スズキ エブリイワゴンの新車価格は？グレードごとの値段や購入方法を紹介
エブリイワゴンは室内空間が広く、日常使いからアウトドアまで楽しめる便利な軽乗用車です。使い勝手の良さから多くの世代から人気のあるエブリイワゴンですが、新車価格はどのくらいなのでしょうか。
この記事では、エブリイワゴンのグレード別新車価格、エブリイワゴンと競合車の新車価格を紹介します。最後まで読めば予算や自分が求める性能を持った車が見つかるでしょう。
※目次※
・エブリイワゴンは商用モデルのエブリイから派生した軽乗用車
・現行モデルの新車価格はエントリーモデルでも150万円を超える
・エブリイワゴンの新車価格が高く感じるなら中古車がおすすめ。中古車ならワンランク上のグレードを探せる
エブリイワゴンはどんな車？
エブリイワゴンは、スズキが販売する商用車「エブリイ」をベースに軽乗用車として開発されました。1999年に初代モデルが販売され、現行モデルは3代目です。ここでは、現行のエブリイワゴンはどのような特徴があるのか、概要を解説します。
商用モデル「エブリイ」をベース車に持つ乗用モデル
エブリイワゴンは、同じくスズキが販売する「エブリイ」をベースに開発した車です。商用車規格だったエブリイを、乗用車規格へと変えて販売しました。
エブリイは多くの荷物を載せられるよう、室内空間を広く設計しています。エブリイワゴンではより快適な室内空間となるように、初代モデルからリアシートは90mm後方に取り付け、足元の空間を確保しました。現行モデルもクラストップレベルの広い室内空間が魅力です。
先進安全技術搭載かつパワフルに走れて小回りが利く
エブリイワゴンの最小回転半径は4.5mです。最小回転半径は、小さいほど小回りが利きます。最小回転半径は4.5mなら、狭い道路での運転、駐車などもスムーズに行えるでしょう。
また、高い走行性能も魅力です。エブリイワゴンには、直列3気筒のターボエンジンが搭載されています。ターボチャージャーを搭載することで、パワフルな走りが可能です。パワフルな走りに加え、２WD車で13.3km/L（WLTCモード）という燃費性能も兼ね備えています。
デュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能などをはじめとした予防安全技術「スズキ セーフティーサポート」も備わっているため、実用性の高さを感じられるでしょう。
3種類のグレードを展開
エブリイワゴンには「JPターボ」「PZターボ」「PZターボスペシャル」のグレードがあります。JPターボはハイルーフ車のみですが、PZターボとPZターボスペシャルは、標準ルーフとハイルーフの選択が可能です。
ハイルーフは、標準ルーフよりもループパネルが高く設計されています。エブリイワゴンの標準ルーフ車は全高1,815mm、ハイルーフ車は1,910mmです。ハイルーフ車のほうが全高の高い分、居住性は良いといえます。
「JPターボ」の特徴と新車価格
JPターボは、エブリイワゴンのエントリーモデルです。PZターボやPZターボスペシャルで標準装備されるような、外装パーツは備わっていません。快適装備も最小限に抑えることで、価格を抑えているのが分かります。利便性は求めない、車としての性能を求めたい方におすすめです。
（参考：『エブリイワゴン（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
シンプルな装備のエントリーモデル
JPターボのヘッドランプには、ハロゲンヘッドランプが採用されています。近年、採用することが多いLEDヘッドランプを使わずに、ハロゲンヘッドランプを採用することで価格を抑えているのが特徴です。
両側スライドドアを採用しているものの、JPターボに限っては手動で操作します。電動機能付きは利便性が高い反面、開閉に時間がかかる点がデメリットです。エントリーグレードでも、シートヒーターやリヤヒーターなどの快適装備は標準装備されています。
JPターボの新車価格
以下は、JPターボの新車価格一覧です。
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駆動方式 |
新車価格（税込み） |
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2WD |
156万9,700円 |
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4WD |
169万8,400円 |
（2023年10月時点の情報です）
一見すると「軽自動車なのに150万円も超えるのか」と、価格が高い印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、エブリイワゴンは、平均的な価格設定です。安全装備や各種機能が充実したことで、エブリイワゴンを含めた軽自動車の新車価格は高い傾向にあります。
「PZターボ」の特徴と新車価格
PZターボは、エブリイワゴンの中間グレードです。JPターボと比べても、エンジンやパワートレインなどの性能に差はありません。JPターボよりも快適装備が追加されているのが特徴です。外観の質感、利便性を求めたい方におすすめします。
（参考：『エブリイワゴン（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
快適機能が装備されるミドルグレード
PZターボ以上のグレードには、電動スライドドアが装備されます。PZターボは左側が電動です。電動で開閉できることから、力をかけずに済みます。スライドドアクローザー内蔵のため、ハンドア状態でも自動で全閉が可能です。
外観面では、ディスチャージヘッドランプ、14インチアルミホイールが採用されています。JPターボのハロゲンヘッドランプに比べ、高い視認性が特徴です。またアルミホイールが14インチになることで、スタイリッシュな印象も感じられるでしょう。
PZターボの新車価格
以下は、PZターボの新車価格一覧です。
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ルーフ形状 |
駆動方式 |
新車価格（税込み） |
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標準ルーフ |
2WD |
169万5,100円 |
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4WD |
182万3,800円 |
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ハイルーフ |
2WD |
171万2,700円 |
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4WD |
184万1,400円 |
（2023年10月時点の情報です）
フロントグリルやフォグランプベゼルがメッキ仕様になる、スピーカーが6つに増えるなど内外装ともに装備が充実したことで、JPターボよりも価格がアップしています。
「PZターボスペシャル」の特徴と新車価格
PZターボスペシャルは、エブリイワゴンのハイエンドモデルです。他のグレードと比べ利便性を高める機能が搭載され、ドライバーだけでなく乗る人全てが快適に過ごせる工夫が施されています。子どもから年配の方まで喜ばれる機能のあるグレードです。
（参考：『エブリイワゴン（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
満足度の高い最上級グレード
PZターボスペシャルには、最上級グレードならではの装備が備わっています。例えば、スライドドアです。スイッチを押すだけで自動開閉可能な、ワンアクションスライドドアが両側に搭載されます。左のスライドドアを開けると自動でオートステップが展開するため、楽な乗り降りが可能です。
ドアミラーは、電動格納が可能なことに加え、LEDのサイドターンランプが備わっています。また、角度調節を車内からスイッチで操作できるため便利です。
PZターボスペシャルの新車価格
以下は、PZターボスペシャルの新車価格一覧です。
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ルーフ形状 |
駆動方式 |
新車価格（税込み） |
|
標準ルーフ |
2WD |
178万3,100円 |
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4WD |
191万1,800円 |
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ハイルーフ |
2WD |
180万700円 |
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4WD |
192万9,400円 |
（2023年10月時点の情報です）
他のグレードはウレタン素材を使ったステアリングホイールですが、PZターボスペシャルでは本革巻きです。内外装の質感を高めている点が、価格差に表れています。
新車価格が150万円を超えるエブリイワゴンの購入方法
エブリイワゴンの新車を購入するには、現金一括・ローン・カーリースといった方法があります。購入方法によって生活に与える影響も大きく異なるため、最適な方法で購入しましょう。ここでは3つの購入方法について、メリットとデメリットを解説します。
現金一括で購入する
十分な購入資金を用意できる場合、現金一括がお得です。現金一括なら金利がかからずに済み、総支払額は他の支払い方法よりも安く済みます。購入者が所有権を持つため、売却・譲渡も自由に可能です。
最初に支払うことからその後の経済的負担は小さくできますが、急な出費が必要になった場合に困ることもあるかもしれません。購入後にかかる費用なども考え、慎重に判断しましょう。
ローンを組んで支払う
銀行などの自動車ローンを使うと、大きな負担をかけることなく新車を購入できます。毎月決まった額を返済するため、資金計画を立てやすいのがメリットです。ローン会社によっては頭金不要な場合もあります。
便利なローンですが、審査を通過しなければ利用できません。支払い能力や社会的信用があることを証明する必要があります。また、ローンの対象は車両価格のみです。メンテナンス費用や税金などはローンに含められないため、ローンの返済と同時に維持費も考慮しましょう。
カーリースを活用する
カーリースは、リース会社から新車を長期間借りられるサービスです。一定額のリース費用を毎月支払うことで新車に乗れる魅力があります。リース費用には自賠責保険料・自動車税・手数料などが含まれており、1か月目から月額費用のみで済むのが特徴です。
リース期間内の走行距離が制限される、元に戻せないようなカスタマイズができない、途中解約が困難といったデメリットもあります。
エブリイワゴンの新車価格が高いと感じたら他の選択肢も！
新車価格が150万円を超えることで、予算に見合わず購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。そのような方には、エブリイワゴンのような特徴を持つ車を購入する、中古のエブリイワゴンを購入する方法がおすすめです。ここでは新車以外の購入手段を解説します。
新車価格が安い他の車種を検討する
エブリイワゴンのような使い勝手に優れた車種は、他の自動車メーカーでも販売しています。ダイハツであれば「タント」や「アトレー」です。
タントはエブリイワゴン同様、5ナンバーの軽乗用車に区分されます。センターピラーがない分、スムーズな乗り降りが可能です。アトレーは4ナンバーの軽商用車に区分されます。最大積載量（350kg）を求める方におすすめです。
マツダには「スクラムワゴン」があります。スクラムワゴンは、エブリイワゴンのOEM供給を受けた車です。OEM車のため基本性能に変わりはありませんが、グレードや価格設定に違いがあります。以下は、タント、アトレー、スクラムワゴンの新車価格一覧です。
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車種 |
新車価格（税込み） |
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タント |
135万3,000円~161万7,000円 |
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アトレー |
156万2,000円~191万4,000円 |
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スクラムワゴン |
156万9,700円~192万9,400円 |
（2023年10月時点の情報です）
欲しいグレードの中古車を探す
「他の車種ではなく、エブリイワゴンにこだわりたい」といった方は、中古車を選択肢に入れましょう。中古車の魅力は「価格」です。新車よりも安い分、同じ予算でも中古車ならワンランク上のグレードを選べる可能性があります。
ネクステージにおけるエブリイワゴンの中古車相場は、46万4,000円~206万5,000円（税込み）です。走行距離が1万kmに満たない車、高年式でありながら新車価格よりも安い車などさまざまな車が流通しています。
（2023年9月時点の情報です）
購入時には維持費にも注目する
個人売買などを利用すると、中古車を相場よりも低価格で購入可能です。しかし、手続きや点検整備を自分で行わなければならないため、安心して乗りたいなら中古車販売店を通して購入しましょう。
中古車販売店を利用する場合でも、車両価格以外に注目したほうが良いポイントがあります。それが維持費です。例えば、車両価格が安くても車検切れをしていれば車検費用がかかります。任意保険料・燃料代・メンテナンス費用なども、維持費として必要ということを覚えておきましょう。
まとめ
エブリイワゴンは、商用車「エブリイ」をベースに開発された軽乗用車です。2023年10月時点でスズキは3つのグレードをラインアップしています。新車価格は156万9,700円~192万9,400円（税込み）です。
新車価格が高く購入に踏み切れない方は、競合車や中古車をおすすめします。中古車ならハイエンドモデルも新車価格よりお得に購入が可能です。多くの中古車を比較し、自分の条件に合う車を選びましょう。
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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