ポルテとスペイドの魅力や違いを解説!グレードを把握して中古車を購入しよう
ポルテとスペイドは車名が異なるものの、同じような特徴を持つ車種です。外観では簡単に見分けが付きますが、その他にどのような点が異なっているのか気になる方もいるでしょう。現在新車では販売されていませんが、中古車を選ぶときにそれぞれの特徴を知っておくことが大切です。
この記事では、ポルテとスペイドのスペックや魅力的なポイントを解説しつつ、中古車価格や違いを紹介します。2023年6月時点で購入できるおすすめ車種についても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
6.中古車でしか買えないポルテ/スペイドはネクステージで検索!
・ポルテのモデルチェンジのタイミングでスペイドがラインアップされた
・ポルテとスペイドは、扱いやすく特徴的な使い勝手が魅力のコンパクトカー
・ポルテとスペイドの主な違いは外観とボディカラーのバリエーションにある
ポルテとスペイドは兄弟車
ポルテとスペイドは兄弟車と呼ばれ、それぞれ異なる外観を持ちつつもスペックや装備はほとんど変わりません。ここでは、ポルテとスペイドが発売された時期やスペックを紹介します。まずは基本情報を解説しますので、2車種がどのような車なのかを確認してみましょう。
ポルテのフルモデルチェンジと同時にスペイドが登場
初代ポルテが誕生したのは2004年7月です。「Smart Life Supporter」をコンセプトに発売されました。左側に大型のスライドドアを採用したユニークなモデルで、普段使いに最適なパッケージングの車です。
一方スペイドは、初代ポルテが2代目となる2012年7月のフルモデルチェンジのタイミングで登場した車種です。可愛らしいポルテとは異なるスタイリッシュなデザインのスペイドは、存在感がある個性を持っています。
ただこの2つの車種は、現在トヨタの販売車種にラインアップされておらず、2020年に販売を終了しています。
ポルテとスペイドのスペック
ここでは、ポルテとスペイドのスペックを紹介します。以下の表を確認してください。
車種 |
ポルテ |
スペイド |
全長 |
3,995mm |
3,995mm |
全幅 |
1,695mm |
1,695mm |
全高 |
1,690mm~1,720mm |
1,690mm~1,720mm |
最低地上高 |
130mm~135mm |
130mm~135mm |
最小回転半径 |
5.0m |
5.0m |
ホイールベース |
2,600mm |
2,600mm |
車両重量 |
1,160kg~1,240kg |
1,160kg~1,240kg |
エンジン排気量 |
1.496L |
1.496L |
エンジン最高出力 |
2WD:80kW(109PS)/6,000rpm. 4WD:76kW(103PS)/6,000rpm. |
2WD:80kW(109PS)/6,000rpm. 4WD:76kW(103PS)/6,000rpm. |
エンジン最大トルク |
2WD:136N・m(13.9kgf・m)/4,400rpm 4WD:132N・m(13.5kgf・m)/4,400rpm |
2WD:136N・m(13.9kgf・m)/4,400rpm 4WD:132N・m(13.5kgf・m)/4,400rpm |
燃料消費率 (WLTCモード) |
2WD:19.0km/L 4WD:14.8km/L |
2WD:19.0km/L 4WD:14.8km/L |
(2019年7月登場モデルより)
上記の表から分かるように、カタログスペックにおける違いは全くありません。ボディサイズや走行性能は同じですので、どの車種が好みのデザインかが購入時の決め手となるでしょう。
ただし、2WDと4WDでは排気量は同じながらも、型式の違うエンジンが搭載されています。最高出力や最大トルクはあまり変わりませんが、4WDは少し重量が重めで加速感は2WDが強めです。
ポルテ/スペイドの魅力的なポイント
ポルテとスペイドは、運動性能に優れた車種ではありませんが、日常の使い勝手が魅力的な車種です。ここでは、ポルテとスペイドに共通する魅力的なポイントを4つに分けて解説します。これらを押さえておくことで、自身のニーズに合っているかが分かるでしょう。
扱いやすいボディサイズ
ポルテとスペイドのボディサイズはコンパクトカーに属します。狭い場所での切り返しやすれ違いのシーンでも扱いやすいサイズで、運転が苦手な方にもおすすめです。
プチバンと呼ばれるように、コンパクトカーでありながらスライドドアを搭載し、ミニバンに近い使い方ができるため普段使いに最適なパッケージングと言えるでしょう。
シートアレンジ
ポルテとスペイドの魅力的なポイントのひとつがシートアレンジです。助手席シートが前後に大きくスライドするため、後部座席に乗るお子さんの様子を助手席からすぐに確認できます。
また、助手席を前方へ倒せば簡易的なテーブルになり、その状態で前方へスライドすれば広いフロアが現れます。そして左側の後部座席を倒せば、長物も積載可能です。さらに「G」「F」「Y」の3つのグレードでは、リヤシートの座面を立ち上げられるので、高さのある荷物が積載できます。
利便性にこだわったさまざまな工夫
ポルテとスペイドのインテリアは、収納スポットが豊富です。助手席の前側にはアッパートレイや2段になっているグローブボックスがあり、買い物フックも設定されています。また、「G」「F」グレードの運転席には、座面の左側に小さなポケットが付いており、スマートフォンを収納するのに最適です。
後部座席もさまざまな工夫がされており、右側には傘を収納するスペースが2つと、右側にはノートや書類などの収納スポットがあります。ここでは紹介しきれないほどの工夫があるため、一度中古車販売店などで実車を確認してみてください。
家族を守る安全装備
ポルテとスペイドの最終モデルは、比較的安全装備が充実しています。現在ラインアップされている車種ほどではありませんが、レーザーレーダーと単眼カメラを使用した衝突被害軽減ブレーキや先行車発進告知機能などのサポート機能が搭載されているため安心できるでしょう。
また、レーンディパーチャーアラートという車線をはみ出した際に警告する機能や、夜間の視界確保に役立つオートマチックハイビームなどが標準装備です。
ポルテ/スペイドのグレードと中古車価格をチェック
ポルテとスペイドにはそれぞれ同じ名称で、4つのグレードが設定されています。グレード間の違いについて知りたい方もいるでしょう。ここでは、ポルテとスペイドの各グレードの主要な特徴や、購入する際の中古車相場を解説します。
ポルテとスペイドのグレード
ポルテとスペイドのグレードには「G」「F」「Y」「X」の4つがあります。この中で「G」が上級グレードで、「X」がベースグレードです。「G」にはオートエアコンが標準装備され、ステアリングホイールやシフトノブが本革巻きとなっています。
「F」には撥水機能を持つシートが採用されており、「Y」のフロントシートは唯一ベンチシートです。そして「G」の前後シートの機能は簡易的なものとなっており、後部座席の座面を立ち上げることはできません。
ポルテとスペイドの特徴的なポイントは、機能や装備を追加できる5つパッケージが用意されている点です。「ナノイーパッケージ」や「ドレスアップパッケージ」などがあり、新車であれば好みの1台を選ぶことができました。
ポルテとスペイドの中古車価格
ポルテとスペイド、どちらも販売時の新車価格は200万円前後でした。現在新車では買えませんので、購入する際は中古車に限られます。2023年6月時点のおけるネクステージの中古車相場は、ポルテが19万9,000円~129万9,000円で、スペイドが24万9,000円~99万9,000円です。
(参考:『ポルテ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『スペイド(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ポルテとスペイドの違い
スペックやグレード設定が同じであることから、ポルテとスペイドの具体的な違いはどこにあるのか気になるでしょう。外観はデザインが全く異なりますが、装備で言えばヘッドライトレンズなどが異なっています。ここでは、最終型のポルテとスペイドの違いについて紹介します。
エクステリアの違い
エクステリアにおいては、まずデザイン性が異なります。ポルテは可愛らしいフロントマスクをしており、スペイドはシャープな点が大きな特徴です。また、リヤはバンパー形状が異なっており、リフレクターはポルテが丸形でスペイドは縦長の形状をしています。
ヘッドライトについては形状だけでなく照射方式が違い、ポルテはリフレクター式でスペイドはプロジェクター式です。また、スペイドはフロントフォグランプが標準装備されています。
ボディカラーの違い
ボディカラーについては、ポルテに2トーンカラーが設定されていますが、スペイドにはありません。ただし、スペイドはボディカラーによって、カーボン調のルーフフィルムがメーカーオプションとして選べました。
両車種で選べるボディカラーはこちらの4色です。
ホワイトパールクリスタルシャイン |
ブラック |
シルバーメタリック |
スーパーレッド |
その他に対象車種のみで選べるカラーは、それぞれ次の3色が用意されています。
ポルテ |
・チェリーパールクリスタルシャイン ・クリームベージュ ・アクアブルーメタリック |
スペイド
|
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク ・ボルドーマイカメタリック ・フレッシュグリーンマイカメタリック |
生産終了となったポルテ/スペイドの代わりとなる車種
生産終了を迎えたポルテとスペイドですが、年式やグレード、ボディカラーなどにこだわりがあると目当ての車種に出会いにくいこともあります。そのようなときに、代わりとなるような車種がないのか知りたい方もいるでしょう。ここでは、2つの車種を特徴とともに紹介しますので、ぜひライバル車として検討してください。
トヨタ シエンタ
ポルテとスペイドと同じくトヨタから販売されているシエンタは、コンパクトミニバンとしておすすめの車です。シエンタは2022年8月に新型へフルモデルチェンジしました。ポルテよりもボディサイズは大きめですが、比較的扱いやすく両側スライドドアとなるため、利便性に魅力がある車です。
また3列目を2列目シートの下に格納でき、広めの荷室スペースが確保できます。新車価格は195万円~310万8,000円で、ネクステージにおける中古車価格相場は19万8,000円~299万9,000円です。(2023年6月時点の情報です)
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ルーミー
トヨタのルーミーは、ダイハツからOEMとして供給されているトールの兄弟車です。ルーミーとトールは、ポルテとスペイドのように外観が主な違いで、基本性能はほとんど変わりません。ルーミーも両側スライドドアが採用されており、使い勝手に優れた車です。
ポルテやスペイドほど収納スポットは多くありませんが、日常使いで困ることはないでしょう。前席から後席へ移動できる点が魅力のひとつです。
新車価格は156万6,500円~210万円と安価です。ネクステージにおける中古車価格相場は68万9,000円~199万9,000円で、おおよそ250台の多くの在庫があります。(2023年6月時点の情報です)
(参考:『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車でしか買えないポルテ/スペイドはネクステージで検索!
ポルテとスペイドの中古車を探すならネクステージがおすすめです。在庫数の多さと品質にこだわっています。また、中古車には無料保証が付帯しており、延長保証やサービスサポートもネクステージの強みです。ここでは、ネクステージで車探しをするメリットを紹介します。
品質にこだわった在庫車から検索可能
ネクステージは中古車の仕入れに専任の経験豊富なバイヤーを配置しており、故障が多いモデルは仕入れないようにするなど、品質にこだわっています。したがって、水害車や修復歴車の在庫はありません。良質な中古車を豊富に取りそろえています。
ネクステージのWebサイトへアクセスし、車両検索ページを開くと全国にある中古車から狙っている車種を検索可能です。条件を細かく設定できるので、ぜひ一度検索をかけてみてください。
有料のサービスサポートへの加入もおすすめ
ネクステージは販売する中古車に無料保証を付帯しています。国産車の場合、納車日から3か月以内、または走行距離3,000km以内が保証対象です。納車前にしっかり整備をしていますが、より安心してカーライフをスタートしたい場合は、有料のサービスサポートへ加入することをおすすめします。
サービスサポートは保証を最長3年まで延長でき、期間内のオイル交換や定期点検などが無料(回数に指定あり)です。ぜひ加入を検討してみてください。
まとめ
ポルテやスペイドは、使い勝手にこだわった車です。この2車種は走行性能や装備に大きな違いがないため、エクステリアの印象でどの車種を購入するか決めると良いでしょう。ただし、グレードや装着しているパッケージによって装備が異なっているため、中古車を選ぶ際は装備内容を確認することをおすすめします。
ネクステージでは、多くの車種を用意しており、品質へのこだわりや購入後の保証サービスの用意などがあります。全国の中古車を購入対象にできるので、ぜひ一度検索してみてください。
■この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。