事前審査に申し込み手続きを行うと、ローン会社や金融機関から審査結果の通達があります。審査結果は郵送で知らされることが多いですが、希望すれば電子メールで結果を回答してくれるサービスを行っているところも多く、急いで結果を知りたいときに便利です。
審査に通過したら、仮審査が完了します。ローンを利用する場合は正式に申し込みを行いますが、仮審査を受けたからといって利用しなければならないわけではありません。ほかにもっとよい条件のローンの審査を通過していた場合は、利用せずにキャンセルもできます。
3.正式な申し込み
ローンを利用すると決めた場合は、正式な申し込みを行います。必要書類を揃えて、店舗やインターネットから都合のよい方法で申し込みましょう。
近年では、多くの会社で来店不要のネット申し込みも用意されています。申し込みから契約まですべてネットで完結させることができるため便利です。インターネットに接続しているスマートフォンがあれば、手軽に利用できます。
4.融資
無事に本審査を通ると、融資が受けられます。まず利用者の口座に融資額が入金され、その後車を購入する業者へ振り込み手続きが行われるのが一般的な流れです。
申し込みから融資を受けられるようになるまでの期間は、利用する車のローンや取扱会社によって異なります。はっきりとした日数を知りたい場合は、各自で取扱会社に問い合わせましょう。
まとめ
この記事では、車のローンを組むのに必要な書類や、申し込みから利用までの流れについて解説しました。ローンに申し込む際は、本人確認書類・収入証明書・使途証明書を用意する必要があります。ローンを扱っている会社や利用するローンの種類によって必要な書類は変わるため、自分の場合は何が必要なのかしっかり確認することが重要です。
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