車を購入する際のローンシミュレーションの事前準備とは?計算方法も紹介!
車を購入する際、支払い方法としてローンの利用を選ばれる方が多くいらっしゃいます。まとまった資金がなくても車が購入できる一方で、利息を払う必要が出てくるため「なるべくお得にローンを利用したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ローンのシミュレーションに必要な内容について解説します。シミュレーションをすることで、無理のない返済計画を立てることができ、自分に合った返済方法やローンも分かります。購入後のカーライフを楽しむためにも、ローンを賢く利用して無理なく運用していくことが大切です。
※目次※
・ローンを組む際には事前のシミュレーションが大切!月々の返済額・金利・支払い回数などの目安を知り、目途を立てよう
・頭金は資金に余裕がない場合、無理に用意しなくてもOK!
・お得にローンを利用するなら、返済方法や金利は重要!ネクステージなら、複数の信販会社から納得いくローンが選べる
車を購入する際のローンシミュレーションの事前準備
ローンとは、銀行や貸金業者からお金を借りて商品の購入を行い、毎月少しずつ返済していく方法です。カーローンに限らず、ローンの仕組みは複雑になっています。組み方によって、最終的な支払い額に大きな差が出ることもあるでしょう。
支払い額を抑えつつ、計画的に返済するために大切となるのがシミュレーションです。正確なシミュレーションを行うためにも、借入限度額や月々の返済額の目途を立てましょう。
ローンを組む前に知っておきたい「目安」について
ローンを組む前に、借入限度額や月々の返済額などの目安を知っておきましょう。「これくらい借りられるだろう」「これくらいなら返せるだろう」と、イメージだけで決めてしまうのは危険です。目安を知ることでリアルな額が算出できるため、シミュレーションもしやすくなるでしょう。
借入限度額
借入限度額は、申込者の年収・返済期間・その他のローン状況などによって変わります。また、金融機関によって審査の基準も異なるため、借入先によって限度額が変わる可能性もあるでしょう。
借入限度額の目安になるのが、月々の返済負担額です。一般的には、月収の20%~25%になるよう借入額を設定すると、審査に通りやすいとされています。
マイカーローンの借入度額は、銀行で300万円~1千万が目安です。ただし、あくまで目安ですので、これより低くなるケースもあります。
月々の返済額
ローンを組むうえで、重要となるのが月々の返済額です。月々の返済額は、借入額に利息を足した額を、借入期間で割ることにより算出します。利息は、借入残高に対して掛かるため、返済が進むにつれて少なくなっていく仕組みです。
一般的に、月々の返済額は月収の15%~25%程度に収めるのが良いとされています。早くローンを完済したいからと、無理な返済額を設定すると不測の事態に対応できない場合があるため、余裕を持たせた金額にすることが大切です。
不慮の事故や家電の故障などで、急な出費があるかもしれません。万が一の場合にも資金繰りに困らないよう、余裕のある返済計画を立てましょう。
金利
銀行などのマイカーローンの多くは、金利体系を「変動金利」と「固定金利」の2つから選ぶことが基本です。
「変動金利」は、市場の動向に合わせて定期的に金利が変わることが特徴です。金利が下がる可能性もある一方、上がるリスクも考慮して返済額を決めるなどリスクに備える必要があります。
変動金利には金利上昇リスクがあるため、固定金利よりも金利がやや低く設定されています。ローンを支払い終えるまでに大幅な金利上昇の可能性が低い場合、利用を検討すると良いでしょう。
「固定金利」は、ローン契約時の金利が完済まで継続する返済方法です。変動金利に比べ金利はやや高めに設定されていることが特徴ですが、市場の動向に左右されないため、返済の計画が立てやすくなります。
返済方法を選ぶ際には、いかにリスクを抑えながら金利を低くするかが重要です。目安として、返済期間が3年以内なら「変動金利」、3年以上の場合は「固定金利」など借入期間で検討するのがおすすめです。
支払回数
支払回数は、各金融機関ごとに定められた返済期間の中で自由に設定することができます。一般的に6ヵ月~10年程度が目安ですが、金融機関によっては15年など長期間で設定できる場合があるため、金融機関選びも大切です。金利形態により返済期間が異なる場合もあるため、きちんと確認をしましょう。
マイカーローンにおける返済回数の目安は、5年(60回)です。ただし、利息は借入残高に対して掛かるため支払総額を抑えるには、3年(36回)程度で設定するのが理想的です。
また、商品によっては繰り上げ返済ができるものもあります。貯蓄に余裕ができたら繰り上げ返済し、借入残高を減らしていくのもよいでしょう。
ボーナス払い
ボーナス払いを設定すると、春夏のボーナス月に返済を増額できます。一般的に、借入額の50%以内が、ボーナス払いに設定できる目安です。
ボーナス払いを行うと月々の返済を低く抑えられるため、、返済期間を短くして支払う利息を少なくすることができるでしょう。
ただし、ボーナスは必ず支払われるものではありません。勤務先の業績や個人の勤務状況によっては、ボーナスが予想より少なかったり、支払われなかったりということも考えられます。転職・退職によっても変動するため、設定額には注意が必要です。
返済方法
ローンの返済方法には「元利均等返済」「元金均等返済」「アドオン返済」があります。銀行などで主に採用されているのは「元利均等返済」と「元金均等返済」です。
元利均等返済は、元金と利息を足した総額を均等に分割して返済する方法です。毎月の返済額が固定されているため、家計管理がしやすいというメリットがあります。ただし、元金の減るペースが遅いため、支払う利息は元金均等返済に比べると割高になるでしょう。
元金均等返済は、元金を均等に分割し、それに利息を足して支払っていく方法です。支払う利息が低く済む一方、返済開始時の支払い額は高額になる傾向にあります。月々の返済額が異なるため、家計管理には注意しましょう。
アドオン返済は、貸出元本に対して利息を上乗せして計算する方法です。完済するまで、借入時の元本を対象に利息が計算されるため、支払う利息の総額は割高になるでしょう。現在、アドオン方式での金利表示は禁止されており「実質年利」で表示されています。
車を購入する際のローンに頭金は必要?
頭金を用意したほうが、その分借入額を低く抑えられます。月々の返済額や支払う利息の総額も低くなるでしょう。頭金を足すことでトータルの資金が増えれば、車種のグレードを上げられるなど、車の選択肢も広がります。
ただし、頭金を用意するとなると数十万円の出費になるでしょう。貯蓄を崩したくない場合や、資金に余裕がない場合はフルローンが適しています。中には、頭金が必要なローンもあるので注意しましょう。
車を購入する際のローンシミュレーション│計算方法
車を購入する際には、ローンシミュレーションを行います。利息額や総返済額、月々の返済額などを算出することで、より具体的な返済計画が練られるでしょう。返済方法には「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類があります。両方の方法での返済額の違いを比較し、より自分が運用しやすい方法を選びましょう。
基本的なローン返済額の計算方法
基本的なローン返済額は以下のような計算方法で算出できます。
利息額 |
借入金額×金利×返済年数÷2 |
総返済額 |
借入金額+利息額 |
月々の返済額 |
総返済額÷返済回数 |
ここで、ひとつ例を挙げて計算してみましょう。以下の条件でローンを組むと想定します。
・借入金額200万円
・返済年数3年(36回)
・ボーナス払いなし
・金利5%
利息額:200万円×0.05%×3年÷2=15万円
総返済額:200万円+15万円=215万円
月々の返済額:215万円÷36=5万9,722円
以上が基本的な計算方法です。ただし、返済方法によって支払う利息額が変わるため、総返済額や月々の返済額も変わります。次は「元利均等返済」「元金均等返済」それぞれの返済方法でシミュレーションしてみましょう。
元利均等返済におけるシミュレーション
元利均等返済における月々の返済額をシミュレーションしてみましょう。元利均等返済における返済額は、以下のような計算方法で算出できます。
月々の返済額=借入金額×利率×(1+利率)n/(1+利率)n-1
※nは返済回数 ※利率は月利
先ほどと同じ条件(借入金額200万円・返済年数3年(36回)・ボーナス払いなし・金利5%)を計算式に当てはめてみると、以下のような結果になります。
支払い |
返済額 |
うち利息分 |
1回目 |
5万9,941円 |
8,333円 |
2回目 |
5万9,941円 |
8,118円 |
3回目 |
5万9,941円 |
7,902円 |
4回目 |
5万9,941円 |
7,685円 |
5回目 |
5万9,941円 |
7,467円 |
⋮ |
⋮ |
⋮ |
30回目 |
5万9,941円 |
1,719円 |
利息額:15万7,888円
返済総額:215万7,888円
1回目から完済まで、一定額を返済し続けるのが特徴です。元金が減るペースが緩やかなため、元金均等返済に比べると利息総額がやや割高になります。
元金均等返済におけるシミュレーション
次に、元金均等返済における月々の返済額をシミュレーションします。計算式は以下のとおりです。
n回目の返済額=元金の均等返済+残額の利息=借入金額÷返済回数+(借入金額–借入金額÷返済回数×(n–1))×金利(月利)
先ほどと同じ条件(借入金額200万円・返済年数3年(36回)・ボーナス払いなし・金利5%)を計算式に当てはめてみると、以下のような結果になります。
支払い |
返済額 |
うち利息分 |
1回目 |
6万3,889円 |
8,333円 |
2回目 |
6万3,657円 |
8,101円 |
3回目 |
6万3,426円 |
7,870円 |
4回目 |
6万3,194円 |
7,638円 |
5回目 |
6万2,963円 |
7,407円 |
⋮ |
⋮ |
⋮ |
36回目 |
5万5,787円 |
231円 |
利息額:15万4,165円
返済総額:215万4,166円
返済開始当初は、返済額が割高になりますが支払いを重ねるごとに低くなっていきます。支払う利息総額も抑えることができるでしょう。
元利均等返済・元金均等返済のどっちを選ぶべき?
借入金額200万円・返済年数3年(36回)・金利5%という条件で、元利均等返済と元金均等返済を比べてみました。
元利均等返済の返済総額は215万7,888円、元金均等返済の返済総額は215万4,166円、元金均等返済のほうが低くなることが分かります。
支払う利息が少なく済むのは、元金均等返済のメリットです。元利均等返済は、完済まで一定額で返済していくため、家計管理がしやすいと言えます。家計への負担や管理の手間などを考えて、より運用しやすい方法を選ぶのがおすすめです。
車を購入する際のローンシミュレーション│金利率
返済方法によるローンシミュレーションを紹介しましたが、より重要となるのが金利です。同じ金額を借り入れても、金利が変われば支払総額は大きく変わります。そこで、金利による返済額の違いをシミュレーションしてみましょう。
先ほどと同じ条件(借入金額200万円・返済年数3年(36回)・ボーナス払いなし)を当てはめて、金利5%の場合と、8%の場合で計算しました。
|
金利5%の場合 |
金利8%の場合 |
月々の返済額 |
5万9,722円 |
6万2,222円 |
総返済額 |
215万円 |
224万円 |
金利が3%変わるだけで、総返済額に9万円も違いが出ることが分かります。借入額が大きくなったり、返済期間が長くなったりすると、より総返済額の差も大きくなるでしょう。ローンを組む際は、金利にも注意することが大切です。
よくある質問
ここでは、実際に寄せられるローンに関する質問をまとめました。これから車の購入を検討中の方、マイカーローンの利用を検討中の方におすすめの内容です。
ローンを組む際には事前のシミュレーションが欠かせません。そのためにも、シミュレーションに必要なデータを集めましょう。
シミュレーションに必要な項目は?
カーローンのシミュレーションをするには、金融機関の借入額・金利・返済回数・返済方式(元利均等返済・元金均等返済)などの項目が必要です。一般的な目安を参考に、金額や回数などを決めましょう。項目を決めていくことがシミュレーションの準備になります。
月額の返済額を計算する方法は?
月々の返済額は、借入額(元金)に、金利を乗じて利息を算出します。借入額と利息を足した返済総額を、返済回数で割ると、月々の返済額が分かるでしょう。返済方式などによっても金額差は出ますが、これが基本の計算式です。
お得にローン返済をする方法は?
返済方式において、元金均等返済のほうが支払う利息はやや抑えられます。ただし、お得感を求める上で一番こだわりたいのは金利(利率)です。金利が数%違うだけで、返済総額には大きな差が生まれます。お得にローン返済する上では、マイカーローンの取扱店選びが重要なポイントとなるでしょう。
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まとめ
車を購入する際、便利なのがマイカーローンです。借入限度額や返済額などの目安を知った上で、頭金を用意するかどうかも考えましょう。月々の返済額や利息の額などをシミュレーションし、返済方法を選びます。お得にローン返済するなら、金利の低いローンを選ぶことも大切です。
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