自動車免許の多様な取得方法と更新について|流れ・費用・注意点を徹底解説
自動車免許の種類はいくつかあります。また、取得方法もひとつではないことをご存じでしょうか。多様な取得方法を知っておけば、自分の希望とマッチした方法で自動車免許の取得ができます。そこでこの記事では、自動車免許の種類や取得方法、更新について確認しましょう。あわせて、自動車免許取得までの流れや費用・注意点も解説します。
※目次※
・どの自動車免許を取得すべきなのか事前に確認しよう!普通車自動車でもマニュアルとオートマで内容が違う
・自動車教習所通い・合宿・一発試験受験!あなたの希望にマッチする方法がストレスフリー
・初心者は運転スキルが未熟でリスクが高い!初めて免許を取得したら中古車がおおすすめ!
自動車免許の種類
自動車免許にはいくつか種類があります。AT専用やAT/MT両方運転できるもの、大型・バイクが運転できるものとさまざまです。どの自動車免許を持っているかで運転できる自動車の種類が異なります。また、免許証はドライバーの運転歴などによって区分されています。ここからは、自動車免許にはどのような種類があるのか確認しましょう。
免許の種類で運転できる自動車が異なる
自動車免許を取得する前に、「どのような自動車を運転したいのか」を再確認する必要があります。なぜなら、取得する自動車免許の種類によって運転できる自動車が変わるからです。
自動車を牽引する場合にも自動車免許は必要となります。以下の表に、それぞれの自動車免許で運転できる自動車や諸条件をまとめました。
免許の種類 |
自動車の種類 |
車両総重量 |
最大積載量 |
乗車定員 |
受験資格 |
普通免許 |
普通自動車 |
3.5トン未満 |
2.0トン未満 |
10人以下 |
18歳以上 |
準中型免許 |
準中型自動車 |
7.5トン未満 |
4.5トン未満 |
10人以下 |
18歳以上 |
中型免許 |
中型自動車 |
11.0トン未満 |
6.5トン未満 |
29人以下 |
20歳以上 免許期間2年以上 |
大型免許 |
大型自動車 |
11.0トン以上 |
6.5トン以上 |
30人以上 |
21歳以上 免許期間3年以上 |
免許証は5つに区分されている
道路交通法により、ドライバーの運転歴・事故の有無などによって自動車免許証は色分けされています。以下の表に区分の種類とそれぞれの条件をまとめました。
運転歴 |
色 |
有効期限 |
免許を持っている期間 |
違反歴 |
事故歴 |
新規取得者 |
グリーン |
3年 |
― |
― |
― |
初回更新者 |
ブルー |
3年 |
継続して5年未満 |
違反者運転者に該当しない |
違反者運転者に該当しない |
違反更新者 |
ブルー |
3年 |
― |
複数回 |
ケガをともなうもの |
一般更新者 |
ブルー |
5年 |
継続して5年以上 |
違反1回のみ(3点以下) |
― |
優良更新者 |
ゴールド |
5年 |
継続して5年以上 |
なし |
なし |
自動車免許の取得方法(1):自動車教習所に通う
メ一般的な自動車免許取得方法に「自動車教習所に通う」方法があります。自分の予定に合わせて時間割を設定できるため、自分のペースで自動車免許取得に向けて学べるのが魅力です。ここからは、自動車教習所に通う方法について解説します。
自動車教習所にかかる費用
必要な費用は自動車教習所によって異なるため、費用を抑えたい場合はいくつか比較するとよいでしょう。普通自動車免許取得の場合、トータルでどれくらいの費用を支払うことになるのか以下にまとめました。
費用内訳 |
必要な費用の金額 |
初期に支払う費用の総額 |
24万円~35万円程度 |
講座受講キャンセル料 |
1,000円~5,000円程度 |
追加費用 |
4,000円~5,000円程度 |
自動車教習所によって、費用の差は10万円以上の場合もあるようです。キャンペーンで一部の費用が安くなることもあるため、自動車教習所に急いで通う必要がない方はじっくりリサーチするとよいでしょう。
ローン支払いもできる
自動車教習所へ通うにはまとまった費用を支払わなければいけません。親が費用を支払う場合や自分で支払う場合など、支払いケースはそれぞれでしょう。一括払いでなくても、分割払いやローンを組んで毎月一定額を支払うことも可能です。ただし、自動車教習所によって取り扱うカードや支払い方法は異なります。
自動車教習所での座学と運転技能訓練
入校したらテキストを受け取りますが、その内容に沿って座学や運転技能訓練を受けるのが自動車教習所の特徴です。時間割は専用の予約システムがあり、専用端末やPC・スマホで自分の予定に合わせて組めるため手間もかかりません。
アルバイトや仕事と両立しながら通うことも可能です。ただし、一部の講義や運転技能訓練は時間帯が限られていることもあるため注意しましょう。
入学から卒業までの期間
普通自動車免許取得の場合、就学期間は申し込んだプランによって異なります。入学から20日程度で卒業する場合もあれば、半年や1年といった長期間就学して卒業する場合もあるようです。座学と運転技能訓練どちらも必要な時間を受講すれば、卒業検定が受けられます。
学科の本試験を受験する
卒業検定に合格したら運転免許試験場へ行き、学科の本試験を受験しましょう。100点満点中、90点以上正解していれば合格です。合格していれば、そのまま運転免許の発行に移れます。ただし、90点以下の場合は不合格となり再受験が必要です。
運転免許の発行
晴れて学科本試験に合格したら、所定の手数料を窓口へ支払います。その後、登録カードを作成します。最近の自動車免許証にはICチップが入っているのが特徴です。
そのICチップに情報を登録するわけですが、その際に暗証番号を4桁で設定する必要があります。2つ設定しなければいけないため、じっくり考えたい場合は本試験を受験するまでに考えておくとよいでしょう。それ以外にも、自動車免許証にプリントする写真撮影もあります。合格者が順に並び、自分の番が来れば写真を撮影してもらうという流れです。
合宿免許のメリットとデメリット
「集中して免許取得したい」「知人に合わない場所で免許取得したい」という場合は合宿免許がよいでしょう。合宿免許とは通学ではなく、限られた期間内で施設などに宿泊して知識や運転技能を身につけるスタイルの取得方法です。以下の表に合宿免許のメリットとデメリットをまとめました。
メリット |
デメリット |
短期間で自動車免許の取得を目指せる |
スケジュールを確保する必要がある |
費用が安い |
交通費の補助がない場合もある |
詰め込み型で学んだことを習得しやすい |
都会の道路を運転するスキルが習得しにくい |
自動車免許の取得方法(2):一発試験を受験する
自動車教習所に通わなくても、一発試験を受験すれば自動車免許取得は可能です。「短いスパンで自動車免許を取得したい」「費用を抑えたい」という方にはぴったりな方法だといえるでしょう。ここからは、一発試験とは何かを解説します。
一発試験とは
一発免許とも呼ばれる一発試験とは、自動車教習所に通わずに運転免許試験場で必要な試験だけを受ける方法です。学科試験や技能試験を受験するときは運転免許試験場へ足を運び、自動車教習所で受験する場合と同じ要領で受験します。人によっては1週間で自動車免許取得も可能です。
一発試験にかかる費用
自動車免許を一発試験で取得する場合、必要な費用は20万程度となります。自動車教習所に通うことを考えると、10万円程度安いでしょう。以下に金額の内訳を表でまとめました。
内容 |
費用 |
仮免試験・本免試験(それぞれ3回受験) |
5万円程度 |
届出教習所費用 |
15万円程度 |
非公認教習所である届出教習所では、技能試験へ向けてさまざまなことが学べます。学科試験は授業を受講するのではなく、自分でDVDなどを見ながら学ぶスタイルです。
一発試験に必要なもの
試験を受験するにあたり準備すべきものを以下にまとめました。初めて一発試験を受験する方は参考にするとよいでしょう。
- ・本人確認の身分証明書類
- 保険証や住民基本台帳カード、パスポート、運転免許証のうちいずれか1点
- ・住民票(原本)
- ・証明写真2枚
- ・運転免許証(所持者のみ)
- ・筆記用具
- ・現金
- 手数料の支払いのため(受験料や免許証交付料など)
一発試験の流れ
試験当日の流れを以下にまとめました。当日の緊張を軽減させるためにも、不安な方は目をとおしておくと安心です。
- 1. 受付
- 必要書類を記入し、手数料(受験料や試験車使用料、免許証交付料)を支払います
- 2.適性検査
- 視力検査です
- 3.仮免学科試験の受験
- 50個の問題に対して〇か×で回答します
- 4.仮免技能試験の受験
- 5.本免学科試験の受験
- 6.本免技能試験の受験
- 7.取得時講習
- 自動車等の運転に関する講習と応急救護処置に関する講習を受けます
- 8.運転免許交付
自動車免許の更新について
時期が来れば、自動車免許更新の通知のお知らせが自宅ポストに届きます。自動車免許を更新するには、更新できる場所や費用・注意点を知っておくと安心です。海外にいるなどによって自動車免許の更新ができない場合は、有効期限の延長もできます。ここからは、自動車免許の更新について確認しましょう。
運転免許の更新をおこなう場所
運転免許試験場と運転免許センター、どちらかで自動車免許を更新する方がほとんどでしょう。どこで自動車免許を更新すればよいのかは、その時期に届く更新の通知のハガキに記載されています。学科の本試験などを実施している日に自動車免許の更新に行ってしまうと、混雑する傾向にあるためできるだけ避けるとよいでしょう。
必要な講習を受ければ、当日に更新が完了した新たな免許証を手に入れられます。あまりメジャーではありませんが、警察署でも自動車免許の更新が可能です。ただし、お住いの都道府県によって更新できる対象者が異なるため注意しましょう。
更新時に必要なもの
自動車免許を更新するときに必要なものを以下にまとめました。自動車免許の更新手続きに行く前に、忘れものがないかチェックしておくと安心です。
- ・運転免許証
- ・更新の通知ハガキ
- 受講内容を確認するために必要
- ・印鑑(朱肉付き)
- シャチハタなどは不可
- ・メガネやコンタクト
- 視力検査で必要
更新でかかる費用
ドライバーの免許区分に関わらず、自動車免許を更新する費用として一律2,500円支払う必要があります。また、特定の講習の受講が終了している方はそれ以外の費用は必要ありません。安全協会への加入金も任意ではありますが、支払う必要があります。区分ごとに受講手数料は異なるため、以下の表にまとめました。
区分 |
費用 |
新規更新者 |
500円 |
優良運転者 |
800円 |
一般運転者 |
1,350円 |
違反運転者 |
1,350円 |
更新時に受講する講習の種類
どの区分に該当するかによって、自動車免許更新時に受講する講習の種類も異なります。どのような種類があり、受講にはどれくらいの時間が必要なのか以下の表にまとめました。
区分 |
時間 |
初回更新者 |
2時間 |
優良運転者 |
30分 |
一般運転者 |
1時間 |
違反運転者 |
2時間 |
また、高齢者は3時間の「高齢者講習」または「高齢者講習同等教育」を受講する必要があります。該当する区分を確認し、余裕をもって受講できるようスケジュール調整しましょう。
免許更新の注意点
「自動車免許を更新するのをうっかりし忘れてしまった」「更新期間に引っ越しした」このような場合、有効期限からどれくらいの期間が経過したかによって免許交付に必要な手続きが異なります。
自動車免許を更新し忘れてしまうと、免許は失効するため注意しましょう。引っ越しをした場合は、役所だけでなく警察署にて自動車免許証の住所変更も一緒にしておくと安心です。自動車免許証の住所変更をしていない場合、更新の通知ハガキは旧住所に届いてしまいます。
初めて免許を取得したら中古車がおすすめ
念願の自動車免許を取得したからといって、いきなり新車に乗るのはハイリスクだといえるでしょう。運転に慣れるまでは中古車に乗ったほうが何かと安心です。ここからは、自動車免許取りたての初心者になぜ中古車がおすすめなのかを解説します。
初心者は傷をつけてしまうリスクが高い
運転に不慣れた自動車免許取りたての初心者は、車両間隔が十分につかめていなかったり運転スキルが不十分だったりとさまざまな心配な要素があるのが特徴です。
そのため、初めから新車に乗ってしまうと傷をつけてしまうリスクが高く、精神的ダメージを受けやすい傾向にあります。また、新車は購入費用だけでなく修理費も高くなるため初心者には不向きです。
いろんな車を試乗できる
中古車を販売する業者はさまざまなボディタイプの車を取り扱っています。自動車教習所によっては、セダンタイプの車しかなくそのほかの車を運転した経験がない方もいるかもしれません。
その場合も、中古車を販売する業者はさまざまなメーカーの車を取り扱っているため試乗できるバリエーションも豊富です。自分にマッチする乗り心地や運転のしやすさをもち合わせている車を探せるのも中古車を購入するメリットだといえるでしょう。
中古車リスクを考えた保証プランが豊富
中古車の購入を考えているのであれば、ネクステージはいかがでしょうか。国産車・輸入車どちらの中古車にもそれぞれにマッチした保証プランがあります。また、納車前に規定の整備・点検をクリアした車であれば1年間は無料で保証プランを利用できるのも魅力です。
国産車の軽自動車・普通自動車の場合は、有料プランとして1年・2年・3年から選択可能です。それぞれ33機構318項目の対象範囲があり、これは業界トップレベルの保証だといえるでしょう。ほかにも、輸入車でも同様に最大3年までの有料プランがあります。こちらも。33機構320項目と業界トップレベルの内容です。
まとめ
自動車免許を取得するには、自動車教習所・合宿・一発試験の3つの方法があります。本試験を受けるまでの過程や費用・期間などは、どの方法にするかによって異なるため慎重に決めるとよいでしょう。また、自動車免許を更新する際はどの区分に該当しているのかあらかじめ確認しておくとスケジュール管理も楽です。
自動車免許を取得したばかりのころは、中古車で運転スキルを身に付けステップアップしてから新車に乗るとよいでしょう。どこで中古車を購入すればよいか迷った場合は、ネクステージにお任せください。国産車・輸入車どちらにも手厚い保証プランを用意しています。中古車の購入を考えている方は、ぜひネクステージまでご相談ください。