電気自動車とはどんな車?おすすめの車両や中古車の選び方を解説!
2020年12月、「政府は2030年ごろを目安にガソリン車を廃止する意向である」といったニュースがメディアで報道されました。ガソリン車の廃止を規制として政府が義務化すれば、次世代車となる電気自動車は一気に普及していくでしょう。街中が電気自動車であふれる未来は、そこまで遠い話ではないのかもしれません。
電気自動車といっても、そもそもどんな車なのか、どのようなメリットがあるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、電気自動車の基本情報やメリットについて触れながら、電気自動車を中古で購入する際の注意点や、電気自動車に関するよくある質問などをご紹介します。
※目次※
・EV(電気自動車)は電気のみで走る車で、バッテリーとモーターが搭載されている。排気ガスが発生しないので環境に優しく、燃料代もガソリン車よりお得。
・年々新しい電気自動車が登場。ネクステージで購入できる、おすすめの電気自動車を確認しよう。
・電気自動車を中古車で購入する際は、バッテリーの劣化具合とタイヤの減り、充電環境を確認しよう。
電気自動車とはどんな車?メリットを解説!
2017年に経済産業省が発表した、『EV・PHV普及に関する経済産業省の取組』によると、2016年における電気自動車の新車販売台数に占める割合は0.37%です。
(参考: 『EV・PHV普及に関する経済産業省の取組』)
日本では電気自動車はめずらしい存在ですので、電気自動車についてあまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、電気自動車とはどんな車なのかについて解説するとともに、電気自動車のメリット・デメリットについてご紹介します。
電気自動車とは
電気自動車は「EV(Electric Vehicle)」と表されることもあり、その名のとおり電気で走行する自動車のことです。電気自動車は、搭載されているバッテリーにたまった電気で車を走行させる点が、大きな特徴といえるでしょう。最近では、家庭のコンセントを使って充電できる電気自動車も登場しています。
専用の充電装置を使ってバッテリーに電気をため、モーターを動かすことで車輪が回転します。したがって、電気自動車に搭載しているのはバッテリーとモーターで、エンジンは搭載していません。
そして、電気自動車はガソリンを燃やして走る車ではありませんので、環境に優しい車です。近年は地球の温暖化をはじめとする、環境問題が懸念されていますが、電気自動車は地球温暖化の解決に大きく貢献するものと期待されています。
EVとPHVの違い
EVとよく混同されがちなのが「HV(Hybrid Vehicle)」です。HV(ハイブリッド車)では、エンジンとモーターのふたつの動力装置が搭載されています。そのためHVはEVと違って、完全に電気のみで走る車ではありません。
そして、HVのなかでプラグによって外部から充電できるタイプのものを「PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)」といいます。PHVは、EVのように専用スタンドや自宅のコンセントから充電できます。
EVとPHVの大きな違いは、エンジンが搭載されているかどうかです。PHVにはエンジンが搭載されていますので、電力がなくなってもエンジンを使って走行できます。またPHVのなかには、電力の減り具合を検知して、残り電力が少なくなると自動でエンジン駆動に切り替わるタイプも登場しています。
電気自動車のメリット
電気自動車はバッテリーとモーターで走る車ですので、走行時に汚染物質や排気ガスを排出しません。そのため、環境への負担が少なくなるというのが、大きなメリットのひとつです。
さらに、ガソリン車と比べて燃料代を抑えられます。同じ走行距離で比較した場合、ガソリン車の燃料代よりも、EVの電気代のほうが安くなります。電気代が安い深夜に充電を行うなどの工夫で、さらに燃料代を節約できるでしょう。
さらにEVを購入するにあたって、国や地方自治体から補助金を受けられる可能性があります。くわえて、グリーン化特例やエコカー減税などによって税金が安くなり、維持費を抑えられることにも期待できるでしょう。このように、EVは環境にも家計にも優しい車です。
電気自動車のデメリット
多くのメリットに期待できるEVですが、デメリットもいくつかあげられます。まずは、充電できる場所があまり普及していないことです。ガソリンスタンドと比較すると、充電スタンドの数はまだまだ少なく、外出先で充電できる場所は限られるでしょう。
またガソリンの給油と比べて、充電のほうが補給に長時間かかります。急ぎの用事で外出したいときに、EVだと充電に数時間かかるかもしれないことに注意しましょう。くわえて、充電が満タンの状態から連続して走れる距離が、ガソリン車と比べると短くなります。
そして最大のデメリットといえるのが、販売価格が高額になりがちなことです。たしかにEVの購入後は燃料費や税金を節約できますが、購入するときの価格がガソリン車と比べると高額になる傾向にあります。EVを購入するときは、初期費用と将来的に節約できる金額を検討することが大切です。
ネクステージで取り扱っている電気自動車一覧
環境問題に対する世界的な動きにより、新しい電気自動車の開発が進んでいます。国内では日産が開発した、「リーフe+」が有名な車種ではないでしょうか。日産以外にも電気自動車を開発している国内メーカーや海外メーカーが増えてきています。どのような車種があるのか、チェックしておきたいところです。
ここでは、ネクステージで取り扱っている電気自動車のなかでおすすめの車種を、スペックや特徴とあわせてご紹介します。
ジャガー・I-PACE
ジャガー初のフルEVである「I-PACE」は、本格的な電気自動車として設計されたモデルです。搭載しているリチウムイオンのバッテリーの総電力は90kWhで、日産の「リーフ」の40kWhと比べると倍以上の容量があります。
ボディにはジャガー車の伝統ともいえるアルミが採用されており、セダンというよりはSUVに近い仕様です。また、車内のインパネにはジャガーではじめて「Touch Pro Duo」が搭載されています。デュアルタッチスクリーンで、さまざまなセッティングが可能です。
【ジャガー・I-PACEの基本スペック】
エンジン |
EV400 |
駆動方式 |
AWD |
航続距離 |
WLTCモード:438km |
電力量消費率 |
WLTCモード:224 Wh/km |
全長×全高×全幅(mm) |
4,695×1,565×1,895 |
車両重量 |
2,230kg |
最高出力 |
400 kW/PS |
最大トルク |
696N・m |
新車価格 |
9,760,000円~ |
中古車価格相場 |
759.9万円台~ |
(価格相場は2020年12月時点)
ネクステージ在庫リンク:ジャガー・I-PACE
プリウスPHV
トヨタの「プリウスPHV」はプラグインハイブリッドモデルで、家庭用電源から充電できるタイプです。現行モデルのプリウスPHVは4代目で、電気のみで走った場合の走行可能距離が68.2kmまで向上しています。また、ルーフに設置されたソーラーパネルで太陽光発電できるというオプションが、リリース当初から話題でした。
2017年2月に現行モデルがリリースされてから細かい改良が施され、4人乗りから5人乗りへと変更したり、「トヨタ セーフティ センス」の機能が向上したりしています。
【プリウスPHV(Sグレード)の基本スペック】
エンジン |
水冷直列4気筒DOHC |
駆動方式 |
前輪駆動方式 |
総排気量 |
1.797L |
燃費 |
WLTCモード:30.3km/L |
全長×全幅×全高(mm) |
4,645×1,760×1,470 |
車両総重量 |
1,785kg |
最低地上高 |
130mm |
最高出力[kW(PS)/rpm] |
72(98)/5,200 |
最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] |
142(14.5)/3,600 |
新車価格 |
3,313,000円〜 |
中古車価格相場 |
89.9万円〜 |
(価格相場は2020年12月時点)
ネクステージ在庫リンク:プリウスPHV
アウトランダーPHEV
三菱が手がける「アウトランダーPHEV」は国産SUVのなかではじめて登場したプラグインハイブリッドモデルです。PHEVでは、基本的に充電した電力によって走行し、電力容量が低下するとエンジンとモーターによるHEV走行へと切り替わります。アウトランダーPHEVには前後車輪にモーターを搭載し、駆動方式は4WDです。
また、事故の被害を予防・回避・軽減できるようにアシストする「三菱e-Assist」が装備されており、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)や車線逸脱警報システム(LDW)など、安全性能が運転をサポートしてくれます。
【アウトランダーPHEV(Gグレード)の基本スペック】
エンジン |
DOHC 16バルブ・4気筒 |
駆動方式 |
4WD |
総排気量 |
2.359L |
燃費 |
WLTCモード:16.4km/L、JC08モード:18.6km/L |
全長×全幅×全高(mm) |
4,695×1,800×1,710 |
車両重量 |
1,900kg |
最低地上高 |
190mm |
最高出力[kW(PS)/rpm] |
94(128)/4,500 |
最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] |
199(20.3)/4,500 |
新車価格 |
4,364,800円~ |
中古車価格相場 |
109.9万円~ |
(価格相場は2020年12月時点)
ネクステージ在庫リンク:アウトランダーPHEV
PRアウトランダーPHEVの中古車
※価格は支払総額
電気自動車を中古で買う際の注意点
電気自動車が普及しにくい理由のひとつが、高額な価格帯です。補助金や減税措置を利用できるとはいえ、ガソリン車と比べると新車購入の初期費用がかかるという印象をおもちの方も多いでしょう。新車価格では手が出にくい電気自動車でも、中古車ならお安く手に入るかもしれません。
ここでは、電気自動車を中古で購入する際の注意点についてご紹介します。
バッテリーに注意
電気自動車を中古で購入する際にもっとも注意したいのが、バッテリーの性能です。バッテリーは電気自動車の心臓部です。バッテリーが劣化しているとうまく充電できなかったり、航続距離が短くなっていたりすることが考えられます。
電気自動車のバッテリーが劣化しているかどうかは、セグメント数(セグ)を確認することでわかります。セグメント数が新車時よりも低くなっている電気自動車は、バッテリーが劣化しているものと考えられるでしょう。くわえて、満充電の際にメーターに表示される走行可能距離も、バッテリーが劣化しているかどうかの判断材料となるでしょう。
またバッテリーは、適度に充電と放電を繰り返したほうが、劣化しにくいといわれます。使用年数に対して走行距離が短すぎると、バッテリーが劣化しやすいという説もあります。一般の方では判断が難しいかと思いますので、経験豊富なスタッフにバッテリーについてたずねてみましょう。
ブレーキや足回りに注意
中古の電気自動車では、ブレーキや足回りの状態は注意して確認しておく必要があります。ガソリン車と比べると電気自動車のほうがブレーキパッドの減りは少ないでしょう。しかしその分、ブレーキパッドを交換していない車両も見受けられます。
「ブレーキパッドは減っていないか」「足回りの動作に異常はないか」など、しっかりとチェックしておきましょう。
タイヤの減りに注意
中古車で購入する際は、タイヤの減り具合もしっかりと確認しましょう。大容量のバッテリーが搭載されている電気自動車だと、車両重量が重たく、モーターの出力が高くなります。そのためタイヤの減るスピードが、ガソリン車よりも早くなる傾向にあるでしょう。
とくに発進時にタイヤにかかる負担は大きく、EVやHV専用のタイヤを開発しているタイヤメーカーもあります。電気自動車の中古車選びでは、タイヤの溝をチェックしてすり減っていないか入念に確認しましょう。
充電環境があるかチェックする
自宅以外に充電環境があるか、チェックしておくことも大切です。自宅に充電スタンドを取りつけることもできますが、それなりに費用がかかります。充電スタンドが近所にあるなら問題ありません。
また、家庭用コンセントで充電できるモデルだと、充電設備工事費用を安く抑えられるでしょう。自宅のコンセントに充電設備を取りつける際は、100Vか200Vの2種類から選択できることが多く、200Vの方が充電にかかる時間は短くなります。
電気自動車を購入する際は、どこでどのような方法で充電するのか事前に考えておくことが大切です。
電気自動車のよくある質問
車の購入は人生において大きな買い物であり、電気自動車ならなおさらです。電気自動車の購入で失敗しないためには、ある程度自分で情報を集めることが求められるでしょう。事前に疑問点を解決しておくことが、よい買い物につながるケースも多々あります。
ここでは、電気自動車に関するよくある質問を、回答とともにご紹介します。
航続距離は?
現状、電気自動車の航続距離は1回の充電で200~600kmといわれています。自動車メーカーやバッテリーメーカーの企業努力により、電気自動車の航続距離は従来に比べてかなり長くなりました。
一般的な自動車ユーザーが運転する1日あたりの平均距離は、約30kmだと算出されています。街乗りや日常使いの車として、電気自動車はじゅうぶん利用できるでしょう。また今後技術開発が発展すれば、電気自動車の航続距離はさらに長くなるものと思われます。
どこで充電できる?
2020年3月末時点で、電気自動車の充電スタンドは全国で18,270ヶ所が確認されています。この数は、ガソリンスタンドのおよそ6割です。しかし、最近は急速に充電スポットの数が増加している傾向にあります。
高速道路や道の駅などをはじめ、コンビニやスーパーマーケットといった身近な場所にも充電スタンドが設置されるようになりました。これからますます充電スタンドが普及していくと思われますので、充電場所に困るといった状況は少なくなるでしょう。
ガソリン車よりも性能で劣る?
一般的に電気自動車はガソリン車に比べて、静粛性・加速性・環境性の性能が優れています。電気自動車にはエンジンが搭載されていませんので、ガソリン車のように始動時に大きな音が出ず、走行中のエンジン音や振動などもほとんどありません。
また電気自動車はモーターで走りますので、アクセルを踏みはじめてからすぐに最大トルクを発生させます。ガソリン車を超える加速力で、高速道路での合流もスムーズに行えるでしょう。
そして、電気自動車の環境性能は高く、ガソリン車とは違って排気ガスを出しません。排気ガスが苦手な方や、アレルギーをおもちの方でも安心して利用できます。くわえて、排出する二酸化炭素の量も少ないので、地球温暖化対策に大きく貢献できる車といえるでしょう。
まとめ
この記事では電気自動車の基本情報やメリット、中古で購入する際の注意点などについてご紹介しました。電気自動車で購入する際は今回ご紹介した注意点に気をつけるとともに、購入する業者選びが大切です。
ネクステージには、大手業者として多くの電気自動車を取り扱ってきた実績があります。取り扱う中古車の品質には徹底的にこだわって、多くのお客様から信頼をいただいております。電気自動車の購入をお考えの方がいらっしゃいましたら、年間7万台以上の販売実績があるネクステージまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。