トヨタ SAIの燃費はいい?中古でしか買えないハイブリッド専用セダンの概要
過去に販売されていたトヨタのSAIは、現在中古車市場でしか入手できない車です。外観や内装は高級感にあふれており、今でも「欲しい」と感じている方は少なくありません。
しかし、古い車ということもあり燃費や維持費の面で不安を抱く方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、トヨタのハイブリッド専用ミドルセダンであるSAIの概要をご紹介します。本記事を読むことで、SAIのスペックや維持費の目安を確認することができるでしょう。ライバル車との性能比較も行いますので、ぜひ車選びの参考にしてください。
※目次※
・トヨタのSAIは同クラスの車と比べても燃費は良い方
・SAIはセダンのなかでも中古車価格がお手頃で、手が届きやすい車
・SAIを含め中古車購入を検討している方はぜひ『ネクステージ』へ!
トヨタ SAIの燃費と車種情報
トヨタのSAIは現在、中古車でしか購入ができません。中古車を探している際に見つけて気になっているという方も少なくはないでしょう。しかし、中古車であっても車は高い買い物です。購入前に、SAIのスペックや燃費事情を確認しておくことをおすすめします。
この項目では、トヨタ SAIの燃費と車種事情について情報をまとめました。中古車の相場価格も記載するので、中古車購入を検討している方はそれぞれご参考ください。
トヨタ SAIはどんな車?
まずは、トヨタのSAIがどのような車かを把握しておきましょう。SAIは、2009年の12月に販売が開始されたハイブリッド専用ミドルセダンです。セダンとは、3ボックスで4ドア付いている車種のことを指します。
レクサスのハイブリッド車(HS)とは姉妹関係にあり、プリウスの上位クラスという立ち位置にいる車です。2017年には現在も販売されているカムリ(CAMRY)に統合され、廃止されました。
少々古い車ではありますが、中古車で購入した方のレビューなどを見るとまだまだ乗れる、デザイン性が良いといったコメントが多く見受けられます。
(参考: 『SAI(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ SAIの基本スペック
以下表の内容が、SAIの基本スペックとなります。SAIにも複数のグレードが存在しますが、本記事で紹介しているのは『S』の詳細です。プラットフォームはレクサスHSの250hと同じものを採用しており、THSは第3世代のものを搭載しています。
また、スペックの内容は年式でも違いが出ることを念頭に置いておきましょう。以下の情報は後期モデルの情報であり、年式の古いものは燃費が異なります。そちらは後述しますので、あとの項目をご参照ください。
トヨタ SAI |
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サイズ |
4695×1770×1485mm (全長×全幅×全高) |
排気量 |
2362cc |
車両重量 |
1570kg |
ホイル ベース |
2700mm |
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
燃費 |
22.4km/L(JC08モード) |
エンジン |
直列4気筒DOHC |
システム 出力 |
190ps |
最小 回転半径 |
5.2m |
ミッション |
CVT |
エンジン 最高出力 |
150ps(110kW) /6000rpm |
エンジン 最大トルク |
19.1kg・m(187N・m) /4400rpm |
(2020年12月時点の情報です)
装備
トヨタのSAIは、グレードによって装備の内容が異なります。そのため、購入するのであれば事前に装備の違いを確認しておくのがおすすめです。古い車とは言え、2017年モデルの最上グレード(G”Aパッケージ”)であれば安全装備は充実したものとなっています。
衝突回避軽減システムや先行車を認識して追従してくれる機能など、最近の車には標準装備になっているような安全装備が備わっているので、安全性を重視したい方はG”Aパッケージ”を選ぶと良いでしょう。
快適装備もグレードによって内容が違ってくるので、自分が重視したい点を明確にした上でグレードを選ぶことをおすすめします。
カタログ燃費と実燃費
先述したとおり、トヨタのSAIはモデル(前期・後期)でスペックの内容が異なります。カタログ燃費や実燃費にも違いが出てくるので、燃費を重視したい方は事前に確認しておくと良いでしょう。
SAIのカタログ燃費はJC08モードの数値です。JC08モードの測定だと実燃費とは差がある場合がほとんどなので、燃費を気にする方は実燃費の平均値も車選びの参考にしてみてください。
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カタログ燃費 |
実燃費(平均値) |
前期(2011~2013年) |
21.0km/L |
15.10km/L |
後期(2015~2017年) |
22.4km/L |
16.0~16.78km/L |
(2020年12月時点の情報です)
トヨタ SAIの燃費は悪いのか?
トヨタのSAIの燃費はそれほど悪いという訳ではありません。プリウスと比較するとカタログ燃費・実燃費両方低めですが、同時期に販売されていた排気量2000cc超えのセダンと比較するとそれほど悪くない数値であることが分かります。
参考までに、以下表で同時期に販売されていたセダン車の燃費をご確認ください。比較しやすいよう、カタログ燃費の記載は10・15モードで統一しています。
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カタログ燃費(10・15モード) |
実燃費(平均値) |
SAI(S) |
23.0km/L |
15.10km/L |
プリウス(S) |
35.5km/L |
20.66km/L |
ティアナ |
12.2km/L |
10.03km/L |
マークX |
13.0km/L |
9.52km/L |
(2020年12月時点の情報です)
中古車価格
トヨタ SAIの中古車相場価格は、2020年12月の時点だと『約100万~150万円』程度です。年式やグレードによっても異なりますが、前期モデルなら100万円以下で購入することもできます。
年式が新しいもの、グレードが高いものほど価格は上がっていきますが、それでも200万円以下で購入することもできるでしょう。参考までに述べると、当時の新車価格は約330万~440万円程度でした。
トヨタ SAIのライバル車と燃費比較
トヨタ SAIの車種情報や燃費事情は把握することができたでしょうか。続いてこの項目では、SAIのライバル車である『レクサスHS』『アコード(ホンダ)』との燃費比較をおこなっていきたいと思います。
レクサスHSやアコードも購入候補に入れているという方は、ぜひ以下の内容を車選びの参考にしてみてください。
レクサス HS
レクサスHSはSAIの姉妹車であり、同時期に廃止となった車です。レクサス初のハイブリッド専用モデルで、当時はレクサスのなかでも比較的手頃な値段と評判でした。
エンジンの種類はSAIと同じ『直列4気筒DOHC』を採用しており、駆動方式は2WDです。プラットフォームや燃料タンク容量も同じで、姉妹車と言うだけあってSAIとの共通点は多く見受けられます。
評判は悪くない車ですが「トヨタの味が強い」「上位クラスのレクサスと比べると乗り心地は劣る」といったレビューが多いので、レクサスらしさを求める方には物足りなく感じるかもしれません。
(参考: 『HS(レクサス)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
カタログ燃費と実燃費
レクサスHSのカタログ燃費と実燃費(平均値)は以下のとおりです。カタログ燃費だけ見るとSAIに軍配が上がりますが、実燃費の平均値は良い勝負をしていることが分かります。SAIとレクサスHSで迷うのであれば、燃費以外の面も重視してみると良いでしょう。
カタログ燃費(JC08モード) |
実燃費(平均値) |
19.8~20.6km/L |
15.75km/L |
(2020年12月時点の情報です)
中古車価格
レクサスHSの中古車相場は、2020年12月の時点だと『約70万~200万』程度です。年式が古いものであれば100万円以下から購入可能ですが、新しいものだとレクサスブランドということもあり中古車でも価格が高い傾向にあります。
価格面を重視するのであればSAIの方が手が届きやすく、購入しやすい車と言えるかもしれません。
ホンダ アコード
ホンダが販売するアコードは、アッパーミドルクラスに位置するセダン車です。アコードは現在も販売されている車なので、新車が良いという方にはおすすめできます。採用されているエンジンはSAIと同じ『直列4気筒DOHC』で、駆動方式は2WDです。
乗り心地は良く、優雅な走りを楽しむことができると高い評価を得ています。デザイン性や走行性も評判は良く、高級セダン車として人気のある車と言えるでしょう。
(参考: 『アコードハイブリッド(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
カタログ燃費と実燃費
アコードのカタログ燃費と実燃費(平均値)は以下のとおりです。燃費の面では、アコードの圧勝と言えるでしょう。アコードは比較的新しい車ということもあり、燃費性能は高く実燃費も20km/Lを超えています。
カタログ燃費(JC08モード) |
実燃費(平均値) |
30.0~31.6km/L |
21.37~22.38km/L |
(2020年12月時点の情報です)
中古車価格
アコードの中古車価格は、2020年12月の時点だと『約250万~300万円』程度です。比較的新しい車なので、中古車価格はSAIほど落ち着いていません。しかし、新車価格が約400万円なので、お得に買えることは確かです。
燃費だけでなく初期価格も抑えたい方は、アコードよりSAIの方がおすすめできます。
PRハイブリッドタイプのセダン
※価格は支払総額
トヨタ SAIの維持費は?
車を購入する際に「燃料費を少しでも抑えたい」という理由で燃費を気にする方は多くいらっしゃいます。しかし、燃料費以外にも維持費としてかかるものが多いのが車です。経済負担を考慮するのであれば、燃料費以外の維持費も確認しておくと良いでしょう。
この項目では、SAIの維持費について情報をまとめました。税金や車検ではどれだけの費用がかかるのか、以下の内容を確認してみましょう。
自動車税
年間維持費としてまずかかるのは、自動車税です。この自動車税は、車の排気量で決まります。
排気量が2362ccのSAIだと、排気量が2000cc超2500cc以下の車に該当するのでかかる税金は『4万5,000円』です。中古車購入になるので、税金の引き下げはありません。
参考までに述べると、ライバル車であるレクサスHSも同じ自動車税です。アコードは排気量が1993ccなので3万9,500円と少し安くなります。
年間燃料費
年間燃料費は、走行距離(1万km)÷燃費×ガソリン代で目安となる金額を算出できます。カタログ燃費で計算すると約5万8,000円~6万2,000円程度になりますが、実燃費の平均値で計算すると約7万7,500~8万6,000円程度です。
よりリアルな金額を参考にしたいのであれば、実燃費の平均値で算出したものを参考にすると良いでしょう。また、上記の結果は2020年12月の平均価格である130円で計算したものです。地域によって金額は異なるので、あくまで参考としてご確認ください。
車検費用
車検は『基本料金+法定費用』の2つを支払うことになります。基本料金は車検場によって価格が異なるため、決まった金額がありません。SAIの場合、基本料金の相場は約1万4,000円程度です。法定費用は、車種によって金額は決まっています。
法定費用としてかかるのは自賠責保険、重量税、印紙代の3つです。SAIなら自賠責保険は2万0,010円、重量税は3万2,800円、印紙代は1,200円となります。
これに加えて部品交換費用や、人によっては駐車場代といった維持費がかかることも念頭に置いておきましょう。
トヨタ SAIとプリウスならどっちが買い?
ライバル車はいくつか存在しますが、SAIと良く比較対象に挙げられるのはプリウスです。購入する車を、この2つで悩んでいるという方も少なくはないでしょう。この項目では「SAIとプリウスではどちらが買いなのか」という点について、情報をお届けします。
性能面や価格相場を比較しますので、車選びの際はぜひ以下の内容をご参考ください。
同世代はプリウス3代目
SAIの同世代は、3代目のプリウスです。以下の表で、3代目プリウスのスペックを確認してみましょう。
3代目プリウス |
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サイズ |
4480×1745×1490mm (全長×全幅×全高) |
排気量 |
1797cc |
車両重量 |
1350kg |
ホイル ベース |
2700mm |
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン |
燃費 |
30.4km/L(JC08モード) |
エンジン |
水冷直列4気筒横置DOHC |
システム 出力 |
136ps |
最小 回転半径 |
5.2m |
ミッション |
CVT |
エンジン 最高出力 |
73ps(99kW) /5200rpm |
エンジン 最大トルク |
142kg・m(14.5N・m) /4000rpm |
(2020年12月時点の情報です)
(参考: 『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
走行性ならSAI
燃費はプリウスの方が良いものの、SAIとプリウスではそもそも排気量が異なります。排気量の面を考えると、SAIは比較的低燃費の車と言えるでしょう。また、走行中の静かさや乗り心地はSAIの方が優れているというレビューや口コミが多く見受けられます。
グレードによっても左右される部分はありますが、プリウスは一番下のグレードだと走行性に安っぽさを感じる方もいるようです。走行性も重視したいのであれば、SAIの方がメリットは高いかもしれません。
室内の広さはSAI
室内空間が狭いと息苦しさを感じる、くつろげないという方も多いでしょう。室内空間にこだわりたい方にも、全体的にサイズが大きくゆとりのあるSAIがおすすめです。ただし、新しい年式のプリウスであればそちらの方がゆとりはあります。
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3代目プリウス |
SAI |
車体サイズ (全長×全幅×全高) |
4480×1745×1490mm |
4695×1770×1485mm |
室内サイズ (室内長×室内幅×室内高) |
1905×1470×1225mm |
2040×1505×1210mm |
(2020年12月時点の情報です)
装備は互角
装備の面はほぼ互角と言えます。ただし双方、グレードによって装備内容に差がでることは覚えておきましょう。安全装備や快適装備など、自分が重視したいポイントに合わせてグレードを選ぶのがおすすめです。
プリウスの場合はL、S、Gとグレードが分かれており、Gが最上級グレードとなっています。
中古車価格ならSAI
中古車価格でも軍配が上がるのはSAIです。プリウスは古い世代のものでもあまり相場が下がらない上、最低価格と最高価格の差が広い傾向にあります。低価格の中古車も存在しますが、古いものやグレードの低いものがほとんどです。
しかし、中古車価格については店舗次第でもあるので、気になる方は複数店舗で比較してみると良いでしょう。
まとめ
トヨタのSAIは、決して燃費の悪い車ではありません。同じクラスの車と比較しても、実燃費の平均値では良い数字を出しています。プリウスや新しいものに比べれば確かに燃費性能は劣りますが、排気量を考えれば十分な車と言えるでしょう。
中古車価格の相場も落ち着いており、低価格で入手できるのでおすすめできます。ただし、必ず装備の内容確認や、そのほかにかかる維持費は把握しておきましょう。
中古車を検討している方はぜひ一度『ネクステージ』の利用をご検討ください。ネクステージでは品質の良い車を取り揃えておりますので、お客様の希望に合った1台が見つけることができるでしょう。