車のボーナス払いとは?仕組みとメリット・デメリットを徹底解説
車を購入する際の支払い方法として、ボーナス払いを選択肢に入れている人は多いでしょう。ボーナス払いとはどのような仕組みで、均等払いとの違いは何なのでしょうか。
メリットとデメリットを正しく理解し、自分の状況に合った選択をすることが大切です。また、ボーナスの減額や不支給のリスクも忘れてはいけません。この記事では、車のボーナス払いについて詳しく解説していきます。
※目次※
・車のボーナス払いは、月々の支払い額を抑えられるローンの返済方法。
・均等払いよりも総支払い額が増えたり、ボーナスの変動も考慮する必要があったりする点には注意が必要。
・車のボーナス払いの途中変更や中止は、大きな負担につながる可能性があるため極力避けるのが賢明。
車のボーナス払いとは?
車のボーナス払いとは、どのような返済方法なのでしょうか。まずは、ボーナス払いの基本的な意味や、審査の際にはどのような点が確認されるのかを紹介します。支払い方法についての基本知識は、自動車の購入時に必須です。
ボーナスのときに多く支払う方法
車のボーナス払いとは、毎月の返済額を抑えつつ、ボーナス時に多めに返済する方法です。返済期間で均等に割る「均等払い」と比べると、月々の支払い額は低くなりますが、ボーナス時の支払い額は高くなります。
ボーナス払いの金額は、借り入れ総額や返済期間、ボーナス支給額などを考慮して決められるのが一般的です。金額や時期は、自分の収入やボーナス支給のタイミングに合わせて、無理のない範囲で設定しましょう。
車のボーナス払いの審査基準は?
ボーナス払いを設定する際は、まず販売店やディーラーに相談し、具体的な手続きを確認しましょう。車のボーナス払いの審査基準は、基本的に均等払いの審査と同様、いくつか特有の項目もあります。
まず、ボーナスの支給額と安定性が重要なポイントです。ボーナス払いを希望する場合、ボーナス支給額を証明する書類の提出を求められることが多いでしょう。
また、勤続年数や雇用形態なども審査の対象です。安定したボーナス収入が見込めるかどうかが、審査のカギを握っているといえるでしょう。
さらに、月々の返済能力も重要視されます。ボーナス月以外の返済額が収入に見合っているか、総支払い額が借り入れ可能な範囲内に収まっているかなども、しっかりチェックされるでしょう。
ボーナス払いならではの審査項目もありますが、総合的に返済の安定性が評価されるという点では、均等払いの審査と変わりありません。計画的な返済が可能かどうかを、多角的に判断されると考えておきましょう。
車のボーナス払いのメリット・デメリット
車のボーナス払いには、どのようなメリット・デメリットがあるのか、気になる人も多いでしょう。良い面・悪い面を把握することは、自分に合ったローンの返済方法を選択するために欠かせません。
ボーナス払いを上手に活用すれば、目標の車を無理なく手に入れることがかなうでしょう。
【メリット】車のボーナス払いは月々の支払い額を抑え、無理のない返済プランを立てられる
車のボーナス払いの最大のメリットは、月々の支払い額を低く抑えられることです。特に、手取り収入が少ない人や、他の支出が多い人にとって、ボーナス払いは大きな魅力となるでしょう。
月々の返済負担を最小限に抑えつつ、ボーナスを有効に返済に回せるので、計画的にローンを完済できるのが魅力です。また、車の維持費など他の出費にもゆとりが生まれるでしょう。
ただし、ボーナス払いを設定する際は、ボーナスの支給額や時期を考慮し、確実に返済できる金額を設定することが重要です。
【デメリット】車のボーナス払いは総支払い額が均等払いより増える
車のボーナス払いは、均等払いに比べて総支払い額がわずかながらも増えるのが一般的です。以下で、ボーナス払いと均等払いの総支払い額を、比較してみましょう。
【車両価格500万円・7年ローン・年利3%・ボーナスごとに約10万円支払う設定の場合】
返済方法 |
毎月返済額 |
ボーナス月加算額 |
年間返済額 |
総返済額 |
ボーナス払い |
4万9,549円 |
9万9,654円 |
79万3,896円 |
555万7,272円 |
均等払い |
6万6,066円 |
0円 |
79万2,792円 |
554万9,544円 |
金利手数料分だけ余計に支払うことになるので、ボーナス払いは総支払い額が増えます。
【デメリット】ボーナスの減額・不支給で、車のボーナス払いに支障が出ることも
ボーナスの減額や不支給になると、車のローン返済が困難になるリスクがあります。例えば、ボーナス払いで月々の支払い額を10万円に設定していたとしましょう。
しかし、会社の業績悪化でボーナスが半減し、ローン返済に回せるお金が5万円しかない状況になったとします。残りの5万円は、他の生活費を切り詰めるなどして工面しなければなりません。
それでも返済が難しい場合、延滞・滞納につながる恐れがあります。ボーナスの変動に備え、返済計画は余裕を持って立てることが賢明だといえるでしょう。
車のボーナス払いが適している人
車のボーナス払いが適しているのは、主に以下の3タイプの人です。安定したボーナス収入が見込める人や月々の支払い額を抑えたい人、計画的な返済を心がけられる人など、それぞれ具体的に解説します。自分が該当するかを確認し、返済方法を選択するヒントにしましょう。
安定したボーナスが見込める人
安定したボーナス収入が見込める人は、車のボーナス払いを有効活用できるでしょう。例えば、大手企業に勤務していて、毎年一定額のボーナスが支給される会社員などが該当します。
ボーナスの額や支給時期がある程度予測できると、計画的な返済のめどが立ちやすくなるでしょう。月々の支払い額を抑えつつ、ボーナス時にまとまった返済を行うことで、無理なく車のローンを完済できます。
ただし、ボーナスの減額や不支給のリスクは、常に考慮しておくことが必要です。万が一そのような事態に陥った際の対策は、事前に検討しておきましょう。
月々の支払い額を抑えたい人
月々の支払い負担を減らしたい人にとって、車のボーナス払いは魅力的な選択肢といえます。例えば、子育て中のファミリー層で、教育費などの出費が多い場合、毎月の支払い額を抑えられるボーナス払いは大きなメリットです。
ボーナス払いなら、ボーナス時に納得のいく金額を返済に充てられます。月々の支払いを最小限に抑えつつ、ボーナスでまとまった返済ができるため、家計への影響を和らげられるでしょう。
支払総額が増えるリスクを十分に理解した上で、自分の収入や生活スタイルに合った返済プランを立てることが大切です。
計画的な返済を心がけられる人
計画的な返済を心がけられる人にも、車のボーナス払いは有効な選択肢です。ボーナス払いを利用する際は、ボーナス支給時期に合わせて、確実に返済を行うことが求められます。
そのためには、日頃から計画的にお金を管理し、ボーナス支給前から返済資金を準備しておく習慣が欠かせません。また、ボーナスの使途をあらかじめ決めておき、他の用途に流用しないよう自己管理できる強い意志も必要です。
計画性と自制心を持ち合わせている人であれば、ボーナス払いのメリットを最大限に生かせるでしょう。反対に、ボーナスを自由に使ってしまいがちな人は、返済が滞るリスクが高いため、ボーナス払いは不向きかもしれません。
車のボーナス払いを選択する際のポイント
車のボーナス払いを選択する際には、いくつかのポイントがあります。返済シミュレーションをしたり、無理のない返済期間を設定したりすることも大切です。
ボーナス払いの特約内容を、事前に確認することも欠かせません。車のボーナス払いは便利な選択肢ですが、慎重に事を進める必要があります。
返済シミュレーションで車のボーナス払いの総支払い額を確認する
ボーナス払いを選択する前に、返済シミュレーションで総支払い額を確認することが欠かせません。一見、月々の支払いが少なく済むように見えるボーナス払いですが、均等払いよりも総支払い額が多くなるケースがほとんどです。
ボーナス払いの魅力に惹かれるあまり、総支払い額の確認を怠ってしまうと、後になって「思っていたより高くついた」と後悔することになりかねません。
返済シミュレーションをして、ボーナス払いと均等払いの総支払い額を比較検討し、自分の収入や生活スタイルに合った返済プランを選択することが大切です。
車のボーナス払いは無理のない返済期間を設定する
ボーナス払いの返済期間は、自身の収入や生活スタイルに合わせて無理のない設定にすることが重要です。ボーナス払いは、月々の支払い額を抑えられるメリットがある一方で、ボーナスの変動リスクもあります。
無理のない返済期間を設定するためには、まずは自分のボーナス額や支出状況を正確に把握することが大切です。その上で、ボーナス払いの割合を調整したり、返済期間を柔軟に設定したりと、自分に合ったプランを組み立てましょう。
ボーナス払いに回す金額は、ボーナス額の20%〜30%程度が目安といわれています。ボーナスへの依存度が高すぎると、返済が苦しくなる恐れがあるので注意しましょう。
「ボーナス払いだから」と安易に長期の返済を選ぶのは避け、ボーナス払いの割合が大きいほど、返済期間は短めに設定するのが賢明です。ライフスタイルの変化にも対応できる、無理のない返済期間を設定することが、ボーナス払いの最適な活用法だといえるでしょう。
車のボーナス払い特約の内容を理解する
ボーナス払いの特約内容は、事前にしっかりと確認・理解しておくことが何より大切です。ボーナス払いの金額や時期、変更・中止の可否など、契約内容をきちんと把握しておかないと、思わぬトラブルに直面する恐れがあります。
特に注意したいのが、ボーナスの支給がない場合の取り扱いについてです。「ボーナスが出なかったら、その分の支払いはどうなるのか」といった点は、あらかじめ確認しておきたいポイントといえます。
また、ボーナス払いの特約内容は、金融機関によって異なることも覚えておきましょう。複数の金融機関の特約を比較検討し、自分に合った条件のところを選ぶのが賢明です。
ボーナス払いは便利な選択肢ですが、特約内容をしっかり理解してこそ、上手に活用できます。契約前に特約内容をチェックし、納得してから契約するようにしましょう。
車のボーナス払いの途中変更・中止による影響
ボーナス払いの契約内容を、途中で変更したり中止したりすることは可能です。しかし、さまざまな影響・リスクが伴うことも理解しておきましょう。
ここでは、車のボーナス払いの途中変更・中止による影響を詳しく解説します。リスクをきちんと把握し、安易に変更・中止をしないよう心がけましょう。
車のボーナス払いの変更が与える影響
ボーナス払いの設定を変更すると、返済額や期間に大きな影響が出ることがあります。例えば、ボーナス払いの金額を減らせば月々の支払い額が増えますし、逆に増やせば月々の負担は減るでしょう。
また、ボーナス払いの回数を減らすと、1回当たりのボーナス加算額が増えるため、ボーナス時の支払い負担が大きくなります。反対に、回数を増やせばボーナス時の負担は減りますが、その分返済期間が長引き、返済額も利子分が増える点に注意が必要です。
変更を検討する際は、まず返済シミュレーションをし、変更後の月々の支払い額とボーナス時の支払い額、総支払い額などを入念にチェックしておく必要があります。
車のボーナス払いを中止するリスクと注意点
ボーナス払いの契約を中止するのは、大きなリスクが伴います。中止すると、残りの債務を一括で支払わなければならない可能性があり、大きな負担になるでしょう。
もし返済が厳しくなったら、まずは金融機関に相談するのが賢明です。状況をよく説明して、返済条件の変更を一緒に検討してもらいましょう。
中止は最終手段と考え、その前にできる対策をし尽くすことが大切です。ボーナス払いの特約をよく理解し、無理のない返済プランを立てることを心がけましょう。
車のボーナス払いが困難になったら金融機関へ相談を
ボーナス払いの返済が難しくなった場合、まずは金融機関に相談することが重要です。金融機関は、借り手の状況に合わせて柔軟に対応してくれる場合があります。
例えば、一時的な返済猶予や返済期間の延長、金利の引き下げなど、借り手に寄り添った提案をしてくれるかもしれません。
また、返済が難しい理由を丁寧に説明することで、金融機関の理解を得られる可能性があります。突然の収入減少や予期せぬ出費など、事情をきちんと伝えることが大切です。
金融機関との話し合いは、問題解決の第一歩となります。ボーナス払いで困ったら、一人で抱え込まずに、まずは金融機関に相談してみましょう。
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まとめ
ボーナス払いは、月々の支払い額を抑えつつ、ボーナス時に多く支払う方法で、計画的な返済ができる魅力的な選択肢です。しかし、総支払い額が均等払いより増えるデメリットには注意しましょう。
自分の収入やライフスタイルに合わせて、無理のない返済プランを立てることが何より大切です。ボーナスの減額や不支給のリスクも考慮し、慎重に検討しましょう。
ボーナス払いを上手に活用すれば、車購入の選択肢が広がります。しかし、リスクもしっかり理解して、賢く判断することが重要です。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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