豪華な新型ミニバン「レクサスLM」がついに国内発売!特徴やベース車を紹介
2023年4月に上海モーターショーにて世界初公開となった、2代目となるレクサスの新型ミニバンの「LM」は、今年の秋ごろに日本へ初導入されることが発表されました。トヨタのアルファードやヴェルファイアとベースを共有していますが、専用のエクステリアとインテリアの採用で、レクサスらしい「ラグジュアリーミニバン」となっています。
本記事では、まだ日本国内で馴染みのない初代・2代目のレクサス「LM」とはどんな車なのか紹介していきます。
※目次※
5. レクサスLMの中古車を狙うならベース車のミニバンを検討しよう
・初代のレクサスLMは海外専用車だったため国内では販売されなかったが、2023年のフルモデルチェンジで国内導入が発表された
・レクサスLMはトヨタのアルファードなどとプラットフォームを共有しているが、スピンドルボディや質感の高い内装でレクサスらしい高級ミニバンに仕上がっている
・LMに手が出せない場合は、兄弟車のアルファードとヴェルファイアの中古車がおすすめ
レクサスの新型ミニバン「LM」は日本国内でも登場する
2019年に販売された初代LMは、中国・香港・台湾・インドネシア・インドなど海外向けに販売されたプレミアムミニバンだったため、日本では販売されませんでした。しかし、2023年に登場した2代目LMは日本でも販売することが発表されました。
ここでは、レクサスLMという車について紹介していきます。
LMはレクサス初のミニバン
2019年に発表された初代LMはレクサス初となるミニバンですが、中国・香港・台湾・インドネシア・インドなど海外専用車であったことや、プラットフォームを共有する「アルファード」や「ヴェルファイア」があったため国内では販売されませんでした。
吸音材の変更や専用チューニングされた独自のショックアブソーバーの採用によって、静粛性と乗り心地が向上し、レクサスらしい高級感を演出しています。
2代目となる新型LMが登場
2023年4月に2代目となる新型「LM」が発表されました。先代モデルは海外専用車でしたが、新型は国内でも秋ごろに発売することが発表されています。
巨大なグリルが目を引く、迫力あるフロントマスクはレクサスらしい顔立ちとなっています。シート配列は2列の4名定員モデルと、3列の6名および7名定員モデルが設定されています。
初代レクサスLMはどんなミニバンだった?
2019年に登場した初代LMは、トヨタの「アルファードハイブリッド」をベースにし、プラットフォームなどを共有して開発されたレクサスの高級ミニバンです。
スピンドルグリルやヘッドライトの変更、兄弟車となる「アルファード」や「ヴェルファイア」からさらに高められた高級感ある内装などで、レクサスブランドらしい高級車に仕上がっています。
ベース車はアルファードハイブリッド
LM300hのベースはアルファードハイブリッドです。特に7人乗りバージョンはアルファードの最上級グレードと同様のインテリアが施されています。フロントフェイスのスピンドルグリルやヘッドライトまわりの造形から、外装はアルファードと異なりレクサスらしく隆々としたデザインに仕上げられています。
7人乗りバージョンと4人乗りの2モデル展開
LM300hのモデルは3列シートの7人乗りバージョンと、2列シート 4人乗りロイヤルバージョンの2種類です。ロイヤルバージョンの方が高級要素を詰め込んだ特別車仕様となっています。
ロイヤルバージョンは、1列目シートと2列目シートの間にパーティションが設けられている他、26インチの大画面モニターやマッサージ機能付き大型ハイバックシート、固定式タッチパネル付きの大型アームレストなどの贅沢な装備が多数備えられています。
レクサスLMのベース車を見てみよう
レクサスLMのベースとなっているのは、トヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」です。プラットフォームやパワートレインなど多くの部分を共有しているため、走行性能や室内空間の広さに大きな差はなく、国内では高級ミニバンの人気車種となっています。
ここでは、「アルファード」と「ヴェルファイア」について紹介していきます。
アルファードは重量感があるトヨタのミニバン
アルファードはトヨタにより生産されています。重厚感のある外装と広い車室が特徴な大型ミニバンです。アウトドア用のファミリーカーとして人気を集めており、海外でも販売されています。
大きさの割に車両は軽く、ミニバンの中では車高も低いため、軽快かつ安定した走りが可能です。以下のアルファードハイブリッドのスペック表です。グレードはXタイプを記載しています。
全長×全幅×全高 |
4,945mm×1,850mm×1,950mm |
ホイールベース |
3,000mm |
駆動方式 |
2WD/4WD |
動力 |
ハイブリッドエンジン |
カタログ燃費(WLTCモード) |
14.8km/L |
(AGH3#W/GGH3#W/AYH30W型より)
兄弟車はヴェルファイア
ヴェルファイアはアルファードの2代目以降、兄弟車としてトヨタより販売されています。アルファードと同じく、大きな室内空間が特徴の大型ミニバンです。以下にヴェルファイアHYBRID Xのスペック表を記載します。
全長×全幅×全高 |
4,935mm×1,850mm×1,950mm |
ホイールベース |
3,000mm |
駆動方式 |
4WD |
動力 |
ハイブリッドエンジン |
カタログ燃費(WLTCモード) |
14.8km/L |
(AH30型より)
見た目の違いが好みを分ける
アルファードとヴェルファイアはベース車が同じのためエンジン性能や安全性能はほぼ同じですがインテリア、エクステリアが少々異なっています。
エアロタイプのヴェルファイアはサイドグリルまでメッキで装飾されたフロントフェイスが印象的です。アルファードよりもさらにギラギラとしたカッコよさを求める方に好まれるデザインになっています。
標準タイプはフロントバンパー中央にグリルが入っており、こちらもメッキ面積が多いですがエアロよりは落ち着いた印象です。3段に分かれたLEDヘッドライトが大きな特徴です。
その他にもボディカラー7色のうちの1色が異なることや、全長がアルファードは4,945mm/4,950mmに対し、ヴェルファイアは4,935mmであるなど細かな違いはありますが、フロントフェイスが主な違いであることを覚えておくと良いでしょう。
新型レクサスLMは優雅なミニバンに仕上がっている
新型LMは、車名が意味する「ラグジュアリームーバー」としての価値や存在意義を見直し、くつろげる乗り味と居住空間を作り上げることを目指してフルモデルチェンジが行われました。また居住性や快適性だけでなく、走行性能も進化しています。
新型になり、先代モデルから大きく変わったポイントを紹介します。
パワートレインは2種類を予定
パワートレインは新型「クラウン・クロスオーバー」にも使用されている、eAxle(eアクスル)を搭載した2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステムと、2.5L直列4気筒ハイブリッドシステムの2種類になります。
eAxleとは走行用モーターとインターバー、トランスアクスルという3つを一体化したユニットの名称です。これを小型化していくとデザインの自由度が増え、広い室内空間を確保しながら、空気抵抗を小さく設計することが可能になります。
大きく広がる巨大なフロントグリル
ボディサイズは全長5,125mm、全幅1,890mm、全高1,955mm、ホイールベース3,000mmとなり、全体的にベース車両のアルファードから大きくなっています。
またエクステリアで最も目を引くのは、レクサスの象徴とも言えるスピンドルグリルをボディに一体化させた「スピンドルボディ」です。フロントバンパーの大部分がスピンドル形状になっていて、グリル開口部はリップ部分まで大きく広がる迫力あるデザインとなっています。
乗り心地の良い快適な空間
インテリアで注目するのは4名定員モデルです。フロントシートとリヤキャビンの間に、48インチの大型ワイドディスプレイを内蔵したパーティションが配置されています。ディスプレイ上部は昇降式スモークガラスになっているため、プライバシーを確保できるようになっています。
また後席は左右独立したシートを装備しています。先代よりオットマンの伸縮量が延長されていますが、パーティションとの距離を保つことで広いスペースを確保しています。
レクサスLMの中古車を狙うならベース車のミニバンを検討しよう
先代レクサスLMは海外専用車のため、中古車での購入も難しい車種です。しかし、レクサスLMのベース車となる、トヨタの「アルファード」と「ヴェルファイア」であれば中古車での購入が可能であり、新車で購入する場合よりも安価に手にすることができます。
この項目では、「アルファード」と「ヴェルファイア」の中古車市場相場を紹介します。
アルファード(ハイブリッド)の中古車相場
2023年8月現在の中古車相場は、年式や走行距離で異なりますが約150万円~約900万円となっています。200万円以下のものはほとんどが走行距離の多いモデルになりますが、400万円台の価格のモデルは、比較的新しい年式で走行距離も控え目なためおすすめです。
ヴェルファイア(ハイブリッド)の中古車相場
2023年8月現在の中古車相場価格は、年式や走行距離で異なりますが約160万円~約625万円となっています。アルファード同様、200万円以下の個体は走行距離が10万km近い、もしくは超えている車両が多い傾向です。
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※価格は支払総額
ミニバンの中古車を探すときのポイント
中古車を選択肢とすることで、ミニバンを新車より安い価格で購入することができます。しかし単純に安い販売先を選べばいいというわけではありません。そうなると「どのように中古車を選べば良いのか」と疑問に思う方も多いでしょう。この項目ではミニバンを中古車で探すときの注意点を紹介します。
内装や外装の損傷を確認する
安い価格で購入しても、購入後の故障で思わぬ出費が発生してしまう場合があります。何より状態の悪い車は購入したくないでしょう。購入前に、外装に目立つ傷がないか、内装はシートやフロアに汚れシミ、喫煙による匂いがないかといった点を重点的に確認しておきましょう。
ドアの開閉具合を確認する
ミニバンはスライドドアで設計されています。スライドドアは購入後の修理で特に高価な修理代が必要になってしまいますので、不具合がないか確かめておくことが大切です。また、運転席・助手席のドアがスムーズに開け閉めできるか、ヒンジの状態などもしっかり確認しておきましょう。
安全装置や制御系を確認する
ミニバンは自動開閉機能や安全装置も充実しています。しかし、これらが故障していると思わぬ事故につながってしまうかもしれません。日常の安心できる運転を実現するためにも、これらの安全装置や制御装置の動作確認もしておきましょう。
可能であれば試乗しておくと、自動ブレーキや障害物検知機能などの動作を確実に見定めることができるためおすすめします。
ネクステージでミニバンの中古車を探してみよう
2023年6月に新型の「アルファード」と「ヴェルファイア」が発売された影響で、中古車市場には先代モデルが多く流通し始め、価格も少しずつ下がってきています。つまり、今が先代アルファード、ヴェルファイアの購入のチャンスになります。
ネクステージでは全国200店舗以上の販売店にある豊富な在庫から、予算にあった車を見つけることができます。
新型モデルから旧型モデルまで幅広い品ぞろえ
ネクステージでは、全国200店舗以上の販売店にある約3万台の在庫の中から、目当ての車をお選びいただけます。Webサイトでは車種や年式、走行距離など、条件を絞って検索することができるので、目当ての車が簡単に見つかるでしょう。
また、やっと見つけた気になる車両が近くの店舗になかった場合でも、最寄り店舗へのお取り寄せが可能となっているので、ぜひ購入前にお気軽にご相談ください。
車選びがしやすい環境
ネクステージでは、修復歴車やメーター改ざん車など、粗悪な車は徹底的に排除し販売しています。また納車前に、国家資格を有する専門のメカニックスタッフによる点検・整備を実施しています。
そして、数ある中古車の中から目当ての車を見つけやすくするために、軽自動車専門店・SUV専門店・セダン&スポーツ専門店・スバル車専門店など、欲しい車がある程度決まっている方に適した、カテゴリー別に特化した専門店も展開しています。
まとめ
2023年秋より国内へ導入されることとなったレクサスの新型LMは、モデル名の由来となった「ラグジュアリームーバー」としての価値や存在意義を見直し、素に戻れる移動空間を目指してフルモデルチェンジが行われました。
レクサスLMは高級ミニバンであるため手が出せないという方には、同じプラットフォームなどを使っているトヨタの「アルファード」と「ヴェルファイア」の中古車がおすすめです。ネクステージなら全国200店舗以上にある豊富な在庫から、目当ての車を見つけることができます。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRにも積極的に携わる。