中古車購入後のメンテナンスはどこに頼む？適切な整備や自己点検の方法は？

中古車は新車とは違い、購入時点で多少なりとも劣化していることは避けられません。そのため、中古車を購入する際にはメンテナンスの大切さを認識しておきましょう。

メンテナンスが大切と言われても、具体的にどうすればよいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。何から手を付ければよいのか分からないままでいると、毎日の忙しさに揉まれてつい後回しということになりかねません。

この記事では、ネクステージの独自アンケートを交えながら依頼するべき整備と自分で行える点検についてご紹介します。安心して車に乗り続けられるよう注意点に留意しましょう。

・中古車購入後には定期的なオイル交換やタイヤ空気圧チェック等を忘れないようにしよう

・中古車メンテナンスは整備工場、カー用品店、ガソリンスタンド等に依頼できる

・安全性能に関わるパーツの消耗部品はこまめな点検・整備が必要なことを覚えておこう

登録済未使用車を購入した場合は別として、中古車は前オーナーが一定期間乗っていたことが特徴です。そのためどうしてもさまざまな部品で劣化が生じています。

前オーナーがきちんと定期的なメンテナンスを行っていた良質な中古車を購入するのであれば、購入後に大きなトラブルは減るでしょう。しかし、自分が購入した後何もメンテナンスしなければあっという間に車全体が劣化してしまいます。

一度故障してしまうと多額の修理代が必要です。そうならないために定期的にメンテナンスを行うことで、結果的に無駄な出費を抑えることにつながります。

新車・中古車を問わず車のメンテナンスには「法定点検」と「日常点検」があり、義務と任意のものがあります。混同されることが多いのですが車検と法定点検は異なるため注意しましょう。

車検とは、その車が保安基準に対して違反箇所がなく公道を安全に走れる適合車かどうかを判断することが目的で、法定点検とは修理が必要な箇所がないか点検基準にそって行われる点検・整備です。

法定点検は「12か月点検」と「24か月点検」があり、それぞれ点検項目数が定められています。車の種類ごとに具体的な点検項目が異なることが特徴です。事業用車は「3ヶ月点検」、自家用トラック・レンタカーは「6か月点検」が義務付けられており、実施しない場合罰則があるため注意しましょう。

新車の場合は購入したディーラーに購入後のメンテナンスを含む全ての事をお任せできますが、中古車購入の場合は事情が異なります。

もちろん購入した販売店に依頼することもできますが、基本的に自分でメンテナンスをどこに依頼するかを探して決定しなければなりません。

車のメンテナンスを行っている業者はそれぞれ整備環境や得意分野が異なるため、自分が受けたいメンテナンス内容で選択できます。依頼できる代表的な場所をご紹介しますので参考にしてください。

自分の要望に合った、満足のいくメンテナンスを行ってくれる業者を選びましょう。

ディーラーによっては併設された整備工場があります。その整備工場は、車検ラインを有する国土交通省の出先機関として認められた指定工場のため、車検を含むほぼ全ての整備作業が可能です。

自社メーカーの車構造について精通した豊富な経験があるスタッフがそろっていることから、不安な点を細かいところまで相談できます。ディーラーで中古車を購入した場合、メーカー保証期間内、リコール対象、純正部品での修理などの場合はディーラーに依頼できるでしょう。

純正部品の単価、工賃、手数料が高い場合が多い反面、他のサービスを組み合わせてくれる場合もあります。

中古車販売店やネットオークションなど、個人販売で中古車を購入した場合は販売店に併設された整備工場や個人営業の民間整備工場を利用できます。整備工場は認証工場と指定工場の2種類あり、車検ラインを有しているかどうかが主な相違点です。

民間整備工場はひとつのメーカーに限らずさまざまな車種の整備を行っていることが多くあります。対応力が幅広く国産車であれば大抵のメンテナンスを引き受けてくれますが、それぞれの整備工場で得意としている車種に違いがあるため確認してみましょう。

ディーラーと比較して、工賃や手数料が安い場合があります。ディーラーでは対応終了している古い年式の車やカスタマイズカーの場合には、民間の整備工場が便利です。

<h3>依頼先別の利用者割合</h3>

ネクステージが行ったアンケートで、車の修理を依頼した場所を尋ねました。結果は以下のとおりです。

・ディーラー……54.4％

・モータース・民間車検場……19.8％

・中古車販売店……7.3％

・ガソリンスタンド……6.0％

・カー用品店……4.2％

・買取店……2.4％

・車検専門店……2.4％

・その他……2.2％

・タイヤショップ……0.7％

・カスタム・チューニングショップ……0.4％

一番多かった回答はディーラーでした。半数以上の回答は、車の購入先がディーラーという方が多いこと、車に対して多くの知識があることが理由として挙げられています。次に多かった回答は、モータース・民間車検場です。

多くの車を見ており、知識が豊富でメンテナンスの技術もしっかりしていることが理由として挙げられました。

タイヤの点検は、安定した走行性能や燃費性能の維持のために大切です。定期的に確認するようにしましょう。タイヤ空気圧チェックはガソリンスタンドでエアコンプレッサーや空気圧チェック用専用タンクを借りたり、スタッフに依頼もできます。

なるべく1か月に1度を目安にチェックしましょう。車のタイヤは全て同じタイミングで摩耗するわけでなないため、タイヤの位置を変えるローテーションを行い摩耗具合を調整できます。

ハンドルのブレやカーブでの安定性が少なくなってきたことなどに気づいたら、ガソリンスタンドや整備工場などに相談してみましょう。

タイヤの溝が減ってきたら交換が必要です。タイヤの溝が少なくなると雨の日にスリップしやすくなるだけではなく、溝の深さが一定基準に満たない場合は車検に通らないため注意しましょう。

生活環境の関係で舗装されていない場所、ホコリが立ちやすい場所を走行する機会が多いのであれば、小まめに点検し交換しましょう。走行距離が少ない場合は約2年がエアクリーナー交換目安とされています。

エアコンフィルターが汚れていた場合、臭いだけでなくエアコン機能が低下し効きが悪くなります。快適なドライブを楽しむためにもエアコンフィルターの確認は必要です。

車の使用者には「法定点検」と「日常点検」が法律で定められています。罰則はないものの、小まめに点検することにより車の異常に気付きやすく、大きな故障やトラブルになる前に問題を解決できますので心掛けましょう。

日常点検ついでに簡単なセルフメンテナンスを行うことで、愛車を長く快適に乗り続けられます。自分でできる簡単なメンテナンスについて解説しますのでお試しください。

車の乗り降りを繰り返しているうちに、知らず知らずのうちに小さなゴミ等が車内に落ちている場合があります。シートに髪の毛や糸くずが付いていたり、ドライブ中飲食をした際にこぼしてしまったりすることもあるかもしれません。

小まめに車内の掃除を行うようにしましょう。掃除機や粘着クリーナーでゴミを取り除きます。

シートカバーをしているのであれば、定期的にシートカバーを外して洗濯しましょう。消臭剤や車内用空気清浄機を置くことで、車内に嫌な臭いがこもることを防げます。

車は使う頻度に関係なくボディが汚れていきます。車庫に屋根がない場合はなおさらです。少なくとも月に1度くらいは洗車しましょう。花粉や泥は固まると取れにくくなってしまいます。

雨や朝露などの水垢も同様です。普段は簡単な洗車で構いませんが、時にはポリッシャーやコーティング剤を使用した丁寧な洗車をすることで細かな傷の除去・予防につながります。

海でアウトドアを楽しんだ後は、早めに洗車して塩分を洗い流しましょう。その際はボディだけでなく足回りも丁寧に洗車し、潮風の影響による錆を防ぐことが必要です。外観をきれいに保つ目的だけでなく、車の走行性能を保つためにも必要な洗車といえます。

ただし、頻繁な洗車は洗剤やスポンジによる摩擦によりコーティング剤が摩耗してしまうことも覚えておきましょう。

車には消耗部品がたくさん使用されています。例えばワイパーのゴム、ウインドウォッシャー液などです。雨天時の走行中ワイパーを動かした際に視界がきちんと良好に保たれているか確認しましょう。

ウインドウォッシャー液は、フロントガラスが汚れている際に噴射して液がきちんと適量出るか確認します。このような消耗品はカー用品店等で簡単に購入可能です。市販品を購入して自分で補充・交換してみましょう。

日本では自動車の点検整備は使用者の義務と定められています。中でも一定間隔ごとに行う定期点検整備は、道路運送車両法や国土交通省の自動車点検基準に沿って車種や用途ごとに時期や点検項目数が定められており、専門的な知識や技術が必要な法定整備です。

自家用乗用車の場合は12か月ごとに26項目、24か月ごとに56項目があり、点検結果と整備概要を「点検整備記録簿」に保存して記録しておかなければなりません。この記録簿により消耗部品の交換時期等を判断できます。

車検時に24か月点検を同時に依頼することが一般的です。法定整備は行わなくても罰則はありませんが、万が一のトラブルの際に責任を追及されることが少なく、売却の際に高価買取を期待できるでしょう。

車の消耗品には前述した物の他にもバッテリー、ヘッドライト、ウインカーなどもあります。頻繁な交換が必要ではないものの、切れてしまうと走行に支障をきたしますのでチェックしておきましょう。

エンジンのかかりが悪くなったり、ライトの光が弱くなったりといった劣化の兆候が表れる場合もあります。カー用品店などで市販品を購入し交換することもできますが、法定整備時に交換を依頼することもできるため、必要なメンテナンス項目として覚えておきましょう。

エンジンやブレーキなど、安全走行に不可欠なパーツについては念入りにメンテナンスを行う必要があります。エンジンをかけた後の異音や異臭は初心者でも気付きやすい部分です。普段と「何かが違う」と感じた場合は故障などを疑いましょう。

オイル交換などを依頼した業者にブレーキ、サスペンションなどの走行性能に問題がないかを尋ねることができます。きちんとした点検や異常について親切丁寧に説明してくれる業者は信頼できる業者の目安です。

<h3>より信頼できる店舗に依頼する</h3>

アンケートを行い、修理の依頼先を変更した理由を尋ねました。「価格が高かった（27.2％）」「手続きが複雑だった（18.5％）」「整備内容に不満があった（15.9％）」「スタッフの対応（14.6％）」など、さまざまな理由から変更しています。

不満がある場合はもちろんですが、いつも依頼しているからとなんとなく依頼先を変更したことがない場合は、思い切って依頼先を変更してみるのもよいでしょう。

中古車購入後に安心して乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。安全な走行性能を保つために定期的にメンテナンスしている車とそうでない車は大きく異なることを覚えておきましょう。

車の修理の依頼先は安心して任せられる店舗に依頼することをおすすめします。いつも依頼をしているからという惰性の場合は、思い切って依頼先を変更してみましょう。

ネクステージでは国家資格を有する専門メカニックスタッフが確かな技術で法定点検整備を行っており、点検整備記録簿も作成しているため安心してお任せいただけます。お客様の安心カーライフをお手伝いすることがモットーのネクステージへ、ぜひお気軽にご相談ください。