エスティマ最終モデルのグレードと特徴を解説!ハイブリッドとの違いとは?
エスティマは1990年から2020年まで、約30年販売されていたミニバンです。ロングセラーを誇っていたエスティマということもあり、中古車市場でもなお、根強い人気を誇っています。
そこでこの記事では、エスティマの最終モデルに着目して、グレードの種類や装備を紹介します。エスティマとエスティマハイブリッドの違いにも触れているので、中古車での購入を考えている方は、ぜひご一読ください。
※目次※
・エスティマの最終モデルには4つのグレードがある
・エスティマとエスティマハイブリッドの主な違いは走行性能
・現在エスティマは中古車で購入が可能!多彩なグレードがそろうネクステージで探してみよう!
エスティマの特徴
ミニバンの歴史の中でも、革新的な存在だったエスティマは、2019年に惜しまれながらも生産終了となりました。
ロングセラーを誇っていた車ということで、エスティマがどのような特徴を持っているのか気になる方もいるでしょう。まずは、驚きの構造でデビューした初代エスティマや、2代目、3代目の特徴を見ていきましょう。
1990年に初代モデルが登場
1990年に発売された初代エスティマは、その独特なデザインと優れた機能性で注目を浴びました。一般的なミニバンとは一線を画す、「トヨタの天才タマゴ」とのキャッチコピーに適した大胆で斬新なスタイルが特徴です。
ボディサイズは大きく、居住性や収納力に優れています。乗降が容易にできるスライド式ドアやフラットで広々とした室内空間は、当時のアウトドア派やレジャー派に高く評価されました。
エンジンは車体の中央に配置し、安定した走行性能を実現しています。初代エスティマは、そのユニークな構造とデザインで多くの支持と高い評価を受け、大ヒットを遂げたのです。
3代目になったエスティマは2020年に販売終了
2000年1月のフルモデルチェンジで2代目となったエスティマは、エンジンをフロントに移動し、一般的なミニバンのFFレイアウトを採用しています。これにより、大型のV型6気筒エンジンを搭載できるようになりました。
全体的に丸みを帯びたフォルムを継承しつつ、より近代的なデザインに仕上がっています。また、エンジンが移動したことで、室内のフロアが低くなり、居住性がアップした点も見逃せない要素です。
一方、3代目エスティマは、さらにスタイリッシュになったデザインと、使い勝手の良い内装が特徴です。また、先進的な安全機能が追加され、ドライバーと乗客の安全性を高めています。3代目は2006年1月に登場し、2020年まで販売されました。
エスティマ最終モデルのグレードとその特徴
ここでは、3代目エスティマの最終モデルに関して、グレードごとの特徴や装備を解説します。最終モデルのグレードの種類は「AERAS」「AERAS PREMIUM」「AERAS SMART」「AERAS PREMIUM-G」の4つです。それぞれの違いをぜひ参考にしてください。
ベースモデルの「AERAS」
「AERAS」は、唯一8人乗りが選べるエスティマのベースグレードです。まず外装の特徴について、ベースグレードでありながら18インチアルミホイールを装備します。アウトサイドドアハンドルやバックドアガーニッシュはボディと同色のタイプで、メッキではありません。
内装に関しては、シート表皮はブラックのファブリックで、ステアリングホイールとシフトノブが本革巻きです。運転席シートの調整機構は8ウェイの手動タイプが採用されています。
パフォーマンスダンパー搭載の「AERAS PREMIUM」
「AERAS PREMIUM」は中間グレードのひとつで、ベースグレードの「AERAS」と違うのはアウトサイドドアハンドルなどがメッキになっている点です。また、このグレードにはボディの微振動などを吸収し、ハンドリングを良くするパフォーマンスダンパーが装着されています。
シート表皮には、ファブリックと合成皮革が使用されており、色はブラックとゴールドの組み合わせです。また、運転席シートが電動の調整機構となり、利便性がアップしています。
快適装備が魅力の「AERAS SMART」
「AERAS SMART」も中間グレードで、快適装備が特徴です。空気をきれいにするナノイーやシートヒーターを装備しています。ただし、運転席シートの調整機構はマニュアルタイプです。また、パフォーマンスダンパーは装備されません。
「AERAS SMART」ではシートの色は基本的にはベージュで、ホワイトも選べます。シート表皮には合成皮革が採用されており、唯一明るい内装のグレードとなっています。
最上級グレードの「AERAS PREMIUM-G」
エスティマの最上級グレードにあたるのが「AERAS PREMIUM-G」です。最上級だけあって、これまで紹介してきた快適装備やパフォーマンスダンパーが装着されます。また、パワーバックドアが装備されている点も、このグレードの特徴です。
シート表皮には、高級人工皮革のブランノーブと合成皮革が使われている他、シート色はブラックで、バーガンディというブラウンに近い色合いの設定色も用意されていました。
エスティマハイブリッドのグレードとエスティマとの違い
エスティマとエスティマハイブリッドの違いについて知りたい方もいるでしょう。グレードの設定は同じですが、内容が若干異なります。
ハイブリッドモデルは、ガソリンモデルよりも少し豪華ともいえるでしょう。ここでは、エスティマとエスティマハイブリッドの違いや中古車相場について解説します。
グレード設定は同じだが内容に違いあり
エスティマハイブリッドのグレードは、「AERAS」「AERAS PREMIUM」「AERAS SMART」「AERAS PREMIUM-G」となっており、この点はガソリンモデルのエスティマと同じです。
ガソリンモデルと異なる点は、フロント側のナノイーが「AERAS」「AERAS PREMIUM」に装備されている他、全グレードに電動のパワーシートが装着されていることです。
また、細かな点ではありますが、アウトサイドドアハンドルが全グレードでメッキだったり、荷室のアクセサリーソケットがAC100V・1500Wに対応していたりします。
走行性能の違い
エスティマとエスティマハイブリッドの大きな違いは、やはり走行性能といえるでしょう。ハイブリッドモデルはエンジン出力がガソリンモデルよりも劣りますが、モーターの太いトルクにより力強く加速します。また、エスティマハイブリッドはすべて4WD(E-Four)です。それぞれのスペックは以下の通りです。
|
ハイブリッドモデル |
ガソリンモデル |
車両重量【kg】 |
1,950~1,970 |
1,730~1,850 |
エンジン排気量 【L】 |
2.362 |
2.362 |
エンジン最高出力 【kW(PS)/rpm.】 |
110(150)/6,000 |
125(170)/6,000 |
エンジン最大トルク 【N・m(kgf・m)/rpm】 |
190(19.4)/4,000 |
224(22.8)/4,000 |
フロントモーター最高出力 【kW(PS)/rpm.】 |
105(143) |
無し |
フロントモーター最大トルク 【N・m(kgf・m)/rpm】 |
270(27.5) |
無し |
リヤモーター最高出力 【kW(PS)/rpm.】 |
50(68) |
無し |
リヤモーター最大トルク 【N・m(kgf・m)/rpm】 |
130(13.3) |
無し |
燃料消費率(JC08モード)【km/L】 |
18.0 |
2WD:11.4~11.6 4WD:11.2 |
上記の表から分かるように、ハイブリッドモデルの走行性能は高く、また燃費も優れています。ただし、車両重量が重いため、ハンドリングが軽快なのはガソリンモデルと言えるでしょう。
中古車相場の違い
ここでは、ネクステージにおける、エスティマとエスティマハイブリッドの中古車相場を紹介します。ネクステージでは、さまざまな車種を取り扱っていますが、エスティマの在庫も豊富です。以下に最高価格と最低価格を示しますので、参考にしてください。
|
エスティマハイブリッド |
エスティマ |
最高価格 |
209万9,000円 |
339万9,000円 |
最低価格 |
59万9,000円 |
29万9,000円 |
(2023年6月時点の情報です)
ネクステージにおける2023年6月時点の在庫状況は、エスティマのガソリンモデルの在庫が94台あり、エスティマハイブリッドは18台でした。日々更新されていますので、在庫情報をこまめにチェックしてみると良いでしょう。
(参考:『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『エスティマハイブリッド(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
エスティマ以外のトヨタ製ミニバンのグレードも要チェック
現在エスティマは新車で購入できませんが、現在トヨタのミニバンにラインアップされている「シエンタ」「ノア」「ヴォクシー」「アルファード」は購入可能です。
それぞれのグレード展開について知っておくと、欲しい車種も絞れてくるでしょう。ここでは、トヨタのミニバン4車種のグレードと、新車価格・中古車相場について紹介します。
シエンタ
トヨタのミニバンの中でコンパクトなモデルがシエンタです。2022年8月に新型モデルが発売されました。カジュアルな外観となり、アウトドアにも似合うルックスです。まずはグレードの種類と新車価格を見ていきましょう。
グレード |
新車価格 |
Z(7人乗り)
|
ガソリン:256万円(2WD) ハイブリッド:291万円(2WD)、310万8,000円(E-Four) |
Z(5人乗り) |
ガソリン:252万円(2WD) ハイブリッド:287万円(2WD)、306万8,000円(E-Four) |
G(7人乗り)
|
ガソリン:234万円(2WD) ハイブリッド:269万円(2WD)、288万8,000円(E-Four) |
G(5人乗り) |
ガソリン:230万円(2WD) ハイブリッド:265万円(2WD)、284万8,000円(E-Four) |
X(7人乗り)
|
ガソリン:199万円(2WD) ハイブリッド:242万円(2WD)、261万8,000円(E-Four) |
X(5人乗り) |
ガソリン:195万円(2WD) ハイブリッド:238万円(2WD)、257万8,000円(E-Four) |
(2023年6月時点の情報です)
上級グレードの「Z」には、フルLEDのヘッドライトを装着し、スライドドアがハンズフリーで開けられる機能が付いています。また、ハイブリッドではエレクトロシフトマチックとなり、ステアリングホイールは本皮巻きです。
「G」は中間グレードで、両側パワースライドドアが装備されます。ベースグレードの「X」は助手席側のみパワースライドドアで、内装はシンプルです。
ネクステージにおけるシエンタの中古車相場は、19万8,000円~299万9,000円です(2023年6月時点の情報です)。
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ノア・ヴォクシー
トヨタのノアとヴォクシーは、2代目エスティマが登場した翌年の2001年に発売しており、2022年1月に4代目となりました。この2台はパッケージが同じで、エクステリアデザインが主な違いです。グレードの種類と新車価格は以下の表の通りです。
・ノアのグレードと新車価格
グレード |
新車価格 |
S-Z |
ガソリン:332万円(2WD)、351万8,000円(4WD) ハイブリッド:367万円(2WD)、389万円(E-Four) |
S-G |
ガソリン:304万円(2WD)、323万円8,000円(4WD) ハイブリッド:339万円(2WD)、361万円(E-Four) |
Z |
ガソリン:324万円(2WD)、343万8,000円(4WD) ハイブリッド:359万円(2WD)、381万円(E-Four) |
G |
ガソリン:297万円(2WD)、316万8,000円(4WD) ハイブリッド:332万円(2WD)、354万円(E-Four) |
X |
ガソリン:267万円(2WD)、286万8,000円(4WD) ハイブリッド:305万円(2WD)、327万円(E-Four) |
(2023年6月時点の情報です)
・ヴォクシーのグレードと新車価格
グレード |
新車価格 |
S-Z |
ガソリン:339万円(2WD)、358万8,000円(4WD) ハイブリッド:374万円(2WD)、396万円(E-Four) |
S-G |
ガソリン:309万円(2WD)、328万円8,000円(4WD) ハイブリッド:344万円(2WD)、366万円(E-Four) |
(2023年6月時点の情報です)
上記から分かるように、ノアはグレード設定が多めです。「S」が付くグレードはエアロモデルで、エクステリアに専用バンパーや専用ホイールを設定しています。ガソリンとハイブリッドモデルそれぞれの各グレードに前輪駆動と4輪駆動があり、7人乗りと8人乗りが選べるのは「S-G」「G」「X」です。
ヴォクシーのグレード設定はシンプルです。ただし、ノアよりも価格が上がっています。8人乗りが選べるのは「S-G」グレードだけなので注意しましょう。
ちなみに、ネクステージにおける中古車相場は、ノアが29万9,000円~439万9,000円で、ヴォクシーが24万9,000円~515万9,000円です(2023年6月時点の情報です)。
(参考:『ノア(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アルファード
アルファードは2023年6月にフルモデルチェンジし、4代目となりました。3代目と同様に力強いデザインと、居心地の良い最上級の室内空間が魅力です。
グレードはガソリンモデルが「Z」のひとつのみで、ハイブリッドモデルに「Z」と上級グレードの「Executive Lounge」を設定しています。圧巻なのは「Executive Lounge」で、プレミアムナッパ本革を使用した高機能なシートや、14インチのリヤシートエンターテインメントシステムなど豪華な装備が特徴です。
新車価格は、549万円~872万円と幅があり、ネクステージにおける中古車相場は49万9,000円~629万9,000円です(2023年6月時点の情報です)。
(参考:『アルファード(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
エスティマの希望グレードを狙うならネクステージへ!
ミニバンとして魅力がつまったエスティマは、まだまだ中古車市場に出回っています。人気のモデルということもあり、ライバルのミニバンをチェックし比較しつつ購入を検討すると良いでしょう。ここでは、ネクステージで中古車を探すメリットを紹介します。
豊富な在庫から中古車検索が可能
全国に200店舗以上展開しているネクステージは、約3万台の中古車在庫があります。ミニバンも豊富に取り扱っており、国産車だけでなく輸入車も購入可能です。ネクステージのWebサイトでは、これらすべての在庫から検索できます。
エスティマやエスティマハイブリッドなど、車種を条件に指定し、まずは検索してみてください。希望に応じて年式や走行距離、価格帯などを設定すると、さらに候補を絞り込めます。
PRトヨタのミニバンを一気見!
※価格は支払総額
品質に対するこだわり
ネクステージでは、中古車の品質にこだわっています。仕入れの際に、修復歴車や事故車、水害車、メーター改ざん車など品質の低い車両を省いているため、安心して車を選べる環境がネクステージの強みです。
また、納車前に専門のメカニックがしっかりと点検・整備しています。厳選した選んだ車に、気持ち良く乗り出せるでしょう。
まとめ
3代にわたって販売されたエスティマは、革新的なミニバンで多くのユーザーから支持された車種です。中古車を購入する際は、グレードごとの装備の違いを事前にチェックしておきましょう。
ネクステージでは、エスティマやエスティマハイブリッドを取り扱っています。良質な車両を仕入れているので、ぜひ一度Webへアクセスし、中古車を検索してみてください。
■この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。