デミオとアクセラを徹底比較!スペックや維持費の違いをチェックしよう
デミオとアクセラは、マツダを代表するコンパクトカーです。どちらも人気車種ですが、特徴の違いが分からない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、デミオとアクセラがどのような車なのか、スペックの比較を交えて解説します。ライバル車として挙げられる車種についても紹介しますので、車選びの参考にしてください。
※目次※
・デミオとアクセラはどちらもコンパクトカーだが、室内空間の広さやボディサイズは異なる
・燃費性能を重視する方は軽量のデミオ、ダイナミックな走りを求める方はアクセラがおすすめ
・トヨタ、日産などにもデミオやアクセラとは違った魅力のコンパクトカーがある
マツダの人気コンパクト「デミオ」と「アクセラ」の概要
さまざまなメーカーがコンパクトカーを販売する中で、デミオとアクセラはどちらも多くの人気を集めました。現在は、車名を海外名に統一し販売されています。デミオとアクセラの違いを知る前に、まずはそれぞれの概要を把握しましょう。
デミオは長い歴史を持つ
デミオの初代モデルは、1996年8月に誕生しました。コンパクトカーならではの取り回しやすさを持ち、限られたスペースを有効活用した車です。
2002年8月に、2代目へとフルモデルチェンジされます。2代目は躍動感のある外観、上質な室内空間を兼ね備えたモデルへと進化し、高い評価を得ました。さまざまなメーカーがコンパクトカーを販売する中でも絶大な人気を誇り、ロングセラーとなった車です。
マツダブランドの鮮明化を目的に、2019年9月以降デミオから「MAZDA2」へと車名が変更されます。
(参考:『デミオ(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アクセラは累計生産台数500万台を突破した人気車種
アクセラの初代モデルが販売されたのは、2003年10月です。初代モデルから3ナンバーサイズの存在感あるボディでしたが、最小回転半径が小さく取り回しやすさに優れていました。
アクセラは2016年4月、累計販売台数が500万台を突破します。同じくマツダが販売していた「ファミリア」に続く快挙で、マツダ車としては過去最短の記録です。
なお、国内外での主要生産拠点で生産の中核を担ってきたアクセラは、2019年5月に「MAZDA3」へと進化し、販売を続けています。
(参考:『アクセラスポーツ(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
デミオとアクセラのスペックを比較
デミオはガソリンモデルの他にディーゼルモデルがあり、アクセラはハッチバックタイプの「アクセラスポーツ」の他にセダンタイプやハイブリッドタイプがあるなど、単に比較するのは少し困難といえます。
ここでは、両車の標準モデル(デミオは13C、アクセラスポーツは15C)のスペックを比較します。
ボディサイズを比較
デミオとアクセラはどちらもコンパクトカーに分類されますが、寸法上どれほどの差があるのでしょうか。以下は、車体寸法とタイヤサイズの比較一覧です。
車種 |
デミオ |
アクセラ |
全長 |
4,060mm |
4,470mm |
全幅 |
1,695mm |
1,795mm |
全高 |
1,500mm~1,525mm |
1,470mm |
タイヤサイズ |
185/65R15 |
205/60R16 |
タイヤサイズを見ると、アクセラのほうが幅の大きいタイヤを装着しています。ブレーキング、コーナリングを重視したい方は、タイヤサイズ(幅)の大きいアクセラがおすすめです。
室内空間を比較
室内空間の広さは、乗員の快適性につながります。身長の高い人を乗せる場合は、全高が高いほうを選ぶとよいでしょう。以下は、デミオとアクセラの室内寸法一覧です。
車種 |
デミオ |
アクセラ |
長さ |
1,805mm |
1,845mm |
幅 |
1,445mm |
1,505mm |
高さ |
1,210mm |
1,170mm |
乗車定員 |
5人 |
5人 |
これらは、車両諸元上の数値です。実際に乗ってみると、車両諸元上の数値からは得られない感覚もあるでしょう。できるだけ現車で確認するのがおすすめです。
走行性能を比較
デミオには、P3-VPS型の直列4気筒エンジンが搭載されています。クールドEGR採用などにより、高圧縮比12.0を実現したエンジンです。最高出力は68kW(92PS)、最大トルクは121N・mを発揮します。
一方のアクセラには、P5-VPS型の直列4気筒エンジンが搭載されました。圧縮比は13.0を発揮します。最高出力は82kW(111PS)、最大トルクは144N・mです。
燃費や維持費を比較
デミオの燃費(JC08モード)は、20.6km/L~24.6km/Lです。アクセラは17.8km/L~20.4km/Lを発揮します。燃費が悪くなりがちな4WDでも、20km/Lを超えるデミオは魅力的です。
なお、どちらもアイドリングストップ機構、筒内直接噴射を採用するなど、燃費向上対策に大きな差はありません。
エンジンの排気量は、デミオが1.3L、アクセラが1.5Lです。自動車税は、どちらも3万4,500円かかります。
安全装備を比較
安全性能を高めるために、スカイアクティブテクノロジーが用いられています。スカイアクティブは、人と車が一体になったような間隔で運転ができる「人馬一体」を目指した技術です。2010年に発表され、2011年デミオに初搭載しました。
衝突安全性能を高めた高剛性ボディ、軽量シャシーなどが採用され、軽快な乗り心地を実現しています。
i-ACTIVSENSEと呼ばれる安全技術も採用されました。検知システムを用いて、走行中から発進・後退時の運転をサポートします。なお、レーンアシスト機能は、デミオには採用されていません。
車両価格を比較
以下は新車販売当時の価格と、現在の中古車相場一覧です。
|
新車価格(税込み) |
中古車相場(税込み) |
デミオ |
139万3,200円~159万8,400円 |
29万9,000円~151万3,000円 |
アクセラ |
182万5,200円~204万6,600円 |
45万9,000円~146万6,000円 |
(2023年10月時点の情報です)
なお、ネクステージでは、アクセラよりデミオのほうが在庫量は豊富です。デミオ、アクセラどちらも走行距離1万km台の中古車があるため、長く乗りたい場合でも両方選択肢に入れられます。
デミオとアクセラならどちらを選ぶべき?
各スペックを比較すると、一長一短で迷う方も多いのではないでしょうか。ここからは、デミオとアクセラそれぞれがどのような方に向いているのかという点を深掘りしていきましょう。車の購入は高い費用が必要です。自分に合った車選びができるよう、チェックしてみてください。
デミオはコンパクトかつ省燃費性を重視する方におすすめ
デミオとアクセラは、取り回しに優れたコンパクトカーです。どちらも立体式駐車場を利用できますが、デミオのほうが全長と全幅が小さく設計されているため、日常生活での取り回しの良さを実感できやすいといえます。
ボディが小さい分、車両重量も軽いのが特徴です。車両重量が軽いと加速の良さを感じられるだけでなく、燃費の良さも特徴として挙げられるでしょう。
アクセラは多人数を乗せる方にもおすすめ
デミオとアクセラの乗車定員はどちらも5人です。同じ乗車定員でも、室内空間が狭ければ乗る人は窮屈に感じることも考えられます。アクセラは、デミオに比べ室内幅が60mm広い設計です。家族で出かける機会が多い方など、使用用途が多い方はアクセラをおすすめします。
アクセラのエンジン排気量は1.5Lです。1.3Lモデルのあるデミオに比べると、総合的に力強い走行ができます。遠出で高速道路を使う際にも、アクセラであれば快適に運転できるでしょう。
デミオやアクセラと比較されるライバル車
デミオとアクセラ以外にも、もちろんコンパクトカーは多彩にラインアップしています。例えば、日産はノート、トヨタはアクア、ホンダはフィットです。ここでは、この3車種の特徴を紹介します。デミオとアクセラにはない特徴がありますので、車選びの参考にしましょう。
日産 ノート
ノートには、第2世代e-POWERが搭載されています。走行中は100%モーター駆動するのが特徴です。エンジンは発電時のみ動かし、燃費性能とモーター駆動ならではの快適なドライブを実現しています。
4WD車は前後のモーターを独立制御することで、雪道や凍結路などでもパワフルな走行が可能です。モーターのエネルギー回生制御により、制動距離が伸びやすい路面状態であっても力強く減速します。
新車価格(税込み) |
224万9,500円~292万8,200円 |
中古車相場(税込み) |
37万4,000円~250万5,000円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ アクア
トヨタのコンパクトカーでは初となる、駐車操作をアシストする機能「アドバンストパーク」が採用されました。駐車が苦手な方でも、この機能を使うことでスムーズに駐車ができます。
リアシート周辺は、ゆとりのある設計です。フロントシートとの間隔が広く、リアシートに座る人も簡単に乗り降りができます。全グレードでハイブリッド車など、燃費性能、快適性、安全性能を兼ね備えた車です。
新車価格(税込み) |
199万7,000円~259万8,000円 |
中古車相場(税込み) |
45万1,000円~306万1,000円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『アクア(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フィット
フィットは、ホンダの中でも長い人気を誇るコンパクトカーです。走行用モーターと発電用モーターを使うハイブリッドシステムを採用し、走行状況に合わせて効率の良い走りを実現します。
デザインの異なる「HOME」「BASIC」「RS」「CROSSTAR」「LUXE」から、好みのスタイルを選択可能です。同じ車種でも他の人とは違ったデザインにしたい、という方にも適しています。
新車価格(税込み) |
162万4,700円~271万8,100円 |
中古車相場(税込み) |
65万3,000円~267万5,000円 |
(2023年10月時点の情報です)
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
デミオは、マツダの中でも長い歴史を持つコンパクトカーです。現在は車名をMAZDA2に変更し、販売されています。アクセラは、累計生産台数500万台を超えた人気車種です。アクセラは、車名をMAZDA3へと変え販売が続いています。
どちらにしようか迷う場合、燃費性能や取り回しの良さを重視するならデミオ、家族や友人を乗せてドライブする機会が多いならアクセラを選ぶのがおすすめです。また、マツダ以外にも魅力的なコンパクトカーがあるため、さまざまな車種を比較すると自分に合った車が見つけられるかもしれません。
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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