ダイハツ軽自動車の現行モデル全7車種を解説!中古車ラインアップもご紹介
ダイハツは、日本が誇る小型車メーカーとして知られています。1930年に同社初の三輪自動車を発売して以降は小型車をメインに開発し、現在はトヨタ自動車の子会社として、自社のモデルはもちろんトヨタへ供給する小型車の製造も担っています。
小型車の中でも、とりわけ軽自動車はダイハツが最も得意とするところです。軽自動車の規格を巧みに利用し、さまざまなモデルをラインアップしています。そんなダイハツの軽の現行車をメインに、中古車情報、そして魅力的な生産終了車も含めて紹介していきましょう。
※目次※
4.中古車でも購入できる!生産終了したおすすめのダイハツ軽自動車モデル5車種
・企業の黎明期から一貫して小型車を製造し独自のノウハウを蓄えている
・コンパクトなモデルからハイトール系、商用車に至るまで幅広い軽をそろえる
・過去モデルの中古車も個性が強くて魅力的
ダイハツの軽自動車はどういう車?
ダイハツは日本で最も古い歴史のある自動車メーカーです。そこからコツコツと技術を積み上げ、日本を代表する小型車メーカーに成長しました。具体的にどのような歴史があり、どのような技術を使用しているのか、紹介します。
乗用車用の3気筒エンジンを開発したのはダイハツが最初
ダイハツは1907年に創業した日本で最も古い歴史を持つ自動車メーカーです。黎明期は小型のエンジンをメインに製作していましたが、1930年にメーカー初の三輪自動車を製作しました。以降、ダイハツは小型車メーカーとして成長していきます。1957年に発売した三輪の軽自動車「ミゼット」は大人気モデルとなったことから、その車名を知る人も多いでしょう。
1977年には「シャレード」を発売し、カー・オブ・ザ・イヤーを獲得します。シャレードには993ccの直列3気筒エンジンが載っていました。現在、軽自動車用のエンジンは3気筒が定番ですが、当時は振動が多いなど自動車用として適さないエンジンと見られていたようです。
しかしダイハツは、コンパクトなシャレードに搭載するにはエンジンブロックの小さな3気筒エンジンがベストと考えて開発を続け、市販乗用車として初めて搭載するに至りました。現在のダイハツの技術力の根底となるエピソードであり、このおかげで現在の3気筒エンジンがあると言えるでしょう。
小型車メーカーならではのノウハウを各モデルに反映
ダイハツは長年小型車を作り続け、独自のノウハウを各モデルに反映しています。その代表となったのが2019年に導入された「DNGA」(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)で、シャシーやボディ、エンジン、足回り、トランスミッション、シートといった車の全ての要素を同時に刷新しました。
DNGAとは、簡単に言えば共通プラットフォームのことです。これがベースとなれば、車両ごとの車台を一から開発せずとも多様なモデルを作り出すことができます。開発コストも下げる効果が期待でき、車体価格の廉価にも寄与するでしょう。
ダイハツが長年培ってきた小型車製作のノウハウがあるからこそできた施策です。
スマートアシストが搭載されている
小型車は女性やお年寄りの方が選ぶ傾向があり、そのような方々がストレスなく車を運転できるよう、ダイハツの車は予防安全機能「スマートアシスト」を搭載しています。
スマートアシストとは、「衝突警報」「衝突回避支援ブレーキ」「車線逸脱警報」「車線逸脱抑制機能」「誤発進抑制機能」「コーナーセンサー」といった運転支援機能の総称です。
操作ミスや死角による事故を少しでも減らして車を運転できるよう、多くの運転支援機能を搭載しているのがダイハツ車の特徴です。
ダイハツの現行モデル!軽自動車全7車種の特徴
ダイハツの軽乗用車は、コンパクトなミラ イースから室内寸法が広いハイトール系、そして流行を取り入れたクロスオーバータイプのワゴン、さらにオープンスポーツまで幅広くラインアップがそろっています。現在新車で買える車種を、簡単な諸元とともに見ていきましょう。
コペン
コペンは、現在のダイハツ車唯一のスポーツモデルです。単にスポーツカーというだけではなくオープンカーでもあり、天気の良い日などは、スイッチひとつで電動のルーフを開けて開放的なドライブを楽しむことが可能です。
ボディタイプが多いことも特徴で、ベーシックと言える「ローブ」の他、初代のデザインを取り入れた「セロ」、SUV風タフな外観の「エクスプレイ」、そして、ダイハツの親会社であるトヨタのレーシングブランド「GR」がチューンしたハイグレードスポーツモデル「GRスポーツ」があります。
トランスミッションはスポーツ車らしい5速MTの用意もあり、車を自在に操作する醍醐味を味わうこともできるでしょう。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,280mm |
ホイールベース |
2,230mm |
室内寸法 |
長910mm×幅1,250mm×高1,040mm |
乗車人数 |
2人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ |
トランスミッション |
CVT/5MT |
駆動方式 |
FF |
燃費(WLTCモード) |
18.6km/L~19.2km/L |
新車価格 |
188万8,700円~243万7,200円 |
中古車価格 |
59万9,000円~239万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『コペン(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ミラ イース
ミラ イースは、ダイハツの軽自動車のベーシックモデルと言っても良いでしょう。
コンパクトなボディを採用し、車両価格は86万200円から選択可能で、最も高いグレードでも125万円を切っています。コンパクトなボディなので燃費性能も良く、純エンジン車で30km/L(WLTC)を超える値をたたき出しているのは、燃費に関して優秀なグループに入ると言えるのではないでしょうか。
安全機能としては衝突回避支援ブレーキや踏み間違い防止機能、車線逸脱警報を装備しています。軽自動車らしいコンパクトさと先進の安全性を備えたコストパフォーマンスの高いモデルです。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500mm~1,510mm |
ホイールベース |
2,455mm |
室内寸法 |
長1,935mm~2,025mm×幅1,345mm×高1,240mm |
乗車人数 |
4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHC自然吸気 |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FF/4WD |
燃費(WLTCモード) |
32.2km/L~35.2km/L |
新車価格 |
86万200円~137万2,800円 |
中古車価格 |
15万9,000円~109万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『ミライース(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ミラ トコット
ミラ トコットは、ミラをおしゃれに仕上げたモデルと言うことができます。基本的な機能性はミラ イースと同等で、コンパクトなボディによる運転のしやすさ、衝突回避支援ブレーキなども装備し安全性は高く仕上げられています。
その上で一番の特徴はデザイン性です。どこかレトロさを感じる直線基調のボディデザインを採用しています。おしゃれなテイストとカラーバリエーションが、若年層の女性でも親しみやすい存在になっていると言うことができるでしょう。
ちなみに直線基調のデザインをとったことで、車格の見極めがしやすいといった特徴を備えているようです。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,530mm~1,540mm |
ホイールベース |
2,455mm |
室内寸法 |
長2,000mm×幅1,305mm×高1,270mm |
乗車人数 |
4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHC自然吸気 |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FF/4WD |
燃費(WLTCモード) |
27.0km/L~29.8km/L |
新車価格 |
116万2,700円~138万6,000円 |
中古車価格 |
71万9,000円~129万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『ミラ トコット(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タフト
ワゴンタイプのボディに、直線を基調にあえて角ばらせたデザインを採用したのがタフトです。軽ワゴンにSUVのテイストを加味したモデルで、ダイハツは「軽クロスオーバー」と表現しています。
タフトはクロスオーバーということもあり、レジャー用途を考慮した機能性を備えています。さまざまなシートアレンジが可能で汚れを拭き取りやすい素材を使用した室内空間はタフトを象徴する特徴と言えます。例えば、部活動帰りのお子様を乗せるシーンで、服などが汚れていても拭き取るだけで汚れを落とせます。
さらに多彩な荷物の積み方に対応するオプションも多数用意し、アクティブなライフスタイルに対応可能です。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mm |
ホイールベース |
2,460mm |
室内寸法 |
長2,050mm×幅1,305mm×高1,270mm |
乗車人数 |
4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ/自然吸気 |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FF/4WD |
燃費(WLTCモード) |
21.1km/L~21.4km/L |
新車価格 |
132万円~180万4,000円 |
中古車価格 |
109万円9,000円~186万円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『タフト(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ムーヴ キャンバス
背の高いトールワゴンは、女性ユーザーが選ぶ定番の軽のスタイルですが、その中でもおしゃれな個性を際立たせたと言えるのがムーヴ キャンバスです。
ムーヴ キャンバスは、ヘッドライトに見られるよう丸みをイメージするデザインを採用しています。さらにどこかレトロさを覚えることも特徴で、タイムレスな雰囲気をまとっているようにも感じます。
女性を意識したモデルなので、外観だけではなく機能性も作り込んでいます。バックドアは両側スライドドアを採用し、保温機能付きのカップホルダーを備えていることもポイントです。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm~1,675mm |
ホイールベース |
2,460mm |
室内寸法 |
長2,180mm×幅1,345mm×高1,275mm |
乗車人数 |
4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ/自然吸気 |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FF/4WD |
燃費(WLTCモード) |
20.9km/L~22.9km/L |
新車価格 |
146万3,000円~191万9,500円 |
中古車価格 |
69万7,000円~199万円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『ムーヴ キャンバス(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タント
軽自動車の規格いっぱいのボディサイズと室内空間を持ったスーパーハイト系ワゴンの先駆けと言えるのがタントです。
タントの特徴は広い室内空間にあると言えます。長2,125mm×幅1,350mm×高1,370mmという室内はさまざまに活用することができ、大きめの荷物の運搬から、お子様数人の送迎など多くの用途に応えることができるでしょう。
またボディタイプはベーシックに加えてスポーティーに仕上げた「カスタム」の設定もあります。
パワートレインもターボと自然吸気の2種類があり、ユーザーの環境に合わせた選択が可能です。パワーを優先してターボにするか、燃費性能を優先して自然吸気にするか、自由に選ぶことが可能です。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755mm~1,775mm |
ホイールベース |
2,460mm |
室内寸法 |
長2,125mm×幅1,350mm×高1,370mm |
乗車人数 |
4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ/自然吸気 |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FF/4WD |
燃費(WLTCモード) |
19.6km/L~22.7km/L |
新車価格 |
135万3000円~195万8,000円 |
中古車価格 |
13万9,000円~176万4,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タント ファンクロス
スーパーハイト系のタントに加わった新たなボディタイプは「ファンクロス」です。その名から連想できるよう、タントにクロスオーバーのテイストを盛り込んだスタイルがファンクロスで、外観はタントをより筋肉質なイメージに仕上げています。
内装の特徴は、荷物の2段積みが可能になる、上下2段調整式のデッキボードを採用していることがあげられます。さらに後席のシートは防水加工を施し、飲み物がこぼれて濡れてしまっても簡単に拭き取ることができます。
室内も広いので、もしかしたら車中泊にも対応が可能かもしれません。タントの便利さに遊び心を加えたのがタント ファンクロスと言えるでしょう。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,785mm~1,805mm |
ホイールベース |
2,460mm |
室内寸法 |
長2,125mm×幅1,350mm×高1,370mm |
乗車人数 |
4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ/自然吸気 |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FF/4WD |
燃費(WLTCモード) |
19.6km/L~21.9km/L |
新車価格 |
168万8,500円~193万500円 |
中古車価格 |
165万9,000円~179万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツの商用軽自動車にも要注目!3車種の特徴
小型で取り回しが良く、維持費も安い軽自動車は商用車としても打って付けのカテゴリーです。とりわけ狭い道をゆく配送業や、あぜ道を走る農業にとってはなくてはならない存在ではないでしょうか。
そんな日本の仕事を支える「働く軽自動車シリーズ」を紹介します。
アトレー
配送に特化した「ハイゼットカーゴ」を、より民生用にしたモデルがアトレーです。
アトレーもスーパーハイト系に分類することができますが、元々が貨物輸送の商用車なだけに室内空間が広く、そしてシンプルです。さまざま使い方をユーザーが創造できる点ではメリットになります。
例えば流行りの車中泊号を製作したり、キャンピングカーにしてみたり、移動型のオフィスにしてみたりと、ユーザー次第でどんなマシンにも変貌できるのがアトレーの最大の魅力と言えるでしょう。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,890mm |
ホイールベース |
2,450mm |
荷室寸法 |
長880mm~1,820mm×幅1,265mm~1,360mm×高610mm~1,215mm |
乗車人数 |
2人~4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ |
トランスミッション |
CVT |
駆動方式 |
FR/4WD |
燃費(WLTCモード) |
14.7km/L |
新車価格 |
156万2,000円~206万8,000円 |
中古車価格 |
144万9,000円~189万4,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『アトレー(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ハイゼットトラック
日本の農業をはじめ、さまざまな産業を支える軽トラックの代表選手のひとつがハイゼットトラックです。「乗せて運ぶ」ということに特化した軽トラックですが、さらに遊び心を加えて、オレンジや薄緑色といったおしゃれなボディカラーを設定しています。
ボディタイプは3種類あり、ベーシックの他にキャビンを後方に伸ばした「ジャンボ」、背を伸ばした「ハイルーフ」の用意があります。どんなシーンで使用するか、どんな仕事に使用するかでボディを選ぶことができます。
駆動方式はFRをベースにパートタイム式の4WDの用意もあります。ぬかるんだ田んぼ道でも力強く前に進み、仕事を支えてくれるでしょう。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780mm~1,885mm |
ホイールベース |
1,900mm |
荷台寸法 |
長1,650mm~1,940mm×幅1,410mm×高285mm |
乗車人数 |
2人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHC自然吸気 |
トランスミッション |
CVT/5MT |
駆動方式 |
FR/4WD |
燃費(WLTCモード) |
15.6km/L~16.5km/L |
新車価格 |
90万2,000円~145万2,000円 |
中古車価格 |
49万9,000円~136万4,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『ハイゼットトラック(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ハイゼットカーゴ
ハイゼットカーゴは軽自動車規格の商用バンです。4人乗りで後席の装備もありますが、積載・配送の機能を最大限に引き出すために、後部座席を倒すと運転席以降はフラットの空間ができます。助手席を倒せば最大2,650mmの長い室内空間を確保することができます。
また、室内の天井にはユースフルナットを多数設けているのが特徴で、荷物を積載・固定するためのさまざまな用具を、用途に応じて取り付けることが可能です。さらに、軽トラックのような開放型の荷台を後部に備えた「デッキバン」の用意もあります。
安全機能の装備も充実しています。衝突被害軽減ブレーキやふらつき警報などの運転支援機能も備えているため、仕事で疲れている際などのヒヤリ・ハットを防ぐこともできるでしょう。
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,890mm |
ホイールベース |
2,450mm |
荷室 |
長880mm~1,915mm×幅1,265mm~1,360mm×高610mm~1,250mm |
乗車人数 |
2人~4人 |
エンジン |
658cc直列3気筒DOHCターボ/自然吸気 |
トランスミッション |
CVT/5MT |
駆動方式 |
FR/4WD |
燃費(WLTCモード) |
14.7km/L~15.6km/L |
新車価格 |
104万5,000円~170万5,000円 |
中古車価格 |
47万4,000円~169万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『ハイゼットカーゴ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古でも購入できる!生産終了したおすすめのダイハツ軽自動車5モデル
ダイハツは知恵と工夫を凝らしたモデルを過去にもたくさん製造してきました。軽自動車という決められた規格の中で、機能性や快適性、そして個性をどう高めるか、試行錯誤が見て取れるのもダイハツの軽自動車です。
現在は残念ながら新車での発売が終了したモデルであっても、中古では高い人気を維持しています。中古車市場で人気の生産終了車を紹介します。
キャスト
キャストは、軽ワゴンとSUVを融合したかのようなユニークなスタイルが特徴のモデルです。タフトのようなワゴンベースというよりも、ミラ イースを腰高にしたようなスタイルで、個性と力強さを表現しています。
デザイン性を重視しているため、車内外にユニークな配色をしているのもポイントと言えます。サイドミラーや天井のカラーを変えてツートンのようにしたりと、おしゃれさを前面に出しているモデルです。
中古車相場 |
42万8,000円~141万4,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『キャスト(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
タントエグゼ
スーパーハイト系の先駆けとなったタントの派生モデルとして販売されていたのがタントエグゼです。タントエグゼは、デザイン性や上質感、快適性を重視して開発されました。
特に特徴的なのは後部座席で、一般的にみられるベンチシートタイプではなく、体を包み込むようなソファ型のシートを用いているところです。広い室内空間と相まってクラスを超える贅沢な空間の演出に挑戦したと言える仕様です。
中古車相場 |
26万9,000円~54万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『タントエグゼ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
テリオスキッド
テリオスキッドは、軽では珍しい本格志向のSUVです。しかし、登場したのは1998年で現在のようにSUVが全盛とは言えず、時代を先取りし過ぎてしまったのかもしれません。
ともあれ、フルタイム4WDに加えて大径のタイヤは、現在の軽では珍しい力強さを醸し出しています。「もし今出ていたら……」と思わずにはいられない魅力的な個性を放っているのがテリオスキッドでしょう。
中古車相場 |
55万4,000円~61万4,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『テリオスキッド(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ムーヴコンテ
ムーヴコンテは直線と平面を組み合わせたようなデザインが特徴です。外観はとにかく「四角」さを全面に出し、ヘッドライトの形状も四角に統一しています。
室内も同様に平面を基調としたデザインとなっているため、空間を広く感じることができます。さらに四角いスタイルのためボディ見切りが良く、運転のしやすさにつながっているようです。運転席は当時軽自動車唯一のスライドシートを採用していました。
中古車相場 |
19万9,000円~100万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『ムーヴコンテ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アトレーワゴン
現行型のアトレーの前身となるモデルがアトレーワゴンです。ベースが商用車なので、基本的な特徴は変わらず、シンプルかつ広い荷室空間を持った軽バンとなっています。
ただ、旧型のアトレーワゴンには、上質さをまとった「カスタム」というグレードのみの設定でした。「カスタム」はスポーティーな加飾やホイールを備えているのが特徴と言えます。
また、アトレーワゴンは、個体によっては新車よりも安価に手に入れることができます。中古車であれば、例えばキャンピングカーに改造したり、大胆なカスタマイズにチャレンジしやすいのではないでしょうか。
中古車相場 |
51万4,000円~169万9,000円 |
(2023年7月時点の情報より)
(参考:『アトレーワゴン(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
軽自動車とは簡単に言っても、これだけの種類をダイハツがそろえていることに驚いた人もいるのではないでしょうか。ダイハツの軽自動車の各モデルには、独自のノウハウで生み出した機能性と環境性能、快適性能、レジャー性能などが詰め込まれています。
決められた規格の中で、これほどバリエーションを持てるのは、長年培ってきた技術があるからと言えるでしょう。日本の職人の知恵と技が詰まっているのがダイハツの軽自動車で、あらゆるカテゴリーで高評価となっていることにうなずけます。
この記事の執筆者
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。